競馬をしている人の中には「競馬で稼いだお金で生活したい」と思っている人も少なくないです。
競馬は馬券が的中すれば払い戻し金がもらえるため、馬券種やオッズを考えて競馬に取り組めばお金は稼げますし、取り組み方次第では生活費を競馬だけで稼ぐことも不可能ではありません。
実際に、競馬で稼いだお金で生活している人もいますし、全額ではないにしろ競馬の払戻金を生活費の一部に充てている人もいます。
馬券生活を送るには「お金を稼ぐ」に特化した取り組み方をする必要があり、購入する馬券やお金のかけ方についても、従来の競馬とは違う考え方をしなければいけません。
ここでは馬券生活を送るための方法と共に、競馬で生活費を稼ぐために心がけるポイントを紹介していきます。
もし競馬を「収入源の1つ」として考えていくのなら、ぜひ参考にしてください。
競馬でお金を稼ぎたいなら、馬券生活者の取り組み方は参考になりますよ。
馬券生活を送るには競馬でいくら稼げばいい?
一般の生活費の平均から考えると競馬で生活をするなら「30万円」は競馬で稼ぐ必要があります。
総務省統計局が公表している「家計調査(家計収支編・令和元年)」によると、一人暮らし・二人暮らし・四人(夫婦+子供2人)の生活費は次のようになっています。
世帯数 | 生活費の平均 |
一人暮らし | 163,781円 |
二人暮らし | 256,632円 |
四人暮らし | 338,650円 |
引用:総務省統計局「家計調査(家計収支編)総世帯・詳細結果表(2019年)表4
さらに、今度は年齢別の生活費の平均を見ると次のようになります。
年齢 | 生活費の平均 |
29歳以下 | 177,308円 |
30~39歳 | 257,184円 |
40~49歳 | 306,151円 |
50~59歳 | 302,584円 |
60~69歳 | 259,280円 |
70歳以上 | 202,188円 |
引用:総務省統計局「家計調査(家計収支編)総世帯・詳細結果表(2019年)表4
世帯数や年齢によって生活費の平均は前後しますがこれらの数字を見る限り「30万円」あるとお金に苦労することなく生活できることが分かります。
つまり競馬で暮らすには毎月馬券で30万円以上の利益が必要ということです。
実際に競馬で生活している馬券生活者
馬券生活を送っている人の中にはブログやサイトを通して自身の馬券の買い方や考察をしている人がいます。
彼らのブログやサイトを見ることで、馬券生活のメリット・でメリットや具体的な競馬戦略などが見えてきますので参考にしてみてはいかがでしょう。
オニキスお肉さん(馬券生活☆競馬で生きていく)
「馬券偏差値」という独自の指標を使って競馬予想をしている人です。2016年に仕事を辞めてから競馬と自身のブログ運営で生活をされています。
ブログには主に重賞レースの考察が紹介されています。出走する馬のメリットとデメリットを細かく考察しているので重賞レース主体で競馬をするならちぇっくしてみてはいかがでしょう。
ふくたんさん(わがまま♪新馬券生活)
競馬歴20年以上の人で競馬を始めたころから今も変わらず単複で取り組まれています。
重賞レースの考察はもちろん、各競馬場の攻略法や馬券術も紹介しているので、競馬戦略に活用する知識として目を通しておくといいでしょう。
ブログだけでなくツイキャスやyouTubeなどでも競馬に関する情報を発信しています。
ゆうぞうさん(馬券生活者ゆうぞう競馬予想)
実際に競馬だけで生活をされている人で馬券生活をするとどうなるか?についてもブログで紹介されています。
競馬も中央競馬に限らず地方競馬やばんえい競馬の攻略についても紹介しているので地方競馬でも馬券を買われているのなら、チェックしておいて損はないと思います。
馬券生活を送っている人の特徴
馬券生活を送っている人は大きく分ける「自力で競馬予想をしている人」と「競馬予想サイトを利用している人」の2つのタイプに分かれます。
それぞれのタイプにはメリット・デメリットがあります。
自力で競馬予想して馬券生活を送る人
レースに関するあらゆる情報を駆使して自身の経験や知識を使って競馬予想をするタイプです。
「プロの予想家」と呼ばれる人達はだいたい独自の予想ロジックを使って取り組んでいます。
- 的中率と回収率が安定しているため確実に利益が残しやすい
- 日本で競馬が廃止されない限り稼ぎ続けられる
- 的中率と回収率が安定するまで時間がかかる
- 1レースの予想に時間がかかる
競馬予想サイトを利用して馬券生活している人
競馬予想で紹介されている情報を参考に予想をして馬券を的中させているタイプです。
予想サイトで紹介している情報を元に買う馬券を判断すればいいため、競馬の知識がほとんどない人でも取り組めます。
- 競馬の予想に時間がかからない
- 有益な情報サイトを見つけられればローリスク・ハイリターンも夢ではない
- 競馬サイトの有益性を見極めるのが難しい
- 有料の競馬サイトもあり情報を見るのにお金がかかる
- サイトの情報を元に買った馬券が外れてもサイト側は保証してくれない
- サイトが閉鎖されたら競馬で稼げなくなる
馬券生活を送るデメリット
競馬で生活できれば毎日仕事をしなくてもよくなります。しかしその一方でデメリットもあります。
馬券生活を送りたいなら馬券生活のデメリットもしっかり理解してその対策も考えておきましょう。
収入が安定しない
競馬で生活するとなると馬券を的中させない限りお金が入ってこないため安定した収入は期待できません。
競馬で安定した利益を出すには「的中率100%」が絶対条件ですが、どれだけ細かく分析している人でも的中率100%は絶対に無理です。
月々の生活費よりも馬券収入が下回ることも珍しくないため、より一層の「お金の管理」が求められます。
馬券を買うための元手(資金)が必須
競馬で生活するためには馬券を買う元手が必要不可欠です。
「なんか来そうだから」「とりあえず買っておこう」という軽い気持ちで馬券を買って外すと元手がどんどんなくなっていき、馬券が買えずお金が稼げなくなります。
元手を失わないためにもリスクが高い馬券の買い方は控えてください。
回収率120%の人が30万円稼ぐには、馬券を買うお金が150万円必要になる計算となります。つまり最低でも馬券購入費で150万円以上ないと競馬で生活はムリ…ということです。
遊び半分で競馬予想しても儲からない
馬券で生活するということが「競馬で馬券を当てる」のが仕事となります。
仕事である以上遊び感覚で馬券を買ったり感情的になって馬券を買うと的中しても競馬で稼ぐことはできません。
馬券を買う時はしっかり分析・考察して的中する可能性が高いレースや馬券を選ぶ習慣をつけましょう。
競馬で暮らす人になるためのポイント
馬券生活を送りたいのなら、競馬サイトを使うよりも自身で予想したほうが長く競馬で稼ぎ続けられます。
そのためにも、次の7つのポイントを忘れずに競馬に取り組んでください。
その日の目標金額を決めてから馬券を買う
例えば「毎週10万円稼ぐ」と決めたら10万円を稼ぎ切った時点で馬券を買わないようにしましょう。
欲を出してさらに馬券を買うとハズレ馬券を買ってしまい、せっかくの利益が減ってしまうからです。
「的中したら撤退」という勝ち逃げを心がけるといいでしょう。
またその日の目標金額を稼ぐための元手(資金)が全額なくなったら、元手を追加せずその日は素直に負けを認めて撤退してください。
負けた悔しさに任せてお金をつぎ込んだら勝てるものも勝てなくなります。
失敗を素直に受け入れて「どうしてハズレ馬券を買ってしまったのか?」を冷静に反省し、次のチャンスにつなげることが馬券生活を送るうえでもっとも重要な心構えです。
使う馬券種は「複勝」が基本
複勝はどの馬券種よりも的中させるのが簡単です。
馬券生活を送りたいのなら買った馬券を的中させなければ意味がないため、複勝で確実に的中するような競馬スタイルで取り組んでください。
またトリガミや配当金による税金対策のためにも「複勝一点買い」の競馬スタイルの確立をおすすめします。
回収率130%以上期待できる馬券を買う
馬券生活を送るのなら「利益の追求」が最優先されるため、一定以上の回収率が期待できない馬券は勝ってはいけません。
回収率については掛け金や目標金額によっても変わってきますが複勝一点買いで競馬をするなら回収率が130%以上期待できる馬券を買うことを意識してください。
つまり複勝オッズの下限が1.3倍以上あって、なおかつ的中する可能性が高い馬が走るレースに絞るように心がけるだけでも競馬で稼ぎやすくなります。
馬券の買い方に柔軟性を持たせる
馬券生活をするなら複勝一点買いで競馬をするのがおすすめですが、複勝以外の馬券種がダメというわけではありません。
例えば複勝オッズが1.3倍見込めず利益が期待できないレースの場合、別のレースで投資をするよりもワイドや単勝馬券を買って勝負するのもアリです。
1つのレースにこだわるよりも、その日開催されるレースで一番予想が簡単なレースを見つけることを意識すると的中率は自然と上がっていくはずです。
「単勝」や「ワイド」を買う時は保険を忘れずに
馬券を買うレースによっては複勝ではなくワイドや単勝で勝負するケースもあります。
ただし、単勝もワイドも複勝に比べると外れるリスクが高くなるため、できるだけ「保険」として複勝も併せて買っておきましょう。
複勝を保険として買う時のポイントとしては、実際の投資競馬報告で詳しく解説しています。
目標は「競馬で年間300万円稼ぐ」
競馬で生活している人達は一見年収が高いように見えますが実はそこまで高くありません。
馬券種や掛け金によって変わってきますが競馬で年収300万円稼げれば成功者と言えるでしょう。
たまにニュースなどで万馬券が当たって「配当○○万円!」みたいな報道がされるため「競馬なら1,000万円稼げるかも?」と思うかもしれませんが、高額配当を連続して的中させるのはかなり難しいのです。
高いオッズ狙いで馬券を買っている人ほど競馬で稼げていない傾向があるので、夢を見ず堅実に競馬に取り組む必要があるのを忘れないように。
競馬で暮らしたいなら「年間300万円」を目標に取り組んでください。
競馬で稼いだお金にも税金はかかる
馬券が的中しても掛け金×オッズがそのまま手元に入ってくるわけではありません。
例えば配当金から一定の金額(控除率)が差し引かれることを理解しておかないと、トータル収支でマイナスになってしまいます。
また競馬で稼いだお金にも税金がかかってきます。
競馬の配当における税金については知らなかったり間違って理解している人が多いので、正しく理解しておかないと「脱税」で捕まる可能性があります。
まとめ
- 馬券生活のメリット・デメリットを理解して取り組む
- 「大きく稼ぐ」ことより「安定して稼ぐ」ことを念頭に競馬に挑む
- 競馬で稼いだお金に対する税金についても考える
- 馬券生活を送りたいなら最低でも回収率130%は必要
競馬で生活をするのは決してラクではありませんし、生活も会社勤めと同じかそれよりも苦しくなる可能性があります。
しかし競馬は取り組み方を変えるだけで「収入源の1つ」として確立できることは間違いありません。
実際に競馬で生計を立てている人もいますし、自分も競馬の収入は大事な収入源となっています。
馬券生活を夢見ているのであれば遊び感覚を捨てて真剣に競馬に取り組んでください。