競馬の予想でよく使われる指標の1つがコンピ指数です。色んな競馬手法や馬券テクニックでもコンピ指数を軸にしたものはたくさんあります。
コンピ指数は実力があると判断された馬ほど高く、そうでない馬ほど低くなります。つまりコンピ指数をチェックすれば馬の実力が把握できる…というわけです。
しかし、ただコンピ指数を見て馬券を買っても的中しません。
そもそも実力があっても必ず勝てるわけではないのが競馬です。コンピ指数を見ただけで買い目が分かるならみんな競馬で大儲けしていますよね?
大事なのはコンピ指数をいかに活用して競馬の予想をするか…です。
今回は買い目を予想するためのコンピ指数活用法を紹介します。今後、競馬でお金を増やしていきたいのであれば、コンピ指数の使い方は覚えておいた方が良いですよ。
コンピ指数とは?
コンピ指数は競馬を予想する際に使われる競馬指標の1つです。その特徴は大きく分けると次の3つがあります。
コンピ指数は日刊スポーツが算出・公開している
コンピ指数は日刊スポーツ新聞が各競走馬のデータや情報に基づいて独自に算出している指標です。具体的な算出方法は表に出ていないので日刊スポーツ新聞以外の人がコンピ指数を算出することはできません。
コンピ指数を見るためには日刊スポーツが運営している「極ウマ・プレミアム」に登録する必要があります。
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ちなみにコンピ指数を見るには月額800円(税別)が必要です。JRAのサイトでもコンピ指数は掲載されていないのでコンピ指数を見たいのであれば極ウマ・プレミアムから購入しましょう。
コンピ指数は「無料」で見られない
「コンピ指数は見たいけどお金は使いたくないな…」
と思ってコンピ指数を無料で見ようと頑張っている人も中にはいますが、残念ながらコンピ指数を無料で見るのはできません。
中にはコンピ指数を無料でチェックする方法として「図書館に行って日刊スポーツを読む」を紹介している人もいます。しかし図書館に置いてある日刊スポーツは1部しかないため、他の人が読んでいたら読めないので現実的ではありません。
またコンピ指数を有料で買っている人からこそっと教えてもらう…なんて方法もありますが、バレたらアカウントが凍結させられる危険性があります。
趣味程度で競馬を予想するのであればコンピ指数を無視してもいいですが、お金を稼ぐために競馬をする(投資競馬)のであればコンピ指数は欠かせません。
「お金を稼ぐための必要経費」として素直にコンピ指数を買いましょう。
コンピ指数の最大値は「90」
コンピ指数の数値は上限と下限が決まっています。
- コンピの最大値:90
- コンピの最小値:40
つまり、コンピ指数が90に近い馬ほど実力が高い馬であり、40に近いほど実力が乏しい馬…ということです。
またコンピ指数は各競走馬で必ず優劣が発生しています。例えばコンピ60の馬が同じレースに2頭いる…なんてことはありません。
出走前日にコンピ指数が確定する
コンピ指数はレースが出走する前日19時頃に数値が確定します。例えば土曜日開催のレースであれば金曜日にはコンピ指数が発表されています。
一度発表されたコンピ指数は絶対に変更されません。そのため、出走前日から競馬予想がきるのです。
コンピ指数で買い目を見つける方法
コンピ指数の数字を見ただけでは競馬の的中率は上がりません。大事なのはコンピ指数を使って馬の実力を見極め、適切な馬券を買うことです。
コンピ指数を使って買い目を探すポイントとしては次の2つの方法がよく使われています。
コンピ指数と単勝オッズを比較する
コンピ指数はおおよそ単勝の人気順位に比例しています。この時、人気順位とコンピ指数の開きに注目すると買い目が導き出しやすくなります。
例えば、で上位3頭のコンピ指数が次のようになっているレースがあるとしましょう。
コンピ指数 | 単勝オッズ | |
1番人気 | 76 | 2.3倍 |
2番人気 | 68 | 5.6倍 |
3番人気 | 63 | 7.3倍 |
単勝オッズだけ見ると、1番人気と2番人気の際は2倍以上離れています。このことから、多くの人は「1番人気が1着に来る」と考えているわけです。
しかしコンピ指数を比較すると1番人気の馬のコンピ指数は76しかありません。ということは、日刊スポーツは1番人気の馬の実力をあまり高く評価していない…と取れます。
つまり、このレースの1番人気は実力以上の人気が集まってしまっている状態になっているのがコンピ指数と単勝オッズから読み取れます。
端的に言えば「単勝を買ってはいけない1番人気の馬」ということです。また1番人気の馬を軸に馬連や枠連も買えません。
反対にコンピ指数が80台なのに単勝オッズが高め(4~5倍台)の1番人気の馬がいれば「実力があるのに買われていない馬」と考えられます。そういう馬を見つけたら単勝で勝負したり、軸馬にして馬連などを買うと的中しやすくなります。
人気上位3頭のコンピ指数を足す
極ウマ・プレミアムでも紹介されている「テクニカル6」と呼ばれるコンピ指数を使った馬券テクニックです。やり方は人気上位3頭のコンピ指数を足して、その総数によって軸馬とヒモ馬を選ぶゾーンを見極めます。
指数の和 | 軸馬の範囲 | ヒモ馬の範囲 |
208以下 | 4~6位 | 4~14位 |
209~211 | 4~5位 | 4~10位 |
212~214 | 3~4位 | 3~9位 |
215~218 | 2~3位 | 1~4位 |
219~222 | 1~2位 | 1~3位 |
223以上 | 1~2位 | 1~3位 |
出典:極ウマ・プレミアム
メインで使っている馬券種が馬連やワイドなど連対式の場合に、選ぶ馬の候補を一瞬で絞り込めます。
ただしコンピ指数の和が小さくなれば、候補となる馬の数も増えます。テクニカル6はピンポイントで馬券になる馬が導き出される馬券テクニックではないため、さらに候補になる馬を絞り込める分析力が求められます。
レース展開を予想するコンピ指数の見方
コンピ指数を使えば特買い目まで導き出せます。しかし、コンピ指数から買い目まで導き出すには「導き出せるレース」を見つけるところから始めないといけません。
特に投資競馬に取り組んでいるのであれば「馬の選び方」よりも「稼ぎやすいレースの見つけ方」の方が重要になってきます。
稼ぎやすいレースについては使っている馬券種や狙っているオッズゾーンによっても違うため、一概に「これ」とは言えません。しかし
- 荒れるレース
- 上位人気が飛びやすいレース
についてはコンピ指数を見れば見当がつきます。
荒れるレースの特徴
荒れるレースの特徴としてはコンピ指数のばらつきが少ない傾向が見られます。例えば次のようなコンピ指数の並びになるレースは荒れやすいです。
1つ下の順位の馬と比べてコンピ差があまり開いていません。もっとも開いているのが11番人気(コンピ47)と12番人気(コンピ41)くらいのため、11番人気まで3着に入ってくる可能性があると考えられます。
万馬券を狙うなど、あえて荒れたレースで勝負をするのであればコンピ指数のばらつきが少ないレースを狙いましょう。反対に流しなど軸馬を決めて馬券を買う場合は、レースが荒れると軸馬が決めづらいのでスルーが正解です。
上位人気が飛ぶレースの特徴
人気上位の馬のコンピ指数が高くても、下位人気の馬が突っ込んできて飛んでしまうレースにも特徴があります。その特徴は次の2点です。
- コンピ指数60台の馬が1頭もいない
- コンピ指数50台の馬が5頭以上いる
例えば3月7日に投資した阪神競馬場3レースは典型的な上位人気が飛ぶレースでした。
1番人気の馬が80台、2番人気の馬が70台で3番人気の馬が50台とコンピ指数の差に大きな段差がありました。普通であれば1番人気と2番人気が1着と2着を独占…と考えるかもしれません。
しかしコンピ指数50台の馬が5頭以上(3月7日の阪神競馬場3レースでは6頭いた)いる場合、50台の馬の中から2頭が3着以内に入ってくるケースが多々あります。
コンピ指数60台の馬が1頭のいないレースは、上位人気だけで組み合わせると全滅したりトリガミになりかねないので気を付けてください。
コンピ指数で攻略するうえでの注意点
コンピ指数を使って買い目の導き出し方や、レース展開を読む方法を紹介してきましたが、コンピ指数を使って競馬予想する際の注意点もあります。
特に次の2つはお金に大きく関係することなので必ず意識してください。
馬券を買う時は「オッズ」を確認する
コンピ指数を使って予想する時は、オッズや人気順位と比較しながら行います。ただ、実際に馬券を買う時は必ずオッズを確認してください。
特に投資競馬をするのであれば、一定の払戻金が期待できないなら馬券を買う意味がありません。
コンピ指数を通してレースや買い目を導きだせたら「その馬券を買ってしっかり利益が出るか?」を、オッズを見て確かめましょう。利益が出るなら馬券を買い、満足いく利益が出ないのであれば別のレースで投資をしてください。
コンピ指数+αで予想する
コンピ指数だけでなくプラスアルファの指標を使って予想をすると的中率や回収率が上がります。あれもこれも…とたくさんの情報を見ると迷ってしまうし時間もかかるのでコンピ指数を含めて2~3つの競馬指標から予想するのがおすすめです。
個人的におすすめの競馬指標は「馬柱」と「データマイニング」です。
馬柱
馬柱には各競走馬の基本的な情報と過去の戦歴が載っています。競馬の情報の中でも「事実」が分かる競馬指標なので、必ずチェックしましょう。
特に馬柱に載っている過去の戦歴とその時の着差はとても重要です。馬柱はJRAサイトにもありますし、競馬情報サイトにも掲載しているので自分が見やすいものでかまいません。
データマイニング
コンピ指数と同じくらい活用している人が多い競馬指標がデータマイニングです。ただコンピ指数とは違って「スピード型」と「対戦型」の2種類の指標があったりとコンピ指数に比べて少し複雑です。
また信ぴょう性だけを比較するとコンピ指数よりもデータマイニングの方が若干評判は良くないです。とはいえ、コンピ指数とデータマイニングの両方を比較すればより正確に馬の実力を測れたりもするので、併せて使う競馬指標としてはアリです。
まとめ
コンピ指数は多くの人が競馬予想に利用しています。しかし、有効に活用している人は少なく、間違った使い方や偏った分析方法をしている人がほとんどです。
コンピ指数は正しく使えば、競馬予想に大きく役に立ちします。ここで紹介した内容を理解して、正しくコンピ指数を使って競馬予想に活用してください。