
一概に「競馬をする」といっても、その取り組み方は人それぞれです。
単純に馬券を買って当たるか当たらないかを楽しんでいる人もいれば、お金を稼ぐことを目的として取り組んでいる人もいるはず。
どちらの取り組み方が正しいかどうかは分かりませんが、1つだけ言える事実があります。
それは、競馬で儲けている人とそうでない人が存在しているということ。
競馬で儲けている人は、毎月コンスタントに競馬で利益を増やしています。
具体的な数字は人によって差はあるものの、少なくとも月間収支でマイナスになるような取り組み方はしていません。
それに対して競馬で儲けていない人というのは「いつか競馬で稼げるようになりたい!」と思いながらもなかなか思うようにいっていない人達を指し、その割合は競馬人口の9割以上とも言われています。
なぜここまで競馬で儲けている人と儲けていない人の差がハッキリ別れているのか?
その理由は、単純に馬の選び方や馬券の選択方法だけではなく「馬券を買うレースの選び方」にも違いがあるのです。
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競馬のレース選びが重要な理由
競馬で勝てない人達の多くはその原因を馬券の買い方や軸馬の選び方だと考えています。
・どうすれば馬券を的中できるのか
・どんな買い方をすれば競馬でお金が稼げるのか
などなど、少しでも馬券を的中させるためのテクニックや手法を模索しています。
確かに馬券を的中させなければ払戻金は入ってきませんから、競馬で利益をあげることはできません。
ですが、馬券を的中させることだけが利益をあげる行動ではない・・・このことを競馬で儲けている人達は皆感覚で分かっています。
競馬は1日に24ないし36レース開催され、各レースで馬券を購入することができます。
つまり単純計算1日に利益を得られる回数が最大36回あるということになる。
競馬で稼げない人というのは、この限りある回数を最大限活用しようとほぼ全レースを取り組もうと考えているのです。
「競馬裁判男の手法から学ぶお金が増える馬券の買い方」でも紹介した男性も、新馬戦と障害以外の全てのレースで馬券を買っていると言われています。
では可能な限り多くのレースをすればそれだけ利益が上げれるのか・・・実は逆で多くのレースをすればするほど利益は下がりやすい傾向にあります。
確かに馬券を買わなければ的中もしませんし利益もあげれませんが、言いかえれば外れ馬券を買うこともなくなります。
ようするに
自信をもって「来る!」と確信がもてないレースに無理やり参加することは大切な資金を自ら捨ててしまうくらいもったいないことなのです。
馬の選び方や馬券の買い方によってレースの選び方が異なるものの、競馬で儲けている人の多くはいくつかレースを絞って取り組んでいます。
だから、ムダな損失がなく利益がどんどん上乗せされていくから、結果的に儲けているのです。
競馬で稼ぐレースを選択するためのルール4ヶ条
競馬で稼ぐ上で、レースの選択は馬券種の選び方や軸馬の見つけ方と同じかそれ以上に大事な要素です。
なぜなら、どんな競馬手法も全レースに適用されるものは存在しないため、同じ基準やロジックで馬を選んでもレースの選び方を誤ったらその時点で不的中が確定するからです。
ではどのようなところに注目してレースを選べばいいのか?
一般的には次の3つがレース選びの基準と言われています。
1:出走頭数
レースによって出走頭数が異なり、10頭を切るレースもあれば18頭で走るレースもあります。
しかし、何頭で走ろうとも単勝馬券は1着を当てないと的中しませんし、複勝馬券は3着以内に入る馬を当てないと的中とはみなされません。
そう考えると、比較的出走頭数を選んだ方が的中率は上がります。
同じレースでも10頭立ての場合単勝が的中する確率は1/10に対し、18頭立ての場合は1/18ですから、単純計算倍近く違うわけですから。
ただし9頭立てのレースの場合、複勝馬券の的中範囲が3着以内ではなく2着以内と的中範囲が狭まりますので注意が必要です。
2:軸馬の連対率と複勝率
連対率とは、これまでその馬が出走したレースで1着もしくは2着に入った割合のことです。
例えば1010戦5勝の馬がいた場合、戦績の表記では(5,1,3,1)というもので表されますが、これは
(1着の数,2着の数,3着の数,4着以下の数)
を表しています。
上記の馬の場合は勝率が50%、連対率が60%となります。
対して複勝率は3着以内に入った割合のことを指し、上記の馬の場合は複勝率が90%となります。
軸馬に決めた馬の連対率や複勝率を確認し、ある程度勝算がつくようであればそのレースで勝負し、難しいようならそのレースは見送ります。
ちなみに、勝負できる連対率と複勝率の具体的な数字はロジックなどによって違いますので、これとったボーダーラインはありません。
3:回収率が100%を超える
馬券を買って的中したにも関わらず、収支がマイナスになってしまっては何の意味もありませんから、必ず回収率が100%の超えるレースだけに照準を絞りましょう。
単勝や複勝1点買いをしている人にとっては回収率が100%を下回ることはありませんが、多点買いをしている人はこうした事態を引き起こす可能性がありますので注意が必要です。
回避する行動としては「合成オッズ」を計算して回収率を明確化すること。
「多点買いする際に知っておくべき合成オッズの計算方法と賢い使い方」に合成オッズがなんなのかやその計算方法を紹介していますので、多点買いしている人は必ずチェックしておいてください。
4:「荒れるレース」には手を出さない
レース選びの1つに「荒れるレースかどうか」というものがあります。
荒れるレースとは、下位人気の馬がいきなり上位に食い込んできたレースのことで、特に単勝で1.1倍ついていた馬が3着にすら入らなかったりすると「レースが荒れた」と言われます。
荒れるレースを狙うかどうかについては賛否両論ありますが、競馬で儲けている人の多くはこう言ったレースは全て回避しています。
その理由は、荒れるレースはどの馬が入ってくるのかの予想が極めて難しいからです。
確かに荒れるレースになるとどの馬券種でも高い払戻金を手にすることができるため、一攫千金を狙っている人はこぞって荒れるレースを狙っている人がいます。
特に三連単では、1000倍以上のオッズがつくこともあるため、入ってくるお金のことを考えると非常に魅力的なレースに思えます。
しかし先ほども言ったように下位人気のどの馬が来るかの予測が非常に難しくなるため、馬券の買い目点数が増えてしまうリスクがあります。
それでも的中すれば大きくプラスになるのですが、荒れると予想したレースが必ず荒れるとは限らないため、もしかすると賭けたお金を全て吹き飛ばす危険性もはらんでいます。
そのため、ギャンブルを楽しむ意味で挑戦するならまだしも“お金を稼ぐ”という点に関してはあまりお勧めしないレースなので、できるだけ回避する方向で考えましょう。
「馬券を的中させるのに欠かせない「荒れるレース」の見分け方」で、具体的に荒れるレースを回避する方法を紹介していますので、こちらを参考にしながら、慎重かつ堅実なせ―す選択をしてください。
競馬で正しいレース選択をするコツは「ゴルフ」
娯楽や趣味として楽しみならともかく、「投資競馬」というお金を稼ぐ1つの手段として競馬をするのであれば、レース選択は損失機会を減らすための重要な行動となってきます。
そのために、まずレースを選ぶ際の考え方をしっかりと身につける必要がある。
その考え方と最も似ているのが実は「ゴルフ」です。
競馬とゴルフ・・・一見どこに似ている点があるのかをお思いでしょうが、実は大きな共通点が3つもあるのです。
共通点1:ゴールから逆算する
ゴルフは決してボールを遠くに飛ばす競技ではなく“いかに少ない打数でカップに入れるか”を競うスポーツです。
そのため、仮に1打目で遠くに飛ばせても結果的に打数が多くなってしまったら何の意味もありません。
そのため、プロはもちろんアマチュアの目安である「スコア100」を切れる人達は常にカップから逆算してスコアメイキングをして行きます。
競馬、特に投資競馬と呼ばれるやり方をしている人達も、まずはどのレースが来るかよりも「いくら稼ぐか」を念頭においています。
例えば今月いくら稼ぐかをまず立てて、1日当たりいくら稼げば良いかを計画する。
こうすることで、欲や焦りといった感情的な行動を最小限に抑え、利益を挙げることだけにフォーカスしてレースを選ぶことができるのです。
共通点2:ゴールまでのシナリオをたてる
ゴルフが上手な人は、ティーグラウンドに立つ前にある程度どこに打てばいいかを考えます。
例えば380ヤードパー4のホールがあるとすると
「グリーンに乗ればツーパット(2打)でいけるだろう」
「グリーンにのせるためには一番得意な70~80ヤード手前のところに
ボールを置いておかないと」
「てことは、150ヤード飛ばせるクラブで2回打てばボギーであがれるじゃん!」
・・・という感じ。
実は競馬で儲けている人もこうしたシナリオを事前に立ててその日の競馬に挑んでいるのです。
例えば今日1日で5万円稼ぐことを目標とした場合、自分の的中率と回収率を計算して
・いくら予算が必要なのか
・それをどのレースに投下すればいいのか
・万が一外した時はどうするのか
などを事前に組み立てておきます。
後はそれを行動に起こすだけですから、一時の感情に流されることなく淡々と取り組むことができるのです。
共通点3:基本的にネガティブ思考
競馬にせよゴルフにせよ、ポジティブにどんどん突き進む人はけっこういますし、そういう人ほど結果の差が激しいです。
調子がいい時はそれでも問題ないのですが、問題は結果が芳しくなかった時。
ゴルフでもミスをした時に、プロでも難しいようなショットに果敢に挑戦して打数を増やしていしまう人は多いはず。
実はこうした発想は競馬で勝てない人にも表れています。
「これで外しても次で的中すれば」とか「この負けを次のレースで取り返す」みたいな発想をする人は典型的かなと。
こうしたポジティブ思考は悪いことではないですが、ゴルフの競馬に関してはネガティブな思考を持った方が結果的に上手くいく傾向があります。
わかりやすく言うと
少しでも不安がよぎったらそのレースは勝負しない
レース直前に1頭でも急なオッズの動きを見せたらそのレースはパスする
情報が少ない新馬戦や不確定要素が多い障害はやらない
などなど、少なくとも最悪の事態にならないような準備と行動を意識してレース選びをするだけで、損失を大きく抑えることができます。
展開に左右されないレース選択が競馬攻略のカギ
どれだけ慎重に予測してもレースが荒れる時はあれますし、堅い時は堅く終わります。
これはあくまでもレースが終わった後の結果であり、その結果を予測しようとするとおそらく無理なのでどうしてもカンや運に頼ってしまいます。
しかしそれでは毎月安定した利益を競馬で挙げることはできません。
たとえどんな展開のレースが予想されようとも、それに翻弄されない馬券の買い方や馬の選び方を確立すること。
これこそが、投資競馬の最も基本的なスタイルではないでしょうか。
そのためには、万馬券などの一攫千金よりも多少オッズが低くても安定した的中率でコンスタントに利益を増やしていくやり方の方が確実だし簡単ですし、資金の少額で済むはず。
おそらく投資競馬を始める人で潤沢に資金がある人はめったにおらず、ほとんどの人は限られた資金からスタートすると思います。
だからこそ、お金を増やすことよりもお金を失わないことに重点を置く。
それを意識して取り組むことができれば、自然とレースを選択するでしょうし、ゆくゆくは競馬で儲けている人の仲間入りを果たすことになるでしょう。
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