
競馬を全くやったことがない人でないかぎり、レースは毎週土日朝10時から夕方の4時まで順次出走していることくらいご存知かと思います。
テレビやスポーツニュースでは日曜日の重賞(特にGⅠレース)ばかりフォーカスされますが、その重賞レースが始まる前に何レースも行われており、当然それらのレースも馬券を買うことができます。
そして競馬でお金を稼ぐいわゆる「投資競馬」をしている人のほとんどは、その日のメインレースだけでなくそれ以外のレースにも積極的に参加しています。
ただ、レースによって距離や競馬場はもちろん出走している馬の実力やこれまでの実績は異なります。
つまり、レースのよってそれぞれ特徴があり、これらの特徴を把握しながら馬券を予想することで、より的中率をあげることができます。
そこで、競馬を投資として取り組むために知っておくべき中央競馬の各レースの特徴を把握するとともに、より効率よくお金を稼ぐレース選びのコツを紹介します。
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中央競馬のレースの種類
そもそも競馬にはJRAが主催している『中央競馬』と各自治体が主催している『地方競馬』 の2種類があります。
投資競馬をしている人の中には地方競馬の馬券を買っている人もいますが、多くの人は中央競馬のみの馬券を買っていると思います。
中央競馬は毎週土日に全国に10ヶ所ある競馬場の中から2~3会場で開催され、各会場1日12レース行われます。
そして、各レースによって出走資格が異なります。
では具体的にどんなレースが毎週開催されているのか・・・主に開催されるのは「新馬戦」「未勝利戦」「○○○万以下」「障害競走」「オープン」があります。
1:新馬戦
新馬戦とは競走馬としてデビューする馬のみが出走できるレースで、毎年日本ダービーの翌週から翌年の3月ごろまで開催されます。
どんな競走馬でもデビュー戦は必ず新馬戦に出走しなければならず、この新馬戦で勝利した馬はオープンクラスに分類され、できなかった(1着になれなかった)馬は、未勝利クラスに分類されます。
2:未勝利戦
新馬戦で勝利できなかった馬が分類されるクラスで、3歳11ヶ月になるまでに未勝利戦で勝利しないと条件戦に出走しなければならなくなります。
未勝利戦は主に午前中に開催されることが多く、賞金も新馬戦に比べて低く設定されているのが特徴です。
3:○○○万以下
未勝利戦で勝利したり収得賞金を獲得した馬が分類されるランクで、収得賞金によって「500万以下」「1000万以下」「1600万以下」の3つに分類されます。
もちろん各クラスによって賞金は異なりますし、下のクラスにレースに出走することはできません。
また、取得賞金が1600万円以上になると「オープン」クラスに聞るされます。
4:障害競走
障害競走は開催されるレースの中でもかなり特殊で、コースの中に設置された障害物を飛び越えてゴールを目指すレースのことを指します。
ただし、全ての競馬場で障害競走が行われるわけではなく、北海道にある2つの競馬場(札幌、函館)では障害競走は行われません。
障害競走の出走できる競走馬は、平地競争と同様にサラブレッドに限定されており、もともと平地競争から転向して障害競走馬になったケースがほとんどです。
また、平地競争と同じように障害競走にもグレード(G)があり、4月に行われる中山グランドジャンプや、12月に行われる中山大障害の2つが障害競走におけるGⅠレースと位置づけられています。
この障害競走は1日1回必ず行われ、クラスも「未勝利」と「オープン」の2つのみで、未勝利の場合は3000m以下で、オープンの場合は小倉と新潟で行われる障害競走以外は3000m以上となっています。
4:オープン
オープンとは中央競馬の特別競走の中で出走条件に獲得賞金に関連する上限に関する条件がない競争のことを指します。
特別競走の多くは10レースもしくは11レースに出走するものが多く、また日曜日にはWIN5の対象となるレースがほとんどで、条件次第ではGⅠレースなどの重賞にも出走できます。
「投資競馬」に適したレースと適さないレース
先ほど紹介したように、中央競馬は大きく分けて5つのレースに分類され、それぞれ出走できる競走馬が異なります。
そしてこの出走できる競走馬の違いやレースの特徴によって投資競馬に適したレースとそうでないレースに分けることができるのです。
競馬は各競馬場で12レース開催されるため、その気になれば12回馬券を的中させるチャンスがあるわけですが、言い換えれば12回お金を損失する可能性があることになります。
そのため、その日開催されるレースの中で、自分がもっとも的中しやすいレースを探し出し、そこで確実に馬券を的中させることが、最も確実に競馬でお金を増やす方法と言えるでしょう。
では的中しやすいレースとはどういったレースなのか・・・正直これは人によって、また主に用いている手法や馬券の種類などによっても異なります。
例えば複勝メインで馬券を買っている人と三連単をメインで勝っている人と出は、的中の条件も異なるうえに狙い目のオッズのゾーンも異なるため、同じ基準で的中しやすいレースを選ぶことはできません。
「複勝で買うならベストだけど三連単狙いなら避けるべきレース」といったものはたくさんあるからです。
ただ、どんな馬券の種類をメインに使っていたとしても避けたほうが良いレースというものはあります。
それが「新馬戦」「障害レース」「グレードレース」です。
新馬戦が投資競馬に向かない理由
新馬戦に出走するレースはその日がデビューレースであり、過去の実績が全くありません。
そのため、出走するレース距離がその馬にとって適正なのか、さらには芝とダートの違い、得意なレース展開や不得意なレース展開、騎手との相性・・・などといったことが過去の実績から分析することができないのです。
そうなると、一部の数値(対戦型のデータマイニングなど)の算出ができないため、的中馬券を予想する材料が他のレースに比べて少なくなるため、正確な分析ができなくなるからです。
もちろん、それ以外の数値を活用したり血統を使って予想したりすることはできますが、だとしても1度のレースに出走したことがない以上他のレースに比べて波乱が起こる可能性が高いため、新馬戦の馬券は買わない方がいいでしょう。
障害競走が投資競馬に向かない理由
障害競走は平地競争と異なり、コースに障害物が置いてあり、それらを飛び越えてゴールを目指すことになります。
つまり、平地競争に比べて落馬などの可能性が格段に高い・・・ということ。
平地競争でさえ、あらゆるトラブルで落馬だったり故障だったりなどで上位人気の馬がいきなり止まってしまう可能性があるのですから、障害競走になるとさらにその可能性は高くなるため、予想した馬がゴールできなくなる危険性が大きいわけです。
これは予想の的中・不的中以外のところであり、競馬を買うものとしてはどうすることもできないアクシデントですから避けることはほぼ不可能。
こうした理由から障害競走を投資対象にすることをお勧めしません。
グレードレースが投資競馬に向かない理由
グレードレースとは日本ダービーや有馬記念と言ったGⅠレースをはじめ、GⅡやGⅢといったいわゆる重賞レースのことを差し、主に日曜の11レースに出走するレースを言います。
このグレードレースの最大の特徴は、根っからの競馬ファンや競馬で生計を立てている人のみならずにわかファンや初心者の人も馬券を買っているという点ですが、実はこれが投資競馬に向かない理由にもなります。
例えば未勝利戦などは競走馬の力がある程度離れていることがあるため、特定のロジックや分析ノウハウを駆使すれば高い確率で的中馬券を見極めることができます。
しかしオープンクラス、しかもGⅠレースに出走する馬の実力差は人気ほど離れていないことが多く、同じロジックを用いても的中率が下がることが多分にあります。
さらに人気と実力がある馬が出走する場合、その馬に馬券が集中するので自然とオッズが下がるため、的中しても大した配当がつきません。
競馬ファンの中には重賞しか馬券を買わない人や、的中度外視で好きな競走馬に賭ける人もいるため、特にオッズを使って予想する人にとってはロジック通りにいかない可能性が高くなります。
単純に競馬を楽しむならまだしも、お金を稼ぐ目的でグレードレースをするのは止めたほうがいいでしょう。
意外と穴場?最終レースで馬券を買う時のポイント
総じてその日の中でもっとも馬券が多く買われるのはメインレースですが、その次に買われるレースが12レース、つまりその日の最終レースです。
なぜ最終レースがメインレースの次に多く馬券が買われるのか・・・答えは単純でその日の「負け」を最後に取り返そうと思っている人が多いから。
例えばその日5000円負け、手元に1000円しか残っていない場合、その日の収支をプラスマイナスにするためには6倍以上のオッズが付いている馬券を買わないといけないことになります。
そうなると、自然と下位人気の馬を絡めたいわゆる“高オッズ”が期待できる馬券が買われるようになる・・・するとどういったことが起こるのか?
なぜか上位人気と下位人気の組合せ馬券のオッズが下がり、上位人気の組合せ馬券のオッズが相場よりも高くなるという不思議な現象が発生します。
ただ、こうした状況が最終レースで毎回発生するわけではありません。
この下位人気と上位人気の逆転現象が起こっているかどうかを見極めるポイントは、一番人気のデータマイニングが上位でないかどうかです。
例えば単勝人気が1位なのにもかかわらず、データマイニング順位が7位とか8位だった場合、人気はあるけどデータマイニングはそこまで評価していないことになります。
こうした馬が出てきた場合、オッズではなく別の指数(データマイニングやコンピ指数など)で上位順位の馬を中心に予想を組み立てたほうが、高配当の的中馬券が期待できる・・・というわけ。
もちろん必ずその馬が来るという保証はありませんが、他のレースに比べて確率は高くなるので、もし最終レースでこうしたレースを見かけたら勝負してみるのもいいかもしれません。
どう競馬に取り組むかで攻略法は変わってくる
ここでは「投資競馬」という視点でのレースの挑み方や攻略法についてお話ししてきました。
投資競馬をするには、ノウハウや手法を確立させるのと同じくらいレース選択が重要になり、この判断が正しいかどうかによって結果は大きく変わってきます。
そして「どのレースで勝負するか?」よりも「どのレースは避けたほうが良いのか?」を考えて判断したほうが結果的に投資競馬は成功しやすいです。
なぜなら、避けるべきレースの馬券を買わないようにすれば、お金を無駄に失うことはなく、しっかりとチャンスをものにできるからです。
野球で例えるなら、球種やコースを絞ることで、より高い確率でヒットが打てるように、競馬でも狙っているレースを絞り、それ以外には手を出さないことで、自身の的中率や回収率を高めることができるのです。
手法やロジックを勉強するもの大事ですが、それと並行してレースを選択する選球眼も養う練習をしておくと、より効率よく競馬でお金が稼げることでしょう。
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