初心者でも分かる正しい競馬新聞の読み方と予想のコツ

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近年インターネットを中心に競馬に関する情報を収集し、そこからどの馬が勝つのか?どの馬券を買えば的中するのかを予想している人が増えています。

しかし、このインターネットは昔からあったわけではないため、長年競馬をしている人の中にはいまだに競馬新聞を使って予想している人もいますし、競馬新聞を使ってきちんと的中させている人も少なくありません。

つまり、今もなお「競馬新聞」という情報源は十分活用できるということ。

とはいえ、競馬新聞の読み方だったりどういった部分に注視して予想を立てればいいかを知っておかないと、宝の持ち腐れになってしまいかねません。

そこでここでは、競馬予想に役立たさせるための、競馬新聞の読み方について詳しくお話ししていきます。

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目次

現在発行している競馬新聞の種類

競馬新聞と一言に言っても、さまざまな新聞社があり、それぞれの競馬新聞を発行しています。

普通の新聞でも「読売新聞」や「朝日新聞」などのように、新聞社によって独自の新聞を出版していますし、また新聞によって掲載されている記事の内容が異なっていたりもします。

それと同じように、競馬新聞も発行している会社が異なれば当然注目しているポイントも違ってきますし、こうしたポイントが異なれば収集できる情報にも違いが出てきます。

では現在、どういった競馬新聞が発行されているのか・・・まず全国のコンビニや書店などで購入できる競馬新聞は次の4紙です。

競馬エイト

競馬エイト

競馬エイトは「産経デジタル」が発行している競馬新聞で、毎週中央競馬開催日の前日夕刻に販売されます。

競馬エイトの特徴は『調教注目馬』がよく当たると評判で、毎回3頭の調教注目馬が紹介されています。

また、競馬エイトの予想は的中率よりも回収率を重視した予想となっているため、実績のある馬が過剰人気になりそうだと思ったら予想から外してしまうことも珍しくありません。

さらに、他の競馬新聞に比べて情報量がやや乏しく、必要最低限のことしか掲載していないため、情報に振り回されがちな優柔不断な人にはお勧めの新聞と言えます。

競馬ブック

競馬ブック

競馬ブックは、株式会社ケイバブックが販売している競馬新聞で、関東版と関西版に分けられて発行されていますが、特に関西版は関西地方で圧倒的なシェアを誇っているほど多くの人が利用しています。

競馬ブックは勝馬検討、競走馬のこれまでの戦績、開催レースの特徴や傾向、さらには競馬記者の取材による情報などが膨大に掲載されています。

こうした情報は記者の目や勘のようなアナログ的な部分に加え、コンピューターによる分析をして掲載しているのが競馬ブックの特徴ともいえます。

また、各レースに出走する競走馬のプロフィールを表示する能力表(通称馬柱という)も、他の競馬新聞は縦に記載していますが、競馬ブックは横に表示されています。

研究ニュース

研究ニュース

研究ニュースとは、株式会社松井総業が発行している競馬新聞なのですが、実はこの会社は株式会社ケイバブックの系列であり、実質「競馬ブック」の傘下となっています。

現在研究ニュースは全国エリアにおいて主場版と従場(ローカル)版の2種類を発行しており、過去には南関東競馬版「競馬研究」も発行していました。

この研究ニュースには、池田勇考というトラックマンが有名で、特に穴を狙っている人には絶大な信頼を得ています。

それ以外にも情報量やコメントなども豊富に掲載されているため、初心者からベテランまでにお勧めできる競馬新聞の1つといえます。

優馬

優馬

優馬は1966年に創刊され、2008年には「競馬新聞として発行部数No.1」を自称した競馬新聞です。

発行元は中光印刷株式会社で、現在は中央競馬向けの情報を掲載していますが、以前は地方競馬であるホッカイドウ競馬版も発行していました。

優馬では、開催地をカタカナで表記していたり「セイコー馬券教室」や「馬連ABC作戦」といった看板コーナーがあるのが特徴で、同日に開催される全レースの情報を掲載されています。(他の競馬新聞は特定の競馬場のみ全レース掲載している)

 

競馬新聞の読み方

各会社によって発行している競馬新聞によってそれぞれ特徴があり、こうした特徴を把握し、上手に活用することで的中馬券を予想することができます。

しかしどの競馬新聞にも共通した項目があり、これらの項目から情報を収集の仕方こそが“競馬新聞の正しい読み方”といえます。

では競馬新聞に記載されている情報をどう読み取ればいいのか?

ここでは、今回の本題でもある競馬新聞の読み方について紹介しますので、これから競馬新聞を使って予想する際は次の点を注意して見てください。

出馬表の読み方

競馬新聞には、開催されるレース別に出馬表が記載されています。

この出馬表を『馬柱』とも呼びますが、この馬柱には馬券を予想する際に役立つ情報が記載されています。

例えば日刊スポーツに記載されている馬柱は以下のように表示されています。

競馬新聞1

1)開催競馬場とレース番号
2)レース名および概要
3)出走時間
4)レースのコースと距離
5)枠番と馬番
枠の色は枠番によってそれぞれ異なります。
1枠・・・白、2枠・・・黒、3枠・・・赤、4枠・・・青
5枠・・・黄、6枠・・・緑、7枠・・・橙、8枠・・・桃
6)馬名
馬名には父名、母名、年齢、母父名、脚質などが記載されています。
脚質とはその馬のレースで想定される位置取りを表しており、コース形態やレース展開を加味して予想するうえで重要な要素となります。
なお、脚質には以下の4種類があり、それぞれ次のように表記されます。

競馬新聞3

7)記者予想
新聞記者の予想をそれぞれ以下の印によって表記しています。
◎・・・本命(勝つ可能性が最も高い馬)
○・・・対抗(◎のライバル馬)
▲・・・単穴(3番手評価で1着になる可能性を秘めた馬)
△・・・連下(2,3着になると予想される馬)
8)騎手名
9)厩舎、馬主、生産者
10)コース別・距離別のベストタイム
11)コース別・距離別の着回数(何着に何回なったか)
12)過去のレース実績

競馬新聞2

13)レースの獲得賞金
14)各種コース条件別の着回数
15)今回のレース前調教タイム
16)関係者のコメント

参考:無料競馬予想ヘルパーZ

これらの情報を拾い上げて予想に反映させることで、どの馬が来てどの馬が来ないかを判断することができます。

なお、この馬柱の表記方法については競馬新聞ごとで異なり、特に競馬ブックでは横型に表記してあったりしますが、記載されている情報の種類や表記方法については大きな違いはありません。

コメントからの予想の仕方

馬柱と同等かそれ以上に重要な情報の1つが各記者のコメントで、こうしたコメントからレースに出走する競走馬の状態や調子を読み取ることができます。

そもそも競馬新聞にコメントを記載している記者も神様ではありませんから、全てのレースで馬券に絡むであろう馬を常に見つけることは不可能です。

つまり、レースによって自信をもって注目馬を示せる場合もあれば、そうでない場合もあるのですが、新聞では「分かりません」なんて書けないため、それなりの文章で表記されているため、文章から注目馬の信ぴょう性を読み取ることが必要になってきます。

例えばコメントの中に

「○○○が順当に決める」
「取りこぼせない一戦だ」
「他馬を圧倒する」

などといった文言がある場合、その馬が3着以内に入ってくる可能性が高いとみていいでしょう。

逆に

「○○○にはこの条件が合う」
「○○○でも勝負になる」
「○○○が~~という印象だ」

といったような抽象的な文言だったりイマイチ押しが弱いコメントだった場合は、その注目馬の信ぴょう性が低いことを表しているため、そのレースは見送るか別の馬を軸にして予想を経てるようにしましょう。

大事なのは記者のコメントを鵜呑みにするのではなくその裏にある本質を見極めることで、そうすることでより自身の的中率を上げることができます。

 

競馬新聞の的中率と回収率について

次に、競馬新聞の信ぴょう性として的中率を回収率の点から見ていきます。

競馬新聞を使って馬券を買う人の中には、各記者の◎印が多い馬を軸にして予想する人がいます。

もちろん競馬新聞の予想も万能ではありませんから的中する時もあればしない時もあるものの、それなりの的中率は確保できると思います。

しかし競馬新聞の印を基に馬券を買って利益が出るかというとその保証はありません。

まず前提として、馬券を買っている人は競馬新聞に記載されている内容を見ながら予想をして馬券を買います。

つまり、競馬新聞に記載されている予想のファクターの中には「オッズ」が含まれていないため、的中しても払戻金が少なくて利益が出なかったりトリガミになる可能性が高くなるレースもあるのです。

そもそも競馬新聞で◎印がついている馬は記者が「1着になるであろう」と判断してつけており、その馬に馬券が集中すれば当然オッズが下がります。

オッズが下がれば的中しても払戻金は低くなるため、利益が少なくなりますし、多点買いしているとトリガミになる可能性だって高くなります。

そのため、競馬新聞に依存して予想をすると的中率はそこそこあっても回収率が低くなるため、投資競馬をするのであれば競馬新聞オンリーで予想をするのはあまりお勧めしません。

投資競馬をするにあたって大切なのは「過小評価されている実力馬」を見つけること。

例えば1着に入るのは難しくても3着以内に入る力を秘めている馬を1頭でも見つければ、その馬を複勝馬券で買えば的中し、利益を得ることができますよね?

回収率を考えるのであれば競馬新聞一辺倒にならず、当日のオッズを見極めながら馬券を買うスタイルを確立していくのがベストな取り組み方といえるでしょう。

 

上手に使えば競馬新聞からでも予想できる

競馬新聞には各レースに出走する競走馬に関する情報がつまっており、それらの情報を駆使することで、そのレースに強い馬をピックアップすることができるため、どんな買い方をしている人にも役立つ媒体と言えるでしょう。

しかし、インターネットと異なりリアルタイムの情報を得ることができないのが競馬新聞の最大のデメリットですので、その部分を別の媒体でカバーする必要があります。

競馬新聞単体ではなく、いくつかの媒体と複合して利用することで、自身の的中率を上げ、なおかつ手元にお金が残るような馬券の買い方ができるはず。

ぜひとも競馬新聞を上手に活用して、今後の競馬予想に役立ててください。

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