複勝で「稼げないレース」の見極め方～「分かりやすいレース」との違い～

2021年最初の投資対象レースは1月5日（火）の中山競馬場2レースです。

先に断っておくと本来このレースは「分かりやすいレース」ではあるものの「稼げるレース」ではありません。

自分は競馬で稼ぐにあたっては複勝一点買いメインで考え、レースや馬の実力によってワイド一点買いにしたり複勝とワイドの２点買いにしています。

今回の中山競馬場2レースは複勝一点買いで買うならこの日開催されたレースの中でもかなり的中しやすいレースだったと思います。

そこで、中山競馬場2レースがいかに複勝一点買いで買うなら分かりやすいレースだったか？なぜ中山競馬場2レースが投資に向かないレースだったか？を中心に解説していきます。

中山競馬場2レースが複勝で的中させやすい根拠

中山競馬場1レースが複勝一点買いで的中させやすい根拠は大きく分けると次の３つの根拠が挙げられます。

根拠1：コンピ指数上位3位と４位以下が大きく差がある

中山競馬場1レースのコンピ指数は次のようになっていました。

コンピ順位	コンピ指数	馬名
1位	79	アメリカンエール
2位	73	ノーリス
3位	68	ハイエストピーク
4位	57	ライヴクラッカー
5位	54	ディヴァインゲート

上の表を見てもらえば分かる通り、中山競馬場2レースに出走する馬のコンピ指数を上から順番に並べてみると、コンピ指数3位と4位の差が9も開いています。

つまり中山競馬場２レースでは、コンピ指数上位３頭の実力が頭１つ抜けている…と考えられるのです。

ならば、コンピ指数上位３頭の中でもっとも３着以内にはいる可能性が高い馬を探せばいいだけですから、分析は決して難しくはありませんよね？

根拠2：コンピ指数上位３頭の和が220

極ウマプレミアムで紹介されている「テクニカル６」と呼ばれる分析方法の１つで、コンピ指数上位３頭のコンピ指数の合計によってレースの荒れ具合を調べることができます。

中山競馬場2レースのコンピ指数上位3頭の合計は「220」でした。

つまり、軸馬もヒモ馬も人気上位1～3位以内に収まる可能性が高い「手堅いレース」だということが分かります。

テクニカル６の詳細については下記ページで解説しているので、ぜひ参考にしてください。

根拠3：出走前日時点でオッズに断層が発生している

中山競馬場2レースの出走前日時点のオッズは次のようになっていました。

馬名	単勝オッズ	複勝オッズ
アメリカンエール	2.4	1.1～1.4
ノーリス	2.8	1.1～1.6
ハイエストピーク	4.7	1.4～2.5
イルギオットーネ	15.1	1.4～5.8
ライヴクラッカー	17.6	2.3～4.3

上の表を見てもらえば分かる通り、単勝オッズが3番人気の8番ハイエストピークと4番人気の12番イルギオットーネで大きな差（断層）があります。

つまり出走前日時点から馬券は人気上位3頭に集中している…ということになります。

馬券が買われている＝「勝つ」と思われている馬なので、中山競馬場2レースは少なくとも1頭か2頭は人気上位3頭の中から入ってくるレースと考えられます。

人気上位３頭から複勝馬券を買う１頭を見つける

中山競馬場2レースはコンピ指数やオッズの点から人気上位３頭の中から１頭か２頭は３着以内に入る可能性が高いです。

ならば、もっとも３着以内に入る可能性が高い馬を選んで複勝馬券を買えばいいだけ。

そこで人気上位３頭

• 1番ノーリス
• 4番アメリカンエール
• 8番ハイエストピーク

の馬柱を比べて複勝馬券を買う馬を選びます。

1番ノーリスの馬柱をチェックする

引用：JRA

過去2戦出走して2戦とも3着以内、しかも着差も僅差とパッと見た感じではかなり好感度が高い馬です。

ただし、過去2戦は1,600メートルだったのに対して今回出走する中山競馬場2レースは1,800メートルと200メートルも長くなっています。

さらに前走と前々走は左回りだったのに対して今回は右回りと距離的にも回り方も初めてなので過去の戦績があまり参考になりません。

騎手は新馬戦からずっと嶋田純次騎手で乗り替わりがないためテン乗りによるマイナス評価はありませんが、そもそも嶋田騎手が実力と実績がある騎手か？と言われるとなんとも微妙…。

正直馬柱を見る限り１番ノーリスが３着以内に来る可能性は半々といったところでしょうか。

４番アメリカンエールの馬柱をチェックする

引用：JRA

3着以内に入ったのは前走だけですが、その前走は同じ中山競馬場で同じ1,800メートルなので実績面では問題ないと思います。

前走の着差も0.2秒と僅差ですから3着以内に入る可能性は十分にあると考えられます。

騎手は今回から川田将雅騎手に乗り替わりですが、前走騎乗していた田辺裕信騎手と比べるとグレードアップしているため、大きなマイナス評価にはなりません。（むしろプラスと考えてもいいでしょう。）

出走前日からずっと1番人気なので、もっとも3着以内に入る可能性が高い馬だと思います。

8番ハイエストピークの馬柱をチェックする

引用：JRA

過去１戦しか走っていませんが、その１戦は今回と同じ中山競馬場で今回と同じ距離、しかも2着に入っていることから1番ノーリスよりも好感が持てます。

では同じ中山競馬場の1,800メートルを経験している４番アメリカンエールとどちらが良いか？については前走のタイム差で比べます。

馬名	前走のタイム
アメリカンエール	1:57.2
ハイエストピーク	1:58.7

また、騎手を比べても田辺裕信騎手よりも川田将雅騎手の方に軍配が上がるため、8番ハイエストピークは４番アメリカンエールよりも劣る…と判断します。

まとめると３着以内に入る可能性が高い馬は

4番アメリカンエール＞8番ハイエストピーク＞1番ノーリス

となり、4番アメリカンエールの複勝一点買いで勝負することにしました。

中山競馬場２レースで三連複一点買いはアリか？

中山競馬場２レースはコンピ指数やオッズから人気上位３頭の中から３着以内に入る馬が少なくとも１頭いる…と分析できます。

「では上位人気３頭で三連複を買えばいいのでは？」と思うかもしれませんが、三連複一点買いでの投資はどんな理由があっても「無し」です。

理由は三連複一点当たりの的中確率の低さにあります。

中山競馬場２レースは16頭が出走しますが、この時の複勝・ワイド・三連複の各一点買いの的中率は次のようになります。

[box06 title=”各馬券種一点買いの的中率”]

• 複勝：18.75%（3／16）
• ワイド：2.5%（1／120）
• 三連複：0.03%（１／3360）

[/box06]

どれだけ人気上位の馬に馬券が集中していたとしても、馬券そのものの的中率が低い三連複で投資をすれば外れるリスクはかなり高くなります。

しかも中山競馬場２レースで言えば「1-4-8」のオッズは4.7倍とかなり低く、三連複一点買いするリスクに見合ったリターンが期待できません。

特に競馬で生活費を稼ぎたいなら三連複や三連単といったハイリスクな馬券種で勝負するのは控えた方がいいでしょう。

中山競馬場２レースが「稼げるレース」ではないワケ

コンピ指数やオッズの偏りなどから中山競馬場２レースは複勝一点買いで的中させるなら決して難しいレースではありません。

しかし「稼ぎやすいレースか？」と言われるとそんなことはなく、むしろ稼ぎにくいレースと言えるでしょう。

その根拠は複勝オッズにあります。

中山競馬場２レースで人気上位３頭の複勝オッズの下限は出走前日時点からずっと1.1倍でした。

つまり、仮に人気上位３頭が3着以内を独占すると複勝馬券の払い戻しは110円となってしまいます。

複勝馬券で稼ぐ場合、最低でも払戻金が130円以上ないと投資としての旨味がありません。

競馬で稼ぐなら複勝オッズも含めて次のページで紹介している内容を守って取り組みましょう。

中山競馬場２レースの結果は？

決して稼げるレースではないものの、やむを得ない事情で中山競馬場２レースでの投資となりましたが、結果としてはなんとか最低ラインの130円がもらえてよかったです。

もっとも最悪なパターンは上位人気3頭で3着以内を独占することでしたが、1番ノーリスも8番ハイエストピークも飛んでくれたおかげで4番アメリカンエールの複勝は上限によってくれました。

とはいえ、結果的に投資が成功しただけなので勝負するレースを選ぶ際は馬券になりそうな馬のオッズは必ず確認しましょう。

今回の投資競馬のポイント

今回は本来であれば手を出すべきではないレースでの投資となってしまいましたが、レース自体は複勝馬券が的中しやすいレースなので解説しました。

中山競馬場２レースの投資のポイントとしては次の点が挙げられます。

競馬で稼げない人ほど「馬選び」に力を入れますが、本気で競馬で稼ぎたいなら「レース選び」に力を入れてみてください。

それだけで、的中率はもちろん回収率も上がるはずですよ。

特に今回の中山競馬場２レースのようなレースは予想が簡単ではありますが利益が出にくいレースなので、なるべくスルーしてもっと利益が見込めるレースで勝負しましょう。