競馬投資における具体的な戦略はいくつかありますが、その中に「単複」で挑んでいる人も少なくないです。
1頭の馬に対して単勝と複勝をそれぞれ購入することで、1着になれば大きな利益が得られるうえに、3着以内でも不的中による損失を軽減できます。
とはいえ、単複でさえ買えば必ず競馬で稼げるわけではありません。
ポイントや注意点を無視して単複を買い続けても的中しないうえに、どんどん資産がなくなっていきます。
本記事では、単複を用いて競馬で稼ぐための具体的な戦略やポイントについて解説します。
競馬投資で単複を活用したいなら、ぜひ参考にしてください。
単複についての基本的な知識
最初に競馬における「単複」について解説します。
ポピュラーな馬券な買い方ではあるものの、実践している人が少ない印象なので、おさらいがてら単複馬券の基本的な特徴を正しく理解しましょう。
単複とは?
競馬における「単複」とは、特定の1頭の馬に対して単勝馬券と複勝馬券の両方の馬券を同時に購入する手法を指します。
単複戦略の最大の魅力は、選んだ馬が1着に入った際に、単勝と複勝の両方の払い戻しを受けられる「ダブル的中」にあります。
しかも仮に2着や3着で終わっても、複勝馬券が的中となるため、損失のカバーや利益の確保がしやすいです。
競馬投資においても、攻めと守りのバランスが長けた戦略の1つで、単複で競馬に挑んでいる勝ち組も少なくないです。

単勝予想と同じ思考で単勝1点買い以上に稼げるのが単複戦略のメリットです
単複戦略とがんばれ馬券との違い
同じ馬で単勝と複勝を同時に買う単複戦略ですが、同じような組み合わせの馬券をJRAは販売しています。
いわゆる「がんばれ馬券」というもので、同じ馬の単勝馬券と複勝馬券の同時購入が可能です。
一見単複戦略とがんばれ馬券は同じように見えますが、大きな違いがあります。
がんばれ馬券は単勝と複勝を1枚にまとめた券種であり、購入金額は必ず「単勝:複勝=1:1」の同額に固定されます。
しかし、自身で単勝と複勝をそれぞれ購入する単複戦略の場合、掛け金をそれぞれ調整することができます。
例えばオッズに応じて「単勝100円、複勝300円」といった具合に比率を調整することで、損失リスクを抑えたり、的中時のリターンを大きくできます。
単純に単複で1点ずつ買うだけでしたらがんばれ馬券でも良いですが、競馬投資という観点では不向きなため、単複戦略で挑む際はそれぞれ1点ずつ購入しましょう。



単勝が外れてもトリガミにならないよう調整できないのががんばれ馬券のデメリットです
単複が競馬戦略で有効な理由
競馬投資において単複戦略が有効な理由は、リスクヘッジをしつつ高リターンを狙える点にあります。
単複で購入すれば、本命馬が1着になればダブル的中で利益が大きく跳ね上がり、1着を逃しても3着以内に入れば的中となります。
つまり複勝1点買いと同じ的中率を維持しつつ、単勝による「爆発力」という攻めを同時に実現が可能です。
的中頻度を保ちながら、1着時の恩恵を最大化できるこの手法は、長期的に資産を増やすための合理的かつ強力な戦略となります。



単勝で思うような結果が出ていない人ほど単勝戦略はおすすめです
単複で挑む際の基本戦略
競馬投資の観点からも非常に有効な手段である単複買いですが、ただ気になった馬を単複で買っても意味はありません。
単複で競馬に挑むなら、しっかりと戦略を立てて取り組む必要があります。
単複での基本的な競馬戦略のポイントとして次の3つを紹介しますので、自身の馬券の買い方の参考にしてください。
勝負するレースと見送るレースを分類する
いくら単複戦略が競馬投資向きだからと言って、全てのレースで単複勝負をするのは賢明ではありません。
レースによって「3着以内に来る馬の見つけやすさ」は大きく異なるため、まずは勝負するレースと見送るレースを厳格に分類しましょう。
具体的には、実力差がはっきりしていて上位入線する馬を予測しやすいレースに絞り込むことで、無駄なはずれ馬券への出費を最小限に抑えられます。
言い換えれば、実力が拮抗している馬が多く、1着はおろか3着以内に入る可能性が高い馬を1頭に絞れないレースは馬券を買わずに見送るのが正解です。
競馬投資におけるレース選びの重要性については、以下のページでも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。



的中率の高いレースの厳選は競馬投資の基本です


単勝と複勝を買う馬は必ず統一する
単複戦略を実践する上で絶対に守るべきルールは、単勝と複勝で買う対象の馬を必ず1頭に統一することです。
「単勝はAの馬、複勝はBの馬」といった分散した買い方は、単複戦略のメリットである「1着時の利益最大化」と「2・3着時のリスクヘッジ」という構造を自ら壊してしまいます。
異なる馬を買うのであれば、それは単複ではなく単なる単勝と複勝のバラ買いです。
戦略的な強みを活かすためには、選んだ1頭に馬券を集中させることが不可欠です。



もし2頭で迷ったのならそのレースは見送りましょう
単複の買い方に固執しない
単複戦略は、1頭に対して単勝と複勝の両方の馬券を買って挑むことを指しますが、単複2点買いにこだわる必要はありません。
例えば、「この馬は3着には入りそうだが、勝ち切る力(1着)は微妙だ」と感じた場合は、あえて単勝を買わずに複勝1点に絞るとか。
単勝を買わなくても1着になれば複勝は的中となるうえに、1点買いとなるため必ず収支はプラスになります。
期待値の低い単勝を無理に買わなければ、はずれ馬券を買う機会(損失リスク)を減らせます。
1着になる可能性が一定以上あると判断した時のみ単複で挑み、それ以外は複勝1点でも十分な利益は出せると心得てください。



競馬で稼ぎたいのなら必要以上のリスクを徹底的に避けましょう
単複で狙うべきレースの特徴
単複戦略は、予想難易度を上げることなくハイリターンが狙える馬券戦略の1つです。
単複戦略を最大限活用するには、適切なレースで勝負しなければいけません。
具体的に以下のレースは単複戦略が効果的に機能しやすいため、ぜひ見つけて積極的に挑戦してください。
上位人気で決着するレース
単複戦略で効率よく稼ぐためには、上位人気馬が実力を発揮し、順当に決着するレースを選ぶのが定石です。
1着に入る馬が分かりやすいレースほど的中させやすく、たとえ個別のオッズが低くても、ダブル的中を積み重ねることでトータルのリターンは大きくなります。
単複戦略なら、買った馬が1着になればダブル的中となります。
そのため、わざわざオッズが低い中位人気の馬が来そうな荒れそうな混戦レースに手を出して的中率を下げる必要はありません。
堅実なレースで確実に利益を拾っていくのが、単複における上手な買い方の基本です。



1強と感じたレースほど単複戦略が刺さります
情報が出揃っているレース
単複戦略で挑む場合、できれば1着(最低でも3着以内)に入る馬を見つけなければいけません。
そのためには、馬の実力を正確に分析する必要があり、過去の走行データや実績といった情報が不可欠です。
つまり、コンピ指数などの競馬指標や馬柱に過去レースの実績が掲載されていないレース(メイクデビュー戦)などは対象外となります。
重賞などのメインレースはもちろん、未勝利戦など午前中に開催されるレースも単複戦略で挑むには最適です。
過去の着差やタイム、対戦比較などの根拠に基づいて「3着以内は堅い」と断言できるだけの材料があるレースに狙いを絞って選びましょう。



障害レースはアクシデントのリスクがあるので除外してください
人気と実力が反映されやすいレース
単複戦略では1着予想がベースとなるため、手堅い展開になりそうなレースで挑むのがポイントです。
具体的には、馬の実力がそのまま結果に繋がりやすい、透明性の高いレースを選出しましょう。
未勝利戦や条件戦など注目度が低いレースの方が人気と実力がイコールになりやすい傾向があります。
反対に、ファンの期待が過剰に先行してオッズが歪みやすいGⅠなどのメインレースは見送ったほうが賢明です。
過剰人気の馬がいると人気と実力が反映されにくくなり、不確定要素が増えて予測が難しくなります。
地味な条件戦であっても、人気と実力の乖離が少なく、ロジック通りに決着しやすいレースを狙うのがプロの視点です。



お金を稼ぐのに特化したいなら玄人しか参加しないレースで勝負するのが無難です
単複の具体的な買い方のポイント
単複戦略で挑むにあたって、ポイントを押さえた買い方をすることで的中した時に利益を獲得できます。
ただ1頭の馬に単勝と複勝をそれぞれ勝っても的中する保証はないですし、お金が増える保証はもっとありません。
競馬投資をするなら、よりお金が増えるような単複戦略で挑む必要があります。
具体的な単複戦略の買い方のポイントは次の5つです。
選ぶ馬は1レースにつき1頭
単複戦略で競馬をするなら、馬券を買う馬は必ず1頭に絞りましょう。
1レースで2頭以上の馬に対して単複を購入してしまうと、たとえどちらかが的中しても合計の購入金額が膨らみ、収支がマイナス(トリガミ)になる可能性が高まります。
また、プラス収支を維持するために無理に高配当を狙えば、今度は的中率が著しく低下します。
競馬投資は「お金を稼ぐ」にフォーカスするため、トリガミになることは極力避けなければいけません。
的中率と回収率のバランスを保ち、着実に利益を出すためには、最も信頼できる1頭を厳選して資産を集中させましょう。



分析力の向上が的中率アップにつながるのが単複戦略のポイントです
単勝と複勝の掛け金は1:2が基本
単複戦略で挑む際は、資金やオッズに合わせて掛け金を調整するのがポイントです。
ベースの考え方としては「単勝1:複勝2」で馬券を買うよう心がけてみてください。
上記の割合で掛け金を調整すれば、仮に単勝が馬券が外れても収支がプラマイゼロがプラスになるはずです。
具体的には、複勝オッズが1.5倍以上であれば単勝が外れてもマイナスになる心配はありません。
しかも複勝オッズが1.5倍以下になるのは、人気上位3頭で3着以内を独占するケースがほとんどのため、確率的には決して高くありません。
つまり1着予想の馬を単勝1:複勝2で買っておけば、3着以内に入ってくれさえすれば収支がプラスになる可能性は高いということです。
また、他の馬との実力差やオッズによって掛け金のバランスを調整することで、マイナスになるリスクを抑えることもできます。
同額をかけるのではなく、単勝オッズと複勝オッズの数値差や、馬券を買う馬の1着になる可能性などを総合的に考えて掛け金を調整しましょう。



掛け金の調整ができれば競馬投資の成功率が大きく上がります
複勝オッズ1.1倍の馬は除外
単複戦略で挑むのにベストなレースを見つけた場合、必ず馬券を買う予定の馬の複勝オッズを確認してください。
もし複勝オッズの下限が1.1倍だったなら、そのレースで勝負せず別のレースを探しましょう。
単複戦略における馬選びの基準は、あくまで「複勝」にあります。
なぜなら1.1倍では2着・3着に敗れた際のリスクヘッジ機能がほとんど働かないからです。
仮に単勝1:複勝2で馬券を買い、1.1倍の複勝のみが的中しても掛け金300円に対して220円しか戻ってこないため、80円のマイナスになります。
ならば最初から単勝のみで挑んだ方が、的中したら100%利益になるうえに、不的中になっても損失は大きく変わりません。
圧倒的人気馬で勝負する場合、中途半端に複勝を買うよりも、単勝1点に絞って購入したほうがコストパフォーマンスは遥かに向上します。



オッズによって馬券を買う・買わないの判断をするようにしましょう
「ゼロヨン」条件をクリアした馬を選出
ゼロヨンとは、大阪競馬ストーリーで採用されている厳選方法の1つで「前走・前々走を勝ち馬とのタイム差が0.4秒以内の馬」を指します。
単複戦略で挑むなら、最低でも3着以内に入る可能性がある馬を選ぶ必要があるため、ゼロヨンを満たした馬を選びましょう。
過去のレースの着差は馬柱を見ればすぐに分かります。
言い換えれば、ゼロヨンを満たした馬が1頭もいないレースは、単複戦略を用いて挑むべきレースではありません。
ゼロヨンは、単複戦略はもちろん複勝1点買いや軸馬・ヒモ馬を選ぶ時の基準にもなるため、ぜひ知っておきましょう。
以下のページではゼロヨンも含めた馬柱の活用法を以下のページで紹介しているので、競馬投資のするならぜひチェックしてください。



馬柱は「事実」の点から競馬分析できる重要な情報源です


「単勝を買わない」戦略もアリ
1頭の馬に対して単勝と複勝を1点ずつ買うのが単複戦略ですが、絶対に単勝と複勝を買う必要はありません。
例えば「3着以内には確実に入るだろうが1着になる可能性は微妙」という馬がいたのなら、あえて単勝を買わず複勝1点買いで勝負するのも有効です。
単複で勝負する場合、最低でも200円(単勝100円+複勝100円)のコストがかかるため、当然払い戻しが200円を超えなければ収支はマイナスです。
しかし、複勝オッズ1.3倍の馬に200円を1点買いして2~3着に入れば260円(60円のプラス)になります。
もし単複100円ずつ買っていたら、1.3倍の払い戻しは130円にとどまり、70円の赤字となるため、1着の可能性が薄いと感じるなら単勝を捨てる選択肢も持っておきましょう。



1つの戦略に固執せず柔軟に対応する力も競馬投資には必要です
単複を用いた競馬戦略で挑む際の注意点
最後に単複戦略を挑む時の注意点を解説します。
単複戦略では、少ない買い目で大きなリターンが狙える買い方であるものの、活用法や戦略を間違えると損失が増えてしまいます。
特に次の3つは、単複戦略を取り入れる際は注意してください。
1頭に絞れないレースは「買わない」
単複戦略で挑むなら、基本的に馬券を買う馬を1頭に絞り込むのが絶対条件です。
もし1頭に絞りきれないような難解なレースに直面したら、そのレースでは勝負せず「買わない」という選択をしてください。
自分の中で確信が持てないまま勘で勝負するくらいなら、見送るほうが資産を守る上では正解です。
競馬で勝てない人の多くは、無理に全レースを当てようとして根拠の薄い馬券を買ってしまいますが、不的中による資産減少リスクをゼロにできるのは、馬券を買わない時だけです。
投資として競馬を捉えるなら、買い方以上に「レース選び」に慎重になりましょう。



時期によっては1レースも買わなかったのも戦略としては正解です
的中率100%にこだわらない
単複戦略は、2点で大きく利益が伸ばせる買い方ではあるものの、当然不的中になるリスクはあります。
単複戦略に限らず、どれだけ優れたロジックを用いても、生き物が走る競馬において的中率100%を達成することは不可能です。
大切なのは1レースごとの結果に一喜一憂せず、トータルで資産がプラスになるような管理能力を磨くこと。
たとえ数回外れたとしても、次にしっかりとした根拠で取り戻せば問題ありません。
現実的に当たり続けることは無理だと割り切り、外れた際にも冷静でいられるだけの余剰資金と、精神的な余裕を持って挑みましょう。



ロジック通りに買って外れたのならそれはある意味「正しい競馬」です
トリガミは「損失の抑制」と受け入れる
単複戦略は、馬券を2点買うため、オッズ次第ではトリガミになる可能性があります。
例えば単勝100円、複勝200円を購入し、複勝のみ的中して払戻金が130円(260円)だった場合、トータルではマイナス収支となります。
ですがこれは決して失敗ではありません。
「もし複勝も外れていたら300円のマイナスだったが、260円戻ってきたことで損失を40円分回避できた」と考えるべきです。
最終的なオッズはレース確定まで分からないため、事前の調整には限界があります。
トリガミを「守りの成功」と捉える前向きな姿勢が、長期的な継続を支えます。



マイナスが嫌なら1点買いを徹底しましょう
まとめ|単複の買い方を極めて競馬で資産を増やそう
- 1レース1頭に絞り、根拠のあるレースのみ参戦する
- オッズに応じて単勝と複勝の比率(基本1:2)を最適化する
- 「ゼロヨン」などの客観的な指標で3着以内の軸を定める
- トリガミになってもリスク抑制と考える
ここまで単複の買い方を用いた競馬投資の考え方についてお話してきました。
単複の買い方をマスターすることは、競馬を単なるギャンブルから「投資」へと昇華させるためのルートです。
単勝による利益の追求と、複勝によるリスクヘッジを組み合わせることで、的中率を維持しながら着実な資産形成を目指せます。
これらのポイントを徹底するだけで、あなたの馬券収支は劇的に改善するはず。
まずは今日から、気になるレースを「単複」の視点で分析することから始めてみましょう。









