連対式馬券の中で、最も難しいのが「馬単」です。
馬単は、馬連や枠連に比べて的中条件が厳しく三連複よりもオッズが低いため、初心者には敬遠されがちな馬券です。
しかし、馬単の特徴を理解して戦略的に買い続けることができれば、コストパフォーマンスの高い競馬投資ができます。
実際に馬単を用いて安定した利益を出し続けている人も少なからずいます。
本記事では、馬単を使った具体的な競馬投資戦略について紹介します。
馬単で勝負する際の注意点や、独自のポイントについても解説するので、今後馬単を使って稼ぎたいのならぜひ参考にしてください。
馬単とは?
馬単とは、1着になる馬と2着になる馬を着順まで含めて的中させる馬券です。
同じ1着と2着を予想する「馬連」馬券がありますが、馬連と違って馬単は「着順」も当てなければ的中になりません。
同じ2頭の組み合わせを当てる馬連よりも条件が厳しい分、配当は高くなりやすく、少しでもレースが荒れれば万馬券になるほど高額払戻が期待できます。
馬単のメリット・デメリット
馬単の最大のメリットは配当が高くなりやすい点で、三連単や三連複に次いで3番目に高額払戻が期待できます。
また、対象となる馬は1着・2着の2頭のみのため、馬連と同じ感覚で予想ができるのも馬単のメリットです。
一方で、着順通りに当てなければ的中とならないため予想難易度は高く、連対式馬券の中でははずれるリスクが相対的に高めです。
しかも、レースによっては払戻金が馬連の1.5~1.7倍しかないことが多々あり、リスクとリターンが見合っていないケースが少なくありません。
的中条件を考えると、馬単の払戻金は馬連の2倍になっていないと割に合わない計算になりますが、現実では2倍を下回っていることの方が多いです。
組み合わせを分析する労力と、的中時のリターンの割が合わないのが馬単最大のデメリットです。
馬単は「人気がない」馬券?
馬単は高額払戻が期待できる馬券ではあるものの、メインで買っている人は決して多くありません。
馬単は的中の安定性には欠くものの、オッズの上昇も突出して高いわけではないため、ミドルリスク・ミドルリターンな戦略で挑むことが多いです。
そのため「だったら三連複でより高額払戻を狙ったほうが良い」「ならば馬連で確実に当てたい」と考える人が少なくありません。
しかし、使いどころを工夫することで、リスクを抑えつつ馬単のメリットを最大限に活かした戦略で挑むことができます。
効率重視で競馬投資に取り組みたいのなら、馬単の特徴と使いどころを理解して挑みましょう。
馬単を使った最強と言われる馬券戦略
使い方次第では、無理のないリスクで効率よく稼げる馬単ですが、競馬投資で採用するなら馬単にあった戦略で挑まなければいけません。
ここでは、馬単を使った具体的な馬券戦略を紹介します。
馬単を競馬投資で使おうと考えているのなら、ぜひ以下のいずれかの戦略を採用してみてはいかがでしょう。
2着を固定にした流し
馬単を使った馬券戦略に「2着固定の流し」があります。
本来競馬の「流し」とは軸馬を1着に据え、2着の選択肢を広げる(ヒモ馬)買い方が一般的ですが、馬単ではあえて2着を固定にした流しが有効です。
実は馬単を流しで勝負する人は、軸馬を1着に据えて組み合わせを考える人が多く、軸馬が2着の組み合わせはオッズが高くなりやすい傾向があります。
例えば、2015年のマリーンステークス(函館競馬場)において、1番人気である3番が1着のオッズと2着のオッズを比べた時、2着になるオッズの方が軒並み高いです。

軸馬の信ぴょう性や他のヒモ馬との実力差をしっかり把握する力が求められますが、うまく決まれば少ない買い目で高額払戻が期待できます。
2×5のフォーメーション
馬単戦略として有名なのが「2×5フォーメーション」です。
具体的には1着に予想する軸馬を2頭、2着に予想する馬を軸馬を含めた5頭を選んでフォーメーションで買うだけです。
合計の買い目は10点と抑えた点数で馬単で勝負できるのがポイントです。
払戻金の平均は2,500~3,000円程度に落ち着くため、1点100円で買ったとしても、トリガミになるリスクは決して高くありません。
レースによってはヒモ馬の1頭を穴馬にすることで、万馬券を狙うことも可能です。
軸馬2頭とヒモ馬3頭を選ぶだけの分析力が求められるため、自身の競馬予想や分析力に自信があるならぜひチャレンジしてみてください。
5頭のボックス買い
分析力に自信がないのなら、馬単の5頭ボックス買いで勝負するのも戦略の1つです。
2着以内に来そうな馬を5頭選ぶだけのため、安定した的中率で馬単を使って馬券を当てることができます。
ただし、ボックス買いは買い目が多くなりやすいため、必ず5頭に絞ってください。
ボックス買いは、買い目が多くなりやすくトリガミリスクも上がるため、基本的には推奨しませんが選ぶ馬を絞り込めるならシンプルな予想で勝負できます。
ボックス買いのメリット・デメリットや具体的な戦略については以下のページで紹介しています。

馬単で稼ぐために押さえるべきポイント
馬単を使って競馬で稼ぐためには、馬券戦略以外のポイントも押さえる必要があります。
競馬で稼ぐためのポイントを以下にまとめたので、馬単を使って競馬投資をするなら、ぜひ意識して取り組んでみてください。
軸馬を据えて候補馬を絞る
馬単を使って競馬に取り組むなら、必ず「軸馬」を見つけるところから始めましょう。
馬単を当てるには着順も予想しなければいけないため、軸馬を決めておくことで、もう一方の着順候補を絞りこんで買い目を減らせます。
軸馬を据えて馬券を買う場合、軸馬選びを間違えると買った馬券がすべてが外れるため、高い確率で2着以内に入る馬でなければいけません。
つまり、自信をもって2着以内に入ってくると断言できる馬がいないレースは、勝負する対象から外せます。
買い目が減れば1レースあたりにかける資金が抑えられるため、的中時の回収率がアップします。
軸馬を選ぶ際のポイントについては以下のページで紹介しているので、馬単で勝負する際は、軸馬に据えられる馬がいるか探しましょう。

勝負できないレースでは素直に見送る
馬単で安定した成績を残して資産を増やしたいのなら、緻密な分析力と高い予想精度が求められます。
ルールや馬券を買う条件をしっかり決めておき、合致したレースのみ馬券を買って投資をしていきます。
言い換えれば、馬単で勝負できる条件に合致しないレースは「見送る(馬券を買わない)」が正解です。
馬券を買わなければ的中してお金が増えませんが、馬券を買ってしまうと、はずれてお金を失うリスクが発生します。
曖昧な根拠で馬券を買い続けると、自身の的中率が下がるだけでなく、資金が底をついて競馬投資を継続できません。
レースを狙って的中率や回収率を上げる方法について以下のページで紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

計画的な馬券購入を心掛ける
馬単はあれこれと組み合わせを検討しているうちに、買い目の点数が増えやすい馬券でもあります。
点数が膨らむほど、的中しても払戻金が投資額を下回るトリガミのリスクを考えなければいけません。
トリガミリスクを下げるには、馬単を買う際の資金管理が大切です。
「1レースあたり〇点までに抑える」「××円以内にまとめる」など、馬単を買う時のルールを設けておくと、トリガミになりづらい買い方ができます。
競馬を使って投資をするなら「いくら使っていくらの利益を狙うのか?」を考えて購入馬券の計画を立ててください。
馬連は果たして「最強」なのか?
戦略や資金管理などを徹底すれば、馬単を使って効率よく資金を増やせるため「馬単こそ最強!」と感じる人がいるかもしれません。
しかし実際には、馬単にも見逃せない弱点があります。
馬単で勝負するには、弱点をカバーできる具体的な戦略や買い方を考える必要があるため、以下で紹介している馬単の弱点を理解しておきましょう。
1点当たりの的中難易度はかなり難しい
馬単には便利な買い方や組み合わせのテンプレートが数多く存在するものの、実際に的中させる難易度は決して低くありません、
馬連や枠連と違って1着・2着に入る2頭を順序を問わず正確に当てる必要があるため、的中率を安定させるためには、ある程度買い目を増やして勝負するしかありません。
多点買い戦略は、的中率が低い馬券に対して有効な手段ではあるものの、トリガミリスクや資金の分散化などのデメリットもあります。
投資競馬の観点からみると、1点買いと比べて的中率の安定が難しいため、馬単で勝負するなら競馬予想に対する研究や検証に時間と労力を費やさなければいけません。
少なくとも、馬単は誰でも簡単に稼げる馬券ではないことを肝に銘じて取り組みましょう。
万馬券は出るが出現率は低い
馬単は、連対式馬券の中では高額払戻が期待できる馬券ではあるものの、実は万馬券の出現率は決して高くありません。
2020年のJRAの調査によると、各馬券による万馬券の出現率は以下の通りです。
| 馬券の種類 | 万馬券出現率 |
|---|---|
| 単勝 | 1.0% |
| 馬連 | 12.7% |
| 馬単 | 24.2% |
| 三連複 | 36.2% |
| 三連単 | 76.9% |
確かに馬単は万馬券が出る可能性はありますが、出現率を比較すると、三連単の1/3程度しかありません。
高額払戻は確かに魅力的ではあるものの、馬単で狙うにはオッズが低くてリスクに見合うリターンが少ないのが大きなネックになっています。
一攫千金狙いの戦略で挑むなら、三連複や三連単のほうが期待値が高いため、無理に馬連で勝負する必要はないでしょう。
リスクとリターンのバランスが難しい
馬単は、的中率が不安定な上に配当自体も決して高い水準ではないケースが多いため、リスクとリターンのバランスが難しい馬券です。
そのため安定した収支を目指すには、少ない点数で高い的中率を維持できる戦略が求められますが、競馬で稼ぎたいだけであれば別に馬単にこだわる必要はありません。
安定した的中率を重視するなら馬連やワイドで勝負すればいいし、ハイリターンを狙うなら三連複や三連単のほうが効率が良いです。
馬単戦略は「ミドルリスク・ミドルリターン」だからこそ、メインで使うにはおすすめしにくい馬券です。
悪く言えば「中途半端」なところが人気が低い理由かもしれません
競馬投資における馬単の賢い使い方
馬単戦略にはメリットもあればデメリットもあるため、最強と考えるのは少し乱暴というのが個人的な印象です。
競馬投資で成功するには、使えるところで適切な馬券を選択して利益を増やしていくこと。
つまり、馬単を戦略として取り入れられる環境やパターンを確立しておく必要があります。
競馬投資における馬単の賢い使い方を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
メインで使う馬券は馬単以外を選択
馬単は、1点当たりの的中率と平均の払戻金を見る限り、メインで使うには難易度がかなり高い馬券です。
そのため、大きく利益が伸ばせるようなシーンで、小数点数で勝負する時に使う馬券として考えたほうがいいでしょう。
具体的には、単勝・複勝・ワイドなど、的中条件が緩い馬券をメインにしつつ「1着と2着が固いレース」に遭遇した時に馬単で買います。
この時、馬単と同時にメインで勝負する馬券も併せて買うのがポイント。
仮に馬単が外れても、メインの馬券が的中すればプラスマイナスゼロもしくは若干のプラスになるように買えば、資産の大きな損失は防げます。
軸馬の信ぴょう性で馬単勝負の有無を判断
馬単戦略で多くの人が悩むのが「馬連1点が良いか馬単2点が良いか」ですが、軸馬の信ぴょう性とオッズによって変わります。
まず軸馬が確実に1着になると考えるなら、馬単で勝負しても良いでしょう。
軸馬の1着に対して少しでも不安要素があるのなら、無理に馬単で勝負せず、馬連で安全策を取ったほうが競馬投資の観点から考えると正しい判断です。
また馬連のオッズが馬単2点の合成オッズより高いなら、馬単で勝負するメリットが低いため、馬連1点に切り替えてください。
馬単は馬連に比べて的中条件が厳しいため、自分の中で「これは馬単で勝負できる!」と確信をもった時のみ勝負しましょう。
予想が難しいレースは馬単含めて「買わない」
馬単に限った話ではありませんが、競馬を分析して少しでも迷ったり不安に感じた時は「買わない」という選択肢を取りましょう。
例えば1着になるだろう軸馬は見つけられても、ヒモ馬候補が4~5頭いる場合、無理して馬単を5点買うよりも軸馬で単勝(もしくは複勝)を買ったほうが確実に的中します。
馬単にこだわって強引に勝負しても、大事な資産を失って後悔する未来しか見えません。
自信をもって馬券を買っても外れることがあるのが競馬のため、不安なまま勝負してもだいたい負けます。
「勝負しない」「馬単にこだわらない」という考えを忘れず、とにかく競馬でお金を稼ぐことだけを最優先に取り組んでください。
まとめ
- 馬単には必勝法と呼ばれる買い方が存在する
- 馬単で稼ぎたいのなら軸馬を据える戦略で挑む必要がある
- ミドルリスク・ミドルリターンのため最強の馬券とはいいがたい
- 馬単と他の馬券を併用した戦略で挑むのが効率が良い
- 補助的な買い方をして利益を一気に伸ばすのに使える
ここまで、馬単の特徴や具体的な戦略アドバイスについてお話してきました。
馬単は着順まで正確に当てる必要がある分、馬連やワイドに比べて予想難易度は高いものの、2着固定の流しや2×5フォーメーションといった工夫次第で高配当を狙える馬券です。
一方で、軸馬の有無や予想の確度によっては馬連や単勝・複勝を選んだ方が合理的な場面も多く、メインで使うよりは補助的な役割で使ったほうが効果的な場面が多いです。
それぞれの馬券の特性を理解し、レースごとに最適な買い方を選び分けることで、自身の競馬の成績を安定させつつ、チャンスの場面で一気に利益を増やすことができます。
本記事を参考に、馬単を賢く使った競馬投資に取り組んでください。




