馬単馬券はよほどのもの好きでないと買わない印象が個人的にはあります。正直自分もあまり馬単を買った経験がありません。
馬単を買うくらいなら馬連や枠連を買った方が的中しやすい・・・というイメージがあると思います。だからといって馬単が『全く使えない馬券か?』と言われるとそんなことはありません。
馬単は非常に使い方が難しい馬券です。その代わり使い方をきちんと習得すれば投資競馬の戦略の幅が広がってお金が稼ぎやすくなると思います。
そこでここでは馬単を使った基本戦略を紹介します。
馬連馬券の特徴
復習も兼ねて馬単がどういった馬券なのか?からお話ししていきます。
馬単馬券はレースで1着と2着に来る馬を予想して購入する馬券です。ただし馬連と違って馬単の場合は着順も予想の対象となります。
例えば馬連で【1-2】と買った場合、着順が反対でも的中になります。しかし同じ馬単で【1-2】と購入すると着順が【2-1】になると不的中になります。
多くの人が馬単を敬遠する理由はここにあります。せっかく2着まで来る馬が当たっているのに着順が違っていると的中馬券にならないため「じゃあ馬連で買った方がいい」という発想になるのです。
もちろん馬単の方が馬連に比べて平均配当が高いというメリットはあります。しかしいくら配当が高くても的中しなければ意味がありませんし、高配当を狙うのであれば馬単ではなく三連単や三連複を狙った方が期待できるため、馬単はあまり買われていないのです。
馬単で稼ぐための基本的な買い方
馬単は2着までに来る馬を着順通りに当てないと的中になりません。そのため馬単の買い方としては次の2つが大きなポイントになってきます。
軸馬を決めるのは必須
馬単を当てにいくので『軸馬』を決めるのは絶対条件です。軸馬が固定できれば予想する馬2頭のうち1頭は固定できるため、組み合わせの選択肢候補を減らせますからね。
つまり馬単で的中率を上げるためには軸馬の見極めがとても重要になります。
軸馬が決まったら、その馬を中心に“流し”で買うか“フォーメーション”で買うか?の選択肢が生まれます。どちらの買い方が良いか?については軸馬と紐馬の実力を比較して判断する必要があります。
流しで買う時のポイント
「こいつを軸にできる」という馬が1頭いるレースでは基本的に流しで購入します。ただし馬単の場合は着順も予想しないといけないため『軸馬をどちらに固定するか?』の判断が求められます。
競馬指標や人気順位、さらに各馬券種のオッズなどを比較して1着に来ると思ったら1着固定の流しに、反対に1着になるかは分からないが2着には間違いなく来る!と思ったら2着固定の流しで買うのが一般的です。
また2着固定流しで馬単を買った場合、軸馬が1着になると不的中になります。その対策として流しではなくマルチで購入する・・・という方法がありますが、馬連1点買えば軸馬がどちらに来ても的中となるのでオッズを見て馬単をマルチで買うか?馬連で買うか?を判断してください。
フォーメーションで買う時のポイント
軸馬が1頭に絞り切れず2頭いるレースの場合、フォーメーションで購入すると買い目を減らしつつ的中範囲も担保できます。例えば【1・2】を軸馬に【3・4.5】をヒモ馬とする場合的中となる組み合わせは
1→3 1→4 1→5
2→3 2→4 2→5
となります。
ただし軸馬候補が3頭以上いるレースは『軸馬を絞り切れないレース』と判断します。つまり馬単では絶対に勝負してはいけないレースなので候補が3頭以上いるレースは潔く見送りましょう。
ボックスでは買わない
馬単で勝負するなら軸馬を見つけるのは必須です。では軸馬が見つからない場合はどうするのか?軸馬が見つからない場合の買い方としては“ボックスで買う”という方法があります・・・が馬単に限って言えばボックス買いが厳禁です。
理由はカンタンで馬単をボックスで買うと買い目が増えすぎてトリガミになる可能性が高いから。
確かにボックスで買えば2着以内に来るであろう馬の組み合わせを全て網羅できます。しかし馬単をボックスで買う必要性はなく、ならば馬連に切り替えた方が的中範囲を変えず買い目の点数を半分に減らせますよね?
どうしてもボックスで買いたいのであれば下記ページを参考にして馬券種を選んでください。少なくとも馬単はボックス買いに適した馬券ではないのでお勧めしません。
馬単利用者がよく使っている馬券術
冒頭でも言いましたが個人的に馬単はあまり買いません。ましてやお金を稼ぐ目的で馬単を買った記憶はありません。
自分の周りにいる競馬成功者も馬単を使っている人はいません。ワイド、馬連、三連単はいましたが馬単メインで競馬をしている人は1人もいないと思います。
しかし詳しくリサーチしてみたら馬単で稼いでいる人はいるみたいです。その人の手法は
1番人気を“2着固定”で買う
という馬券術でした。この買い方の最大のメリットは的中した時の払戻金が大きいことです。
例えば2015年7月12日のマリーンステークス(函館競馬場)の馬単オッズを見てみましょう。このレースの1番人気は3番ですが、3番を1着に固定した馬券のオッズは軒並み低くなっています。
引用:JRA
しかし3番を2着にした組み合わせのオッズを見ると1着固定のオッズに比べて相対的に高いのが分かると思います。競馬を予想する時、たいてい人は“1着に来る馬”から予想しますが2着に来る馬から予想することで高配当狙いの馬券が購入できます。
・・・ただ、実際にやってみると分かると思いますがかなり難しい馬券術です。
2番人気以降で1着になる馬を探すのも難しいですが、それ以上に “2着になる1番人気の馬”がいるレースを探すのがかなり至難の業です。さまざまな競馬指標やデータを分析し、しっかりとロジックが固まるまでかなりの時間と労力が必要です。
この買い方で的中できるようになればおそらく三連単の多点買い戦略以上の回収率が期待できると思います。ただ難易度は三連単以上に高いと思うので興味があればチャレンジしてみてください。
馬単と他の馬券種を使い分けるポイント
高配当を狙った馬単の買い方としては先ほど紹介した『1番人気を2着固定』があります。ただ実際に的中できるまでかなりの練習や経験が必要となるため、いきなり始めるのは控えた方がいいと思います。
競馬で稼ぐためにはまず“的中率の安定”が大事。
そのためにも馬単をメインに考えるのであれば「馬連」や「ワイド」とうまく組み合わせたり使い分けられる対応力を養った方がいいでしょう。
馬単馬券が的中すれば馬連もワイドも的中になります。馬連やワイドに比べて馬単は的中範囲が狭いので上手に使い分けたり組み合わせたりして的中率を安定させてみてください。
具体的な併用法については以下の通りです。
馬単と馬連の使い分け方
馬単とよく比較されるのが馬連です。先述したように馬連は着順を気にせず2着以内に来る馬を2頭予想する馬券のため、馬単よりも的中範囲が広くなっています。
馬単を使うか?馬連を使うか?の見極めはそれぞれのオッズ差を見て判断します。具体的には“馬単オッズが馬連オッズの2倍になっているか?”です。
馬連オッズ×2<馬単オッズなら馬単を買う
馬連オッズ×2>馬単オッズなら馬連を買う
ちなみに馬単を買う場合裏表を買っても問題ありません。またオッズを比較する時に馬単はオッズが低い方の組み合わせで見るとより高い回収率が期待できます。
馬単とワイドの使い分け方
ワイドは馬連よりさらに的中範囲が広いため、基本的に“馬単の保険”的な役割となります。つまり同じ組み合わせで馬単とワイドを両方買う・・・ということです。
馬単が的中すればワイドも的中するため払い戻しで得られるお金も増えます。ワイドだけ的中していても掛け金を調整すればトータルの回収率はプラスにできますし、最悪トリガミになっても損失額は馬単だけ買って外れた時に比べれば軽傷ですみますからね。
この方法で最も大事なのは「高い確率でワイド馬券を当てる」ことです。馬単も外れてワイドも外れたら損害が大きくなるだけなので、まずはワイド馬券をしっかり当てられるようになるところから始めましょう。
まとめ
いかがでしたか?戦略や他の馬券種との併用によっては馬単を買うのもアリだと思います。ただ、馬単は的中が難しいわりに配当がすごく高いわけではないため、個人的には無理して馬単中心に買う必要はないと考えます。
馬単を使ってお金を稼ぎたいのであれば、まずは馬連やワイドで安定して的中できるようになるところから始めましょう。馬単を使った戦略はその延長線上にあるものですから。