今回の投資対象レースは8月1日(日)の新潟競馬場8レースです。
この新潟競馬場8レースは夏競馬ならではのレースでした。具体的に言えば出走前日時点で馬券になる馬の候補が絞り切れません。
実はこの日開催されたレースはどれもパッとしたものがなく、かろうじて投資できそうな新潟競馬場8レースを選んだわけです。
とはいえ、勝算もなく新潟競馬場8レースを選んだわけではありません。
今回は夏競馬特有の「候補が絞りにくいレース」での競馬攻略を解説していきます。
夏競馬はこうした曖昧なレースが多いので戦略の1つとして知っておくと良いですよ。
馬券候補が絞りにくいレースの特徴
投資競馬をするにあたって「レースの特徴」を見極めるのは非常に重要です。特に自分は複勝一点買いで投資をするため、上位人気で決着がつくような堅いレースで投資をします。
言い方を変えれば「荒れやすいレース」には手を出さない・・・ってこと。
ではレースの荒れやすさはどうやって見極めればいいか?そのポイントは「データマイニング順位」と「コンピ指数」が人気順位と相関しているか?にあります。
今回の新潟競馬場8レースで言えば、人気順と各競馬指標は次のようになっていました。(人気順位は出走直前のものです)
馬番 (人気順) | マイニング順位 | コンピ順位 (コンピ指数) | |
スピード型 | 対戦型 | ||
9番 | 1位 | 2位 | 1位(78) |
15番 | 10位 | 8位 | 3位(63) |
10番 | 7位 | 6位 | 8位(53) |
3番 | 8位 | 10位 | 5位(57) |
12番 | 3位 | 5位 | 7位(54) |
13番 | 4位 | 7位 | 4位(59) |
8番 | 5位 | 4位 | 10位(48) |
14番 | 9位 | 1位 | 2位(66) |
7番 | 2位 | 3位 | 6位(55) |
4番 | 6位 | 9位 | 9位(52) |
新潟競馬場8レースの人気上位10頭のデータマイニングとコンピ指数の順位を並べてみると、マイニング順位上位の馬が9番人気にいたり、コンピ指数66で2位の馬が8番人気にいたりと、相関性があまりないのが分かりますよね?
出走直前で競馬指標と人気順位の相関性が低いレースは、レースが荒れやすい傾向があります。
新潟競馬場8レースとは反対に、ガチガチに堅いレースは出走前日時点で人気順位=競馬指標順位になっています。例えば2021年2月に投資したレースはその典型です。
荒れやすいレースで投資をするには?
そもそも複勝一点買いで投資をする場合荒れやすいレースには手を出しません。ですから、本来であれば新潟競馬場8レースも手を出すべきレースではないのです。
しかし夏競馬は新潟競馬場8レースのようにパッとしないレースが増えていきます。
夏競馬でパッとしないレースで投資をするにはどうすればいいのか?方法は色々ありますが今回は
- 3着内率
- 未勝利戦の出走回数
- 1勝クラスの出走回数
の2点から探していきます。
3着内率を使って候補馬を探す
自分は複勝で投資するため、馬券を買う馬の基準として「3着内率」を使います。3着内率が5割を越えていれば3着以内に入る可能性が一定以上あるため、新潟競馬場8レースでも3着内率が5割を越えている馬を探します。
新潟競馬場8レースに出走している馬で3着内率が5割以上あるのは次の5頭でした。
- 2番ノーブルハーバー
- 3番チャペルレー
- 9番ノーリス
- 12番スリーマイトコーズ
- 15番ゴールデンプルーフ
未勝利戦の出走回数の少ない馬を探す
新潟競馬場8レースは「1勝クラス」なので、未勝利戦で1着になった経験がある馬のみが出走しています。馬によって未勝利戦で1勝するまでかかった時間は違いますが「1勝するのが早い馬=実力が高い馬」と考えると、未勝利戦を出走した回数が少ない馬から選ぶのが妥当となります。
先ほどピックアップした「3着内率が5割以上」で未勝利戦の出走回数が少ない馬は以下のとおりです。
- 2番ノーブルハーバー
- 3番チャペルレー
該当したのは上記2頭のみでした。
1勝クラスの出走回数が多い馬を探す
1勝クラスの出走回数が多い、ということは早々に未勝利戦を勝ち抜いた馬・・・ということになります。そこで1勝クラスの出走回数が多い馬のうち、3着内率が5割以上で1勝クラスの出走経験がある馬を探してみました。
すると9番ノーリスしかいなかったため、先ほど挙げた2番ノーブルハーバーと3番チャペルレーンを合わせた3頭から複勝で買う馬を選ぶことにしました。
候補から馬券を買う馬を1頭選ぶ
3着内率や未勝利戦の出走回数の少なさから新潟競馬場8レースで投資する馬を
- 2番ノーブルハーバー
- 3番チャペルレーン
- 9番ノーリス
の3頭に絞り込みました。ここからは馬柱を比べてもっとも3着以内に入る可能性が高い馬を絞り込みます。
2番ノーブルハーバーの馬柱
出典:JRA
未勝利1戦目に勝ったため、3着内率は5割ピッタリですし未勝利戦の出走回数も新潟競馬場8レースに出走する馬の中で最も少ないです。
しかし強みとなるのはそのくらいでそれ以外は特に他の2頭と比べて勝っている部分はありません。
人気順位も11番人気とかなり低いですし、コンピ指数やデータマイニングなどの競馬指標も特別高いものはありません。さらにいえば、前走の未勝利戦から半年以上休んでいました。
過去の戦績を見ても上位人気になったことは一度もないため、今回のレースで3着以内に入る可能性はちょっと低そうですね。
3番チャペルレーンの馬柱
出典:JRA
新馬戦から常に5番人気以内に入っており、3着内率も5割を越えているため実力はあるように見えます。
ただし前走まで騎乗していた横山武史騎手から永野猛蔵騎手に乗り替わったのが大きなマイナスポイントかな・・・と。またコンピ指数も57と決して高いわけではないので馬券を買う決め手にはなりません。
9番ノーリスの馬柱
候補に入れた馬の中では唯一1勝クラスの出走経験がある馬です。
前走と前々走はいい結果ではありませんでしたが、直近4走では常に上位人気に入っているため、実力は評価されているようです。
また新潟競馬場8レースと同じ「左回りのダートコース」だけでしたら、5回も3着以内に入った実績があります。騎手は田辺裕信騎手ですが、過去に騎乗した経験もあり結果も残しているのでそこまで大きなマイナス評価にはなりません。
コンピ指数も78と出走する馬で最も高いため、複勝一点買いで投資をするなら9番ノーリスがもっとも可能性が高いと判断できます。
というわけで新潟競馬場8レースは9番ノーリスの複勝一点買いで投資をすることにしました。
新潟競馬場8レースの結果は?
競馬指標から投資候補の馬が絞り切れなかったため、3着内率と過去の出走したレースから馬を絞り込んだ新潟競馬場8レースでの投資。
結果は9番ノーリスが1着に入ったため無事に投資成功となります。
新潟競馬場8レースは荒れやすいレースと見立てていたため、9番ノーリスが1着になるとは思っていませんでした。むしろ複勝で買っていたので2着か3着に入ってもらった方が払戻金は上がったかもしれません。
とはいえ、不的中のリスクもあったため結果としてはこれで満足しています。
今回の投資競馬のポイント
今回は競馬指標ではなく3着内率を使って候補を絞り込んで投資競馬を行いました。
普段は競馬指標と人気順位の相関性を使って候補を絞り込むのですが、夏競馬というのもあって競馬指標だけでは候補の絞り込みが難しくなっています。
そういった時は別の切り口で馬券を買う馬の候補を絞り込みましょう。今回の投資ポイントをまとめると次のようになります。
- 競馬指標と人気順位の相関性をチェックする
- 3着内率が5割を越えている馬をピックアップ
- 1勝クラスで投資する場合「未勝利戦」の出走回数をチェック
夏競馬は他の季節の競馬とは違った特徴があります。夏競馬の特徴を理解して挑むと外れ馬券を買うリスクは下げられますので、ぜひ注意して競馬で稼いでくださいね。