今回の投資対象レースは6月12日(土)の札幌競馬場1レースです。
今回は出走前日時点で少し荒れると分析していました。基本的に荒れると思われるレースでは投資を控えた方が良いですが、夏競馬が本格開催すると今回の投資対象レースのように荒れる可能性を含んだレースが増えます。
つまり、夏競馬を攻略するには比較的荒れる可能性が低いレースを厳選して勝負することが重要です。
そこで今回は「夏競馬での投資競馬の予習」という意味も込めて荒れる様相を含んでいるレースでの投資分析のポイントを紹介します。
夏競馬が苦手な人はぜひ参考にしてください。
荒れるレースか?を見極める方法
競馬で稼ぐうえで第一に調べるべきは「投資するレースが荒れるか?」を調べることです。では今回投資する札幌競馬場1レースではどうなのか?
チェックすべきは「オッズの断層」「コンピ指数の分布」「コンピ順位上位の指数」です。
オッズの断層をチェック
まずオッズの断層を調べます。自分は複勝馬券で投資をするため複勝オッズの断層がどこにあるか?をチェックします。
札幌競馬場1レースの複勝オッズ(出走前日)は次のようになっていました。
人気順 | 馬番 | 複勝オッズ |
1番人気 | 6番 | 1.4-1.7 |
2番人気 | 7番 | 1.6-2.2 |
3番人気 | 2番 | 1.8-2.5 |
4番人気 | 10番 | 2.6-3.7 |
5番人気 | 9番 | 2.3-3.2 |
6番人気 | 5番 | 2.1-3.0 |
7番人気 | 1番 | 2.8-4.1 |
8番人気 | 11番 | 7.4-11.2 |
9番人気 | 4番 | 11.9-18.2 |
10番人気 | 15番 | 9.4-14.2 |
10番人気までの複勝オッズを見てみると7番人気と8番人気に大きな断層があるのが分かります。つまり複勝馬券で投資をするなら7番人気以内で考えるレースとなります。
つまり3着以内に入る可能性が7番人気まで広がっていることになります。
断層による馬券の対象候補が多いとそれだけ馬券が的中する可能性が低くなります。特に自分は一点買いをしているため候補が少なければ少ない分「堅いレース」と判断します。
そのため7頭もいる札幌競馬場1レースは荒れる可能性が含んでいる…と考えます。
コンピ指数の分布をチェック
次にコンピ指数の分布をチェックします。各人気馬のコンピ指数は次のようになっていました。
人気順 | 馬番 | コンピ指数(順位) |
1番人気 | 6番 | 69(2位) |
2番人気 | 7番 | 64(3位) |
3番人気 | 2番 | 63(4位) |
4番人気 | 10番 | 73(1位) |
5番人気 | 9番 | 49(9位) |
6番人気 | 5番 | 62(5位) |
7番人気 | 1番 | 55(6位) |
8番人気 | 11番 | 51(7位) |
9番人気 | 4番 | 46(12位) |
10番人気 | 15番 | 41(15位) |
コンピ指数の分布で重要なのがコンピ指数の高い上位5頭と人気順位の相関性です。
札幌競馬場1レースの場合、コンピ順位が高い上位5頭は6番人気以内に全て入っています。つまり人気順位とコンピ順位の相関性は「高い」と判断します。
人気順位とコンピ順位の相関性が高いレースは少なくとも上位人気から1頭は3着以内に入ってくる可能性が極めて高いです。
札幌競馬場1レースに限って言えば、1番人気から6番人気の中で少なくとも1頭は3着以内に入ってくることになります。つまり1番人気から6番人気の中からもっとも3着以内に入る可能性が高い馬を1頭見つければいい…ということです。
コンピ順位上位の指数をチェック
次にコンピ順位上位の指数をチェックします。コンピ順位上位5頭の指数を見ると次のようになっていました。
人気順 | 馬番 | コンピ指数(順位) |
1番人気 | 6番 | 69(2位) |
2番人気 | 7番 | 64(3位) |
3番人気 | 2番 | 63(4位) |
4番人気 | 10番 | 73(1位) |
5番人気 | 9番 | 49(9位) |
6番人気 | 5番 | 62(5位) |
上の表を見るとコンピ指数1位でも73しかなく、コンピ順位5位まで断層がありません。さらにコンピ順位上位3頭の指数の合計が206しかありません。
コンピ順位上位3頭の合計が高ければ高いほど堅いレースと判断できます。反対に合計が低いと荒れる可能性が高くなります。
今回の札幌競馬場1レースの合計206は決して高い数値ではありません。そのためある程度荒れる可能性を考慮して馬を探す必要があります。
荒れる可能性を含むレースでの馬の選び方
荒れる可能性が少しでもあるレースで投資競馬をする場合、馬券を買う候補馬の数を増やします。
例えば札幌競馬場1レースの場合、コンピ順位上位5頭の馬を候補として考えます。
さらに荒れる可能性が含んでいるレースで投資をする場合、複勝一点買いが絶対となります。
複勝一点買いで投資すると決めれば「3着以内に入る可能性が最も高い馬」を1頭見つければいいだけですからね。ここで欲張ってワイドにすると2頭選ばないといけなくなり、的中する可能性が小さくなってしまいます。
荒れる可能性を含んでいる場合、下位人気から飛び込んでくる馬がいる以上より可能性が高い馬券種で投資をすることを意識してください。
投資候補の馬を比較する
レースの特徴や投資する馬券種を決めたら最後に候補となる馬を選んでいきます。馬を選ぶ際は「馬柱」を比較して馬の実力を測ります。
札幌競馬場1レースではコンピ指数が高い上位5頭を比べます。コンピ指数が高い馬から順にみていきましょう。
10番クレマチステソーロ(コンピ指数73)
引用:JRA
コンピ指数は最も高い73ですが、出走前日にもかかわらず4番人気とあまり馬券が買われていません。
馬柱を見ても直近4レースで3着以内に入ったのは1回しかありません。また過去の戦績を見ても3着以内に入った回数は2回しかないため、お世辞でも実力が高いとは言えません。
騎手も前走から乗り替わっているためマイナス評価となります。
騎手が乗り替わる場合、その馬の評価は基本的にマイナスで考えます。ただし明らかに実績が高い騎手や過去にその馬に騎乗して好成績を残した騎手の再騎乗の場合はプラスで考えます。
6番バンベルク(コンピ指数69)
引用:JRA
過去の戦績を見ると5戦中4戦で3着以内に入っていますし着差を見てもどのレースも僅差ですから、安定した実力があると思います。コンピ指数も69とはいえコンピ順位2位なので3着以内に入る可能性は十分あるでしょう。
騎手も前走から引き続き横山和生騎手なのでテン乗りのマイナスもありません。馬券を買う一番候補と考えていいでしょう。
7番デクラーク(コンピ指数64)
引用:JRA
過去8戦して4戦で3着以内に入っているため、ギリギリ3着内率は5割となっています。ただ芝コースに限定すれば3着内率は上がるためダートよりも芝に適性があると言えるでしょう。
とはいえプラスの材料になるのはそのくらいで、それ以外はイマイチパッとしません。
例えば直近2レースの成績は決して良くありませんし、騎手も前走から乗り替わっています。(岩田康誠騎手から横山武史騎手に乗り替わり)
3着以内に入る可能性はゼロではないものの、6番バンベルクと比べると物足りなさはあるので7番デクラークを買うのは控えた方が良いでしょう。
2番セリシア(コンピ指数63)
引用:JRA
候補に選んだ5頭の中で3着内率は最も高いです。芝とダートの両方で好成績を収めているため両方に適正があるのでしょうか?
しかしよく見てみると3着以内に入っているのは全て左回りのコースで、今回出走する札幌競馬場1レースは右回りです。その点から考えると一抹の不安を覚えます。
今回武豊騎手が騎乗するため気合が入っているように見えますが、テン乗りである以上多少マイナス評価で考えないといけないため、安定感や飛ぶリスクを考えると6番バンベルクに軍配が上がります。
5番ペイシャケイティー(コンピ指数62)
引用:JRA
一度ダートに転向したものの成績がふるわず芝に再挑戦という形で参戦した馬です。
直近4レースを見ると前走・前々走は4着以下に沈んでいるものの着差は僅差なので力はあるのかな~と思います。1200メートルの芝コースでも過去に2着に入っているので多少の経験値はあるでしょう。
とはいえ、3着内率が5割を切っているため複勝一点買いで投資をする馬としてはリスクが高いと感じてしまいます。騎手も前走から乗り替わっているため、この馬に投資するくらいなら6番バンベルクの方が可能性の高さを感じます。
というわけで、今回の札幌競馬場1レースは6番バンベルクの複勝一点買いでの投資に決めました。
札幌競馬場1レースの結果は?
札幌競馬場1レースは荒れる可能性を含んでいるため、複勝一点買いによる投資に徹底しました。
候補を絞り込み、馬柱を比べた結果、6番バンベルクでの投資としましたが結果は見事に6番バンベルクが2着に入って投資は成功です。
さらに1番人気が飛ぶだけでなく中位人気以下らから2頭が飛び込んできたため、オッズが跳ね上がり複勝の払戻金が170円と上振れました。
荒れる可能性が含んだレースは投資する馬を絞り込むのが難しい反面、的中できればオッズが上振れて利益が多く見込めます。
今回の投資競馬のポイント
今回は荒れる可能性を含んだレースでの投資となりました。荒れる可能性を含んだレースで投資をする場合次のポイントを意識しましょう。
- オッズの断層とコンピ指数でレースの荒れ具合を調べる
- 人気順位とコンピ順位の相関性を確認する
- 荒れる可能性を含んだレースでは候補馬を多めに選ぶ
- 荒れる可能性を含んだレースは複勝一点買いのみ
春競馬や秋競馬では今回投資した札幌競馬場1レースのようなレースを無理に挑む必要はありませんが、夏競馬はこうしたレースが増えていきます。
今回のレースは夏競馬攻略のポイントと同じの部分もあるので参考にしてください。