今回の投資対象レースは4月18日(日)の阪神競馬場2レースです。
実はこの阪神競馬場2レースは「インサイダー」で馬券が買われている可能性があります。
あくまで可能性ですし実際にインサイダーがあったかどうかを調べるのは不可能ですが、ポイントさえ押さえておけばインサイダーの可能性を掴むことができます。
インサイダーの可能性を見つけるために必要なのが矛盾を感じる力です。
このレースはコンピ指数やデータマイニングから上位人気を中心に馬券になる馬を探していけばいいのですが、その上位人気になっている馬を調べてみると「なんで?」が多い馬ばかりでした。
競馬で稼ぐには「なんで?」を解明すると答えが見えてきます。しかし実際に競馬で勝てない人達は「なんで?」すら気づけないのが現状です。
そこで今回は競馬指標と馬柱の矛盾を元に解説していきます。
上位人気から馬券になる馬を選ぶ根拠
まず阪神競馬場2レースは上位人気で決着する可能性が高いレースというのが出走前日時点から判断できます。その根拠は「データマイニング」と「コンピ指数」です。
阪神競馬場2レースの出走直前の競馬指標を見てみると、データマイニングの順位がスピード型・対戦型共に人気順位と比例しています。またコンピ指数も人気順位と比例しています。
馬番 (前日の人気順位) |
マイニング順位 | コンピ順位 (コンピ指数) |
|
スピード型 | 対戦型 | ||
4番(1番人気) | 2位 | 2位 | 3位(66) |
15番(2番人気) | 3位 | 1位 | 1位(77) |
14番(3番人気) | 1位 | 3位 | 2位(68) |
出走前日時点で人気順位とマイニング順位・コンピ順位が比例している場合、レースが荒れる可能性は限りなく低いです。少なくとも上位3頭のうち2頭は3着以内に入ってくる可能性が高いため、人気上位3頭からもっとも3着以内に入る可能性が高い馬を探すことに集中します。
過去にも同じようなパターンのレースを解説していますので、そちらも参考にしてください。
阪神競馬場2レースにおける懸念材料
データマイニングやコンピ指数から人気上位3頭から馬券になる馬を探せばいい阪神競馬場2レースですが1つだけ懸念すべきポイントがあります。
それが人気上位3頭のコンピ指数の和が211しかない点です。
人気上位3頭のコンピ指数を足した数字によってレースの展望を予測する「テクニカル6」という競馬手法があるのですが、その手法に照らし合わせると211はかなり低い数値になります。
コンピ指数の和から考えると上位人気3頭が3着以内を独占する可能性は低く、多くても2頭までというのが分析できます。つまり阪神競馬場2レースで投資をするなら「複勝一点買い」がもっとも手堅いと言えます。
テクニカル6の具体的な手法や合計の数値による段階については下記ページを参照してください。
人気上位3頭から複勝一点買いできる馬を探す
出走前日のデータマイニングやコンピ指数から人気上位3頭から3着以内に入る可能性が最も高い馬を探して一点買いがベストな買い方と判断した阪神競馬場2レースですが、具体的にどの馬の馬券を買えばいいのでしょうか?
ここからは3頭の馬柱を見ながら馬の実力や馬券になる可能性を探していきます。
4番アルメイダミノルを馬柱から考察
引用:JRA
出走前日の時点では1番人気で複勝オッズも1.1-1.5とかなり買われている印象でした。
しかし馬柱を見てみると馬券を買うまでに至る判断材料がほとんどありません。
3着内率は5割を下回っているし、前走3着になったものの着差は0.6秒と微妙に離されているため、安定した実力があるとはいいがたい馬です。
騎手も前々走騎乗していた幸英明騎手が再騎乗しますが、その幸騎手が騎乗したレースでも結果は出せませんでした。
馬柱を見る限り馬券が買える要素がほとんどないのですが、見方を変えると「なぜこの馬がここまで馬券が買われているのか?」という疑問が浮かんできます。
特に出走前日時点で単勝オッズが1.1倍、複勝オッズが1.1-1.5倍になるということは、4番アルメイダミノルにかなりの馬券が集中していることになります。
つまりここに「インサイダー」の可能性があるのです。
[box05 title=”インサイダーとは?”]
集団・組織の内部の人を指す。競馬では競馬関係者から表には出ない何らかの情報を得て馬券を大量購入することで発生する現象を言います。
[/box05]
4番アルメイダミノルの馬柱だけではインサイダーを断定できないため、比較対象になる馬の馬柱もチェックしてから判断しましょう。
14番バシレウスの馬柱から考察
引用:JRA
ダートに転向してから2戦連続で3着以内に入っており、着差も僅差なので実力はあるように思えます。騎手も前々走から継続して藤岡祐介騎手なのでテン乗りのマイナス評価もありません。
馬を評価する時に前走から騎手が乗り替わった場合、その馬の評価をマイナスに評価するようにしています。ただし騎手のレベルが上がった時(例えば新人騎手からルメール騎手など)や前々走騎乗した騎手の再騎乗の時は例外です。
馬柱だけを見れば4番アルメイダミノルより可能性は感じられます。ただ15番エイシンギアアップと比べると人気順位・競馬指標・馬柱の点で劣っています。
つまり14番バシレウスで投資するなら15番エイシンギアアップの方が馬券になる可能性が高い…ということです。
15番エイシンギアアップを馬柱から考察
引用:JRA
出走前日時点で2番人気ながらコンピ指数は77と出走する馬の中で一番高い馬です。成績も3戦連続3着以内に入っているため実力があるように見えます。
しかし前走・前々走は中京競馬場に出走した結果のため一概に「実力がある」と決めつけられません。さらに今回の騎乗は新人の松本大輝騎手と騎手のレベルは前走の吉田隼人騎手から大きく下がっています。
さらに三連複のオッズを見てみると15番エイシンギアアップが含まれる組み合わせは人気上位30位のうち17通りしかありませんでした。
引用:JRA
つまり世論としては「15番エイシンギアアップは3着以内に入ってくるのも怪しい」と考えている人が少なくない…ということです。
コンピ指数が77もあるのに三連複の組み合わせが17通りしかないのは明らかに少なすぎのため、複勝一点買いで投資をするのは少しリスクが高い感じがします。
阪神競馬場2レースはどの馬で投資すべきか?
出走前日時点で上位人気だった3頭
- 4番アルメイダミノル
- 14番バシレウス
- 15番エイシンギアアップ
のうち各馬の馬柱を比べた結果、14番バシレウスを買うくらいなら15番エイシンギアアップで投資をした方が的中する可能性が高いと感じました。
しかし15番エイシンギアアップも三連複の組み合わせの数から考えると複勝で投資をするにはリスクがあります。
4番アルメイダミノルは馬柱や競馬指標を見る限り決め手がほとんどないですが、なぜか出走前日から単勝1.1倍になるまで買われているため、インサイダーの雰囲気が漂っています。
確認として出走直前のオッズを見ると15番エイシンギアアップが1番人気になっており、4番アルメイダミノルの複勝オッズも1.2-1.8と広がりを見せたため、的中した時のリターンの期待値が一番大きい4番アルメイダミノルでの複勝一点買いに決めました。
阪神競馬場2レースの結果は?
4番アルメイダミノルの複勝一点買いで投資をすることにした阪神競馬場2レースですが、結果は4番アルメイダミノルが一着になったため複勝馬券が的中しました。
運が良ければ1番人気の15番エイシンギアアップが飛んで払戻金が上がれば…と思ったのですが15番エイシンギアアップも2着に入ったため払戻金は140円となりました。
とはいえ、複勝で投資するなら十分な払戻金ですから今回の投資は成功と言えるでしょう。
今回の投資競馬のポイント
今回投資した阪神競馬場2レースは決して簡単なレースではありませんでした。単純に「コンピ指数が○○以上なら買い」「馬柱を見て×××な馬の馬券を買う」などといった方程式が通じないレースでしたからね。
レースによっては今回のような「インサイダー」の可能性を秘めているレースがあります。インサイダーの可能性があるレースの特徴として次のポイントが挙げられます。
- 出走前日時点で単勝オッズ1倍台
- 出走前日時点で複勝オッズの下限が1.1倍
- 1番人気の馬のコンピ順位が2番以下
- 1番人気のコンピ指数が60台
ちなみに出走前日時点で1番人気の馬がコンピ指数50台だった場合は信ぴょう性が薄いので狙わないようにしましょう。
インサイダーの可能性について覚えておくと投資対象にできるレースが増えるので、覚えておいて損はありませんよ。