今回の投資対象レースは1月17日(日)の中山競馬場1レースです。
このレースは競馬指標だけを見ると上位人気で3着以内を独占しそうな雰囲気がある一見「分かりやすいレース」に見えるでしょう。
ですが、実は中山競馬場1レースのようなパターンは安易に人気上位の馬で馬券を買うとついつい落とし穴にハマってしまう危険性があります。
以前にも紹介しましたが「上位3頭のコンピ指数が全て70台」のレースは鬼門です。
おさらいも兼ねて鬼門のレースで注意すべきポイントを解説していきます。
コンピ指数70台の馬が複数いるレースは注意
まず中山競馬場1レースに出走する馬のコンピ指数をチェックしてみると、1~3番人気の馬のコンピ指数が70台でした。
人気 (出走前日時点) | 馬名 | コンピ指数 |
1番人気 | ペルセウステソーロ | 70 |
2番人気 | パルネージュ | 72 |
3番人気 | カード | 77 |
上位人気3頭のコンピ指数が全て70台のレースはこの3頭が独占する可能性は極めて少ないです。むしろ3頭とも4着以下に沈む可能性も十分あり得ます。
ですので、コンピ指数だけを見て安易に馬を選んでしまうと外れ馬券を買ってしまうハメになるので注意してください。
上位人気3頭のコンピ指数が全て70台だったレースで勝負する時のポイントについては2020年12月20日の投資競馬報告で具体的に紹介しています。
コンピ指数70台の馬がいるレースで勝負するには?
人気上位3頭のコンピ指数70台だった場合、3頭とも飛ぶ可能性があるので注意が必要ですが「勝負できるパターン」もあります。
具体的には次のポイントをチェックして上位人気の馬が3着以内に入る可能性を模索します。
データマイニングの順位が人気順位に比例している
例えば中山競馬場1レースの場合だと、データマイニングの順位は次のように分布されていました。
馬名(人気順) | マイニング順位 (スピード) | マイニング順位 (対戦) |
ペルセウステソーロ | 3位 | 4位 |
パルネージュ | 1位 | 2位 |
カード | 4位 | 1位 |
アドマイヤレビン | 2位 | 3位 |
タカイチラブ | 13位 | 10位 |
上の表を見ると、データマイニングの上位5位以内は全て上位人気が占めています。(上のデータマイニングの順位は出走前日時点のものです。)
マイニングの順位と人気順位が比例している場合は、上位人気で決着がつく可能性が高くなります。
中山競馬場1レースも少なくとも1頭は上位人気の馬が馬券に絡む可能性が高い…と考えられます。
コンピ順位3位と4位の差が開いている
中山競馬場1レースのコンピ指数を順位別に並べるとコンピ順位3位と4位の差が大きく開いているのが分かります。
馬名 | コンピ順位 | コンピ指数 |
カード | 1位 | 77 |
パルネージュ | 2位 | 72 |
ペルセウステソーロ | 3位 | 70 |
トーセンアーサー | 4位 | 59 |
アドマイヤレビン | 5位 | 54 |
上の表を見てもらえばわかるように、コンピ順位3位と4位の差が11も開いています。しかもコンピ指数60台の馬が1頭もいません。
つまりコンピ指数でみる限り上位3頭の力が全体的にとびぬけていることを表します。
もちろんコンピ指数の数値は絶対ではありませんから必ず上位3頭が独占するわけではありませんが、少なくともコンピ指数上位3頭を中心に馬券を選ぶと的中する可能性は高くなると言えるでしょう。
出走前日時点でオッズの断層がある
出走前日時点ですが、複勝オッズが次のようになっていました。
馬名(人気順) | 複勝オッズ |
ペルセウステソーロ | 1.1-1.2 |
パルネージュ | 1.2-2.1 |
カード | 1.1-1.8 |
アドマイヤレビン | 3.7-7.8 |
タカイチラブ | 3.8-8.1 |
見てもらえば分かる通り、人気上位3頭と4位以下の複勝オッズはかなり離れていて「断層」ができています。
つまり出走前日時点で人気上位3頭の複勝馬券が買われている…というのが分かります。
複勝馬券が買われているのは世論が「上位人気3頭の中から3着以内に来る馬がいる」ことを示しているため、上位人気3頭がそろって飛ぶ可能性は低いと言えるでしょう。
コンピ指数70台の馬から馬券になる馬を選ぶ
中山競馬場1レースは上位人気3頭とも飛ぶリスクがあるものの、マイニング順位やコンピ指数の乖離などから少なくとも1頭は上位人気から3着以内に入る可能性があると判断できます。
ではどの馬がもっとも3着以内に入る可能性が高いのか?それを調べるには3頭(2番パルネージュ、5番カード、16番ペルセウステソーロ)の馬柱をチェックする必要があります。
引用:JRA
まずパッと見て最も3着以内に入る可能性を感じるのが5番カードでしょう。新馬戦からずっと3着以内に入っていますし、着差も前々走以外は僅差なので間違いないかと。
2番パルネージュも、3着以内に入ったのは1回だけですが、着差を見ると僅差のものが多いため、決して悪いわけではありません。
逆に16番ペルセウステソーロは前走11着で着差も1秒離されているにもかかわらず、コンピ指数が70とかなり高くなっているのが謎です。
中山競馬場のダートは外枠が有利と言われていますが、それ以外目立った強さの根拠が見当たらないため16番ペルセウステソーロは買わない方が良いでしょう。
また5番カードを複勝一点買いしても的中した時の払戻金で満足した利益が期待できないため、2番パルネージュと5番カードのワイドで勝負することにしました。
もちろん2-5のワイドが外れた時用に5番カードの複勝馬券も保険用として買っておきます。
中山競馬場1レースの結果は?
人気上位3頭がコンピ指数70台という鬼門的なレースでしたが、人気上位を中心に予想すれば大丈夫と判断した中山競馬場1レースでしたが、結果は予想通り人気上位3頭のうち2頭が3着以内に入ってワイドと複勝のダブル的中となりました。
なお、馬券の買い方ですが5番カードの複勝オッズの下限が1.3倍だったり複勝オッズの幅が広め(上限が2倍台半ばだったり)であれば、無理してワイドを買う必要はありません。
ワイドで投資をした方が的中した時の利益は増えますが外れるリスクも複勝一点買いに比べれば高くなってしまいますからね。
どの馬券種で勝負するか?についてはオッズや馬券を買う馬の実力を比べて臨機応変に対応しましょう。
今回の投資競馬のポイント
今回はコンピ指数70台の馬が3頭いた場合のレース傾向とその対処方法について解説しました。
人気上位3頭がコンピ指数70台は、一見上位人気で決着がつく「堅いレース」と思いがちですが実は荒れる可能性を秘めている場合があります。
もし人気上位3頭のコンピ指数が70台だった場合は次の点を欠かさずチェックしてください。
- コンピ順位4位以下とのコンピ差が離れているかチェック
- マイニング順位と人気順位が比例しているかチェック
- 3番人気と4番人気のオッズに断層があるかチェック
- 上の3つが全て該当していたら上位人気のうち1頭は3着以内
1つの指標だけで判断せず、いろんな指標を見て総合的に勝負するレースや馬券を買う馬を見つける習慣をつけましょう。