今回の投資対象レースは6月14日(日)の東京競馬場2レースです。
オッズやコンピ指数など数字をパッと見ただけでは、ちょっと分かりづらいレース…と感じるかもしれませんが、じっくり見ると馬券が買える馬はかなり限定できるレースです。
特に「複勝一点買い」をするのであれば消去法だけで1頭に絞れるレースです。
具体的にどのように消去法をすれば複勝一点買いで買える馬を一頭見つけることができるのか…順番に解説していきます。
複勝で買える馬を「馬柱」からピックアップする
まずは馬柱をチェックして、3着以内に入りそうにない馬を消していきます。
東京競馬場2レースは18頭立てのレースですが、馬柱をチェックするだけで4頭くらいまでに絞り込めます。
その手順位は次の2点です。
直近4レースで3着以内に入れなかった馬を消す
まずは直近4レースで1度も3着以内に入ったことのない馬は「3着以内に入る実力がない」と判断して候補から消します。
ちなみに過去4レースも出走していない馬も、3着に入っていないのであれば例外なく除外対象です。
例えば9番モカは東京競馬場2レースが初出走になりますが、そもそも出走した経験がない馬は実力が測れないため、即馬券対象外となります。
この理屈でいくと「新馬戦」は投資対象のレースとしてはそぐわない…となるので、複勝で投資競馬をするのであれば新馬戦は意識して避けましょう。
「3着内率」が5割以上の馬に絞る
次に3着内率が5割以上ある馬をピックアップします。
3着内率が5割を超えている…ということは、過去のレースでコンスタントに3着以内に入っていたわけで、それだけの実力が備わっていると判断できるからです。
東京競馬場2レースで言えば
- 6番ジュンキャノン
- 7番マイルボスト
- 10番フォワードアゲン
の3頭のみとなります。
つまり、東京競馬場2レースでは上の3頭がもっとも3着になる可能性が高い馬となるため、この3頭を比較して馬券を買う1頭を選出します。
複勝馬券を買う馬を見極める3つのポイント
馬柱から馬券候補を3頭に絞ったら、次はその3頭を見比べて1頭に絞ります。
1頭に絞るのも馬柱を比較すれば、それぞれの実力や3着以内に入る可能性が測れます。馬柱を比較するポイントは次の3点です。
前走と前々走の着差をチェック
まずは過去のレース戦歴で前走と前々走を見てください。この時着順よりも重要なのは「着差」です。
着差が僅差(目安は0.4秒)であれば、安定して3着に入れる実力があると判断できます。
反対に、前走か前々走のどちらかの着差が離れているのであれば「ラッキー」で3着以内に入った可能性があるため、評価を低くして考えます。
東京競馬場2レースで言えば、6番ジュンキャノンが前々走の着差が0.8秒のため、馬券を買うのは厳しいですね。
馬名 | 前走着差 | 前々走着差 |
ジュンキャノン | 0.2秒(2着) | 0.8秒(9着) |
マイルボスト | 0.1秒(2着) | 0.0秒(3着) |
フォワードアゲン | 0.1秒(2着) | 0.3秒(3着) |
出典:JRA
騎乗する騎手を比較する
次に騎乗する騎手が誰か?をチェックします。騎手の比較で大事なのは実績以上に「テン乗り」かどうか?の確認です。
基本的にテン乗りの騎手は馬の実力が100%発揮させにくい傾向があります。
今回の東京競馬場2レースでは
- 6番ジュンキャノン(藤井勘一郎→武豊)
- 7番マイルボスト(石川裕紀人→三浦皇成)
の2頭が乗り替わっています。つまりこの2頭の実力は少し下がっている…と考えます。
武豊騎手については、乗り替わったことによって騎手のレベルが上がったため、テン乗りのマイナス要素は少なく見積もってもいいでしょう。
出走したレースの詳細を比較する
最後に3頭が過去に出走したレースの特徴と結果を掘り下げて比較します。
東京競馬場2レースは「1,400メートル芝コース・左回り」ですから、同じようなレースの
- 芝1301~1899
- 芝・左
の3着内率を比較します。
馬名 | 芝1301~1899 | 芝・左 |
ジュンキャノン | 0.500 | 0.500 |
マイルボスト | 0(出走経験なし) | 0(出走経験なし) |
フォワードアゲン | 0.667 | 0.500 |
出典:JRA
上の表を見る限り、7番マイルボストは今回が1400メートルコースも左回りも初めてというのが分かります。
そもそも7番マイルボストが最後に出走したのは2019年の7月で半年以上ブランクがあります。
出典:JRA
となると、長期休養明けで左回りの芝1400メートル初出走のマイルボストで投資をするのはリスクが高いため、マイルボストでの複勝一点買いは消えます。
さらに6番ジュンキャノンも武豊騎手に乗り替わったとはいえテン乗りですし、前々走で大敗しているためこちらも投資対象としては危険が伴うため削除。
…というわけで、東京競馬場2レースでもっとも利益が出る可能性が高い馬は10番フォワードアゲンとなります。
1番人気ホイッスルヴォイスが候補に入らないワケ
東京競馬場2レースで1番人気のホイッスルヴォイスは今回馬券候補の対象に入れませんでした。
その理由は3着内率が5割を切っていたらからです。
おそらく1番人気まで上がったのは騎乗する騎手がレーン騎手だったから…と考えられます。つまり騎手の実績で人気が上がったものの馬自体の実力はそこまでないのではないか?と推測したため、今回候補の対象から除外しました。
東京競馬場2レースの結果は?
馬柱を駆使して消去法で10番フォワードアゲンに複勝投資した東京競馬場2レースですが、結果は無事一点買いを的中して利益が出ました。
コンピ指数だけを見れば10番フォワードアゲンはコンピ64と決して高くありませんでした。
しかし、出走前日では唯一の複勝オッズが1倍台だったのと、レースが出走するまで複勝オッズが大きく下がることなくじっとしていたため、1.6倍は見込めると思っていました。
結果的に予想より高い配当が付いたので今回の投資は大成功と言えるでしょう。
今回の投資競馬のポイント
今回はコンピ指数やオッズの動きを使わず馬柱だけで複勝で買える馬を絞り切れるレースでした。
もちろん、全てのレースが馬柱だけで絞り切れるわけではありません。しかし、馬柱を使えば少なくとも馬券が買える馬を3~4頭までには厳選できます。
馬柱を使って馬を厳選するには次のフィルターをかけて絞り込んでください。
- 直近4レースで3着以内に入っていない馬を除外
- 3着内率が低い馬は除外
- テン乗りの馬はマイナス評価
上の3つのフィルターをかけても4頭以上候補がいるレースは投資に向かないレースなのでスルーするように。
投資するレースとスルーするレースのメリハリをつければ、的中率も利益も上がっていくはずです。