今回の投資対象レースは6月7日(日)の東京競馬場2レースです。
このレースは、複勝で投資をするなら比較的買いやすいレースでした。ただし、大きな落とし穴があって、それ見落とすと失敗するリスクがあります。
直線的な考えで予想したり短絡的に競馬を考えている人がこのレースで投資をすると、失敗しますね。
では具体的にどこに落とし穴があるのか?詳しく解説していきます。
馬柱から馬券になりそうな馬を絞りこむ
馬券になりそうな馬を絞り込むための材料(指標)は色々ありますが、自分は「馬柱」から候補の選定をしています。
馬柱でチェックすべきポイントは次の点です。
[box04 title=”馬柱でチェックする点”]
- 過去のレース実績が一定以上ある(4走以上)
- 直近4レースで3着以内に入った実績がある
- 前走と前々走の着差が0.4秒以内
[/box04]
上の3つをすべてクリアしているのは
- 10番ゲンキチボン
- 13番ロドルフォブレイン
- 14番シュバルツイェガー
の3頭に絞られます。
それ以外の馬については、もしかすると3着以内に入ってくるかもしれませんが、どの馬が入ってくるか?の判定が難しいためすべて除外します。
馬柱で候補馬を絞り込むメリット
馬柱を使うメリットとしては次の通りです。
[box04 title=”馬柱のメリット”]
- 過去の実績が全て表記されている→実力が比べ安い
- 一度発表されたら変更がない
- 出走前日からチェックできる
[/box04]
競馬にはオッズをはじめさまざまな競馬指標があります。しかし「実績」という明確な情報が確認できるのは馬柱だけです。
特に「3着以内に入る可能性がある馬」を見つけるのは馬柱が最も確実です。これまで活用してこなかったのであれば馬柱はぜひ活用してください。
3頭から複勝馬券を買う馬を1頭選ぶ
馬券になりそうな馬を絞りこんだら、次は馬券を買う馬を1頭選びます。この1頭を選ぶ際の工程をテキトーにすると「落とし穴」にハマるので注意してください。
馬券を買う馬を選ぶ際のポイントは次の点です。
「3着内率」を比べる
複勝一点買いで投資をする場合、大事なのは「3着に入る可能性が高いか?」です。
となると、過去3着以内に入った実績が多い馬ほど実力がある…と判断できます。そこで注目すべきは「3着内率」です。
馬柱で絞った3着内率を見ると以下のようになります。
馬名 | 3着内率 |
10番ゲンキチボン | 0.125 |
13番ロドルフォブレイン | 0.667 |
14番シュバルツイェガー | 0.750 |
見てもらえばわかるように、10番ゲンキチボンの3着内率が他の2頭に比べてかなり低いです。
つまり10番ゲンキチボンは3頭を比べた時に3着以内に入る可能性が最も低い…となり、馬券を買う候補から外れます。
過去に出走したレースの実績を比べる
次に過去に出走したレースの実績を比べます。とはいっても、全レースを比較するのは大変なので、馬柱で確認できる「直近4走のレース結果」だけでも構いません。
出典:JRA
直近4走の成績だけを見ると、13番ロドルフォブレインが全て3着以内に入っているのに対して、14番シュバルツイェガーは一度5着になっています。
さらによく見ると、13番ロドルフォブレインが出走した直近4レースは、全て今回出走する東京競馬場2レースと同じ「ダートレース2100メートル」です。
つまり2100メートルのダートレースに限って言えば、13番ロドルフォブレインの方が14番シュバルツイェガーよりも優れている…と考えられます。
騎乗する騎手を比べる
候補になる馬に誰が騎乗するか?も必ず確認しましょう。特に注意すべきは「乗り替わりがあったか?」です。
乗り替わりがある場合、騎手が馬の実力を発揮させられない可能性があります。そのため、テン乗りがある馬は、少しマイナスに評価して比較するようにしています。
今回の東京競馬場2レースで候補にしている2頭はいずれも前走と騎手が乗り替わっています。
- 13番ロドルフォブレイン(石橋脩→横山武史)
- 14番シュバルツイェガー(大野拓弥→三浦皇成)
そもそも東京競馬場2レースでは、出走する16頭中11頭が前走と騎手が乗り替わっています。
となると、テン乗りによる影響はどの馬のほぼ均一にあると考えられるため、東京競馬場2レースでは特に大きく考慮しなくても大丈夫そうです。
コンピ指数を比べる
馬柱だけでは偏った見方をするかもしれないので、別の視点から馬を評価している指標で比べるのが大事です。
色んな指標やデータがありますが自分は「コンピ指数」を使っています。13番ロドルフォブレインと14番シュバルツイェガーのコンピ指数は以下の通りです。
- 13番ロドルフォブレイン(コンピ67)
- 14番シュバルツイェガー(コンピ82)
明らかに14番シュバルツイェガーの方が13番ロドルフォブレインよりもコンピ指数が高いのが分かりますよね?
これまで比べてきた過去の実績や3着内率を見ると、ここまで大きくコンピ指数が離れるのはかなり違和感を覚えます。
騎手が横山騎手に乗り替わったとはいえ、14番シュバルツイェガーも騎手が乗り替わっています。
乗り替わった騎手がルメール騎手クラスであればコンピに差が出るのは分からなくもないですが、三浦皇成騎手に乗り替わっただけでここまでコンピ差が出るのはどう考えてもおかしい。
そう考えると、13番ロドルフォブレインで馬券を買うのは少し慎重になります。少なくとも14番シュバルツイェガーの方が3着になる可能性が高いと言えるでしょう。
東京競馬場2レースに潜んでいる落とし穴とは?
先ほど紹介したように、東京競馬場2レースで投資をする馬を見つける方法として
- 馬柱で候補にならない馬を消す
- 過去のデータで比較
- 騎手の乗り換えをチェック
- コンピ指数を確認
を挙げました。ここで大事なのは上のポイントを「総合的」に踏まえることです。
短絡的に競馬を予想している人は
「コンピ指数が高いからこの馬は強い」
「●●騎手が騎乗しているからこの馬は来る!」
「過去の成績が良いからこの馬で間違いない!」
…などと考えます。これが大きな間違いです。
東京競馬場2レースで言えば、過去の成績だけを見れば13番ロドルフォブレインの方が優れています。反対にコンピ指数だけを見ると14番シュバルツイェガーの方が強く見えますよね?
ではどっちの情報が正しいのか?…と考えている時点で落とし穴に落ちています。
情報を比較して探すべきポイントは「違和感」です。
東京競馬場2レースで言えば
- なぜ13番ロドルフォブレインはコンピ指数が67しかないのか?
- なぜ騎手が乗り替わったのか?
- では乗り替わった騎手はどこにいるのか?
を調べることに尽きます。この違和感の原因が分かれば、候補馬の本当の実力がよりはっきりと分かり、馬券を買うべき馬が正確に判断できます。
特にコンピ指数やデータマイニングは数字の算出方法が明らかになっていません。だからこそ、その数字になった「経緯」を考察する必要があるのです。
見たままの情報を鵜呑みにせず、いろんな情報と比較するクセをつけましょう。そうすれば投資競馬の落とし穴にハマる可能性は最小限にとどまります。
東京競馬場2レースの結果は?
13番ロドルフォブレインの方が実績としては優位なものの、しっくりこない騎手の乗り換えやコンピ指数の低さから14番シュバルツイェガーの複勝で投資することにした東京競馬場2レース。
結果は14番シュバルツイェガーが1着となり、無事に複勝一点買い的中です。
13番ロドルフォブレインのコンピ指数がもう少し高かったり、騎手の乗り換えがなかったら同枠のワイド馬券を買っていました。
しっかり数字の裏側を調べれば、こうした外れ馬券を買うリスクも減らせます。投資競馬をする時は、じっくり考えて慎重に判断しましょう。
今回の投資競馬のポイント
東京競馬場2レースでの投資は、しっかり考察してさえいれば比較的稼ぎやすいレースだった思います。
しかし表面の数字や情報だけを見ただけですと、13番ロドルフォブレインも馬券に絡めてしまい、失敗していたでしょう。
投資競馬で失敗しないためにも次のポイントを忘れずに。
- 馬券になりそうな馬を2~3頭まで絞り込む
- 絞り込んだ馬の実力を総合的に比較する
- 情報や数字を比べて「違和感」が出たら原因を追究する
投資競馬は株式投資やFXと比べるととても簡単です。しかし、押さえるべきポイントはしっかり押さえておかないと落とし穴にハマってお金を失います。
大切なお金で外れ馬券を買わないよう、じっくり考えて馬券を購入してください。