三連休の初日の投資競馬は1月11日の中山競馬場3レースをピックアップしました。
結論から言いますと中山競馬場3レースは投資できるレースではあるものの、最終的に投資をせずに終わりました。理由は“複勝オッズ”にあります。
自分は複勝馬券の1点買いを軸に競馬で投資をしています。そのため複勝オッズは手元に入ってくるお金に大きく影響するため馬券を買う・買わないの判断材料になっています。
中山競馬場3レースは、投資対象となる馬の複勝オッズが低いレースでした。そんな投資対象となる馬の複勝オッズが低いレースではどのように考えればいいか?を解説していきます。
馬柱から候補馬は2頭のみ
まず中山競馬場3レースの馬柱を見てみると過去に3着以内に入っている馬は
- 2番グランエクセレント(2番人気)
- 6番ヴォールヴィコント(3番人気)
- 9番ウインアクティーボ(1番人気)
- 12番ホトダニ―(6番人気)
- 13番キョシンタンカイ(4番人気)
の5頭のみ。(※人気順位は出走1時間前のものです。)
上記5頭のうち、12番ホトダニーと13番キョシンタンカイは前走の着差が1秒以上離れているため除外します。もちろん5頭以外の馬の全て除外。
さらに6番ヴォールヴィコントも5戦中3戦は3着以内に入っているものの直近2レースが9着、8着と結果が出ていません。
引用:JRA『2020年1月11日(土曜)1回中山3日 3レース』
直近2戦の調子が悪かった・・・と考えられなくはないですが、自分はヴォールヴィコントの馬柱を見て
『新馬戦からの3戦は大したメンバー構成ではなかったのでは?』
という分析をしました。事実、直近2戦の同じ芝の短距離で1番人気なのにもかかわらず着差は0.8秒と0.7秒でかなり開いていますからね。
つまりヴォールヴィコントの実力は馬柱を見る限り怪しいと感じるため除外されます。となると候補となる馬は
- 2番グランエクセレント
- 9番ウインアクティーボ
の2頭に絞られます。
ちなみにコンピ指数を確認すると
- 9番ウインアクティーボ(1番人気)が82
- 2番グランエクセレント(2番人気)が79
- 6番ヴォールヴィコント(3番人気)が56
なので、ウインアクティーボとグランエクセレントの2頭が投資の対象となるべき馬と考えるのが妥当だと言えます。
中山競馬場3レースは複勝で投資できない
冒頭でも言いましたように、自分はこのレースは投資の対象として除外しました。なぜなら中山競馬場3レースは複勝で投資ができるレースではないからです。
確かに馬柱から16頭の中から3着以内に入る馬を2頭選出できました。実は馬柱から選出した2頭のうちの1頭のオッズに複勝で投資できない原因があるのです。
この中山競馬場3レースは前日から1番人気の9番ウインアクティーボに馬券がかなり集中していました。実際にレース発走1時間前の時点で
- 単勝オッズは2.4倍
- 複勝オッズは1.1~1.1
のガチガチの本命。競馬歴が浅い人でもこのレースのオッズを見たら9番ウインアクティーボを軸に馬券の買い方を考えるレースです。
そんなガチガチの大本命がいるレースでなぜ投資しないのか?原因は“複勝オッズ”にあります。
投資競馬をするにあたってまず考えるべきは『どの馬券を買えば“お金が稼げるのか”』です。
そう考えると9番ウインアクティーボを複勝1点買いしても配当は110円しか期待できません。中山競馬場3レースの複勝馬券の的中率は3/16で確率では13/16で外す計算になるため『馬券を買うリスク』に対して『的中した時のリターン』が合わないのです。
投資競馬は馬券を当てるのが目的ではありません。競馬でお金を増やすのが目的です。
複勝1点買いで投資をするのであれば最低でも複勝オッズが1.3倍以上あるレースを狙う必要があります。投資対象となる馬の複勝オッズが1.1倍しかない中山競馬場3レースは『複勝で投資できないレース』という結論に至ります。
投資するなら「ワイド」か「単複2点買い」
先ほど中山競馬場3レースは“複勝”で投資はできないレースの理由についてお話ししました。ならば次に
他の馬券種や買い方を工夫して投資できないか?
を考える必要があります。
中山競馬場3レースは1番人気に馬券が集中しているレースです。となるとこのレースで投資競馬をするのであれば
- 9番ウインアクティーボを軸にしたワイド馬券
- 9番ウインアクティーボの単複2点買い
のどちらかになります。
では中山競馬場3レースで投資するにはどちらの買い方が適切なのか?上記2パターンの買い方を比較するにはそれぞれ以下のポイントをチェックする必要があります。
ワイド馬券で投資はできるか?
ワイド馬券で投資をする場合、3着以内に来る馬を2頭以上見つけ出す必要があります。中山競馬場3レースの場合、9番ウインアクティーボは確定なので残り1頭をどれにするか?が大切になります。
とはいっても、中山競馬場3レースでは複勝で候補となるのは2番グランエクセレントのみなので自然と
2-9のワイド馬券が買えるか?
が焦点になってきます。もっと言えば
2番グランエクセレントが3着以内に来る可能性はあるか?
を調べるわけですが、その判断も実は馬柱から読み取れます。
引用:JRA『2020年1月11日(土曜)1回中山3日 3レース』
2番グランエクセレントの馬柱を見てみると、前走と前々走はともに芝の1200メートルに出走しています。しかし今回出走する中山競馬場3レースは1200メートルの“ダート”です。
戦歴も過去2走とも1着との着差が0.1秒のため決して力がないわけではありません。しかも騎手も今までと同じ黛弘人騎手のため機種変更による不安要素もなし。
しかもグランエクセレントは前走2着に入ったことにより『優先出走権』を得ています。
優先出走権とは?
主にGⅠ前のトライアルレースや前哨戦で規定の着内に入った馬に次走GⅠレースへ優先的に出走できる権利のこと。例えば青葉賞で1着を取ると日本ダービーの優先出走権を得らます。
未勝利戦の場合、優先出走権が与えられるのは
- 自ブロックの所属馬で過去1ヶ月(4節)以内の前走において5着以内の馬(上のクラスでの成績も有効)
- 自ブロックの未出走馬
- 自ブロックの所属馬で前走からの出走間隔が長い馬
- 他ブロックの所属馬で過去1ヶ月(4節)以内の前走において5着以内の馬(上のクラスでの成績も有効)
- 他ブロックの未出走馬
- 他ブロックの所属馬で前走からの出走間隔が長い馬
グランエクセレントは美浦に所属しており、前走は中山競馬場で出走したのが12月15日でそのレースで2着に入ったため、優先出走権を持っていたことになります。
つまり、芝での実績があるグランエクセレントがわざわざダートに転向する理由はないのです。
しかも来週1月18日に小倉競馬場で開催される3歳未勝利のレースはこれまでグランエクセレントが2着に入った実績のある“芝1200メートル”のレースです。
小倉競馬場の3歳未勝利に照準を合わせれば勝つ可能性は高いのに、なぜダートに転向させてまで中山競馬場のレースに出走したのか?自分が導き出した答えは
この厩舎、もしかして小倉競馬場まで遠征するお金ないんじゃない?
というもの。事実、中山競馬場ではこの三連休に開催される3歳未勝利のうち、芝コースなのは
- 1月11日の第5レース(2200メートル)
- 1月12日の第5レース(1600メートル)
- 1月13日の第5レース(2000メートル)
の3つだけ。どれもグランエクセレントが走ったレース(1200メートル)より距離が長いのが分かります。この時点でグランエクセレントがこの日の中山競馬場3レースでは実力を発揮できない可能性が高い・・・と考えられます。
つまり2-9のワイド馬券で投資するのはかなりリスクと判断できるため、馬券購入の選択肢がなくなります。
単複2点買いで投資はできるか?
次に9番ウインアクティーボを単複2点買いで買えるか?を調べてみます。つまりウインアクティーボが1着になる可能性はどのくらいあるか?の検証です。
結果的に9番ウインアクティーボは1着になったため単複2点買いをすれば
- 単勝220円
- 複勝110円
が的中したため、合計330円の配当が得られていました。
9番ウインアクティーボの戦歴を見ても1200メートルのダートであれば必ず3着以内に入っています。さらにオッズも自分がチェックした時点では単勝オッズが2番人気の2番グランエクセレントの単勝オッズの半分以下。
これだけウインアクティーボに馬券が集中していれば単複2点買いをしてもいいレースだったと思います。
しかしそれでも自分はこのレースを見て単複2点買いをする気分にはなりませんでした。
単複2点買いをする場合、複勝は単勝馬券が外れた時の“保険”の役割になります。万が一ウインアクティーボが1着に来なかった場合、複勝馬券の払い戻しで単勝馬券の購入分をカバーできる馬券の買い方をしなければいけません。
今回の中山競馬場3レースの場合、ウインアクティーボを単複2点買いして利益を出すとなると単勝・複勝の各オッズから
単勝馬券:複勝馬券=1:3
の割合で馬券を買う必要があります。せめて複勝オッズの下限が1.3あれば単複2点買いする価値を見出せたかもしれませんが複勝オッズ1.1ではリターンが少ないため単複2点買いも選択肢から自分は消しました。
複勝オッズが低いレースの対処法
投資競馬を長く続けていれば中山競馬場3レースのように
来る馬は分かっている、でもオッズが低くて複勝で投資ができないレース
に必ず巡り合います。そんな時どう判断するのがベストなのか?
人によって『利益が少なくてもプラスになるのなら』といって馬券を買うかもしれません。もちろんその判断は間違いではありませんが自分は
利益が見込めないレースには手を出さない
を心がけています。だから今回の中山競馬場3レースでは投資しませんでした。
投資競馬は“お金を稼ぐため”に競馬をします。決して馬券を的中させたいがために競馬をしているわけではありません。
そのため“利益が見込めないレース”は投資対象から除外しています。もちろんどの馬が馬券になるか考えても分からないレースもスッパリ見切りをつけて捨てています。
こうやって投資できないレースをどんどん間引きしていくと、1日のうちに投資となりそうなレースは1~2レースほどしかありません。
言い方を変えれば1レースでも投資できるレースを見つけられればそのレースに資金を集中投下すればいいだけ。競馬でお金を増やしたいのであればまずは“投資できるレース”を見つけましょう。
投資できるレースがない場合は?
もしどのレースも投資する価値が見いだせないのであればその日は「投資をしない」という選択肢を採用してください。つまり“馬券を買わない”・・・ということ。
馬券を買わなければお金も増えませんがお金が減るリスクがゼロになります。お金さえあれば次のチャンスが来た時に投資ができるため、その日開催されるレースで1レースも“投資できない”と感じたら1レースも馬券を買わずにいるのも戦略の1つです。
競馬で稼げない人はこの発想がスッポリ抜け落ちてしまっています。『馬券を買わないと当たらない』という考えがこびりついているため、無理に馬券を買って外し、お金をどんどん失うのです。
競馬でお金を稼ぐのであれば“お金”をもっと大切に扱いましょう。その意識をもって競馬に取り組めば『馬券を買わない』という選択肢が自然と出てくるはずですから。
今回の投資競馬のポイント
投資対象のレースを探していれば、中山競馬場3レースのように圧倒的に人気を集めている馬が出走するレースに遭遇します。しかし中山競馬場3レースのようなレースは決して“ボーナスレース”というわけではありません。
投資対象の馬の複勝オッズが低い場合
- 複勝以外の買い方で投資できるかを検討
- 複勝しか選択肢がない場合はそのレースをスルー
- 投資できるレースがないならその日は投資をしない
上記3つのポイントを意識するだけでも自身の的中率と利益は増えていくと思います。
投資競馬は少し慎重すぎるくらいの気持ちで取り組んだ方が上手くいくと考えています。思い込みや主観で選ぶのではなく、しっかり吟味とリサーチをして投資競馬をしてください。
おまけ
中山競馬場3レースで“投資”はしませんでした。ただ馬券を買わなかった?と聞かれると実は複勝1点購入ました。
その馬は16番ユタカサンという馬です。
引用:JRA『2020年1月11日(土曜)1回中山3日 3レース』
馬柱から3着に入る要素は1つもありません。出走1時間前のオッズでも単勝7番人気でしたから自分の投資競馬のスタイルで考えると真っ先に除外される馬です。
しかし騎手が新馬戦から吉田豊である点から『面白い名前つけるな~』と軽い気持ちで複勝を買ったら3着に入ってしまいました・・・
しかも7番人気のため複勝馬券の払い戻しが520円もついたため、この日の投資は中山競馬場3レースでもって退散。
ユタカサンが3着に来る根拠など1つもなく遊びで買った馬券ですから金額はかなり抑えました。投資競馬の点からは何も参考にならないので、ユタカサンを選んだ理由はちょっとした競馬の遊び方の参考程度に流しておいてください。