競馬でお金を稼ぐなら・・・とイメージすると真っ先に思い浮かべるのが三連単だと思います。事実、三連単を使ったロジックを考えて累計で数億円稼いだ人もいます。
三連単には色々な買い方があります。その中でも絶対にオススメしない買い方が“軸1頭流し”です。
なぜなら三連単の軸1頭流しはメリット以上にリスクやデメリットが大きい買い方だからです。意外と気づいていない人が多いみたい何でここでは軸1頭流しのリスクやデメリットとともに、三連単で軸馬をどう扱えばいいのか?について言及していきます。
三連単軸1頭流しとは?
三連単の軸1頭流しとは、1着になる馬を1頭だけ軸として固定し、2着と3着の組み合わせパターンをいくつか買う買い方です。例えば軸馬を1着に1頭だけ固定し、2着か3着に来る馬を3頭来ると予想した場合、次のような組み合わせになります。
引用:競馬スピリッツ
軸1頭流しの最大のメリットは買い目を極限まで減らせることです。
三連単は組み合わせの性質上どうしても買い目が多くなりがちです。しかし1着に来る馬を1頭固定させれば2着と3着の組み合わせだけを考えればよくなるため、実質馬連を予想しているのと同じになります。
三連単で勝負するうえで最も重要なのは“いかに買い目を減らせるか?”です。軸1頭流しは三連単の最大のデメリットを最も解消できる買い方と言えるでしょう。
「軸2頭流し」という買い方もある
1着に予想する馬を1頭固定するのが軸1頭流しですが『軸2頭流し』という買い方もあります。軸2頭流しとは1着、2着になる馬を軸に固定して三連単を予想する買い方のこと。
引用:競馬スピリッツ
1着と2着をそれぞれ1頭ずつ固定することで、3着に入る馬の候補頭数がそのまま買い目の点数になります。軸1頭流しよりもさらに買い目を厳選できる反面、1着と2着になる馬をピンポイントで狙える目利きが必要となるため、予想がとても難しい買い方と言えるでしょう。
三連単軸1頭流しのリスクとは?
三連単の買い方でも買い目の点数が絞りこめる軸1頭流し。「買い目が減らせるなら推奨されるべき買い方では?」と思うかもしれませんが、個人的に三連単の軸1頭流しは『無し』です。
確かに軸1頭流しで買えば三連単でも買い目を減らせます。しかしメリットと言えるのはそれくらいでリスクやデメリットの方が多い買い方なのです。
三連単の軸1頭流しには次のようなリスクがあります。
軸馬が飛んだら配当はゼロ
軸馬を決めて馬券を買うのは買い目を減らしつつ的中率を上げられるので“軸馬を見つけて予想する”のはとても重要です。軸馬流しは購入したすべての馬券に軸馬が組み合わせとして入っています。
つまり軸馬が馬券に絡まなかったら買った馬券すべてがはずれる・・・というリスクがあります。さらに三連単は予想した馬が予想した“着順”に入ってこないと外れるため、軸馬が2着や3着になっても外れになります。
単勝オッズが1.1倍のガチガチの本命馬がいるレースであれば軸1頭流しもアリかもしれません。ただ、そんな誰が見ても1着に来る馬が分かるレースはほとんどありません。
明確に「この馬が1着になる!」という分析法が確立していない限り、三連単の軸1頭流しは的中がかなり難しいのが現状です。ならば無理して軸1頭流しで勝負する必要はないと自分は考えます。
自ら馬券の的中率を下げることなる
1着になる馬を見つけなければ軸1頭流しで買っても全部はずれになります。しかし仮に1着になる馬を見つけられたとしても、軸1頭流しはお勧めしません。
なぜなら軸馬が的中しても2着や3着に入る馬も当たっていなかったら三連単は的中にならないからです。三連単は3着までに入る馬を着順通りに予想する必要があり、1着になった馬だけ当たっていても意味はないですからね。
それに確実に1着になる馬を見つけたのであれば、その馬を単勝1点買いした方が絶対に利益は増えます。
単勝で1点買いすれば三連単ほどの払戻金は手にできないものの、確実に手元にお金が残ります。しかも1点買いですからトリガミなる心配もありません。
自分が三連単を使わず複勝で競馬をしているのも「3着までに来る馬を3頭予想する三連単よりも1頭だけ予想すればいい複勝の方が当てるのが簡単だから」です。多点買いして回収率が110~120%くらいに収まるのであれば1.3倍の複勝1点買いした方が容易に的中できますからね。
つまり三連単の軸1頭流しで的中できる力があるのなら、そのお金を単勝1点買いに回した方が確実に手元にお金が残る・・・ということ。万馬券狙いでない限り、三連単の軸1頭流しで買わない方がいいと思います。
三連単を流しで買う時の基本戦略
これまでお話ししたように、三連単の軸1頭流しはメリット以上のリスクがあります。ただ三連単を買いたいだけでしたら構わないのですが「お金を稼ぎたい」というのであれば三連単の軸1頭買いはしない方がいいでしょう。
それでもど~しても軸1頭流ししたいのであれば次の点を守って馬券を買ってください。軸1頭流しのリスクを少しでも減らせる具体策は以下の通りです。
馬券を「マルチ」で購入する
軸1頭を固定して三連単で買うのであれば、マルチで買うようにしましょう。買い目は増えてしまいますが『軸馬が1着に来なかったら負け確定』という事態は防げます。
マルチとは流しで購入した馬の違った組み合わせを同時に購入する買い方です。詳細は下記ページで紹介しています。
マルチで買う際の注意点として買い目が流しで買うよりも3倍に膨れ上がる点。そのためあらかじめ候補となる馬を厳選して買い目を減らす努力が必要になります。
単勝馬券と組み合わせて買う
三連単の軸1頭流しと同時に単勝の1点買いも併せて買うのはアリです。軸馬の選び方さえ間違っていなければ三連単が全滅しても単勝馬券は的中するため、トータルの収支が大きなマイナスになることはありません。
軸1頭流しはとにかく軸馬が1着にならないと的中する可能性がゼロになってしまいます。つまり単勝馬券を当てるのと同じなので、単勝の予想法を用いて軸馬を探すのもいいかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?競馬を長くしている人なら当然のように知っていることかもしれませんが、三連単の軸1頭流しは決して良い手法とはいえません。
軸1頭流しに限らず三連単は「お金を稼ぐ」のに向いている方法ではないのは断言できます。競馬でお金を稼ぎたいのであれば三連単などのリスクの高い馬券ではなく、安定して的中できる馬券で勝負することをお勧めします。