
競馬で稼ごうと思っている人が良く使っている馬券種の1つが三連単です。三連単については人によって好みが分かれますが、競馬で月に何百万円稼いでいる人が使っている馬券種・・・というイメージが強いと思います。
そんなイメージのせいか、競馬で金儲けをしたい人の中には進んで三連単を買っている人も中にはいます。もちろん三連単という馬券には万馬券や十万馬券が的中する可能性はあります・・・が、やみくもに買っても当たりません。
そこでここでは、三連単という馬券種の特徴やお金を稼ぐための買い方の基礎を紹介します。三連単を使って月に安定した稼ぎを競馬で作りたいのであれば、以下の点を意識しておくといいでしょう。
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三連単とはこんな馬券種
三連単とはいくつかある馬券種の中でもっとも高配当が期待できる馬券種です。(WIN5は除く)1着から3着までを全て予想して全部当たっていたら的中となるのが三連単の特徴です。
予想を的中させるのが難しい分、的中すれば高配当が期待できるのが三連単の最大の特徴といえるでしょう。では「お金を稼ぐ」ために三連単をどう活用すればいいのか?
ポイントは次の2点です。
基本は「多点買い」
先述しましたが三連単は非常に的中が難しい馬券種です。例えば16頭立てのレースで三連単の組み合わせは3360通りあります。
つまり、馬の実力を度外視してテキトーに三連単を買った場合、的中する確率は1/3360ということ。パーセントで表せば約0.03%となります。
0.03%の確率は1点で的中するのは実質不可能。そのため三連単で勝負する人の多くは何パターンか着順を予想し、そのパターンの組み合わせを全部購入する“多点買い”をしています。
少ない人でも数十点、多い人なら100点以上買っていたりします。当然競馬は馬券を1点買うのにお金が発生しますし、多点買いしたからと言って割引されるわけでもないので、三連単を本気で宛に行きたいのであればある程度まとまった資金が必要になります。
的中すればだいたい万馬券
三連単は的中するのが非常に難しい馬券種ですが、それでも買う人が多いのは的中した時の払戻金が多いからです。三連単はよほど上位人気で決着しない限り万馬券になりやすい可能性が高く、レースによっては数十万円つくレースだってあります。
だから三連単で勝負する人は何十点も多点買いするのです。
仮に三連単を1点100円で100点買ったとしても使う金額は1万円。その中の1点が的中して払戻金が1万円以上であればトータルでプラスになりますよね?
もちろん絶対に万馬券になる保証はありませんから多点買いをする以上トリガミ(的中したけど払戻金が掛け金を下回ってマイナス収支になること)になる可能性もあります。しかしトリガミにならないよう点数や1点あたりの掛け金を調整すればトリガミになる確率を最小限に抑えられます。
三連単の基本戦略
普段から馬券を買っている人であれば、先ほどお話しした三連単の特徴についてはある程度理解していると思います。しかし三連単の有効な使い方についてはきちんと理解していない人の方が多いのではないでしょうか。
三連単で的中させるのであればやはり多点買いが中心になってきます。ですがただ闇雲に点数を増やしても掛け金がかさむためリスクが増えますし、的中してもトリガミになりかねません。
三連単で勝負するなら
・点数をなるべく少なくする
・お金が手元に残るようなオッズのゾーンを狙う
のどちらか(あるいは両方)を意識した買い方が重要。具体的には以下の2つの方法が三連単を使った競馬戦略の基本となります。
軸馬を決めてフォーメーション
フォーメーションとは各着順に来る馬を予想し、その組み合わせを全て購入する馬券の買い方のこと。例えば
◎ 1番人気
○ 2番人気
▲ 3着候補1
△1 3着候補2
△2 3着候補3
とするならば、三連単での買い方は
1着 ◎○
2着 ◎○▲
3着 ◎○▲△1△2
となります。フォーメーションで購入するうえで重要なのは軸馬を1頭もしくは2頭決め、その馬を中心に馬券を組み立てていく・・・という点です。
軸馬が来なかった時は全滅必至ですが、軸馬を据えることで買い目の点数を最小限に抑えられるため、的中すればかなり大きなプラスの収支が期待できるメリットがあります。そのため『いかに馬券に絡める馬を軸馬にするか?』を見極められるかが勝敗を左右するでしょう。
候補馬を絞ってボックス買い
軸馬が定められなかったり候補となる馬が多数いる場合に使える買い方がボックス買いです。ボックス買いのメリットは馬券に絡みそうな馬をピックアップすればどの馬が来ても的中するため、フォーメーションや流しよりも的中する可能性は高いです。
ただし各組み合わせを均等価格で賭けるため、トリガミになりやすいデメリットもあります。またボックス買いで選ぶ馬が1頭増えるだけで買い目が倍以上増えるのもデメリットと言えるでしょう。
出走頭数が少ないレースや軸馬候補が4~5頭いるレースで使うなど、使いどころが限られてくるのが三連単のボックス買いです。
失敗しない三連単馬券活用法
競馬で三連単を使って勝負するのであれば『的中させる』ことも大事ですがそれ以上に『損を出さない』という点を意識することが大事。三連単は他の馬券種と比較しても外れる可能性が極めて高いですからね。
特に競馬でお金を稼ごうと思っている人は、次の点を考慮して三連単での予想をしてください。的中率が上がるか同課は分かりませんがトリガミになる可能性はほぼゼロにできますので。
合成オッズの計算は必須
何度も言っていますが三連単は多点買いが基本となります。多点買いをすればトリガミになるリスクが出てきますが、合成オッズを計算して各買い目に賭ける金額を調整すればトリガミになる可能性はありません。
合成オッズとは払戻金が一律になるよう分配した払い戻し率のこと。合成オッズを計算して掛け金の分配を調整することで、どの馬券が的中しても回収率が100%以上になります。
合成オッズの詳細については下記ページで詳しく紹介しているのでぜひ確認してください。特に三連単メインで投資競馬(お金を稼ぐことに特化した競馬)をしようと思っている人は合成オッズを知らないと痛い目を見るので理解しておいた方がいいでしょう。
三連単は点数が多くなるため「合成オッズの計算なんて面倒だ!」なんて言ってやらない人もいますが、三連単を使って安定した利益を出している人ほどきちんと計算して上手に掛け金をコントロールしています。合成オッズの計算については無料ツールがインターネット上で転がっていたりするので、そういったツールを使って計算しましょう。
三連単のボックス買いはNG
先ほど三連単の基本的な買い方の1つにボックス買いを紹介しましたが、お金を稼ぐ目的で競馬をするのであればボックス買いは使わないようにしましょう。なぜならボックス買いは1点当たりの掛け金を調整できないうえに、点数がいたずらに多くなってしまうためトリガミになりやすいからです。
三連単で稼いでいる人のほとんどが流しやフォーメーション中心で買っています。理由は簡単で軸馬を据えて予想したほうが買い目を抑えられるから。
ボックス買いは的中しやすい反面トリガミの可能性が他の買い方に比べて高いので、ボックス買い以外の攻略法を研究したほうが良いと思います。
予想が難しいレースは手を出さない
これは三連単を使う・使わない以前に投資競馬をするうえでの絶対条件でもありますが「どの馬が来るんだろう」というが分かりづらいレースはスルーしてください。なぜなら投資をする上で予想が難しいレースで挑んでもお金が稼げる見込みが低いから。
単純に競馬の予想を楽しむのであれば構いません。しかしお金を稼ぐ目的で競馬をするのであれば全レースで馬券を買ってしまうと資金がいくらあっても足りません。
どのレースで勝負して、どのレースは見送るか?のボーダーラインをあらかじめ決めておくと、余計なハズレ馬券を買う機会が減ります。投資競馬をするのであれば「いかに資金を減らさないか?」を考えて取り組んでください。
特に三連単は的中するのが難しい馬券種です。自分が実践するロジックが当てはまらないレースはどんどん無視して、当たる可能性が高いレースだけ手を出すようにしましょう。
三連単で勝負する際のリスク
三連単は的中が難しい代わりに1点でも的中すれば万馬券クラスの配当が得られるため、夢を求めて買う人はもちろん投資として購入している人もいます。ですが三連単馬券で勝負するにはいくつかリスクがあります。
もちろん「当たりにくい」というのも三連単のリスクの1つと言えるでしょう。また多点買い中心で馬券を買うため「トリガミなりやすい」というのも大きなリスクの1つです。
ですがそれ以外にも三連単にはリスクがあります。
特に以下の2つは「当たりにくい」「トリガミになりやすい」と同じくらい大きなリスクだと個人的には思います。
1レース当たりの掛け金がかさみやすい
何度も言っていますが、三連単は基本多点買いで勝負します。しかも5点10点といった少ない点数ではなく数十点、百何十点と購入する人もいます。
点数が増えれば当然トータルの掛け金も増えていきます。仮に1点100円で買ったとしても100点買えば1万円かかりますよね?
もちろん1万円分の馬券を買って的中すれば収支はプラスになります。しかし三連単馬券を買うたびに100%的中させている人はおそらくこの世に一人もいません。
つまり、何回かは確実に1万円が消えていく・・・ということ。ある程度資金があれば1万円負けても痛くもかゆくもないでしょうが、そんな人ばかりではありませんよね?
特に自分なりの馬券の買い方やロジックが確立していない人は、あれこれ試行錯誤しながら馬券を購入するため外れる可能性が極めて高くなります。複勝1点買いであれば失う金額は100円で済みますが三連単の多点買いとなるとその額は桁が1つや2つ上がります。
本気で三連単を使ってお金を稼ぎたいのであれば初期資金でも最低50万円くらい用意しないと、すぐに資金が底をついてしまうでしょう。
収める税金が高くなる
気にしていない人や知らない人がほとんどかもしれませんが、競馬の払戻金にも税金はかかります。もっとも控除があるので年間利益50万円までは大丈夫ですが、それ以上のお金を競馬で稼いだら申告しなければいけません。
この時、馬券購入金額は「経費」として差し引かれますが残念ながらハズレ馬券は経費として認められません。つまり三連単を多点買いしても経費として認められるのは的中馬券の購入代金のみで、それ以外の馬券は経費になりません。
しかも三連単の払戻金は高配当がつく機会が多いです。商売に例えると売上(払戻金)が多く経費(的中馬券の掛け金)が少ないと課税対象金額は【売上-経費】で算出されるため、納税額が高くなる・・・というわけ。
競馬にかかる税金については下記ページで詳しく解説しています。投資競馬をしようと思っている人は税金について知っておかないと痛い目に遭いかねないのでぜひ知っておいてください。
まとめ
三連単は配当の高さや数百万円や数千万円もの超高額馬券に化ける可能性があるため、そこに夢を見て勝負している人が多い馬券種です。実際に三連単で毎月生活できるほどの金額を稼いでいる人もいます。
しかし、三連単で稼ぐには様々なデメリットやリスクがあります。稼げるようになるまで道のりは長いですし、稼げるようになっても今度は「税金」というもう1つのリスクが待ち構えています。
個人的に競馬でお金を稼ぎたいのであれば三連単はお勧めしません。
確かに高配当は魅力ですが、様々なリスクやデメリットを考慮すると三連単で投資競馬をするのは危険かな~と。それに競馬で稼ぐ方法は何も三連単だけではありませんからね。
馬連やワイドはもちろん、複勝馬券でもコンスタントにお金は稼げます。むしろ的中率が安定する分複勝馬券のほうが投資競馬に向いていると思いますので、三連単にこだわらず色々な可能性を模索してみてください。
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