競馬には馬券種ごとに“必勝法”と呼ばれる手法があります。競馬で勝てない人ほど『必勝法』や『最強のロジック』みたいなものを必死に探している印象があります。
特に三連単の必勝法は求めている人が多いのではないでしょうか?もともと的中範囲が狭くなかなか当たらない三連単馬券でいとも簡単に的中できるような必勝法があれば・・・なんて夢を見ている人も少なくありません。
そんな人のために三連単の必勝法を身に着ける“コツ”を紹介しようと思います。情報商材や競馬セミナーなどで教えてもらった三連単手法に以下の考え方をプラスアルファできれば、自分だけの三連単必勝法が手に入るかもしれません。
三連単必勝法の究極形は「全頭買い」
三連単の的中率を100%にしたいのであれば、最も簡単な方法は全頭買いです。何千とある組み合わせを全部買ってしまえば絶対に1点は的中するため払戻金を確実にゲットできます。
・・・と言ってもやる人はまずいませんけどね。
単勝馬券の全頭買いであればどんなに多くても最大18点までです。しかし三連単の全頭買いは1レースにつき数千点買う必要があるため、1点100円で買ったとしても数十万円かかる計算になります。
しかも的中しても必ず馬券購入額を上回る保証はありません。いくら高配当が期待できる三連単であっても10万馬券の発生率は低いため、かなりの確率で「トリガミ」になります。
つまり馬券は的中したけどお金は大幅にマイナスになるのです。この計算が簡単にできるから誰も「三連単で全頭買いしよう」なんて思わないのです。(そもそも全頭買いできるだけのお金を持っていない人がほとんどですけどね)
三連単でも100万円馬券の出現は稀
よく高額配当の馬券が的中するとニュースでも取り上げらえます。では100万円以上の払い戻しが三連単でどのくらい発生するのでしょうか?
下記ページ内で紹介している「三連単の万馬券発生率」は76.5%となっています。数字だけ見ると高く感じますが100万円以上の払い戻し発生率は3.2%しかありません。
つまり100万馬券を狙って三連単を買うということは3.2%を狙うことを意味します。冷静な判断ができる人であればいかに100万馬券を狙うのが無謀か分かりますよね?
もしかすると100万馬券欲しさに三連単の全頭買いを検討している人がいるかもしれません。しかし現実は100レース買って3レースしか100万円以上の払い戻しがないため、三連単の全頭買いは絶対にやめましょう。
レースに合わせて“買い方”を買える
三連単で的中率100%を目指すのであれば全頭買いするのが手っ取り早いです。しかし採算度外視の必勝法のため実践できる人も実践しようと思う人もいないでしょう。
ただ全頭買いをスタートに「どうやって買い目を減らせるか?」を考えるのは重要です。
全頭買いの中から「この組み合わせは来ないだろう」というものをどんどん削除していき、残った組み合わせを買えば全頭買いと同じくらいの的中率はキープできます。例えば下位人気3頭の組み合わせが馬券になる可能性は限りなくゼロですからそれらを間引くだけでもかなりの点数が減らせるはず。
競馬で勝てない人は「どの馬が来るか?」ばかり考えます。そのため少しでも馬券になる可能性がある組み合わせをつい買ってしまうため点数が増えてしまうのです。
単純に三連単を当てたいのであればそれでもかまいません。しかし競馬でお金を稼ぎたいのであれば“馬券にならない可能性の高い組み合わせ”は買わないようにするのが重要。
そこで工夫するのが馬券の買い方です。出走する馬の実力や状況に応じて買い方を臨機応変に活用すれば的中する可能性が一定以上ある組み合わせだけをピックアップできます。
三連単の馬券の買い方のコツについては下記ページで紹介しています。リスクやデメリットなどの注意点も解説していますので三連単の必勝法を身に着けたいのであればきちんと身に着けてください。
三連単の軸馬流しは“悪手”
三連単主体で買っている人の中には “軸馬一頭流し”をしている人もいるかと思います。連対式馬券を使うのであれば軸馬流しは競馬予想の基本でもありますが三連単に限って言えば軸馬一頭流しで予想するのはお勧めしません。
その理由については下記ページで詳しく解説しています。「買い目が抑えられる」というメリットはありますがお金を稼ぐことに特化した場合、それ以上のデメリットがありますので三連単を使うのであれば軸馬一頭流しで買うのは控えた方がいいと思います。
三連単を取りたいなら「レース選び」が重要
三連単の必勝法・・・と聞くと『馬券になる馬を見つける方法』を連想する人が多いと思います。確かに間違ってはいませんがそれより重要なのが「レース選び」です。
競馬の必勝法を持っている人の中には“勝負するレース”と“見送るレース”をしっかり使い分けています。勝負するレースでキッチリ馬券を的中させて利益を上げ、勝負できないレースは潔く見送って外れ馬券を買うリスクを減らしています。
レース選びの重要性は三連単であっても変わりません。三連単を的中させたいのであれば次のようなレースに照準を絞って選ぶと当たりやすくなると思います。
不自然なオッズの馬がいるレース
いわゆる「オッズの歪み」があるレースは三連単で勝負する人にはおすすめです。オッズの歪みとは人気と実力が伴っていない馬がいる時に発生する現象です。
具体的には『人気が高いのになぜか競馬指数や過去の成績がパッとしない馬』がいるとオッズが歪みやすくなると言われています。オッズの歪みがあるレースの見つけ方や活用法については下記ページで解説していますので参考にしてください。
軸馬がハッキリしているレース
三連単を予想するには軸馬を見つけてから予想していくのが基本です。レースによっては軸馬がハッキリ分かるレースとそうでないレースがありますが「こいつを軸にしよう!」という馬がいるレースで勝負した方が的中しやすいのは間違いありません。
軸馬がすんなり決まればあとはヒモ馬をどれにするか?だけを考えればいいですからね。ただし軸馬がすんなり決まってもヒモ馬の候補が多いレースは買い目がかさむので『ヒモ馬候補が〇頭以上いるレースは見送り』というルールを作っておくのもいいと思います。
荒れる可能性を秘めているレース
三連単で狙うレースの代表的な特徴が『荒れる可能性があるレース』です。レースが荒れれば高額配当が期待できるため的中できれば一気に利益が増やせます。
ただし荒れるレースで三連単を的中させるためには“荒れるレースならではの予想”で考える必要があります。また下記ページで紹介しているような荒れそうなレースの見つけ方も知っておく必要があります。
荒れるレースの扱い方については人それぞれです。高額配当狙いであれば勝負すべきですが安定性を重視するのであれば荒れそうなレースは見送った方がいいでしょう。
“必ず稼げる”三連単の必勝法は「ない」
これまで三連単の必勝法を身に着けるポイントとして
- 全頭買いから点数を減らす発想を持つ
- 買い方を工夫して的中率を上げる
- 勝負するレースを厳選してリスクを抑える
といったことを紹介してきました。ただ上記3つのポイントを押さえたとしても三連単で必勝法と呼べるロジックを確立するのは難しいでしょう。
そもそも競馬でお金を稼ぐ必勝法はないと自分は思っています。
例えば以前払戻金の納税額で裁判を起こした人も、30億円以上の払い戻しを受け取っていましたが馬券を買うお金に約29億円使ったと言われています。
つまりどれだけ競馬で稼いでいる人でも買った馬券を全部的中させるのは不可能・・・ということ。外れるリスクがあるからこそ、そのリスクとどう向き合うか?が競馬で稼ぐうえで大切なのでないでしょうか?
特に三連単はリスクが大きな馬券種です。ロジックや手法が固まるまでは“損をしない”ことを前提とした方法で取り組んだ方がいいと個人的には思います。
まとめ
ハッキリ言って三連単で的中させるのはとても難しいです。ましてや必勝法と呼ばれるロジックを見つけるまでかなりの時間や労力がかかりますしお金だって必要になります。
ただし、ここで紹介したポイントを理解して取り組めば三連単で稼ぐ必勝法のきっかけがつかめるかもしれません。個人的には競馬でお金を稼ぎたいのであれば三連単に固執する必要はない・・・と思うのですが、どうしても三連単で稼ぎたいのであれば長期的な研究と経験を積む覚悟で挑んでください。