競馬を予想するうえで多くの人が注目しているのが「人気馬」の存在です。人気馬の強さと他の馬の強さを比較すると競馬で稼ぐうえでの重要な情報がたくさん発見できます。
競馬で稼いでいる人達は人気馬を上手に活用して戦略を考えます。言い換えれば人気馬の強さを正確に測れれば、自身の馬券的中率はかなり安定する・・・と言えるでしょう。
では競馬で稼ぐためには人気馬をどのように活用すればいいのか?ここでは自分が意識している人気馬の活用法について紹介します。
「人気馬」の定義
そもそも人気馬とはどんな馬を指すのか?をお話しします。もしかすると勘違いしている人もいるかもしれませんので・・・。
人気馬とは各レースで多くの人から馬券を買われている馬を指します。基本的に人気順は単勝馬券が買われている順番で表示されていることが多いです。
「何番人気までが“人気馬”と呼べるのか?」については人によって線引きが異なります。単勝オッズで線引きしている人もいれば「3番人気以上が人気馬!」と固定して考えている人もいて明確な見分け方はありません。
ただし各レースの人気馬にはいくつか共通点があります。
単勝オッズが低い
先ほども言いましたがレースに出走する馬の人気順は主に単勝馬券の購入金額で決まります。つまり人気がある馬ほど単勝オッズが低くなるのです。
そもそも単勝は「1着になる馬を予想して購入する馬券」です。そのため
単勝馬券が多く買われている=1着に来ると予想している人が多い
という考えに結びつくため、単勝オッズの低さで人気順位を示しています。
競馬評論家の評価が高い
単勝馬券以外で各馬の人気を示しているのが競馬新聞です。競馬新聞の出馬表(馬柱)には各競馬評論家がマークで本命馬や対抗馬を紹介しています。
つまりマークが多い馬ほど評論家から「1着になる馬」と評価されていることになります。何を根拠に評論家がその馬にマークを付けたのか?は不明な部分が多いですがそのマークを参考に馬の人気度合いを測っている人は意外と多いと思います。
“人気馬=強い馬”ではない
人気馬を活用する際に大事なのは「人気の馬が絶対に上位に来る訳ではない」という事実を理解したうえで予想することです。もっと言えば人気がそのレースで最も力がある馬を証明しているわけではない・・・ということ。
そもそも人気のある馬というのは馬券購入者が「この馬が来るだろう」と予想している結果にすぎません。「なぜその馬が来ると思ったのか?」という根拠は人によって違います。
「1番人気だから買った」
「〇〇さん(評論家)が『来る』と言っていたから」
「調教師がいい感じのコメントを出したから」
などといった理由で馬券を買う人も少なくありません。(むしろ多いかもしれない)つまり根拠もなく馬券が買われて人気馬になってしまったケースも競馬ではしばしば起こります。
馬券を的中させるためには「どの馬が強いか?」を見極める必要があります。人気のある馬が必ずしも実力がある馬というわけではないため
「果たしてこの馬は人気を集めるほどの実力があるのか?」
をきちんと測らないといけません。
人気馬の選び方&消し方
先ほど人気馬が必ずしもそのレースで最も実力がある馬とは限らない・・・とお話ししました。馬の人気と実力が伴っていなければレースが荒れて的中馬券が高額配当になりやすくなります。
つまり人気馬の目利きを研ぎ澄ませば
- どんなレース展開になるか?
- どの馬を軸にすればいいのか?
- そもそも勝負していいレースなのか?
などといった馬券を当てるうえでのポイントをたくさん押さえられます。言い換えれば人気馬の見極めができないといつまで経っても外れ馬券ばかりを買う羽目になるわけです。
では人気馬の実力を測るには具体的にどこを見ればいいのか?
人によって判断に使う材料(データや情報など)が人によって異なります。特に多くの人が使っている人気馬の見極め方は以下の通りです。
単勝オッズと複勝オッズを比較する
連対式馬券の軸馬を探す手法の1つとして使われるのが単勝オッズと複勝オッズの比較です。この両者の数字を比較して1着になる可能性の高さを測定します。
例えば1番人気の単勝オッズが3.9倍に対して複勝オッズが1.3~1.8倍だった場合、複勝オッズに比べて単勝オッズが「高い」と感じる人もいると思います。ということは
「1着に来るかは微妙だけど3着以内には間違いなく来るだろう」
・・・が世間の評価だと推測できます。ならば単勝で買うのを避けて複勝で買った方が的中率は高くなるため複勝で勝負する・・・という戦略が考えられます。
また1番人気を軸にして馬連で買う手法を使っている人であれば「軸にするには少し不安だから」とこのレースを見送る・・・という考え方もできますよね?このように単勝オッズと複勝オッズを比較すれば人気馬が1着になる可能性がどのくらいあるか?が予測できます。
1番人気の馬を使った具体的な戦略は下記ページで紹介しています。特に馬連や三連単など連対式馬券を買っている人は参考にすると的中率が上がるきっかけになるのではないでしょうか。
勝率の統計から取捨選択をする
競馬を統計的な観点から予想する人は人気馬の勝率や連対率から馬券の対象にするかどうかを判断しています。実は各レースでどの馬が勝つか?については人気順によって確率が変わってきます。
上記表を参考にどこまでの人気馬を馬券に絡めるか?を判断するだけでも買い目はある程度限定できます。例えば連対式馬券で軸馬を決める場合
「4番人気以降になると勝率が1桁になるので軸馬は3番人気以上から決める」
・・・というルールを設定すれば軸馬を探すのはどんなレースでも3頭だけになるため分析の時間短縮になりますよね?人気の順位によって馬券に絡める馬の候補の選び方は瞬間的に消去できるため多くの手法やロジックで用いられている印象があります。
人気馬の期待値を計算して判断する
馬券の的中率をより高くしたい場合は、各人気馬の“期待値”を計算して選ぶのもいいでしょう。上位人気を絡めた馬券の期待値を計算し、もっとも数値が高い馬券を買えば的中する可能性も上がると思います。
最大の問題は期待値の計算をどれだけ早くできるか?です。
必要な数字を入力するだけで期待値が算出できるツールやソフトがないと購入締切までに計算できない恐れがあります。期待値を使おうと思っても期待値が算出できないのであれば意味ありませんからね。
期待値の計算方法や具体的な活用法は下記ページで紹介しています。あまり使っている人が少ないイメージがありますが堅実に競馬で稼ぐ人の中には期待値を計算して取り組んでいますので、競馬における期待値の活用法は理解しておいても損はないでしょう。
馬体重で見極める
主にメインレースやオープンレースをメインに勝負している人の中には人気馬を馬体重で判断しています。具体的に馬券を買う馬を2~3頭で悩んだ場合、馬体重が“重たい馬”を選ぶといい・・・というのを聞いた記憶があります。
調べてみたら、とある競馬サイトで馬体重とクラス別の勝率がまとめられていました。
※数字はパーセント(%)です
ちなみに上記のデータは、
芝のみ、そして牡馬、セン馬のみです。牝馬は軽いので、
データが混ざると分かりにくいので除きました。新馬・未勝利戦では馬体重の軽い馬が38%いるのに対して、
オープン以上では14%しかいません。成長する分があるにしても、
上に行けば行くほど、重い馬が幅を利かしているのが現実です。もちろん規格外の馬もいて、
馬体重が軽くても重賞で活躍する馬もいます。しかし全体でみると、
それはレアケースなので、気にする必要はないでしょう。とくにクラスが上がれば上がるほど、
軽視してOKです。まだまだ使える馬体重を、
迷ったときの取捨選択の基準にしてください。
つまり、全てのレースで馬体重が重視されるわけではなく
- オープンレースのみ
- 牝馬戦は除外
の2つの条件をつければ馬体重も人気馬を選ぶ基準にできるのではないでしょうか。自分は主に未勝利戦を中心に勝負しているので馬体重による人気馬の選び方は使いにくいのですがメインレースを狙っている人は馬体重で人気馬を選んだり消したりする判断材料の1つにしてみては?
まとめ
一言で人気馬といってもレースによって立場が違いします。人気馬が強ければ軸にすべきだし実力に不安を感じるのであれば候補から消したりレース自体スルーする決め手にもなります。
競馬で稼ぐ人達は人気馬の“実力”を客観的に測れる術を知っています。ここで紹介した内容をもとに人気馬を見極める力を養っていってください。