今回の投資対象レースは6月5日(土)の中京競馬場1レースです。
今回のポイントは「人気順位」の考え方です。人気が高い馬ほど統計的に馬券になりやすい傾向にありますが、人気が高い馬を押さえておけば競馬で稼げるわけではありません。
大事なのは「その馬の実力がしっかり反映された人気になっているか?」です。
では具体的な競馬分析を解説していきます。
競馬指標から候補となる馬を絞り込む
まずは前日の人気順位と競馬指標(データマイニング・コンピ指数)から候補となる馬を絞り込みます。
中京競馬場1レースの出走前日時点の競馬指標は次のようになっていました。
馬番 (人気順位) |
マイニング順位 | コンピ順位 (コンピ指数) |
|
スピード型 | 対戦型 | ||
11(1番人気) | 1位 | 2位 | 1位(71) |
5番(2番人気) | 2位 | 1位 | 2位(70) |
14番(3番人気) | 4位 | 5位 | 4位(66) |
2番(4番人気) | 3位 | 3位 | 3位(69) |
4番(5番人気) | 7位 | 4位 | 5位(58) |
出走前日の人気順位と競馬指標を照らし合わせると、上位5位以内の顔ぶれはほとんど変わっていないのが上の表から分かります。
この点から、中京競馬場1レースは上位人気から少なくとも1頭は3着以内に入る可能性が高いレースだというのがうかがえます。
さらにコンピ指数を見てみると、一番高い馬(11番レーニア)でもコンピ指数は70と低めで、コンピ指数上位3頭の合計も210と決して高くありません。
つまり1番人気が馬券になる可能性は決して高くなく、場合によっては1番人気が飛ぶことも想定されます。
とりあえずコンピ順位4位と5位に断層が見えるため、中京競馬場1レースは上位4頭を馬券候補として考え、4頭の中から3着以内に入る可能性が高い馬を1頭探すことにします。
人気順位を比較しながら馬券になる馬を探す
馬券を買う馬の候補を絞り込んだら、次は各馬の実力を比較していきます。特に「今回出走するレースでの人気順位」と「前走の着順」をチェックしていきます。
あくまで傾向ですが、前走着順が良くないのに今回人気順位が高い馬は過剰に評価されている可能性が十分にあります。
その点も注意して各馬の馬柱を見ていきましょう。
11番レーニア(出走前日1番人気)
引用:JRA
競馬指標も軒並み高評価で出走前日とはいえ1番人気の馬です。しかし馬柱を見ると決してそこまで評価されるべき馬ではないように感じます。
まず3着内率ですが5割を下回っています。4走前からダートに転向しており、ダートだけの成績を見れば3着内率は5割ですが前走の結果が気になります。
前走は3番人気でありながら結果は5着。しかも着差0.8秒とかなり離されています。
前走も今回と同じ中京競馬場の1400メートルのダート、しかも騎手も武豊騎手の継続騎乗…ということは、前走からプラスになる要素は1つもないことになります。
他の馬次第ではありますが前走5着なのに上位人気になる要素が1つも見当たらないため、11番レーニアを中心に馬券を考えることはないでしょう。
5番ゴールドフィンガー(出走前日時点2番人気)
引用:JRA
3着内率は5割を越えており、ダートコースの経験も十分なので馬券になりそうな気配はします。騎手も3走前から水口優也騎手が騎乗しており、連続して2着に入っているため馬との相性もよさそうに見えます。
懸念すべきは前走まで1200メートルのコースしか走っていない点。今回の中京競馬場1レースは1400メートルのため200メートル長くなっています。
とはいても気になるのはそのくらい。コンピ指数も1位の11番レーニアと1差しかなく、馬柱を見ると5番ゴールドフィンガーの方がよく見えるため11番レーニアで勝負するくらいなら5番ゴールドフィンガーを買った方がよさそうです。
14番プリアモーレ(出走前日時点3番人気)
引用:JRA
3着内率は5割ではあるものの過去2戦しか出走していないので上の2頭と同じと考えるには少し無理があります。
肝心の前走も6着に沈んでいますし着差も0.8秒と離されています。騎手も池添謙一騎手から藤井勘一郎騎手に乗り替わっているためマイナス評価をせざるを得ません。
5番ゴールドフィンガーと比べると人気順位・馬柱・競馬指標の面で14番プリアモーレの方が劣っているため14番プリアモーレでの投資はナシと考えます。
2番カイマナリノ(出走前日時点4番人気)
引用:JRA
過去3戦走って2回3着以内に入っているため実績としては問題ありません。騎手も前々走から吉田隼人騎手が騎乗しているため相性もいいと言えるでしょう。
ただ気になるのが前走の人気順位と着順です。
前走1番人気だったにもかかわらず5着に沈んでいるため、実力は決して安定しているとはいえない感じがします。また着差も0.4秒と大きく離されているわけではないのですが「1200メートルのレース」でと考えると少し不安が残ってしまいます。
現時点で馬券最有力の5番ゴールドフィンガーと比べると、安心して馬券が買えるのは5番ゴールドフィンガーではないかと。
というわけでは中京競馬場1レースは「5番ゴールドフィンガー」の複勝一点買いでの投資となります。
中京競馬場1レースの結果は?
人気順位と過去のレースの着順を比べて5番ゴールドフィンガーの複勝一点買いで投資をすることにした中京競馬場1レース。
結果は5番ゴールドフィンガーが2着に入ってくれたおかげで投資成功となりました。
また上位人気から3着以内に入ったのは5番ゴールドフィンガーのみで、それ以外の馬は全て沈みました。
そのためオッズが跳ね上がり5番ゴールドフィンガーの複勝の払戻金も上限に近いところで落ち着いたため、利益も上乗せできました。
今回の投資競馬のポイント
今回のポイントは「人気順位」と「過去のレース実績」との比較についてです。
上位人気の馬で投資競馬をする場合、もっとも馬券になる可能性が高い馬を選べるか?が重要になってきます。そのため人気順位と実力の整合性を競馬指標や馬柱から比較して馬券を買う馬を判断しなければいけません。
- 人気順位より前走の着順が悪い馬は要注意
- 前走の着差が離れている馬は実力を疑うべし
- 競馬指標からレースの傾向を分析するのを忘れずに
- 候補の馬から1頭に絞り込んで複勝一点投資が基本
競馬指標や馬柱など1つ1つの指標を見て、その裏までしっかり分析して馬券になる馬を見極めましょう。