今回の投資対象レースは3月20日(土)の中京競馬場1レースです。
このレースは出走前日の時点で1番人気と2番人気の組み合わせでワイドを買えば堅いだろう…と考えました。
ワイドは連帯式馬券の中で最も的中率が高い馬券種ですが、複勝に比べると外れるリスクが高いためメインで使うのはあまりおすすめしません。
ただし、レースのパターンによっては出走前日でワイドでも勝負できる時もあります。
今回は出走前日の段階でワイドが買えそうな条件について解説します。
ワイド馬券で勝負できるレースの条件
出走前日時点でワイド馬券を使って投資できるレースの条件は次の3つです。
1.人気上位3頭の単勝オッズが一桁
出走前日時点の上位人気10頭の単勝オッズ・複勝オッズは次のようになっていました。(並びは人気順位)
馬名 | 単勝オッズ | 複勝オッズ |
プレアヴィヒア | 2.2 | 1.1-1.1 |
ネフェルタリ | 2.9 | 1.1-2.0 |
ワイドアウェイク | 8.6 | 1.3-3.8 |
出走前日なのにも関わらず単勝オッズが一桁の馬が3頭いるということは「人気がこの3頭に分散されている」と分析できます。
つまり上位人気3頭で3着以内を独占、少なくとも3頭中2頭は3着以内に入るのでは?と考えられるのです。
3頭のうち少なくとも2頭は3着以内に来るのなら「もっとも3着以内に入る可能性が低い馬」を探してその馬を省いた2頭でワイドを買えばいいですからね。
複勝オッズの下限が3頭中2頭も1.1倍というものワイドで勝負する理由です。1.3倍未満だと投資をするうまみが少ないですからね。
2.マイニング順位とコンピ順位が人気順位とほぼ同じ
次に人気上位3頭のデータマイニング順位とコンピ順位は以下の通りになっています。
馬名 | マイニング順位 (スピード型) |
マイニング順位 (対戦型) |
コンピ順位 |
プレアヴィヒア | 1位 | 1位 | 1位 |
ネフェルタリ | 3位 | 3位 | 3位 |
ワイドアウェイク | 2位 | 2位 | 2位 |
見てもらえばわかる通り、人気順位とデータマイニング順位もコンピ順位も人気順位にほとんど比例しています。
競馬指標と人気順位の相関性が高い場合は上位人気が3着以内を占める可能性が高くなります。うまくいけば3着以内を独占、上位人気3頭のうち少なくとも2頭は入ってくると考えていいでしょう。
言い換えれば4番人気以下の馬で飛び込んできそうな馬を探す必要はありません。
3.人気順位3位と4位のコンピ指数の差が大きい
中京競馬場1レースに出走する馬(人気上位7頭)のコンピ指数は以下のようになっていました。(並びは出走前日時点の人気順位)
馬名 | コンピ指数 | コンピ順位 |
プレアヴィヒア | 81 | 1位 |
ネフェルタリ | 65 | 3位 |
ワイドアウェイク | 71 | 2位 |
メイショウミナヅキ | 55 | 6位 |
ナムラコマチ | 55 | 5位 |
アイリスクォーツ | 52 | 8位 |
エルフバローズ | 56 | 4位 |
コンピ順位で見るとコンピ順位3位(65)とコンピ順位4位(56)との間には9もの差が開いているのが変わります。
つまりコンピ順位の上位3頭と4位以下の実力差は少し離れている…と分析でき、中京競馬場1レースは荒れる可能性が低い手堅いレースだと考えられます。
そのため、上位人気3頭のうち2頭を選んでワイドで勝負をしても勝算があるため、複勝よりもリターンが大きいワイドで投資をします。
上位人気3頭のうちワイドの組み合わせは?
出走前日の単勝オッズや競馬指標から上位人気3頭のうち少なくとも2頭は3着以内に来ると分析した中京競馬場1レース。
では上位人気3頭のうちどの組み合わせでワイド馬券を買えばいいのか?
ここから3頭の馬柱を比較して3着以内に来る可能性が高い2頭を絞り込みます。
プレアヴィヒアの馬柱(1番人気)
引用:JRA
出走前日時点からずっと1番人気ですし、どの競馬指標を見てもこの馬がもっとも勝つ可能性があると示しています。
過去の戦績を見ても2戦して2戦とも3着以内に入っていますし着差も僅差。さらに騎手も過去2戦と同じ福永祐一騎手が騎乗するため3着以内はかなり堅いです。
参考までに三連複の人気組み合わせを見ても上位30通り中24通りに4番プレアヴィヒアが入っているため、3着以内に入る可能性は最も高いと考えていいでしょう。
唯一懸念があるとすればコンピ指数がオッズのわりに低いという点。
いろんな情報やデータから比べるとコンピ指数はもう少し高くてもいいはずなのに81に留まっているのに多少の不安は感じました。
ですが他の2頭と比べると優っている部分が多いため、ワイドで買うなら4番プレアヴィヒアは外せません。
ネフェルタリの馬柱(2番人気)
引用:JRA
2番人気で騎手もルメール騎手が継続騎乗と表面だけ見ればそそられる馬ですが、前走1.5秒差の8着というのがどうしても気になります。
そもそもルメール騎手は午前のレースに限って言えばあまり戦績がいいわけではありません。
個人的には午後のメインレースに照準を持っていくため、午前のルメール騎手は少し疑ってみています。事実、8番ネフェルタリが3着に入ったレースは6レース(12時55分出走)ですからね。
それでも2番人気なのは「ルメールが乗るから」という理由で買った人達が一定数いるから。
もっとも3着以内に入る可能性が低いのは8番ネフェルタリだと思います。
ワイドアウェイクの馬柱(3番人気)
引用:JRA
3頭のうちもっとも出走回数が多いですが3着内率は5割以上あるので、3着以内に入る可能性は十分にあります。
また前走・前々走は着差0.1秒と僅差ですし、前々走含め過去4戦は今回と同じ中京競馬場の1800メートルに出走しているためコース経験もあります。
騎手は前走から乗り替わっているものの、前々走と同じ鮫島克駿騎手ですからかえってプラスの評価ができます。
4番プレアヴィヒアは確定として、3番ワイドアウェイクと8番ネフェルタリと比べた場合、3番ワイドアウェイクのほうが3着以内に入る可能性は高いと考え、3-4のワイドで投資することを決めました。
ワイド一点買いか?ワイド+複勝か?
勝負する馬券は3-4のワイドと決めましたが、ワイドは複勝に比べて外れるリスクが高いため、複勝馬券を保険として買う場合があります。
では今回の中京競馬場1レースでは保険として複勝を買うべきなのか?結論から言うと中京競馬場1レースでは保険として複勝は買っておくべきだと考えます。
その理由は次の通りです。
[box04 title=”保険の複勝馬券を買うべき理由”]
- コンピ上位3頭の合計が「217」と低め
- 4番プレアヴィヒアのコンピ指数が81と低い
[/box04]
「コンピ指数3頭の合計が217」というのはテクニカル6という馬券テクニックで、コンピ上位3頭の合計によってレースのあれ具合を分析する方法です。
220以上あれば手堅いレースと考えられるのですが、217は少し不安が残るため、ワイド一点買いでは失敗する可能性があると考えられます。テクニカル6については下記ページで紹介しています。
また1番人気の4番プレアヴィヒアのコンピ指数が81というのもネックです。
コンピ指数は最大で90なのですが、出走前日時点で複勝オッズの下限が1.1倍の馬だと83とかあっても不思議ではありません。
つまり馬券の買われ方や馬柱に比べてコンピ指数は4番プレアヴィヒアを低く評価していることになります。少なくとも4番プレアヴィヒアの評価に違和感を覚えたため複勝馬券を買って保険をかけておくのが妥当です。
どの馬で複勝の保険をかけるべきか?
順当にいけば一番人気の4番プレアヴィヒアの複勝馬券で保険をかけるべきですが、この中京競馬場1レースでは4番プレアヴィヒアで保険をかけるのはあまり良い手ではありません。
理由は4番プレアヴィヒアのコンピ指数の低さと複勝オッズの低さです。
自分の中で4番プレアヴィヒアのコンピ指数の低さがどうしても気になってしまい「必ず3着以内に来るだろう」という確証が持てませんでした。
さらに4番プレアヴィヒアの複勝オッズは1.1-1.1と全く旨味がありません。
保険ですから損失額が減らせるだけでも十分役割を果たすのですが、払戻金110円ではその効果も期待できないため、4番プレアヴィヒアの複勝で保険はかけられません。
となると保険をかける複勝は自然と3番ワイドアウェイクとなります。
つまり中京競馬場1レースは3-4のワイドと3番ワイドアウェイクの複勝の2点買いでの投資となります。
中京競馬場1レースの結果は?
出走前日から上位人気で決着がつくと分析し、ワイドと保険として複勝の二点買いで投資をすることにした中京競馬場1レース。
結果は4番プレアヴィヒアが飛んでワイドは不的中になりました。さらに4番プレアヴィヒアが飛んだことにより、保険で買った3番ワイドアウェイクの複勝の払戻金が跳ね上がり、結果的にプラスの収支となりました。
今回は結果的にワイドが外れてしまいましたが常に的中するわけではありません。
特に今回の中京競馬場1レースは1番人気の馬に懸念材料がありましたから外れる可能性十分考えられました。だからこそ保険として複勝をかけたのです。
とはいえ、ワイドで投資するレースの特徴や馬の選び方について間違った点はありません。
「あれ?」と思う部分が少しでもあれば複勝で保険を掛けるなりレースをスルーするなどリスク管理を徹底しましょう。
今回の投資競馬のポイント
今回はワイド馬券で投資するレースの条件を中心にお話ししました。またワイドで選ぶ馬のポイントや不安材料が隠れている個所についても解説しました。
ワイド馬券は連帯式馬券ですから複勝よりも外れるリスクが高くなっています。だからこそ不安に感じたり違和感を覚えたのならきちんとリスク回避の策を講じないといけません。
- 単勝オッズ一桁の馬が3頭以下か?
- コンピ順位3位と4位に断層があるか?
- 競馬指標と人気順位の相関性があるか?
- 上の3つが「イエス」なら上位3頭のうち2頭でワイドもアリ
もちろん馬柱や他の競馬指標と比べて臨機応変に馬券種を変えたりできるようになると、自身の的中率は上がります。
主にワイド中心に馬券を買っているのなら、ぜひ出走前日のオッズや競馬指標の順位をチェックして競馬予想に役立ててください。