今回の投資レースは5月23日(土)の京都競馬場1レースです。
先に言っておきますが、今回の投資レースは今までとは違う方法で選択しました。というのも、今回「サイン競馬」を活用して投資をしたのです。
基本的にサイン競馬は再現性が低いため投資競馬をするならあまり活用できない競馬手法です。ただ、全く使えないか?と言われるとそんなことはありません。
今回はサイン競馬を活用した投資の仕方を紹介します。
毎回使える手法ではありませんが、ポイントを押さえておくといざって時に活用できるので知識の1つとして覚えておいてください。
サイン競馬とは?
サイン競馬とは、オッズ・馬柱・コンピ指数など過去の実績や競馬指標以外の情報からレースの順位を予測し、馬券を買う競馬手法です。
サインの多くはJRAが発信していると言われています。例えばJRAが出している広告などにどの馬が来るか?のヒントが隠されているケースが多々あります。
また、時事的なニュースに紐づいているサインもあります。よく引き合いに出されるのは2013年に日本ダービーを制したキズナです。
[box05 title=”キズナのサイン要素”]
- この年のダービーは「第80回」
- 登山家の三浦雄一郎さんがエベレスト登頂を成功した(80歳)
- 絆のつくりに「八」と「十」がある
[/box05]
基本的にサイン競馬はGⅠレースなどの重賞レースで多用されます。特に日本ダービーや有馬記念といった注目度の高いレースは、いたるところにサインが隠れています。そのサインを拾って馬券に繋げるのがサイン競馬です。
京都競馬場1レースに導いたサインとは?
では、サイン競馬を用いて京都競馬場1レースで投資するに至ったのはどういったサインがあったからか?
実は5月23日の京都競馬場の後半戦は以下のようなレースが開催されていました。
- 第9レース:メルボルントロフィー
- 第10レース:シドニートロフィー
- 第11レース:平安ステークス(GⅢ)
- 第12レース:オーストラリアT
つまり、メインレースである第11レース以外すべて「オーストラリア」に関する名前がついたレースが開催されていました。
さらに、この日の京都競馬場にはオーストラリアに騎手修行に行っていた経歴がある富田暁騎手が何レースか騎乗しています。
出典:JRA
単純な成績だけを見ると積極的に選ぶべき騎手ではありません。しかし、この日の京都競馬場に限っては「オーストラリア」関連が色濃く出ているため
「富田騎手が騎乗するレースでもっとも馬券になる可能性が高いレースはどれか?」
…を探してみました。この日富田騎手が騎乗する予定の馬は以下の通りです。
出典:JRA
この中で、ある程度勝率が見込めそうな馬はどれか?を過去のレース実績から探すと
- 1レース(1番スズカベクトル)
- 9レース(12番サーストンカイドー)
の2頭に絞り込まれます。
サイン競馬の観点から行くと、よりオーストラリアとの結びつきが強い9レース「メルボルントロフィー」を選びがちです。
しかし「投資」という観点からすると、注目度が高く馬券購入者数が増える午後のレースよりも、にわかファンがすくない午前中のレースの方がオッズと実力の相関性が取れやすいため、京都競馬場1レースの方が分析しやすいです。
というわけで、京都競馬場1レースを選択して1番スズカベクトルが勝てる可能性をより深く考察していきます。
1番スズカベクトルの実力を馬柱から考察
単純にサイン競馬で競馬を楽しむだけだったら、1番スズカベクトルまで導き出せたら即馬券を買えばいいですが、あくまでも「投資」をするのならしっかり考察をしないといけません。
「馬券にならない可能性がどのくらいあるか?」によって掛け金を調整しないといけませんからね。
京都競馬場1レースの出走する馬をチェックすると、馬券になりそうな馬は1番スズカベクトル以外には6番ウインクルジニーが可能性としてあります。
出典:JRA
3着内率は0.667と悪くはないし、騎手の乗り換えもなく前走0.1秒差で2着。普通に考えたら6番ウインクルジニーの複勝で投資が妥当です。
にもかかわらず、コンピ指数が63しかないのが非常にネックです。
ちなみに1番スズカベクトルは3着内率が0.500、騎手も富田騎手に乗り替わりなのにコンピ指数が74あります。富田騎手の実績やテン乗りのマイナス部分はあるものの、京都競馬場の「オーストラリア」サインもあるので1番スズカベクトルの複勝一点買いで投資することにしました。
ただし、一抹の不安があるのは事実なので掛け金は少し抑えめにしました。
京都競馬場1レースの結果は?
サイン競馬という普段とは違う視点から投資をした今回ですが、押さえるべきポイントをしっかり押さえればきちんと結果に結びつきます。
複勝一点買いする時はだいたい130円~150円くらいのゾーンを狙っているため、170円はかなり美味しい結果となりました。
サイン競馬で投資する際の注意点
サイン競馬は馬の実力や人気を度外視して予想する競馬手法です。そのため、サイン競馬主体で予想すると高オッズの馬にフォーカスする機会が多くなります。
配当が高いというのは「外れるリスク」も高いことを意味します。
遊びで馬券を買うならともかく「投資」として馬券を買うのであれば、サイン競馬を用いる際にもしっかりとリスク管理をしてレースや馬を選んでください。
サイン競馬で導いた馬が「馬券になる根拠が乏しい」のであれば、素直に撤退することも戦略の1つです。
サイン競馬の活用は否定しませんが、リスクや勝算はしっかり計算してから馬券の購入を検討するクセをつけましょう。
今回の投資競馬のポイント
今回の投資は今までのように数字やデータを元に馬の実力を推測して投資をするのではなく「サイン競馬」という違う視点から組み立てて投資をしました。
そのため、投資競馬の基本からは少し外れています。しかし「感性」を元にそこから理詰めで絞り込んでも利益が上げられるのが競馬です。
サイン競馬で投資をするのであれば、次の点は忘れないように。
- サインを元に「勝算のあるレース」を絞る
- 投資するレースを決めたら数値やデータで裏付けを取る
- 全てサインに従って馬券は買わない
サイン競馬はその人の感性に大きく依存します。感性が鋭くないとサイン競馬の活用は難しいので、自分の感性に絶大な自信がないのであれば無理してサイン競馬を活用しないのをおすすめします。