今回の投資レースは5月10日(日)の新潟競馬場3レースです。
前日のオッズや競馬指標を見ていて「このレース荒れるな」と感じました。
基本的に荒れるレースというのは手を出さないし推奨もしません。しかし新潟競馬場3レースに限っては複勝一点買いで投資ができる勝算がたてたのであえて投資しました。
では具体的に何を根拠に「レースが荒れる」と思ったのか?
そして
荒れるレースでも複勝一点買いで勝負できる勝算はどこにあったのか?
この辺りを詳しく解説していきます。
新潟競馬場3レースが「荒れる」と思った根拠
結果から先に言うと新潟競馬場3レースは良い感じに荒れました。1番人気の7番レーシングマインドが1着になったものの、2着に入ったのは9番人気の11番タイセイブリッツでした。
おかげで、連対式馬券は軒並み配当が高くなりました。
ではなぜ新潟競馬場3レースが「荒れる」と思ったのか?その根拠はおおきく分けると3つあります。
データマイニング順位とオッズがちぐはぐ
データマイニングはJRA-VANが独自に算出しており、出走1時間前まで数字が変動します。この時ポイントなのは「タイム型」と「対戦型」のマイニング順位の分布です。
データマイニングはおおむねオッズに反映されています。つまり「データマイニングの数値が良い馬=人気順位が高い馬」となります。
しかし、新潟競馬場3レースの前日のデータマイニングとオッズはちぐはぐでした。
例えば
- 対戦型マイニング順位2位の馬(6番フォギーデイ)が8番人気
- 対戦型マイニング順位4位の馬(5番グレートバローズ)は7番人気
- タイム型マイニング順位12位の馬(14番ビエナピーチ)が6番人気
などなど。
堅いレースは、オッズの人気順位とマイニングの順位はだいたい同じように並びます。しかし、新潟競馬場3レースは、マイニング順位が低い馬が中位人気にいたり、順位が高い馬が上位人気とオッズがかなり離れていたり…といった現象が見られました。
こうした現象が見られるレースは荒れやすい傾向があります。馬選びではデータマイニングはあまり使わないのですが「荒れるレース」を見極める材料としてデータマイニングはおすすめです。
上位人気のコンピ指数の総和が211しかなかった
レースの展望を見極める方法として、人気上位3頭のコンピ指数の総和を見る…というのがあります。これは極ウマ・プレミアムで紹介されている「テクニカル6」の応用です。
新潟競馬場3レースの上位人気3頭のコンピ指数は211でした。テクニカル6でも211の場合は
[box04 title=”コンピ指数総和が「211」の見立て”]
- 人気順位4~5位から軸馬を選ぶ
- 人気順位4~10位からヒモ馬を選ぶ
[/box04]
とされています。つまり上位人気の馬は「飛ぶ」とみなしているわけです。
もちろんテクニカル6が絶対!というわけではありませんが、人気上位のコンピ指数を見る限り新潟競馬場3レースは上位人気が沈む「荒れるレース」の可能性がある…と考えられます。
コンピ指数50台の馬が8頭もいる
新潟競馬場3レースは15頭立てのレースですが、コンピ指数50台の馬は8頭もいました。つまり半数以上がコンピ指数50台ということです。
しかもコンピ指数60台の馬が一頭もいないうえに、出走前日の人気上位2頭とそれ以下のコンピ指数の差が大きく開いています。
このパターンは3月7日に投資したレースと似ています。
そのため、3着以内に入るのは
- 人気上位2頭の中から1頭
- 3番人気以下から2頭
という振り分けになる傾向が強くなります。つまり、1番人気と2番人気のどちらかは沈み、中位人気以下から飛び込んでくる馬がいる可能性があるため、新潟競馬場3レースは「荒れる」と推測できます。
荒れるレースで投資をするポイント
基本的に荒れるレースに手を出すのはおすすめしません。どの馬が来るか分からないのであれば、投資のリスクが高くなってしまいますからね。
しかし、新潟競馬場3レースのようにある程度どのゾーンから何頭来るか?が分かれば勝機はあります。
先ほど3着以内に入る馬は
- 人気上位2頭の中から1頭
- 3番人気以下から2頭
の振り分けるになる…と紹介しました。つまり、人気上位2頭のうちより3着以内に入る可能性が高い馬を選んで複勝一点買いすればいいだけ…とも考えられます。
新潟競馬場3レースでは
- 3番マイネルイリャルギ
- 7番レーシングマインド
の2頭を比べるだけ。それ以外の馬は投資対象候補から消します。
複勝で投資する馬を見極めるポイント
馬券を買う馬を3番マイネルイリャルギと7番レーシングマインドの二択まで絞り込めば、あとは両馬の実力をしっかり推し量って選ぶだけです。
馬の実力は馬柱や過去の実績から紐解くことができます。
3番マイネルイリャルギの馬柱
出典:JRA
過去4戦のレースで全て3着以内に入っているので実績は十分です。騎手も前走と同じ柴田大知騎手なので乗り換えによるマイナス評価もありません。
過去のレースも新潟競馬場3レースと同じ距離で、同じダートコースです。ただし、唯一違うのは今までずっと「右回り」を走っており今回初めて「左回り」を走る点。
そもそも、新馬戦から過去7戦走ってきていまだに「未勝利」から抜け出せないのは実力としてどうなのか?という不安は残ります。
7番レーシングマインドの馬柱
出典:JRA
3番マイネルイリャルギと比べると出走回数が少ないです。とはいえ前々走の新馬戦も前走の未勝利戦も3着以内に入っているので、実力はあると思います。
しかも過去2戦とも新潟競馬場3レースと同じダート1800メートル「左回り」を走っています。それで結果を残しているのなら、今回で初めて左回りを走る3番マイネルイリャルギよりも可能性は高いと言えるでしょう。
唯一ひっかかるのは騎手が鮫島克駿騎手という点。
出典:JRA
実績を見てもパッとしない感じではあるものの、前走も騎乗していて3着になっています。もっといえば、新馬戦に騎乗していた騎手も決して実績が良い騎手ではありません。
にもかかわらず、しっかり結果を残しているところを見ると、馬の実力は安定している…と考えられます。
そう考えると、ダート左回り未経験の3番マイネルイリャルギよりもダート左回りで結果を残している7番レーシングマインドの方が3着以内に入る可能性が高いため
複勝一点買いするなら7番レーシングマインド
と結論付けられます。
新潟競馬場3レースの結果
人気上位2頭から1頭を絞り込んで複勝で投資した今回の投資競馬。結果は7番レーシングマインドが1着になって的中となりました。
配当も出走前日の見立て通り荒れたレースになったため、複勝でも160円の配当がつきました。
結果だけを見れば単勝も買っておけば…と思うかもしれません。しかし荒れるレースで単勝を買うのはかなりリスクが高いため、おすすめしません。
そもそも荒れるレースは配当も高くなりがちなので複勝でも十分利益が出せます。あまり欲張らず複勝で着実に利益を積み上げるのが投資競馬の基本です。
今回の投資ポイント
複勝一点で投資をする場合、なるべく荒れるレースや選択肢が多いレースは避けて「わかりやすいレース」を狙うのが重要です。
しかし荒れそうなレースを無条件に投資対象から除外するのは「正解」ではありません。今回の新潟競馬場3レースのように、荒れそうなレースでも複勝一点買いできるレースはあります。
そのためにも、しっかりレースの特徴を見極めることが大切です。荒れるレースで利益を上げるには
- 荒れるレースの要素を理解する
- 3着以内に入る馬が絞り込めるなら勝負する
- 馬が絞り切れないなら荒れるレースは見逃す
の3つは欠かせません。
荒れるレースといっても複勝一点買いできるレースとできないレースがあります。その見極めをしっかりして「複勝が買えるレース」だけを狙って投資していってください。