本日の投資対象レースは5月2日(土)の京都競馬場1レースです。
今回投資するうえでのポイントはいくつかの情報を照らし合わせて「競走馬の本当の実力」の見極め方です。
競馬で勝てない人ほど「コンピが〇〇だから買う」「オッズ×倍台が△頭いるから軸馬をここから選ぶ」と直線的な考えで予想します。だから的中率が上がらないのです。
馬の実力を正確に表しているデータは存在しません。だからこそ、いくつかの情報やデータを横並びにして比較する必要があります。
今回は「コンピ指数」と「馬柱」を使って並列的に競走馬を比較する方法を紹介します。
コンピ指数から馬券候補になる馬を選ぶ
まずは出走する馬の中から馬券に絡みそうな馬を選び出します。この時に使うのが「コンピ指数」です。
コンピ指数は出走24時間前に数値が確定します。そのため、出走前日に確認しても参考にできる競馬指標なのでおすすめです。
京都競馬場1レースのコンピ指数を見ると人気上位3頭がコンピ指数70台で、コンピ指数60台がゼロでした。さらにコンピ指数50台の馬が5頭と出走する馬の約1/3を占めています。
となると、3着以内に来る馬の傾向としては
- 上位3頭から2頭
- 4番人気以下から1頭
…となります。この傾向は過去の投資報告でも紹介しているので、参考情報としてぜひ知っておいてください。
となると戦略としては、オッズの高さに目がくらんで下位人気から入ってきそうな1頭を探すよりも、上位3頭のうちどの馬が最も3着以内に入ってきそうか?…を探す方が簡単ですよね?
つまり、コンピ指数70台の3頭
[box05 title=”コンピ指数70台の馬”]
- 3番レッドエランドール
- 4番エターナリー
- 9番モズナガレボシ
[/box05]
に候補が絞られます。ここから馬柱を比較して馬券を買う馬を厳選していきます。
候補になった馬の馬柱を比較する
コンピ指数によって馬券を買う馬を
- 3番レッドエランドール
- 4番エターナリー
- 9番モズナガレボシ
の3頭に絞り込んだら、次に各馬の馬柱を見てみます。
3番レッドエランドールの馬柱
出典:JRA
前走は3着に入っているものの、前々走の新馬戦は1番人気だったにもかかわらず11着と大敗しています。
ただ着差が3.9秒とかなり離されています。となると新馬戦で負けた原因は、単に力がないのではなく
[box05 title=”レッドエランドールの新馬戦での敗因”]
- 距離が長すぎてスタミナが持たなかった
- 何か不具合が起きて失速した
[/box05]
とも考えられます。
その証拠に、前走の未勝利戦では新馬戦よりも短い1400メートルでは3着に入っています。今回の京都競馬場1レースも1400メートルダートと前走と同じ距離なので、今回のレースでも結果を残してくれる可能性は秘めています。
とはいえ
- 騎手が新人の岩田望来騎手
- 前走の着差が0.6秒と少し離されている
という不安要素もあります。コンピ指数は出走する馬の中で最も高い「73」なので、軸には厳しいもののワイドのヒモにするならアリ…といったところでしょう。
4番エターナリーの馬柱
出典:JRA
新馬戦からずっと上位人気で、着順も新馬戦の8着をのぞくと常に3着以内に入っています。実績から考えると馬券を買う馬の筆頭候補と言えるでしょう。
騎手も新馬戦からずっと幸英明騎手が騎乗しているため、テン乗りによるマイナス要素もなし。過去に出走したレースも、1400メートルのダートなので、距離的に途中でバテて失速する心配もなさそうです。
唯一気がかりなのはコンピ指数です。
前走も前々走も着差は離されているものの、新馬戦以外は常に3着以内に入っています。にもかかわらず、コンピ指数が「71」しかありません。
また前日のオッズでは複勝は1番人気でしたが単勝では2番人気になっています。つまり、4番エターナリーが3頭の中で圧倒的に強いわけではない…と考えられます。
これによって、4番エターナリーの「単勝買い」はリスクが大きいと判断され、候補から消えます。とはいえあくまでも「1着は厳しい」というだけで、3着以内に入る馬を選ぶとしたらこの馬がいいでしょう。
ただ、出走前日の段階で4番エターナリーの複勝オッズの下限が1.3倍でした。
コンピ指数や人気順位から見ても、出走当日になって4番エターナリーの複勝オッズが上がるとは考えにくいため「4番エターナリーの複勝一点買い」の可能性も厳しくなってきました。
つまり京都競馬場1レースで投資をするなら
- 4番エターナリーを絡めたワイド
- 4番エターナリーの複勝
の2点買いがベストとなります。
9番モズナガレボシの馬柱
出典:JRA
直近3レースだけの結果だけを見れば、この馬がもっとも3着以内に入る確率が高いように思えます。着差も0.4秒以上離されていないので、今回もしっかり結果を残してくれるように見えます。
ただ、それ以前のレース結果を見ると「ん?」ってなります。
出典:JRA
1800メートルと距離が長いせいなのか、人気順位も低く着順もパッとしません。走る距離を短くしたら成績が良くなった…とも考えられますが、新馬戦は1400メートルのダートだったのを見るとその可能性も疑問が出てきます。
要するに
9番モズナガレボシの直近3レースの結果は「ラッキー」ではないか?
…という考えが頭をよぎるわけです。コンピ指数も「72」と他の2頭と比べるとほぼ同じですが、過去の成績だけを比較すると4番エターナリーの方が馬券に絡みそうな感じが強いです。
ちなみに4番エターナリーの騎手は幸騎手(今シーズン22勝)に対して9番モズナガレボシの騎手は川島信二騎手(今シーズン4勝)。騎手を比較してもコンピ指数が同じくらいはちょっとおかしいですよね?
つまり9番モズナガレボシよりも4番エターナリーの方が3着以内に入る確率が高いと判断できます。
あとはワイドを買う時に4番エターナリーと組み合わせるのを3番レッドエランドールにするか?9番モズナガレボシにするか?を考えるだけです。
ワイドのヒモは3番か?9番か?
コンピ指数上位3頭の馬柱を比較したところ、4番エターナリーを軸としたワイドと保険として4番エターナリーの複勝の2点買いでの投資となった京都競馬場1レース。
では、ワイドのヒモを3番レッドエランドールにするか?9番モズナガレボシにするか?
結論から言うと、ワイドのヒモにするなら3番レッドエランドールが妥当と考えました。
理由としては次の点です。
[box05 title=”3番レッドエランドールを選んだ理由”]
- 9番モズナガレボシの直近3レースが「ラッキー」の可能性がある
- コンピ指数も僅差だが3番レッドエランドールの方が高い
[/box05]
もちろん3番レッドエランドールの成績を見ると過去2戦しか出走していないし、前走たまたま3着になった…とも考えられます。
しかし、そんな未知数な部分も含めてもラッキーが今回も発生する確率よりは希望が見えるため、3番レッドエランドールをヒモにして3-4のワイド馬券を買いました。
9番モズナガレボシの過去の成績を見ると直近3レースがあまりにも出来過ぎているように見えたので…。
もちろん、3番レッドエランドールが必ず3着以内に入る根拠は4番エターナリーよりも少ないのは確かです。そこで、4番エターナリーの複勝も併せて買うのがポイントになってきます。
4番エターナリーの複勝を買っておけば、仮に3-4のワイドが外れても損失を100%に抑えられますからね。
複勝を保険で買う必要性については先週の投資レースでも解説しています。
京都競馬場1レースの結果
コンピ指数上位3頭から2頭を絞り込み、ワイドと複勝を1点ずつ買って投資した今回の投資レース。結果は、無事にダブル的中しました。
特にワイドで買う時のヒモ馬の見極め方は、コンピ指数をみた「だけ」や馬柱を見た「だけ」では見極めるのは難しいと思います。
自分は勝算があったから3-4のワイドも買いましたが、もしここまで読み切れなかったのであれば、複勝一点買いだけに留めておくのもアリです。
あくまでも投資競馬の基本は「複勝一点買いで的中させる」ですからね。
下手にワイドや単勝に手を出す前に、まずは複勝一点買いで的中できるようになるようにしましょう。
今回の投資競馬のポイント
自分は馬券を買う馬を選ぶ時に「コンピ指数」と「馬柱」を参考に考えます。しかしただ馬券になる馬を選ぶだけではありません。
いろんな情報を横に並べて比較することで「ベストな馬券の買い方」も併せて考えています。具体的には
- コンピの数値と成績に違和感がないかチェック
- 違和感がある場合「なぜそうなったのか?」を考える
この2つが当たり前のようにできると、馬選びで失敗することもなくなるし、変な組み合わせの馬券を買って外れることも少なくなります。
情報を鵜呑みにするのではなく、情報の裏側までしっかり考えて競馬で投資をしてください。