今回の投資したレースは4月4日(土)の中山競馬場4レースです。
今回の投資レースは複勝で帰る馬を1頭見つけるだけでしたらとても簡単なのですが、複勝で投資せずワイド馬券の1点狙いで投資をしました。
自分の投資スタイルは「複勝1点買い」です。それは今も変わりません。
しかし、選ぶレースによっては複勝では投資ができない場合もあります。今回の中山競馬場4レースがその典型的なレースでした。
なぜ複勝で買えなかったのか?そのあたりについてを詳しく解説していきます。
馬柱から投資候補となる馬を探す
まずは馬柱から投資対象となる馬の候補をピックアップします。ポイントとしては
[box04 title=”投資候補になる馬の基準”]
- 過去2戦以上出走している
- 過去3着以内に入っている実績がある
- 前走の着差が僅差(0.4秒前後が目安)
[/box04]
の3点をクリアしている馬が投資対象候補になります。今回の中山競馬場4レースで言えば
- 4番マイネルイリャルギ
- 10番ハイエストエンド
- 16番メジャーブレイク
の3頭が該当します。
4番マイネルイリャルギは前走の着差が0.5秒、前々走の着差が0.6秒と投資候補に選ぶ基準に少し離れています。しかし他の馬の戦績を見るとほとんど前走着差1秒以上なので、誤差0.1秒は許容範囲内と判断して候補にいれました。
ここからこの3頭をさらに分析して3着以内に入る可能性が高い馬を見極めていきます。
最も3着以内に入る可能性が高い馬は?
馬柱から、投資候補になる馬を
- 4番マイネルイリャルギ
- 10番ハイエストエンド
- 16番メジャーブレイク
の3頭に絞り込みました。馬柱以外の競馬指標(複勝オッズやコンピ指数など)を見ても上の3頭に数値が集中しているのでこの3頭の中からもっとも複勝馬券が当たりやすい馬を探します。
見るべきポイントは各馬の「三着内率」「過去のレースの着差」「騎手」です。
三着内率から比較する
複勝で投資をするのですから「3着以内に入る可能性が最も高い馬」を見極める必要があります。そこで参考にするのが三着内率です。
3頭の三着内率を比べると下の表のようになります。
マイネルイリャルギ | ハイエストエンド | メジャーブレイク | |
出走回数 | 6回 | 7回 | 2回 |
三着内率 | 0.500 | 0.571 | 1.000 |
ダート1800m | 0.600 | 0.571 | 1.000 |
ダート右 | 0.500 | 0.750 | 1.000 |
出典:JRA
単純な数字だけを見ると16番メジャーブレイクがとてもよく見えます。しかし出走回数が他の2頭に比べて少ないのがネックです。
「もしかして過去2戦はラッキーで3着以内に入ったかもしれない」
という可能性もゼロではないので、三着内率だけで即決しない方がいいでしょう。
過去のレースの着差で比較する
3頭の過去のレースの着差を比較すれば、その馬の安定性が測れます。とはいえ過去出走した全レースの着差を調べると大変なので「前走」と「前々走」だけで大丈夫です。
3頭の前走と前々走の着差は以下の通りです。
前走の着差 | 前々走の着差 | |
マイネルイリャルギ | 0.5秒(2着) | 0.6秒(3着) |
ハイエストエンド | 0.0秒(2着) | 0.4秒(4着) |
メジャーブレイク | 0.4秒(2着) | 2.5秒(3着) |
出典:JRA
着順だけを見れば10番ハイエストエンドが劣っているように感じますが、着差で比較すると16番メジャーブレイクの前々走の着差2.5秒が目立ちますよね?
つまり「安定した走りをする馬」という点では16番メジャーブレイクが少し劣っているとも考えられます。
また4番マイネルイリャルギも前走も前々走も3着以内に入っていますが、着差が0.5秒と0.6秒と少し離されています。着差は良いものの実力的には少し不安な要素が見え隠れします。
そう考えると、もっとも安定した走りができるのは10番ハイエストエンドと言えます。前走は着差なしで2着、前々走は4着だったものの着差0.4秒なので3着以内に入る力は十分持っている…と考えられます。
騎手で比較する
最後に3頭に騎乗する騎手をチェックします。この時チェックすべきは騎手の成績よりも「テン乗りがあったか?」がポイントです。
各馬に騎乗する騎手は以下の通りです。
- 4番マイネルイリャルギ:柴田大知騎手
- 10番ハイエストエンド:田辺裕信騎手
- 16番メジャーブレイク:武藤雅騎手
10番ハイエストエンドに騎乗する田辺裕信騎手は7戦中5戦騎乗していて3着以内にも4回入っています。ここ5レースもずっと田辺騎手なので問題ありません。
4番マイネルイリャルギに騎乗する柴田大知騎手も、6戦中4戦騎乗していて3着以内には3回入っています。前走も柴田騎手だったためマイナス評価にはならないでしょう。
問題は16番メジャーブレイクです。
今回騎乗する武藤雅騎手は前々走に騎乗したので実績はあるものの、前走はルメール騎手が乗っています。実績的にてみて武藤騎手では劣ってしまうため若干の不安が残ります。
以上「三着内率」「過去のレースの着差」「騎手」の3点を総合的に比較した場合、最も3着以内に入る可能性が高いのは10番ハイエストエンドになります。
10番ハイエストエンドの複勝で投資できない理由
「三着内率」「過去のレースの着差」「騎手」から複勝一点買いをするなら10番ハイエストエンドが最も的中する可能性が高いと判断できます。しかし残念ながらこの中山競馬場4レースは10番ハイエストエンドで投資ができません。
理由は10番ハイエストエンドの複勝オッズです。
馬柱をチェックした出走前日時点で10番ハイエストエンドの複勝オッズの下限は1.3倍でした。つまり出走前日時点で10番ハイエストエンドの複勝馬券は集中的に買われていると言えます。
さらに言えば投資対象候補にした他の2頭
4番マイネルイリャルギの複勝オッズの下限は1.1倍
16番メジャーブレイクの複勝オッズの下限は1.6倍
と軒並み低くなっています。となると10番ハイエストエンドを複勝一点買いしても大して旨味のないオッズ(130円以下)になる可能性が極めて高いと推測できます。
そこで複勝一点買いによる投資から10番ハイエストエンドを軸としたワイド馬券一点狙いにシフトチェンジすることにしました。
複勝オッズが下がるのを事前に察知する方法
投資候補になる馬が3頭まで絞り込めた場合、三連複のオッズを確認すれば3頭の複勝オッズが1.1倍にまで下がるかどうかを見極められます。
今回の中山競馬場4レースでいえば、4-10-16の三連複オッズが3倍台で1番人気でした。さらに2番人気の組み合わせ(4-10-14)の三連複が二桁になっていました。
つまり多くの人が4番マイネルイリャルギ、10番ハイエストエンド、16番メジャーブレイクの3頭で3着以内を独占する…と考えているのが分かります。
複勝馬券がどういう馬券種か?をしっかり理解すると他の馬券種の人気順位から複勝オッズの変動やオッズの信ぴょう性の裏付けも取れるので三連複や馬連オッズも併せて確認するくせをつけておきましょう。
ワイドで買うなら4-10か?10-16か?
中山競馬場4レースは投資候補となる馬の複勝オッズが1.1倍になる可能性が高いことからワイド馬券一点狙いで投資することにしました。
中山競馬場4レースは候補3頭とそれ以外の馬がハッキリ分かれているレースです。つまり4番マイネルイリャルギと16番メジャーブレイクのどちらが3着以内に入る可能性が高いか?を比較します。
4番マイネルイリャルギと16番メジャーブレイクのどちらが良いか?については過去のレースの着差の安定性や騎手との相性を考えると4番マイネルイリャルギに軍配が上がります。
4-10のワイドオッズを見ると下限が1.6倍なので十分利益が出ます。他の馬を見ても4番マイネルイリャルギと10番ハイエストエンドに対抗できそうな馬は16番メジャーブレイクだけなので4-10のワイド一点買いにしました。
中山競馬場4レースの結果は?
複勝では利益が出ないためワイド一点買いで投資をした中山競馬場4レース。結果は候補にした上位3頭が3着以内を独占する結果となり、ワイド馬券も無事に的中しました。
ちなみに
「これなら4-16のワイドを買っておいた方がより利益が取れたのに」というのは一切考えません。
投資競馬で大事なのはまずは「的中させること」だと考えています。160円でも掛け金を調整すればきちんと利益が増やせますからね。
複勝やワイドなど比較的的中確率が高い馬券種で投資をするなら1.3倍~1.5倍が見込めるゾーンを狙います。その点で言えば今回の中山競馬場4レースはとてもうまみのあるレースだったと言えます。
今回の投資ポイント
複勝で買う馬が見つけられてもオッズが低すぎて投資できないレースもたくさんあります。そんな時は他の馬との実力を比べてワイド一点買いにシフトする戦略もアリです。
ただしワイド馬券に替える場合は次の点を注意してください。
- 的中する可能性が高い組み合わせを選ぶ
- ワイドのオッズの下限を確認する
- 三連複オッズをチェックして組み合わせの信ぴょう性を裏付ける
- ワイドで投資するのは複勝オッズが低くて利益が見込めない時のみ
複勝とワイドを上手に使い分けられれば投資できるレースの幅も広がります。あまり欲張らず確実に馬券を当てて利益を増やしていきましょう。