馬券の的中率を上げるのに役立つ「スピード指数」の使い方

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競馬を予想する際に、活用できる数字はオッズや馬体重などといったものだけではなく、馬の実力を数値化したものものいくつかあります。

こうした理論的な数式によって導き出された数値を分析や予想に使う人は多く、いろいろな予想法や馬券術にも使われています。

その中でも最も歴史が古いものの1つが「スピード指数」というものです。

ある程度競馬経験がある人であれば、名前くらいは聞いたことあると思いますが、実際にスピード指数がどういった数値なのか?そしてどのように活用すればいいのかなどを理解している人は決して多くないはず。

そこで、馬券を的中させるための活用法も含めて、スピード指数について詳しくお話しします。



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スピード指数とは?

そもそもスピード指数はいつ頃から使われているのか、そしてどうやって指数を算出しているのか・・・それについて説明します。

スピード指数はハーバード大学出身の競馬評論家「アンドリュー・ベイヤー」という人で1975年に発表された指数を言います。

そして1992年にアメリカ最大の競馬新聞である「デイリーレーシングフォーム」にこのスピード指数(当時は発表されたベイヤー氏の名前をとってベイヤー指数として発表されていました)が掲載されたことが、世間に広く知れ渡るきっかけになったのです。

当時はこのスピード指数を活用するだけで馬券が的中したことが周知されたことが世間に広まった要因の1つとされていましたが、それ以降スピード指数と形を変えて、1990年後半からは一般的な競馬新聞の予想にも採用されるようになったのです。

スピード指数とは各競馬場の基準レコードタイムと、その競馬場を走る競馬場の走破タイムを比較して数値したもので、「基準タイム」と「走破タイム」の差を基にして、競馬予想における重要な要素を数値化して算出します。

スピード指数の問題点

一見確実に的中馬券を予想できると思われるスピード指数ですが、問題点がまったくないわけではありません。

そもそもスピード指数は競走馬の走破タイムが重要で、このタイム次第でその馬の実力が数値化され、出走するレースの実力に優劣をつけるものです。

ですが、その走破タイムがその馬の実力のすべてなのか・・・となると一概にそうとは言いきれません。

馬が全力で走っていなければスピード指数が馬の実力を反映されることができませんし、それに走破タイムが速い=レースで勝つというわけではありません。

他の馬との駆け引きだったり、騎手の意思によってスローペースなレース展開になることも多々あるため、こうした場合はスピード指数が本来の能力より低く産出されてしまいます。

また、走破タイムそのものがない新馬戦ではスピード指数を算出することができませんし、成長過程である3歳から4歳の時期のスピード指数の信ぴょう性には一定の疑問が残ったりもします。

 

いろいろなスピード指数

完全に数値を信用することはできなくてもスピード指数が競馬の予想に活用できることは違いありません。

また、時代とともにこのスピード指数をさらに改善することで、より正確な馬の実力を数値化しようと考えた人も多く、その中でスピード指数を基礎とした新しい競馬理論がいくつも誕生しました。

その中でも特に有名になったのが「西田式スピード指数」と「タイムフィルター」の2つの競馬理論です。

1:西田式スピード指数

西田式スピード指数とは、1992年に日本の老舗競馬雑誌「競馬最強の法則」に掲載されたことがきっかけで有名になった競馬理論で、一定の計算式に数値を当てはめることによって簡単にその馬の数値を算出することができるのが特徴です。

西田式スピード指数は以下の計算方法で算出することができます。

(基準タイム-走破タイム)×距離指数+(斤量-55)×2+馬場指数+80

基準タイムとは、各競馬場のコース(距離)ごとに決められたタイムで、1000万クラスのタイムを基準として設定されています。

そして基準タイムから走破タイムを引いた数値を0.1秒=1ポイントとして計算します。

また距離指数とは1600mを1.0とし、距離に応じて修正を加えるもので、距離が長いほど数値が小さく、距離が短いほど数値が大きくなります。

馬場指数とは各開催日に行われるレースやクラスなどを考慮した数値で、その日の馬場状態を計算して数値化されたものです。

そもそも馬場はその日その日で変化し、JRA発表による「良」「重」「稍重」「不良」の4種類だけでは分類されないほど競馬場や天候によって変わり、それによってタイムにも大きく影響します。

こうした細かい変化を数値化したのが馬場指数といいます。

さらに、全競走馬が同じ重量を負担するわけではなく、影響度を比較するためにも同じ条件で走ったという基準値を設けるために(斤量-55)×2を加算します。

斤量とは負担重量のことで、競走馬の能力によって負担する重量が変わることもあります。(ハンデキャップ戦ともいいます。)

『55』というのは西田式スピード指数における斥量の基準値であり、55kgより重ければプラスの補正、逆に55kgより軽ければマイナスに補正されるようになっています。

斤量は1kgの増減が0.2秒に相当し、これを指数に反映させるために『×2』をします。

2:タイムフィルター

タイムフィルターとは、西田式スピード指数を基にした競馬理論で、世間に広まったのは2003年と比較的歴史が古い理論ではありません。

タイムフィルターは、西田式スピード指数を改良した競馬理論で、特に“走破タイム”に独自の視点を加えて算出・予想します。

具体的には、走破タイムに5つのフィルター(コースフィルター、馬場フィルター、トラックフィルター、斤量フィルター、スローフィルター)をかけたタイムフィルター指数を含む5つの指数と、ペースパターンを利用した指数を算出します。

タイムフィルター指数とは具体的に次の計算式で算出できます。

タイムフィルター指数=走破タイム×コースフィルター×馬場フィルター×トラックフィルター×斤量フィルター(出走時)+1030(+スローフィルター)

各フィルター指数の意味は以下の通りです。

 コースフィルター  開催場所・距離・コースによる影響を比較する為のフィルター指数
 馬場フィルター  馬場による競走馬の走り方の違いを比較する為のフィルター指数
 トラックフィルター  騎手のコース取りによって生じる走行距離の差を是正する為のフィルター指数
 斤量フィルター  斤量の重量が競走馬の能力に及ぼす影響を比較する為のフィルター指数
 スローフィルター  レースの駆け引きで起こるスローペースなレース展開を補正するフィルター指数

引用:競馬セオリー

さらにタイムフィルターでは、西田式スピード指数ではできなかったスローペースにも対応しており、スローペースでタイムが遅くなったレースもきちんと補正して比較しやすくなっています。

またベースパターンには

・スタート指数(前半3ハロンの指数)
・ミドル指数(前半3ハロンと上がり3ハロンを除いたタイムの指数)
・ラスト指数(上がり3ハロンの指数

の各指数の数値の組合せを9つのパターンに分類することでレースのペースを表したもので、スローフィルターとベースパターンを活用することで、芝中距離のレースにも対応できるようになっています。

この9つのベースパターンは以下の通りです。

スピード指数
引用:タイムフィルターOnLine

 

スピード指数の的中率を上げるコツ

西田式スピード指数やタイムフィルターのように、スピード指数を応用した新しい競馬理論を確立した人は他にもいます。

このように、1つの競馬理論を独自の視点や考察することによって、新しい競馬理論が生まれることもあります。

そして、オリジナルの競馬理論を用いて予想することによって、より自分のスタイルにフィットした分析方法を身につけることができるのです。

例えば、とある競馬ブログでもスピード指数の数値をいじることで、より正確な馬の実力を数値化することに成功した人もいます。

その方法は以下の通りです。

1:近3走の最高値を使う。

2:その最高値と今回の斤量を見て、1キロごとに1ポイントずつ調整。
(1キロ増の時は-1ポイント、1キロ減の時は+1)

3:クラス修正を行う。
同クラス1着の時は、10ポイント加算。
同クラス2着の時は、 5ポイント加算。
同クラス3着の時は、 3ポイント加算。
降級の時は、10ポイント加算。
(これは、最高値を出したレースではなく、近3走の成績で見る。)

4:同競馬場、同距離実績を加算する。
過去の1着回数に応じて、+2ポイント。
過去の2着回数に応じて、+1ポイント。
例えば、2・3・0・0 という並びなら、4+3で7ポイント加算。
1・3・0・0 という並びなら、2+3で5ポイント加算。

5:ペース補正を行う。
距離が1000から1600メートルの場合。
最高値を出したレースのペースがハイペースで、4角の位置を確認。
前にいた馬(1から3番手くらい)には2ポイント加算。
スローペースだった場合は逆に2ポイントマイナス減算。

距離が1800メートル以上の場合は後ろの馬(真ん中より後ろ)を調整。
ハイペースの場合は2ポイント減算。
スローペースの場合は2ポイント加算。

6:ダート戦のみですが、馬場補正を行う。
最高値が重、不良だった場合、マイナス4ポイント。
やや重の場合、マイナス2ポイント。

引用:レイトバスターで勝つ! RB☆研究所

もちろんこれは、スピード指数を応用した活用法の1つに過ぎませんから、この方法で指数をいじれば必ず的中馬券を予想できるわけではありません。

ただ、すでに開発されている競馬理論の数値を鵜呑みにして予想するのではなく、独自のフィルターをかけて予想することで、より的中率を上げることが可能になります。

また、データマイニングやコンピ指数などの他の数値や、オッズなどの流動的な数値と組み合わせることによって、出走する競走馬の中から実力がある馬を厳選し、馬券の予想を容易にしてくれます。

 

スピード指数は“予想材料”の1つ

より効率よく理論的に競馬を予想する方法の1つとしてスピード指数があり、このスピード指数を活用することで一定の確率で馬券を的中させることができるようになりました。

しかしこれらはあくまでも理論上の話であって、実際それで馬券が的中するかどうかはその人の買い方や競馬を予想するうえでのクセなどといったものにも関係してきます。

つまり、スピード指数は馬券を的中させるための1つの材料であって、必勝法ではない・・・ということ。

過去のレースを検証したり実際に馬券を買ってみることで、的中するパターンとそうでないパターンというものを頭ではなく体で理解することができるようになります。

こうした体験や経験も馬券を的中させるうえでは必要で、理論や分析では手に入れられない武器となります。

とはいえ、競馬理論を用いることによってある程度買う馬を振り分けることができるため、身に着けておいて損をするようなものではありません。

競馬理論に依存するのではなく、予想するための1つの目安として取り入れることこそが、正しい使い方なので、使用する際は注意してください。



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