今回の投資対象レースは5月23日(日)の中京競馬場9レースです。
自分は基本的に投資するレースは午前中に開催される未勝利レースが多いですが、午前中のレースがパッとしなかったり午前中のレースで失敗した時は、午後のレースにも手を出します。
今回は前半に開催されるレースであまりパッとしたものがないため、9レース目まで待ちました。
今回投資した中京競馬場9レースは4歳クラスの牝馬のみが出走できるオープンレースです。そのため未勝利レースとは少し分析のポイントが変わってきます。
ここではオープンレースで投資をする際のポイントを中心に解説していきます。
ポイント1:競馬指数の分布を調べる
まずは出走する馬の競馬指標の分布を調べます。具体的には「データマイニング」と「コンピ指数」の確認できます。
ここで重要なのはデータマイニングの指数やコンピ指数ではありません。データマイニングとコンピの順位を調べてそれぞれの指数の上位5頭がどれかが分かればOKです。
なお競馬指標の分布を調べる際は各競馬指標の上位5頭がどの馬なのか?さえ分かれば大丈夫です。
今回の中京競馬場9レースの各馬の競馬指標の順位分布は以下のようになっていました。ちなみに馬の並びは出走前日の人気順です。
馬番 | データマイニング順位 | コンピ順位 (コンピ指数) |
|
スピード型 | 対戦型 | ||
4番 | 1位 | 1位 | 2位(72) |
5番 | 9位 | 5位 | 7位(54) |
12番 | 4位 | 2位 | 1位(75) |
8番 | 5位 | 7位 | 5位(56) |
2番 | 2位 | 4位 | 4位(57) |
3番 | 7位 | 6位 | 3位(71) |
9番 | 3位 | 3位 | 8位(53) |
出走前日の人気順位と競馬指標の分布を並べてみると、どの競馬指標も7番人気以内に上位5頭が収まっているのが分かります。
人気順位とデータマイニング順位・コンピ順位の相関性が高いレースは荒れる可能性が低くなる傾向があります。
今回の中京競馬場9レースで言えば、ピッタリではないもののおおよそ人気順位と競馬指標の順位の分布が似ているため荒れる可能性は少ないと考えられます。
ポイント2:コンピ指数の合計を調べる
次に各競走馬のコンピ指数をチェックします。この時大事なのはコンピ指数が最も高い上位3頭の合計です。
コンピ指数が高い上位3頭の合計が高ければ高いほど堅いレースになりやすい傾向があります。
中京競馬場9レースの場合、上位3頭のコンピ指数の合計が218とかなり高めのため、レースも下位人気から飛び込んでくる馬は多くても1頭だろう…と考えられます。
なお、コンピ指数の合計とレースの荒れ具合については下記ページで詳しく解説しているのでそちらをご覧ください。
ポイント3:コンピ指数の断層を調べる
次にコンピ指数の断層を調べます。コンピ指数の断層とはコンピ指数が大きく離れている部分を指し、断層がどこにあるかによって投資対象の馬を絞り込みます。
中京競馬場9レースで言えば、コンピ順位が3位と4位とのことに断層があります。
馬番・馬名 | コンピ順位(指数) |
3番ダンツイノーバ | 3位(71) |
2番ナオミラフィネ | 4位(57) |
見てもらえばわかる通り、コンピ順位3位と4位との差が14あります。
しかも中京競馬場9レースではコンピ指数60台の馬が一頭もいません。コンピ指数50台の馬も4頭しかいないため、中京競馬場9レースは
- 3番ダンツイノーバ
- 4番ラヴユーライヴ
- 12番カリンカ
の3頭の実力が頭1つ抜けているとコンピ指数から読み取れます。つまり、上の3頭のうちもっとも3着以内に入る可能性が高い馬を探せばいい…ということになります。
コンピ指数上位3頭を比べて1頭選ぶ
競馬指標の分布やコンピ指数から投資対象候補を3頭に絞ったら、3頭の馬柱から馬券になる可能性がもっとも高い馬を探します。
オープンレースで投資をする場合、最も注目すべきは「過去の戦績」です。特に出走数と3着内率の割合は注意してチェックしてください。
3番ダンツイノーバの馬柱
引用:JRA
コンピ指数71ですが馬柱を見るとそこまで評価できる馬ではありません。
3着内率も一応5割を越えていますが、3着以内に入ったレースの2/3が未勝利戦です。つまり今のクラスに上がってくるまでかなり時間がかかったのをみると実力的には見劣りしてしまいます。
そもそもコンピ指数が71もあるのに出走前日とはいえ6番人気なのが気になります。注目されていないのか、それともコンピ指数が過大評価しているかは不明ですが過去の戦績を見ると後者の可能性が高いと言えるでしょう。
4番ラヴユーライヴの馬柱
引用:JRA
コンピ指数70台の中でもっとも出走回数が少ない馬です。しかも4着以下になったのはわずか2回しかないため、実力的には最も馬券になる可能性が高いと言えるでしょう。
デメリットを挙げるなら、前走まで騎乗していた坂井瑠星騎手から川須栄彦騎手に乗り替わったことくらい。
今回候補として考えている3頭のうち最も馬券になる可能性が高いのは4番ラヴユーライヴだと思います。
12番カリンカの馬柱
引用:JRA
コンピ指数が75と最も高く前走と前々走は着差なしの2着と結果も出しています。
しかし出走回数もかなり多いうえに肝心の3着内率は5割を下回っているため複勝一点買いで投資をするにはリスクが高く感じてしまいます。
複勝一点で投資をする場合、より安定した力を持っている馬を優先して選ぶのがポイントです。そう考えると12番カリンカは投資候補として物足りなさを感じます。
中京競馬場9レースの結果
競馬指標からレースの展開を分析し、過去の戦績から4番ラヴユーライヴの複勝で投資をすることにした中京競馬場9レース。
結果は4番ラヴユーライヴが2着に入ったため無事に投資に成功しました。
しかも1着が9番人気の馬だったため払戻金が跳ね上がり160円もつきました。4番ラヴユーライヴの複勝オッズが1.3‐1.7なのを考えるとかなり上振れた結果となりました。
さらに、コンピ指数70台の残りの2頭はどちらも4着以下に沈みました。
コンピ指数は競馬指標のなかでもっとも使われやすいですが、こういった「ダマシ」も珍しくありません。数字を鵜呑みにするのではなくしっかりと裏付けを取ってから判断するようにしましょう。
今回の投資競馬のポイント
今回はオープンレースを使った投資競馬のポイントを紹介しました。
もちろん未勝利レースで投資をする時と同じ部分もありますがオープンレースで投資をする時の着目点もあります。特に次の点を見落とすと結果に大きく影響を与えるので忘れずに確認しましょう。
- 競馬指標と人気順位の相関性を確認
- コンピ指数からレース展開を分析
- なるべく出走回数が少ない馬を選ぶ
- 3着内率が5割未満の馬は対象から外す
投資競馬をすることを考えるとオープンレースよりも未勝利レースの方が選びやすいです。とはいえ、無理して未勝利レースで投資をするよりもオープンレースの方が投資しやすいケースだってあります。
投資するレースさえ間違えなければ競馬でお金は増やします。闇雲に馬券を買うのではなくしっかりとレースを厳選する癖をつけましょう。