今回の投資対象レースは2月14日(日)の小倉競馬場1レースです。
普段は上位人気の馬を複勝一点買いしたりワイド一点買いで手堅く的中させるのですが、今回は「ワイドのボックス」での投資となりました。
というのも出走前日のオッズに大きな歪みがあったため、深く掘り下げて調べてみたところ「中位人気の馬3頭でワイドのボックス買いをした方が大きく利益が取れるのでは?」と思ったからです。
難易度としてはちょっと高いですがオッズの歪みから普段より高いオッズの馬券を狙うこともできます。
ここではオッズの歪みからの分析方法について詳しく解説していきます。
小倉競馬場1レースに見えたオッズの歪みとは?
まず小倉競馬場1レースの出走前日時点の人気順位(10位まで)と複勝オッズを見ると次のようになっていました。
単勝人気 | 馬名 | 複勝オッズ |
1番人気 | 16番スクウェアセイル | 1.2-1.6 |
2番人気 | 5番イマジンヨウコ | 1.4-2.3 |
3番人気 | 4番プリンニシテヤルノ | 4.3-7.7 |
4番人気 | 11番ギブミーラブ | 2.6-4.4 |
5番人気 | 7番カンジンカナメ | 3.7-6.5 |
6番人気 | 1番マテンロウルビー | 1.2-1.6 |
7番人気 | 2番グレイシャーパーク | 4.6-8.3 |
8番人気 | 8番グラスピレ | 4.5-8.0 |
9番人気 | 9番スズカマクフィ | 6.8-12.4 |
10番人気 | 13番サトミノヒカリ | 3.1-5.3 |
出走前日時点の人気順位とオッズなので大きく変動する可能性があるものの、この時点で明らかにおかしいのが1番マテンロウルビーの複勝オッズです。
上の表を見てもらえば分かりますが、単勝は6番人気なのにもかかわらず複勝オッズが1.2-1.6と1番人気の16番スクウェアセイルと全く同じです。
では1番マテンロウルビーが3着以内に入るほど実力があるか?を調べるために馬柱を見てみると、決してそんな様子は見えませんでした。
引用:JRA
過去の戦績を見ても新馬戦で3着にはいったものの、それ以降はパッとしない成績です。着差も1秒以上離されているレースばかりです。
にもかかわらず、なぜ1番マテンロウルビーの複勝が出走前日時点でここまで買われているのか?
1番マテンロウルビーの複勝オッズの低さから小倉競馬場1レースのオッズが歪んでいるのが分かります。
オッズの歪みが起こったレースの対処法
オッズの歪みが生じしているレースで投資をする場合、まず歪みを作っている馬がどのくらい世間から評価されているか?を調べます。
世間からの評価を調べる時に使うのは連対式馬券のオッズです。具体的には「馬連オッズ」「ワイドオッズ」「三連複オッズ」です。
馬連オッズからみた1番マテンロウルビーの評価
小倉競馬場1レースの馬連オッズを見ると次のようになっていました。
馬連オッズの人気順位を見ると1番マテンロウルビーが絡んでいる組み合わせが2番人気【1-16】になっていました。
つまり世間の総評としては「1番マテンロウルビーが2着以内に来る」と考えていることになります。
ワイドオッズからみた1番マテンロウルビーの評価
次のワイドオッズを人気順に見てみると1番マテンロウルビーの組み合わせは4番人気に入っていました。
ワイドオッズの1番人気は単勝1番人気と2番人気の組み合わせ【5-16】ですが、単勝3番人気の4番プリンニシテヤルノとの組み合わせ【4-16】よりも買われています。
つまり世間は少なくとも4番プリンニシテヤルノよりも1番マテンロウルビーの方が3着以内に入るのでは?と考えているわけです。
三連複オッズからみた1番マテンロウルビーの評価
最後に三連複オッズの人気順位を見てみると1番マテンロウルビーが入っている組み合わせは2番人気になっています。
以上3つの馬券種のオッズを見る限り、1番マテンロウルビーは1着こそ難しいものの3着以内であれば十分食い込んでくる可能性を秘めている…と考えられます。
1番マテンロウルビーを軸にした馬券の組み立て方
複勝オッズの歪みから小倉競馬場1レースで投資をするなら1番マテンロウルビーから逆算して組み立てた方が大きな利益が期待できると考えました。
1番マテンロウルビーを軸にして考えた時、比較対象として挙がったのが
- 9番スズカマクフィ
- 11番ギブミーラブ
- 16番スクウェアセイル
の3頭です。
9番スズカマクフィ
引用:JRA
出走前日時点で4番人気ではあるものの、馬柱を見ただけでは3着以内に入る可能性は限りなく低く感じました。
しかし馬連オッズ・ワイドオッズ・三連複オッズの人気順位をみると9番スズカマクフィの組み合わせが上位人気に入っているため「もしかして?」という可能性を秘めています。
さらに騎乗する騎手は「小倉競馬場のダート1700メートル」ならしっかりと実績のある藤岡祐介騎手なので、簡単に切り捨てられませんでした。
11番ギブミーラブ
引用:JRA
こちらも9番スズカマクフィと同様、馬柱だけを見るとパッとしないものの、馬連オッズ・ワイドオッズ・三連複オッズの上位人気の組み合わせに絡んでいました。
しかも調教師は藤岡健一で9番スズカマクフィに騎乗する藤岡祐介騎手のお父さん。(ちなみに1番マテンロウルビーの騎手は藤岡康太騎手)
この辺りから「藤岡親子のワイドボックスって面白くない?」という気持ちが湧いてきました。
16番スクウェアセイル
引用:JRA
コンピ指数88と小倉競馬場1レースに出走する馬の中でもダントツで高い数字をもらった馬で、馬柱を見ても安定した走りを見せています。
騎手もローカル裏開催ではめっぽう強い吉田隼人騎手の継続騎乗ですからテン乗りによるマイナス評価もなし。
順当に考えるなら、16番スクウェアセイルは間違いなく3着以内に入るのを前提に馬券を組み立てるでしょう。
一番人気の複勝一点買い<ワイドボックスの理由
馬柱や競馬指標を比べれば16番スクウェアセイルを軸にして馬券を組み立てるべきですが、今回の小倉競馬場1レースに限ってはちょっと違う考え方をしました。
なんせこの日の自分は16番スクウェアセイルよりも「藤岡親子のワイドボックス」に気持ちが傾いていたので。
1番マテンロウルビー、9番スズカマクフィ、11番ギブミーラブのそれぞれのワイド組み合わせオッズを調べてみると次のようになっていました。
ワイド組み合わせ | ワイドオッズ |
【1-9】 | 25.0-28.0倍 |
【1-11】 | 19.4-21.9倍 |
【9-11】 | 19.4-22.0倍 |
つまり16番スクウェアセイルを組み合わせたワイドを買うよりも、1番・9番・11番の3頭ボックスで買って1つでも的中すれば投資としては大成功となるため、16番スクウェアセイルを外して1番・9番・11番のワイドの3頭ボックスで投資したわけです。
ただし、3頭ボックスで買っても16番スクウェアセイルを外した時点で、ワイドで買っても的中する馬券は1つだと思ったため1点当たりの金額は抑えました。
今回狙ったワイドはオッズがかなり高めなので少額で賭けても的中すれば十分利益が取れますからね。
小倉競馬場1レースの結果は?
今回は確実性よりも自分の興味本位部分な面を強く出した方法で投資をしました。
その結果、16番スクウェアセイルが飛びボックスで買った3点が全て的中した…というとんでもない結果になりました。
個人的にワイドのボックス買いはあまり推奨していませんし、ボックスで買った馬券を全部的中できるわけではありません。
ただ、オッズの歪みを見つけることができれば、こうした高額配当の馬券も的中できるようになります。
オッズが高めの馬券を狙うならオッズの歪みを見つけられる力を身につけるのが最善だと思います。
今回の投資競馬のポイント
今回は「オッズの歪み」を中心に解説をしていきました。
オッズの歪みを探すには出走前日のオッズから追いかけないと見つけるのが難しいですが、かといって四六時中オッズを追いかける必要はありません。
オッズとそれ以外の競馬指標や情報を照らし合わせて「あれ?」と思えるかがポイントです。
- オッズの歪みは出走前日から出ている
- 馬柱や競馬指標などからオッズの信ぴょう性を調べる
- 連対式馬券のオッズで世間の総評をリサーチする
- 自分の考察より世間の総評を優先する
こういうレースで馬券が的中できるようになると、競馬の利益を大きくあげられるようになります。
オッズを中心に競馬を分析するなら、ぜひオッズの歪みを見つける力を養っていってくださいね。