今回の投資対象レースは12月6日(日)の中山競馬場2レースです。
実はこのレース、出走前日の時点から「レースが荒れるだろう」と想定していました。(実際に13番人気の馬が1着に入ってレースは荒れました。)
競馬初心者であれば荒れるレースはどの馬が来るか分かりづらいため複勝やワイドで勝負をするならスルーするのが正解だと思います。
しかし、普段複勝で投資をしている自分からすれば「複勝一点買いで的中させやすいレース」であればレースが荒れてても勝負します。
もちろんレースが荒れることを織り込み済みで投資をしますけどね。
そこで今回は出走前日の段階で「荒れる」と見極める方法を詳しく解説していきます。
荒れるレースの見極め方
出走前日の時点からレースが荒れそうか?を見極める方法としては「データマニング」と「コンピ指数」を使います。
どちらの数値も出走する24時間前にはそれぞれ数値が出ているので出走前日でもチェックできます。
確認すべきは次の3つの数字の分布です。
[box05 title=”レースの見極めに使う競馬指標”]
- スピード型マイニングの順位
- 対戦型マイニングの順位
- コンピ指数の順位
[/box05]
この3つの順位が人気順位と比較的近いようなら「手堅いレース」、逆に上の3つの順位と実際の人気順位がバラバラなら「荒れるレース」と予想します。
例えば今回の中山競馬場2レースの出走前日の人気順位と3つの競馬指標の順位は次のようになっていました。
単勝人気 | マイニング順位 (スピード型) |
マイニング順位 (対戦型) |
コンピ順位 |
1番人気 | 6位 | 9位 | 6位 |
2番人気 | 3位 | 6位 | 1位 |
3番人気 | 5位 | 7位 | 3位 |
4番人気 | 7位 | 3位 | 8位 |
5番人気 | 1位 | 2位 | 2位 |
6番人気 | 2位 | 1位 | 4位 |
7番人気 | 14位 | 13位 | 11位 |
8番人気 | 9位 | 5位 | 10位 |
9番人気 | 11位 | 15位 | 7位 |
10番人気 | 15位 | 10位 | 12位 |
単勝人気10位までを見てもらえば分かりますが、マイニング順位もコンピ順位もバラバラですよね?
このように、出走前日の時点で人気順位と各競馬指標の順位が一致していないレースがチラホラあります。
そういったレースは荒れる可能性が高いです。
荒れるレースで投資をする時のポイント
荒れるレースの見極め方が分かったところで「じゃあどうするか?」が一番のポイントです。
そもそも荒れるレースとは人気順位通りに着順が来ない可能性が秘めているレースを指し、3着以内に入る馬のうち少なくとも1頭は下位人気から飛び込んでくる馬が出てきます。
この下位人気から飛び込んでくる馬を見つけられれば一気に高配当の的中馬券をゲットするわけですが「複勝一点買い」で投資をする場合はこの馬をあえて無視します。
逆に
「少なくとも1頭は下位人気から飛び込んでくるとして、残り2席をどの馬が座るか?」
を考えます。
複勝馬券を買うなら3着以内に入れば的中するわけですから、下位人気の馬から3着以内に入ってくる馬を無理して探す必要はありませんからね。
つまり上位から中位人気の馬中でもっとも3着以内に入る可能性が高い馬を1頭だけ見つければいいのです。
荒れるレースで3着以内に入る馬の見つけ方
まず出走する馬から3~4頭くらいまで候補を絞り込みます。
絞り込み方としては出走前日の段階で次の条件に合致する馬をピックアップするだけです。
[box05 title=”ピックアップする馬の条件”]
- コンピ順位が5位以内
- 出走前日時点でマイニング順位のどちらかが3位以内
[/box05]
上の2つの条件を満たす馬は
- 7番アウトストラーダ
- 12番タイセイマーベル
- 15番トーセンアレックス
の3頭に絞られます。
あとはピックアップした馬の馬柱からそれぞれの馬の実力を比べていきます。
7番アウトストラーダの馬柱
引用:JRA
コンピ指数はこのレースの中で最も高い76をもらっており、前走3番人気でしっかり3着に入っています。
過去1走しか走っておらず、しかも前走は芝コースですが個人的に初ダートの馬は好成績につながる可能性があるので大きなマイナス要素というわけではありません。
気がかりなのは前走が池添謙一騎手だったのに対して今回は丸山元気騎手に乗り替わった点。
馬の実力を比べる時に「テン乗り」は騎手の馬の実力を引き出せない可能性があるため、若干マイナスの評価として考えています。
とはいえ今年だけの成績で言えば池添謙一騎手が56勝に対して丸山元気騎手が42勝しているため、大幅なダウン評価…というわけではありません。
何よりも出走前日時点で2番人気になっており、出走直前になってもオッズを大きく下げていないため馬券を買う最有力候補として考えました。
12番タイセイマーベルの馬柱
引用:JRA
前々走からダートに転向して4着、3着となっているためダートのほうが実力を発揮できる馬なのだと予想できます。
ただ今回騎手が石橋脩騎手に乗り替わっているのでマイナスの評価をしなければいけません。
さらに7番アウトストラーダと違うのは、前走の岩田望来騎手が今年65勝しているのに対して今回騎乗する石橋脩騎手は38勝しかしていない点。
つまり7番アウトストラーダよりもテン乗りのマイナス評価は大きくなります。
さらにコンピ指数も4位ではあるものの59となんとも微妙な数値なのも気になります。(ちなみに7番アウトストラーダのコンピ指数は76)
以上の点から7番アウトストラーダと比べると実力的には見劣りしてしまうので12番タイセイマーベルでの投資はないでしょう。
15番トーセンアレックスの馬柱
引用:JRA
過去の成績だけを見ると一番可能性がありそうですね。
芝コースながら2着や3着になった実績もありますし、着差も大きく離されたレースがないため、馬の実力は高いと見受けられます。
騎手も横山和生騎手のテン乗りではあるものの、過去に騎乗した経験もありますしその時は3着以内に入っているので馬と騎手との相性は悪くないと思います。
気になるのは出走前日の人気順位です。
データマイニングはスピード型が1位、対戦型は2位でコンピ順位も2位(70)とかなり数値は高いのに、出走前日は5番人気になっていました。
これまでの傾向からに出走前日と出走直前で人気順位が大きく変動する馬よりも、あまり変動しない馬のほうが「安定した実力を持っている」と判断しています。
そのため、出走直前で5番人気の15番トーセンアレックスよりも7番アウトストラーダの方が安定した実力があると判断し、7番アウトストラーダの複勝で投資をします。
中山競馬場2レースの結果は?
出走直前にレースが荒れるのを見越したうえで投資をした中山競馬場2レースですが結果は無事に7番アウトストラーダの複勝馬券を的中できました。
「荒れるレース」と聞くとつい中位人気から下位人気から馬を選びがちですが、複勝で投資をするなら無理して中位人気以下から馬を選ぶ必要はありません。
むしろ「1頭は下の方から飛び込んでくる」と予想し、よりしっかりと3着以内に入りそうな馬を上位人気から選定したほうが結果に結びつきます。
無理をせず確実性を高めて馬券を買う…これが複勝で投資競馬をする基本です。
今回の投資競馬のポイント
今回は「荒れるレース」の見極め方と荒れるレースでの投資の仕方に重点を置いてお話ししてきました。
荒れるレースを上手に見極められれば高配当が期待できるうえに、ハズレ馬券も減らせるので一石二鳥です。
荒れるレースの見極め方と活用法のポイントは次の通りです。
- レースの見極めはデータマイニングとコンピ指数の「分布」
- 荒れるレースは「下から1頭は飛び込んでくる」と考えて予想する
- 飛び込んでくる下位人気の馬を当てようとしない
- 3着以内に入る可能性が最も高い馬を複勝一点買い
ちなみに、荒れるレースに対してワイド馬券は外れる可能性が極めて高くなるのでおすすめしません。
荒れるレースで投資をするなら「複勝一点」で狙い撃ちをしましょう。