今回の投資レースは3月14日の中山競馬場2レースです。
複勝馬券で投資するのであればこの中山競馬場2レースは簡単に見えるかもしれません…が、実は前回の投資ポイントの応用編みたいなレースでした。
多分ガチガチと思った馬券を買ったのに外した人やトリガミになった人が多いのではないでしょうか?
では中山競馬場2レースの具体的な解説を始めていきましょう。
出走前日の情報から分かるポイント
自分は基本的に出走前日に投資できそうなレースの目星をつけています。すると中山競馬場2レースは完全に上位3頭が3着以内を独占するレースなのが分かりました。
そう言える根拠は次の3点です。
[box04 title=”上位人気3頭で独占する根拠”]
- 3番人気の単勝オッズ(8.1倍)と4番人気の単勝オッズ(39.0倍)が開きすぎている
- 人気上位3頭の複勝オッズの下限が1.1倍
- 上位人気3頭以外にコンピ指数60以上の馬が一頭もいない
[/box04]
特に「人気上位3頭の複勝オッズの下限が1.1倍」は複勝一点買いで投資をする人からすると大きなポイントになってきます。複勝オッズの下限が1.3倍以下であれば、馬券を買っている人達が「3着以内に来る馬」と判断しているといえるからです。
つまり中山競馬場2レースは出走前日だけのオッズを見れば完全に人気上位3頭に馬券が集中している状況なのです。
どの馬で複勝を買うのが良いのか?
出走前日のオッズを見れば人気上位3頭に馬券が集中しているのがすぐに分かります。
単勝馬券で投資する人はここからさらに「1頭」を絞り出さないといけません。しかし複勝馬券で投資するのであれば多少馬の実力の見積もりが甘くても取りあえず3頭のうちから選んでおけば外れる可能性は少ないです。
とはいえ「投資」として競馬でお金を稼ぐのであれば利益を追求しないといけないため、3頭の中から馬券を買う1頭を選ぶ必要があります。
まずは3頭の馬柱をチェックしてみましょう。
出典:JRA
まず1番人気の1番サトノワールドは1800メートルダートレースで2着になっている実績もあり騎手も横山典弘騎手が継続して騎乗するため不安要素がほとんどありません。
2番人気の8番プントファイヤーも前走が6着なうえに今回が初ダートだとしても、騎手がルメール騎手に乗り替わっている時点で調教師の本気度がうかがえるため、この馬で投資しても問題ないでしょう。
少し物足りないと感じたのは13番のジーマックス。
騎手がダートな得意と言われている大野拓弥騎手とはいえ、テン乗りのため評価はマイナスになります。また1番サトノワールドと8番プントファイヤーと比べて複勝率が低いため上の2頭に比べると外れる可能性は高いと考えられます。
となるとここまでの情報を元に中山競馬場2レースで投資をするとしたら
- 複勝オッズが高い8番プントファイヤーの複勝
- 1-8のワイド
のどちらかもしくは両方の馬券を買う…という結論になります。
中山競馬場2レースの落とし穴
出走前日のオッズと情報を見た限り、人気上位3頭が3着以内を独占する様相が強い中山競馬場2レースですが、実は大きな落とし穴があります。
その落とし穴とは「コンピ指数50台の馬の頭数」です。
前回の投資結果でもポイントに挙げましたが、コンピ指数50台の馬が一定数いるとコンピ指数50台の馬の中から1頭3着以内に食い込んでくる傾向が強くなります。
中山競馬場2レースの各馬のコンピ指数を調べてみると、コンピ指数50台の馬は全部で6頭いました。
[box04 title=”コンピ指数50台の馬”]
- 2番ダイワリチャード(コンピ指数51)
- 5番サイコディー(コンピ指数50)
- 6番トキメキナイス(コンピ指数54)
- 7番リヴェイラボーイ(コンピ指数52)
- 11番ショウナンアクア(コンピ指数55)
- 15番カッチョカバロ(コンピ指数53)
[/box04]
上の6頭の馬の中から3着以内に来る馬が1頭いる…となった場合、上位人気3頭の中から1頭は4着以下になってしまいます。
となると、投資戦略が大きく変わってきます。
上位3頭から4着以下になる馬の見極め方
中山競馬場2レースは人気3頭に馬券が集中しているところを見る限り、一見上位人気3頭が3着以内を独占する…と思うかもしれません。
しかしコンピ指数50台の馬が6頭もいるためこの6頭の中から1頭は3着以内には入ってきます。つまり上位人気3頭のうち1頭は4着以下になり馬券から外れることになります。
では上位人気3頭のうちどの馬が4着以下になるのか?
結論から言うと「分かりません」
3頭を比較すると13番ジーマックスが少し見劣りしますが決して悪いわけではありません。言い換えればガチガチ1番人気の1番サトノワールドが4着以下になる可能性だってあります。
そのため投資戦略としては「上位人気3頭の中から1頭選んで複勝一点買いにとどめる」というのが正解になります。
今回の中山競馬場2レースで言えば8番プントファイヤーの複勝一点買いで勝負する…ということです。
1番サトノワールドは投資対象にならない
コンピ指数50台の馬が6頭いる中山競馬場2レースでは馬券が集中している上位人気3頭の中から1頭選んで複勝一点買いするのが正しい投資戦略です。
今回8番プントファイヤーを選びましたが確率だけを考えれば1番サトノワールドの方が的中する可能性は高いです…が、1番サトノワールドは投資として馬券は買えません。
理由は複勝オッズです。
出走前日でも1番サトノワールドの複勝オッズは1.1~1.1になっていました。つまり1番サトノワールドの複勝馬券を買っても110円しかつかないため利益が出せません。
投資競馬は競馬で「利益」を出すのが目的です。的中しても利益が出ないのであれば投資としては決して成功ではありません。
そのため1番サトノワールドは投資対象から除外されます。8番プントファイヤーと13番ジーマックスと比較すると
- 同じテン乗りだけど8番プントファイヤーはルメール
- 8番プントファイヤーの方が複勝率は高い
- 初ダートだが稍重なので8番プントファイヤーでも大丈夫
と判断したため、8番プントファイヤーの複勝一点買いとなりました。
中山競馬場2レースの結果は?
出走前日から上位人気3頭に馬券が集中しているため簡単に馬券が当てられそうに見える中山競馬場2レースですが、フタをあけてみるとやはり4番人気以降から1頭3着に食い込んできました。
しかも1番人気の1番サトノワールドが4着以下に沈んだため複勝の払戻金が大きく上がり380円までつきました。
実はちらっと1-8のワイドも買おうと思ったのですが、1-8のワイドのオッズが1.5~1.8倍と旨味がないのでやめました。
8番プントファイヤーの複勝オッズがレース開始10分前で1.2~4.1倍と1番サトノワールドが飛んだ時の利益が大きいため複勝一点買いにしました。
今回の投資競馬のポイント
オッズだけを見ると簡単そうに見える中山競馬場2レースですが、出走する馬の数字はしっかりチェックしないといけません。
投資競馬を始めたり一向に利益が積み重ねられない人はおそらくこのレースで投資しても外したりトリガミになったでしょう。うわべだけの数字だけを見て全体をしっかり見ていませんからね。
中山競馬場2レースのように「落とし穴」が潜んでいるレースも多々あります。
そんな落とし穴に引っかからないように
- 出走前日に人気順位とコンピ指数は確認する
- 特にコンピ指数50台の馬が何頭いるか?はチェック
- あまり欲張らず複勝一点買いで考える
の3つを意識して競馬に取り組んでください。