競馬は購入する馬券によって的中した時の払戻金が大きく変わってきます。特に高配当が期待できるのが「三連単」「三連複」「WIN5」ではないでしょうか。
WIN5は5レース全部の1着を当てないといけないため、1日1回しか的中させるチャンスがありません。ですが三連単と三連複は各レースで賭けられるため、投資競馬をしている人の中には三連単や三連複でお金を稼いでいる人もいるでしょう。
では三連単と三連複、どちらがより効率よくお金が稼げるのでしょうか?ここでは各馬券種の特徴から「投資競馬に向いているのは?」という点で比較していきたいと思います。
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“投資”の点から見た三連単と三連複
投資とはお金を使ってさらにお金を増やす行為を指します。競馬でも馬券を買って的中させ、掛け金以上の払戻金を効率よく得る行為はまさしく投資と呼べるでしょう。
実際に「お金を増やす」目的で競馬に取り組んでいる人は少なくありません。いろんなツールを使ったりロジックに則って馬券を買ってお金を上手に増やしていく人たちは「投資競馬」をされているわけです。
もちろん人によって使っている馬券種は異なります。中には三連単や三連複を活用している人もいるでしょう。
では“投資”という点から見た場合、三連単と三連複にはどのような特徴があるのでしょうか?馬券種の特徴とともに
三連単の特徴
三連単の特徴はなんといっても『的中難易度の高さ』と『配当の期待値の高さ』です。WIN5を除けばこの2つは他の馬券種よりはるかに高いと思います。
こちらのページでも紹介しているように、三連単でお金を稼ごうと思ったら多点買いはほぼ必須です。むしろ多点買いしないと当たらない・・・といっても過言ではないでしょう。
そのため、三連単で投資競馬をするのであれば1レースにつき何十点、百何点の馬券購入は当たり前と考えてください。「下手な鉄砲数うちゃ当たる」じゃないですが、とにかくたくさんの点数を購入して馬券種のもつ的中率の悪さをカバーするのが三連単の基本的な買い方となります。
1点でも的中すれば万馬券以上の配当はほぼ間違いないので“大きく賭けて大きく稼ぐ”というのが三連単を使った投資競馬のコンセプトと言えるでしょう。
三連複の特徴
三連複の場合、着順関係なく3着までに入る3頭を予想すればいいため、三連単に比べて的中する可能性は高くなります。また買い目の点数も三連単ほど買う必要もありません。
ただし的中した時の払戻金は三連単ほど期待できません。
特に3着が全て上位人気だった場合、苦労して予想したわりに見返りが少ない・・・なんて気持ちになるくらいのお金しか返ってこないこともしばしば。また上位人気だけで固めると配当が低いせいでトリガミになるリスクもあります。
三連複で投資競馬をする場合のポイントについては下記ページにまとめています。的中率と配当のバランスだけを考えると三連単よりも三連複のほうが取りやすいのでは?というのが個人的な印象です。
三連単と三連複でおすすめなのは?
三連単と三連複を比較したところ、どちらにも一長一短な面があります。ざっくり言えば
・高配当を狙うなら三連単
・掛け金を抑えたいなら三連複
ではないかと。三連単はまさに「ハイリスク・ハイリターン」なので、馬券を買っても常に的中するとは限りません。(これは三連複にも言えますが)さらに1レース何十点も買う必要があるわけですから、1回の投資にある程度まとまったお金をつぎ込む必要があります。
一方三連複は三連単ほどリスクがないものの、うまくいけば三連単と同等の配当が期待できます。ただし、三連単同様多点買いが基本なうえに三連単ほど高配当が期待できないため、点数を減らす努力をしないとトリガミになる可能性は三連単より高くなります。
結局「三連単と三連複、投資競馬をするならどちらが良いか?」についてはそれぞれの考え方や競馬の経験値、そして何よりも準備できる資金に大きく左右されます。
ある程度まとまった資金が用意できるのであれば三連単で勝負してみてもいいかもしれません。しかし資金が用意できない状態で三連単に取り組むと負けが続いた時に耐え切れなくなりますので三連複から始めたほうが良いでしょう。
投資競馬をするにあたって一番大切なのは「資金」です。
どれだけ完璧な競馬手法があっても資金がなければ馬券は買えません。そして馬券が買えなければ競馬でお金は増えません。
“お金を稼ぐ”ことにばかり目が行きがちですが、競馬で稼いでいる人は“資金がゼロにならない”ことを念頭にレースや馬券を選択しています。その点で考えると三連単よりも三連複で取り組んだほうが資金の減り具合が少ないのでお勧めと言えるかもしれません。
“お金を稼ぐ”なら三連単も三連複も使えない
これまで三連単と三連複とで比較してきましたが、別に競馬の馬券種はこの2つだけではありません。では全馬券種を通して「投資競馬に向いているものはどれか?」となると正直三連単も三連複もあまりお勧めできません。
もちろん三連単や三連複で安定して利益を出している人がいるのも事実です。ですが、これから投資競馬を頑張ろうと思っている人からすると、どちらも非常にハードルが高いのです。
具体的には次の点が投資競馬に向かない理由となります。
的中率が低すぎる
三連単と三連複で比較すれば三連複のほうが高いと言いましたが、馬券種全体を見るとどちらもそこまで高くありません。むしろ圧倒的に低いと言えるでしょう。
投資競馬をするのであればある程度的中率を安定させる必要があります。的中率が安定すれば、あとは回収率が100%以上になるよう掛け金と狙うオッズゾーンを調整して機械的に購入すれば自然とお金は増えていきます。
しかし三連単にせよ三連複にせよ馬券そのものの的中率が低く安定が難しい馬券種です。
的中率の悪さを多点買いでカバーするのも戦略の1つかもしれませんが、資金がかさみやすくなるため、資金が用意できない人やこれから始める人には難しいのが現状。
逆にワイド馬券や複勝馬券など的中しやすい馬券で取り組んだほうが的中率は安定します。もちろん配当面で比較すると三連単や三連複よりも低くなりますが的中率を安定させれば掛け金を吊り上げればいいだけなのでそこまで大きな問題でもありません。
以上の点を考えると、三連単や三連複での投資はハイリスクの割にそこまでうまみがないのでは・・・?という印象です。
トリガミのリスクがある
三連単と三連複に共通して言えることはどちらも「多点買い」をしないといけない点です。しかも5点10点といった少ない点数ではなく何十点とか多いと100点以上購入したりします。
もちろん買い目が増えればそれだけ的中する可能性も高くなります。しかしそれと同時にトリガミになる可能性も生まれてきます。
トリガミとは簡単に言うと1レース当たりの掛け金が払戻金を上回ること。例えば三連単を1点100円で100点購入して払戻金が9000円だった場合、収支としてはマイナス1000円になりますよね?
投資競馬は“お金を稼ぐ”に特化した競馬の取り組み方です。「どの馬が勝った」とか「馬券が当たった、外れた」ではなく
お金が稼げたか?
のみにこだわらないといけません。つまりトリガミを起こすのは投資競馬の観点から言えば「ダメなやり方」となります。
もちろんトリガミにならなければ多点買いをしても問題ありません。例えば合成オッズを事前に計算しておけばトリガミが発生しないような賭け方ができるでしょう。
ただ、点数が増えれば増えるほど合成オッズの計算も複雑になってきますし時間もかかります。そんな時間があれば投資対象となりうるレースを探す方に時間を使ったほうがより有意義だと思いませんか?
究極を言えば馬券を1点買いして的中させたら即撤退・・・が理想の投資競馬スタイルです。三連単も三連複もこれとは反対のスタイルを強いられるため投資には向かない馬券種だと思っています。
税金の課税対象になりやすい
三連単や三連複が投資に向かない最大の理由は「税金」です。勘違いしている人が多いですがどんな買い方をしてもハズレ馬券は経費になりません。
つまり三連単で年間1000万円稼いでも、その大半を税金で持っていかれる可能性があるということ。せっかく競馬で稼いだのに手元に半分も残らないってなんか悲しくないですか?
ギャンブルとしてではなく投資として機械的に馬券を買っていることを証明できればハズレ馬券も例外的に経費として認められる可能性はあります。しかしあくまでも“可能性”であって必ず経費になる保証はどこにもありません。
こうしたリスクを考えると、あまり点数の多い多点買いは投資競馬においてお勧めできません。もちろん多点買い全てがダメというわけではありませんが、できれば5点未満で収まるような買い方で投資をした方が良いと思います。
まとめ
三連単か三連複のどちらがお金を稼ぎやすいか?については、それぞれ性格や用意できる資金、さらには競馬の経験値などが人によって違うため、一概に「こちらがいい!」「そっちはダメ」とは言えません。
ただ強いていうのであればわざわざ三連単と三連複の二択にこだわる必要はないのでは?というのが率直な意見でもあります。
競馬で稼いでいる人の中には単勝や複勝で毎月何十万円稼いでいる人もいます。むしろ三連単や三連複で取り組んでいる人より単勝や複勝のほうがよっぽどマネしやすいので、これから投資競馬をしようと考えているのであれば単勝もしくは複勝でお金が増やせるロジックを勉強されてみてはどうでしょう。
もっと視野を広く持ち色々な可能性を発見すること。それこそが投資競馬で成功するコツだと思います。
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