今回の投資対象レースは5月8日(土)の東京競馬場1レースです。
自分は馬券を買う馬を選ぶ際は「コンピ指数」と「馬柱」を見て最終判断をします。ここで大事なのはコンピ指数と馬柱の相関性です。
コンピ指数が高い=馬券が買える馬ではありません。また馬柱の絵面が良い=馬券が買える馬でもありません。
今回はコンピ指数と馬柱の相関性を見て総合的な判断の仕方を中心に解説していきます。
競馬指標からレース展開を分析する
まずは東京競馬場1レースのレース展開を分析します。分析の仕方は「データマイニング」の順位とコンピ指数の順位の分布です。
データマイニングとコンピ指数の順位が人気順位と相関性が高ければ上位人気で決着がつく「堅いレース」と判断できます。反対に相関性が低ければ中位人気以下から1頭~2頭飛び込んでくる可能性が出てくるため「荒れるレース」と判断します。
今回の東京競馬場1レースでは次のようになっていました。(ちなみに人気順位は出走前日のものです。)
馬番 (人気順位順) |
データマイニング順位 | コンピ順位(指数) | |
スピード型 | 対戦型 | ||
12番 | 1位 | 2位 | 2位(69) |
13番 | 2位 | 4位 | 4位(65) |
7番 | 4位 | 5位 | 6位(55) |
5番 | 5位 | 1位 | 3位(66) |
4番 | 3位 | 3位 | 1位(73) |
人気順位とコンピ順位が多少ばらついているものの、コンピ指数上位5頭のうち4頭が5番人気以内に入っているため人気上位5頭から1~2頭は3着以内に来る「堅いレース」と判断できます。
投資するレースを選ぶ際は出走前日の人気順位を使ってレース展開が分析できます。投資競馬における基本的なレースの選び方については下記ページで解説しているので参考にしてください。
人気上位5頭のコンピ指数と馬柱を比べる
次に人気上位5頭のコンピ指数と馬柱を見て馬券を買う馬を1頭に絞り込みます。この時大事なのは冒頭でもいった「コンピ指数」と「馬柱」の相関性です。
では今回投資対象レースにした東京競馬場1レースはどの馬の馬券を買うのがベストなのか?1頭ずつコンピ指数と馬柱を比べていきましょう。
4番アドェントイヴ(コンピ指数73)
引用:JRA
コンピ指数は出走する馬の中で最も高い73ですが、馬柱を見る限りコンピ指数73の馬とはとても思えません。
直近4戦で3着以内に入ったのは1回のみで着差も0.5秒以上離されているレースがほとんどです。
そもそもコンピ順位1位の馬が出走前日とはいえ5番人気という時点でコンピ指数と馬柱の相関性が見えません。出走ギリギリになっても3番人気までしか上がらなかったため、4番アドェントイヴでの投資は「ナシ」と判断できます。
5番コトブキアルニラム(コンピ指数66)
引用:JRA
コンピ指数は66と3番目に高い数字をもらっています。3着内率も一応5割をキープしているため馬券の候補としては挙げられます。
ただし直近の戦績を見ると僅差だったのは2020年12月5日に出走した未勝利戦のみで、それ以外のレースはかなり離されているため、実力的には物足りない感じが否めません。
人気順位も出走前日から4番人気から上に上がらないため5番コトブキアルニラムで投資をするのは少しリスクを感じてしまいます。
7番ゲームアプレット(コンピ指数55)
引用:JRA
人気上位5頭の中で唯一コンピ順位が上位5頭に入っていません。コンピ指数の点からも馬柱の点からも複勝一点買いで投資できる馬ではないため、真っ先に候補から切るべき馬です。
12番エアーレジーナ(コンピ指数69)
引用:JRA
前々走の着差が気になるものの、僅差で3着以内に入っている実績もありますし3着内率も5割なので馬券になる可能性は十分にあります。
騎手もルメール騎手の継続騎乗という点では問題ありません。馬柱を見る限りルメール騎手が騎乗すれば3着内率は100%なので馬と騎手との相性も悪くないと言えるでしょう。
気になるのは今回初めて左回りのレースに出場する点くらい。コンピ指数も69ながらコンピ順位は2位なので馬券を買う材料としては問題ないように思えます。
13番ララパピヨンドメル(コンピ指数65)
引用:JRA
出走前日から1番人気になっていましたがコンピ指数は65と4番目の高さになります。3着内率も5割を超えているため馬券の候補になりえます。
しかも13番ララパピヨンドメルは今回がダート初出走です。
傾向として今まで芝コースに出走していた馬でダート転向後初出走の馬は好走する可能性が高いです。この傾向は馬選びやレース選びの時短方法としても役立ちます。
ただしコンピ指数は12番エアーレジーナの方が高いですし、騎手で比べても12番エアーレジーナに軍配が上がります。
そのため複勝一点買いで投資をするなら13番ララパピヨンドメルよりも12番エアーレジーナの方が馬券になる可能性が高いと感じ、12番エアーレジーナの複勝一点買いで投資することにしました。
東京競馬場1レースの結果は?
今回の投資はコンピ指数と馬柱の両方を比較して12番エアーレジーナの複勝一点買いで投資することにしました。
結果的に12番エアーレジーナが1着になったため複勝馬券も的中して投資は成功しました。
当初の予定では上位人気から2頭、中位人気以下から1頭が来ると分析していましたが結果はまさかの人気上位3頭で3着以内を独占する形になりました。
そのため複勝の払戻金は120円と物足りない結果となりましたが、これは結果論なので特に大きな問題ではありません。
競馬指標や馬柱の情報などを鵜呑みにせず、いくつかの情報を比べて総合的に判断できるようになるとハズレ馬券を買う回数を減らせるので今後意識してみてください。
今回の投資競馬のポイント
今回は「コンピ指数」と「馬柱」の相関性から馬券になる馬を探すポイントについてお話ししました。
複数の情報を客観的に見られるようになると的中馬券を見極める力が養われます。少なくとも馬券の落とし穴にハマって外れ馬券を買う回数は減らせます。
コンピ指数と馬柱の相関性についてのポイントは次の通りです。
- コンピ指数が高い=強い馬ではない
- コンピ順位6位以降の馬は候補から切り捨てる
- 実績がありコンピ順位が高い馬を候補にする
- コンピ指数だけでなく馬柱の情報も踏まえて比較する
取捨選択の方程式が作りづらいため、相関性の比較による馬の選び方は少し難しいです。できるようになるにはある程度経験が必要なので過去のレースなどを活用して練習してみてはいかがでしょう。