世間的には「当てもん感覚」で馬券を買っている人の方が圧倒的に多いと思います。
これはこれで娯楽としての競馬の楽しみ方の1つなので否定をするつもりはありません。
しかし、もしあなたが日々のニュースを見て、多少なりとも将来への危機感を抱いて「お金を稼ぐ手段」として競馬の可能性を信じて選択しようとするなら、
まずは、あなたの意識の中から綺麗サッパリ「当てもん感覚」を捨て去る必要があります。
好きなことを極めてお金を稼ぎ続けることはできても、娯楽気分のままではお金を稼ぎ続けることは難しいと思います。
「お金を稼ぐための競馬」として自分が推奨するのは「地味にコツコツ」ですから、「当てもん感覚」とはほぼ真逆のことをやることになります。
これまでとは真逆のことをやる訳ですから、最初のうちは面白みが感じられないかも知れませんが、物価や税金がじわじわ上昇しているのに給料は上がらない中、お金のことで毎月四苦八苦している悪循環の繰り返しと格闘するよりは随分ましかと。
例えば、ゴルフでアンダー100に難儀している人がとても多いですが、
考えてみて下さい。
身の丈をわきまえ、できもしないことは最初から捨てて、18ホール中、9ホールをボギー、残りの9ホールをダブルボギーで上がればギリ99で100を切れるんです。
ならば、変な欲を出さずに最初からこの戦略で挑めばよい。
勿論、どのホールをボギーで収めるか、どのホールでダブルボギーを許容するかは個々のホールで戦術を練らねばなりませんが。
もっと言えば、何も躍起になってドライバーで遠くまで飛ばす必要など全然ないのです。
どうせ下手くそなんだから、ティーショットにアイアンを使えや。
こんなプレースタイルは、同伴者から冷ややかな視線を浴びますけど(笑)、別にプロゴルファーになろうって話じゃないし、最終的に同伴者に勝てばそれでOK。
ゴルフは上がってナンボ。
競馬も稼いでナンボ。
物事はシンプルに考えるのが一番かと。
最初は面白みが感じられないような馬券の買い方でも、そのことに慣れ、少しずつ稼げるようになってくると、お金を稼げること自体が楽しいものに変わってきます。
毎週銀行の預金残高が少しずつ増えていくのを「つまらねー」と思う人はまずいないはずです。
とはいえ、競馬は不的中を喰らったら1円のリターンもないオールオアナッシングの世界です。
ですから競馬を投資と呼べるか否かは賛否両論あろうかと思いますが、個人的にはそんなことはどうでもよくて、何らかの純粋な目的(例えば老後資金の構築など)のために競馬でお金を稼ぐからには、
「(できるだけ)安全であることが最善である」
と自分は考えます。
特に、投入できるお金が少ないうちは、不的中を喰らいまくるときついですよね。
だから馬券を買う際には、
「リスクとなることは何なのか?=もし不的中を喰らう可能性があるとしたら、その原因は何なのか?」
を考えるようにしましょう。
多くの人は馬券を買う際には、当然のことながら当たる前提で物事を考えていますから、マイナス面を過小評価しがちになります。
そうではなく、想定されるリスクを予め把握するようにし、その上で買おうとする馬券が本当に買うべきなのか否か、他にもっと仕留めやすいレースがあるのではないかということを冷静に考えましょう。
この一手間をかけるだけで不的中の機会は相当減ると思います。
そして、この一手間の繰り返しが、後々になって「やっていいこと(寧ろやった方がいいこと)」「無理にやらない方がいいこと」の分別の認識につながっていく訳です。
この分別された個々の項目の理解と蓄積が「勝つための武器」になります。
こうやって勝つための武器を少しずつ調達することで、結果として知識と経験量が増え、馬券を買う際の相対的なリスクが低くなると同時にリターンが高くなる訳で、これは非常に大きなアドバンテージになります。
稼ぐための選択肢が増えるということは、戦闘力が高くなるということですから。
つまり、学びというものは、稼げていない頃は勿論のこと、稼げるようになってからも必要だということです。
「稼げるようになったからもう何もしなくてもよい」訳ではありません。
何でもそうですが1つのことをやり通すにしても、より高い質を求めたり、時代の流れに素直に順応していく必要があります。
「何を継続して何を変えていくべきか?」
嘗て日本の家電メーカーはこれを完全に見誤った訳ですね。
見誤ったというよりは、自分本位に考えて周囲の状況が全く見えていなかったのかも知れません。
世界はどんどんスマホを開発しているのに、日本のメーカーは脇目もふらずにガラケーを作り続けたじゃないですか。
そのメーカーは今どうなってます?
それが現在の大凋落につながって、日本は衰退途上国に転落していった訳です。
競馬でずっとお金を稼ぎ続けようとするなら、基本を踏襲しつつ、常にアップデートを意識し、あやふやなレースに無理をして手を出さないことは勿論のこと、一方で、稼ぎ損なうという機会損失を防いでいかねばなりません。
要するに、時代が変わったなら、それに合わせて自分も変わらないと駄目だということです。
身を削りながら小額で「当てもん競馬」をやっていて、たまに当たることもあるのでしょうが、それでいくら儲かってます?
じわじわ損の上乗りが続いているだけでしょ?
だとしたら、この記事を見た今日が吉日かと。