今の日本や将来の自分自身に対して漠然とした不安を抱いている人は少なくありません。
だからゆえ、ひたすら「安定」という名の不安定なものにしがみつこうとしますが、そもそも人生は一寸先は闇、所詮博打の世界です。
次にサイコロを振って、丁と出るのか半と出るのかなんて全く分かりません。
しかし、確実に言えることは、人生というのは、
「そもそもタネ銭(元手)がなければ、勝負すらさせてもらえない」賭場であるということ。
つまり、タネ銭がなければ、丁が出ようが半が出ようが、その人にとって全く関係のない話で、これでは人生に参加しているとは言えません。
賭場に出れないということは、人生に変化を起こすことができないということです。
賭場で張るにはタネ銭が要るのは当然です。
ましてや、人生という賭場で勝負を臨むには「一定以上のタネ銭」が必要だと思います。
ここでいうタネ銭とは、お金のことだけを指す訳ではありません。
思考が変われば行動が変わります。
行動が変われば習慣が変わります。
習慣が変われば徐々に結果が出て人生が変わります。
様々な偉人が似たようなことを言っていますが、この大元となるのが「思考」です。
思考を変えるには貪欲に知識を吸収するより他ありません。
競馬でお金を稼ぐなら、まずは場に参加させてもらえるだけの知識とお金という「元手」を構築する必要があります。
元手さえあれば、あとは風を読みながら勝負に出る機会をじっと待ち続ければいいんです。
その元手の片方である知識をタダで取り込もうとしたがる人が一定数います。
競馬が遊びの領域なら全然構いません。
しかし、競馬でお金を稼いで人生を変えようとするなら、その土台となる知識の吸収にお金をケチってどうすんの?…という話。
こんな思考で行動が変わるはずがない。
地頭が悪いとしか言いようがありません。
知識を吸収するために「お金を払う」という痛みが伴っているから、それを取り戻そうという気持ちが持続し、その持続性が人生を変えようという意識の原動力になるんです。
じゃあ元手のもう片方のお金はどうするか?
コツコツ貯めていくより他ありません。
今はもうお亡くなりになっていますが、女優の野際陽子さんが33年間毎日500円玉を貯金していたら3000万円になっていたそうです。
これを真似て1日100円貯金しても1ヶ月3,000円になります。
「おとなの部活」の中でも「365日貯金」を紹介したことがあったと思います。
ロクにお金のないボンビーな奴ほど、こういう小さいことをバカにしてやろうとしないんですよね。
何も事を起こそうとしないから、昨年も今年も来年もずっと「お金がなーい」「時間がなーい」とほざき続ける訳ですよ。
1日100円×30日=3,000円という結果にしか目を向けないから。
一定期間これを続けたら、「1日100円を150円とか200円にできないか?」とか「他に貯まる方法がないか?」とかに考えが向くのが普通。
そして、最初はのほほんと続けていたものが計画性のある内容に変わるかも知れません。
行動から新たな思考が生まれる訳ですね。
こうやって貯まった僅かな元手をどのように使うのか?
この解答は明解で、
「波及効果の高いものへ投資をする」
これが答えです。
ここからはお金に特化した話をしていきますが、
動かせる金額が小さい人ほど、大きな獲物を狙おうとします。
わざわざオッズの高い、当たらない馬券を買おうとします。
どうも勘違いをしている人が多いのですが、波及効果とは、
波紋が広がるように徐々に広い範囲に効き目が広がっていくことを意味するもので、一気に拡散することではないです。
例えば、1.3倍のオッズを狙って的中率が50%であれば、回収率は65%ですから赤字です。
少し頑張って的中率を60%に引き上げれば回収率は78%と幾分赤字が減ります。
さらにもうひと頑張りして的中率を80%にすれば、ここでようやく回収率が104%です。
ですが、これも一定期間続けていれば、
「オッズが跳ねたレースはどういうレースなのか?」
「ワイドにすることでもう少し回収額を上げられないか?」
「ワイドを買うに適したレースとはどういうレースだろう?」
とか色々考えるようになり、的中率が80%に満たなくても100%を超える回収率が得られる訳ですよ。
つまり、行動から新たな思考が生まれるということです。