ウォーレン・バフェット…名前くらいは聞いたことがあるかと。
投資の神様と言われている世界的な投資家です。
そんなバフェットが、実は、若い頃に競馬でボコボコに負けたことがあるという話はあまり知られていません。
黒歴史なのかも知れませんね。(笑)
のちに投資で名声を得るほどの人ですから、勿論テキトーに馬券を買っていた訳ではないと思います。
当時下院議員だったお父さんに頼み込み、議会図書館から競馬予想に関する本を何冊も借りて読み、古い予想紙も大量に手に入れて読み漁り、徹底して知識を吸収したそうです。
ところがある日、最初のレースをはずした後、次々に賭け続けて175ドルもの損失を出してしまいます。
当時の175ドルは、新聞配達を一週間続けなければいけない位の額だったそうです。
この時にバフェットが犯した失敗は、175ドルの損失を出したことそのものではなく、
レースに負け続けたことで冷静な判断力を失い、感情に流され、
「もう1レースだけ賭けよう。もし当たればこれまでのマイナスを取り返せる」
と思ってしまったこと。
今のバフェットからは、とても考えられません。
買った馬券が尽くはずれ、段々と冷静さが失われて感情に流されてしまう…。
そうなると、投入金額を上げたり、オッズの高いものに目を向けたりして、負のスパイラルに陥ってしまうのがお決まりの道かと。
バフェットの
「投資の第一のルールはお金を失わないこと。第二のルールは第一のルールを忘れないこと。」
という名言は、競馬でボコボコに負けた経験からきているのかも知れません。
勝つ競馬と負けない競馬、
一見同じような意味合いに感じるかも知れませんが、実は似て非なるものだと思います。
「どうやって増やすか?」ばかりを考えていると欲が出ます。
そうではなく、「どうやって損失を抑えるか?」を意識しましょう。
攻めるだけではなく、守ってばかりでもなく、攻めながら守る。
これが理想だと思います。
その結果ガミったとしても、投入したお金の何割かは回収できて損失が抑えられた訳ですから、決して無駄ではありません。