スーパーの鮮魚コーナーで、ひとりで後ろ手を組んでぼけーっと刺し身を見て佇んでいるおっさんを必ず見かけますけど、あの行動って何なんですかね?
「きっと夕食で刺し身を食べたいんだろうけど、高くて奥様に切り出せないんだろうなぁ」
とか、
「おいおっさん、知ってるか?今こんにゃくを使って刺し身の食感を再現しようと研究開発に勤しんでいる企業があるから、もう少し我慢すれば貧乏なあんたでもパチモンを安く楽しめるようになるぞ」
などと心の中で可哀想なおっさんに話しかけたりしています。(笑)
で、ここからが本題。
自分は馬券を買うことをよく買い物に例えて話すことが多いですが、人は、買おうとするモノの欲求度が高ければ高いほど、後から後悔したくないので、慎重にチェックをすると思います。
もし、他に似たような他社製品があれば、機能やスペック、使い心地などを較べてみたりもするでしょう。
それでも色々検討した結果、買わない選択をする場合もあるかと。
だけど、「自分自身の力で競馬で稼げるようになろう」と思って馬券を買っているはずなのに、結構ずさんな選択をしているのを稀に見掛けたりします。
つまり、レースや馬を選ぶ時にも、買い物をする時と同じ気持ちになってみて下さいということです。
そういう意味に於いて、予想をすることや馬券を買うことと日常生活は直結したものであり、レースや馬選びの本質的な訓練は、日常の行動からできると自分は思っています。
こうして様々な見識を深めることで、何が本当に良いモノなのかが自ずと見えてきて、安物買いの銭失いをすることが少なくなり、お金の使い方が良くなります。
そうすると不思議なもので、オッズを見て「過剰に買われているのか?」「妥当性がある」「何か問題があって世間が避けている」「お買い得」というようなことが何となく感覚的に分かってきます。
それが正しいか否かは取り敢えずはどうでもよくて、イメージが湧いてくるかどうかが大事なのです。
なぜか競馬予想ともなると、多くの人があまりにも「けーば、けーば」しすぎていると自分は感じてしまう訳ですよ。
それと、折角ここまで予想をしたのだから馬券を買わないと損という謎の発想は止めましょう。
予想をしたからこそ買わない選択も出てくるはずです。
悪いものは買わない
なるべく良いものだけを選りすぐって買う
ただそれだけの話であって、ここに金銭的なリスクという概念は存在しないはずです。
ウォーレン・バフェットの本などを読んでみると腑に落ちると思います。