毎度言っていることですが、競馬でお金を稼ぐにしても、お金を稼ぐ目的を明確にしなければ、然るべき戦術も決まりません。
「何のために、いくらのお金を毎月稼ごうと思っているのか?」
これ、本当に大事なことですが、この国は海外と違ってお金に対する教育なんてものは一切やりませんから、考えても何も出てこない人の方が圧倒的に多いと思います。
そういう人は、今の収入に5万円増えた時のことを思い描いてみるといいかも知れません。
「今の収入に5万円増えたらどんなことができるのか?」
たった5万円でも考え方一つで生活の質というか幅を案外変えることができるんじゃないでしょうか?
令和4年度の国税庁の「民間給与実態統計調査結果」によると、年収1,000万円以上の人は全体の5%ほどだそうです。
この人たちが全納税額の凡そ半分を収めているので、日本に於いては、世間一般的に年収1,000万円以上の人をお金持ちと定義付けられているようです。
しかし、「このお金持ちの人たちが全員幸せか?」となると、それはまた別の話。
人は見掛けによらずと言いますから、
意外と立派な見栄えのいい住宅や車のローンの支払いにアップアップしているかも知れません。
子供の教育費に莫大なお金を注ぎ込んでいるかも知れません。
或いは、両親の介護にお金が掛かっているかも知れません。
つまり、何が言いたいかというと、収入を総額で考えるなということです。
例えば、毎月の給与が25万円、賞与が年間に30万円ずつ2回支給されている人がいたとしましょうか。
この人の年収は360万円で、平均すると毎月30万円の生活ができることになります。
では、ここから家賃やローン、食費、水道光熱費、携帯電話料金などの毎月必ず支払わねばならないお金を差し引くと、この人が自由に使えるお金はいくら位でしょうね?
勿論、その人の家族構成や実家で親と同居しているかどうか、また、ローンの有無や月々の支払額によって個人差はあるでしょうが、家族構成の多い人や賃貸住宅に住んでいる人などは、自由に使えるお金が然程多くないということは容易に想像がつきます。
では、ここに競馬で稼いだ5万円が毎月加わるとどうなるでしょうか?
お金に余裕ができますから、気持ちにもゆとりが生まれます。
奥様に今まで贈れなかったプレゼントをすることで、家庭の中が明るくなるかも知れません。
家族で色んな場所に出掛け、お子様に非日常の経験をさせてあげることで視野を広げることになるかも知れません。
自分の趣味にもっとお金を掛けれるかも知れません。
コロナ前よりも料金が一気に上がったとはいえ、LCCを上手に活用すれば、結構格安で国内外を移動できます。
今以上にできることが増え、行動範囲が確実に広がると思います。
これだけでも人生が豊かになるかと。
人生というものは様々な経験をしてナンボじゃないですかね。
競馬は目的(という人の方が圧倒的多数ですが)じゃなくて手段だと割り切って、稼いだお金でもう少し他のことに目を向けてみては如何でしょう?
そうやって今を楽しみながら将来の準備を整えていく。
将来は今の延長線上にあるものですから、今がわやくちゃ(めちゃくちゃという意味の島根の方言らしいです)だと、必然的に将来もわやくちゃになります。
態勢を立ち直せるのは自分自身だけです。