「コンコルド効果」という言葉をご存知ですか?
これは、イギリスとフランスの共同事業である音速旅客機「コンコルド」の開発投資にちなんで名付けられたものです。
1969年に始まったコンコルドの事業は、多額の予算を費やしたがために軌道に乗せる見通しが立たないままずるずる事業を継続し、ようやく運航停止に至ったのが2003年。
このように、費やした時間や金額を惜しむあまり、引くに引けずに損失を大きくしてしまう状態を引き起こす心理を「コンコルド効果」と言います。
馬券を買う時にも費やした時間や金額を惜しむあまり、引くに引けずに損失を大きくしてしまうことってありますよね?
「せめて負けた金額くらいは何とか取り戻したい」
なんて時が最も危険な状態で、往々にして損の上塗りになってしまいます。
これは、サンクコストを諦めきれずにズルズル行っちゃう心理が働いている訳です。
サンクコストとは、今撤退しても回収できないコストのことで、埋没費用とも言います。
損失を最小限に食い止めるのは、単純に「諦める」ことです。
例えば馬券を買う前に、
プランを構築していない場合は「上限」を決めることです。
「最初のレースで負けても1日3レースまで」とか「馬券を買うのは1日あたり5,000円まで」とかのように。
プランを構築している場合は、最初のレースをしくじったら、一旦退いて、その時点での損失を残った日数で割って、各々の目標金額を上乗せすればいいんです。
要はゼロベース思考。
ゼロベース思考とは、過去の失敗は過去のものとして、これからの行動をゼロから考えようというものです。
これ、単に先送りしているだけなんですけど、資金力に乏しい人にとっては、こうすることが今のところは最も合理的判断だと自分は思っています。
そして、何より大事なことは、いい加減な気持ちで最初のレースの馬券を買わないことです。
一発必中、利益が少なかろうが即勝ち逃げ。
これが競馬でお金を稼ぎ続ける鉄則かと。