自分は「カズレーザーと学ぶ」という番組をTVerでよく見ていますが、いつだったか「疑似確信効果」が話題となり、その時「これ、馬券を買う時に陥りやすいな」と思ったので、今回はその話を。
「疑似確信効果」とは、結果が予想通りだとリスクを避けようとするが、結果が思わしくないとリスクを冒そうとする傾向のことを言います。
例えば、
土曜日に複勝オッズが1.2-1.4倍の1番人気の馬に狙いを定めて1.3倍の複勝が的中したとすると、
予想通りの結果が得られたので、「よし、明日も頑張ろう」となりますよね?
これは疑似確信効果が良い方に作用しているので何も問題ないです。
でも予想に反して不的中を喰らってしまったら、ここで精神状態が不安定になる訳ですね。
個々で程度差はあるでしょうけれども、必ず誰にでも起こる現象で、勿論自分も例外ではありません。
ただ、本当の問題は不的中を喰らったことではなくて、このあとです。
「何としても目標額をクリアせねば」
「せめて元をとることは絶対にやらないと」
などと色々なことが頭に浮かんでくると思います。
それがリスクの高い選択に向かわせる訳です。
例えば、
「多額のお金を投じてまた不的中を喰らったらダメージが大きくなる」という不安感から小額の投入で済むオッズの高いゾーンや馬券種を狙ってみたり、
或いは、大金を賭けてみたり、追い上げをしてみたり。
誰しも経験があるかと。
こうした行動が良いとか悪いとかという以前に、そもそもこれらの手段が現在のあなたの状況、性格や気質に合っているかどうか?
ここに問題の本質があると思っています。
馬券を買い続ける限り、この「疑似確信効果」が消滅することは絶対にないです。
それならば、なるべく気持ちが楽になる方法、プレッシャーがかからない方法、一旦下がったモチベーションを再び引き上げる方法がいいと思いません?
それが「目標金額分散法」というものです。
これは、少し乱暴な言い方をすれば、「今日できなかったことは、無理をしないで先送りしちまえ」という考え方です。
例えば「競馬開催日50日間で5万円を稼ぐ」という計画を立てたとしましょう。
単純に、1日あたりの目標額は1,000円ですね。(こういう平均的な目標設定は正直おすすめしませんが)
4日目までは順調に目標をクリアできていましたが、5日目は不的中を喰らってマイナス2,000円になってしまいました。
とすると、5日目の目標から3,000円遠ざかっている訳ですね。
計画の残りの期間は45日です。
じゃあ、5日目の目標額1,000円と不的中を喰らった損失2,000円とを合算した3,000円を計画の残り日数の45日で割ると?
67円ほどですね。
これを6日目以降の目標額1,000円に乗っければいいじゃないですか。
つまり、6日目以降の新たな目標は、1日1,067円になる訳ですよ。
気持ちが楽になったでしょ?
プレッシャーを感じますか?
明日(若しくは来週)は気持ちを切り替えて頑張ろうと思えるでしょ?
不的中を喰らうのは、各人の経験値の差によって多い少ないはありますが、誰にでも起こることです。
それでいちいちカッカしていたら、どんどんお金を持って行かれます。
「疑似確信効果」が悪い方に向くと、大抵ロクなことになりません。
だから、こういう対処法を知っておくといいですよという話。
とはいえ、そもそも計画を立てないことにはこの対処法が使えませんね。
それと、この対処法は万能ではありません。
後ろに行けば行くほど、つまり、残り日数が少なくなるにつれて、不的中を喰らうと挽回する目標額が高くなってきます。
でも、よーく考えてみて下さい。
そもそもの計画は、
「競馬開催日50日間で5万円を稼ぐ」
でしたよね?
50日という期間と、5万円という金額。
優先順位が高いのはどちらですか?
5万円の方じゃないですか?
だったら、期間を延長すればいいじゃないですか。
で、ですね、
なるべく不的中を喰らわないように馬券力を向上させるには、
手前味噌で恐縮ですが、↓ がいいと思います。