今回の投資対象レースは7月12日(日)の阪神競馬場2レースです。
この時期の競馬は「これ!」といった馬が見つかりにくいため、競馬をするにはある程度のリスクを承知で投資をしないといけません。
今回の阪神競馬場2レースも同じです。
ハッキリ言って先月までの投資に比べると難易度はかなり上がっていますが、比較する基準をしっかりおさえて予想をすればきちんと的中できます。
コンピ指数で馬券が買えそうな馬を絞る
まず出走前日の段階で馬券になりそうな馬を何頭か選びます。
とはいえ、夏競馬は春や秋に比べて候補になる馬がハッキリしにくい傾向があるため、候補にする馬の数も少し多めにとってもいいでしょう。
例えば今回の阪神競馬場2レースでは「コンピ指数」を基準に選定しています。
というのも、このレースでコンピ指数1番人気である2番テイエムゴールデンでも、コンピ指数は70しかなく、コンピ指数60台の馬が4頭もいるのです。
[box05 title=”コンピ指数60以上の馬”]
- 2番テイエムゴールデン(コンピ指数70)
- 4番ビップテッペン(コンピ指数60)
- 8番ストークダバノン(コンピ指数61)
- 11番ワンダーアマルフィ(コンピ指数62)
- 16番アカボシ(コンピ指数69)
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コンピ指数を見ただけでも阪神競馬場2レースは「荒れる」傾向が強く出ています。
そのため「複勝+ワイド」や「単複2点買い」といった馬券術を使うとリスクが高くなるため、素直に「複勝1点買い」で投資をする…となります。
馬柱を比較して馬券を買う馬を見つける
複勝一点買いする馬をコンピ指数上位5頭の中から選ぶ時、必ず見るべきものが「馬柱」です。
馬柱には過去のレース成績や騎乗してきた騎手など細かいデータがチェックできます。
1頭ずつ馬柱をチェックして「この馬なら3着以内に入りそうだな」という馬を見つけられるか?が投資で成功するポイントです。
では具体的にどんなポイントを見て、どう判断すればいいのか…?
1頭ずつチェックしてみてみましょう。
2番テイエムゴールデン
出典:JRA
直近3走は3着以内に入っていて、3着内率0.800と高いので複勝一点買いで習うには申し分ない材料です。
過去に出走したレースも阪神競馬場2レースと同じ1800メートルのダートコースなので、実績面でも安心できます。
…にもかかわらずコンピ指数が70しかないのはなぜ?
また、前走ルメール機種から岩田望来騎手に乗り替わったのも評価としては大きなマイナスと考えられます。
表面上は見栄えが良いですが、マイナス要素も決して無視できないほど大きなものなので気軽に「この馬!」とは決められないですね。
4番ビップテッペン
出典:JRA
3着内率0.600と決して悪くありませんし、直近3走も3着以内に入っているので実力はあると思います。
しかし阪神競馬場2レースに限ってはコンピ指数が60しかなく人気も5番人気のため、2番テイエムゴールデンに勝てるか?と考えると不安要素が大きいのが本音です。
また、過去のレース戦績でも確かに直近3走は3着以内に入っているものの、僅差だったわけではありません。
となると、この馬を複勝一点買いして的中できる可能性は低いため候補から外れます。
8番ストークダバノン
出典:JRA
過去2戦しかしておらず、どちらも3着以内に入っていないためパッと見た感じ「この馬はないな~」と思うでしょう。
しかしよく見ると、過去出走したレースは全て芝コース。つまり、今回がダート初出走なのです。
しかも他の馬は前走が6月だったのに対してストークダバノンは前走が5月2日とかなり間隔をあけての出走になっています。
となると、2ヶ月しっかりダートの練習をして今回に臨んだ…とも考えられます。
コンピ指数もわずか1差とはいえダートで結果を残している4番ビップテッペンよりも高いのを考えると、思い切ってこの馬で勝負するのはアリではないでしょうか。
11番ワンダーアマルフィ
出典:JRA
前走・前々走と僅差で2着になっていて、3着内率も5割をキープしています。
ただし、騎乗する長岡禎仁騎手が今年まだ2勝しかしていないため、そこに大きな不安が残ります。
今回の会場がローカル競馬場であれば問題ないのですが、残念ながらこの日の阪神競馬場ではGⅢのプロキオンステークスが開催されるため、しっかり実績のある騎手がそろっています。
そう考えるとワンダーアマルフィで投資をするのは少し勇気がいりますね。
16番アカボシ
出典:JRA
武豊騎手が継続騎乗しており、3着内率が5割、前日から2番人気でコンピ指数も69…とここまで見ると非常に魅力的な馬に見えます。
しかしよく見てみると2戦しかしていないうえに、2着になった新馬戦も着差1.2秒とかなり離されています。
前走も0.8秒離されて4着だったのですが、それでも今回2番人気なのは個人的に解せません。
「武豊が乗るから買われているのでは?」という印象が強く、馬自体の実力は??なのが正直な感想です。
阪神競馬場2レースはどの馬で投資すべきか?
先ほど解説したように今回投資の対象候補となった5頭については、どれも「帯に短し、たすきに長し」の状態です。
強いて挙げるとするならば2番テイエムゴールデンか8番ストークダバノンかの二択になります。
2番テイエムゴールデンは1番人気で実績も十分ですが、騎手が岩田騎手に乗り替わった点とコンピ指数が70しかない点がどうもひっかかります。
一方8番ストークダバノンは、過去に1回も3着以内に入っていないものの、出走回数は2回だけでしかもダートは今回が初出走。
両者を比較すると、8番ストークダバノンの2ヶ月間隔をあけての今回の出走は「しっかりとダートの準備をしてきた」とすれば、勝算があって挑んでいるともとれるため、8番ストークダバノンの複勝一点買いで投資することにしました。
馬が一頭に絞り込めない場合は?
冒頭でも言いましたが、夏競馬はどうしても出走する馬のレベルが全体的に落ちるため、なかなか投資する馬を1頭に絞り込めないレースが増えていきます。
今回の阪神競馬場2レースのように、ある程度リスクを理解したうえで馬を選ぶことも大切ですが、中にはどう検証しても絞り込めないレースもあります。
そんな時は「買わない」という選択肢もアリです。
もちろん馬券を買わないとお金は増えないので、少しリスクを背負ってでも馬券を買わないといけない時もあります。
しかしレースは1日24~36レースあるため、その中でもっともリスクが低いレースを選べばいいため「このレースは難しそうだな」と思ったらスルーしてもかまいません。
「投資するレース」がしっかり見極められると的中率も安定するため、効率よくお金が増やせるので「馬券を買わない」という選択肢を常に入れて競馬に挑みましょう。
阪神競馬場2レースの結果は?
不安要素はあるものの、勝算があると判断したため8番ストークダバノンの複勝で投資した阪神競馬場2レース。
結果は1着に入ってくれたため無事に投資に成功した形になりました。
仮に2番テイエムゴールデンを買っていたら、次に投資できるレースを探していました。
この時大事なのは「負けた分を取り返すだけ」に留めておくこと。
競馬で負ける人は、不的中を喰らうと「外れ馬券を買ったお金+利益」を次のレースで獲ろうと考えます。
そうなると、必然的に高いオッズ層を狙うことになるため、より不的中を喰らう可能性が高くなります。
1回不的中になった時点でその日の投資は「失敗」ですから、まずはプラスマイナスゼロに戻すことを優先しましょう。
チャンスは来週以降もたくさんころがっていますので、無理をせずに取り組んでください。
今回の投資競馬のポイント
阪神競馬場2レースは、今までの投資レースに比べるとパッと馬を選びづらいレースではありました。
秋競馬が開催されるまでこういったレースが続くのが毎年の競馬の傾向です。
だからこそ「どこまでリスクを背負って投資ができるか?」が大きなポイントになってきます。具体的には次の点を押さえる必要があります。
- 投資対象の候補となる馬を数頭に絞る
- 馬柱から「良い点」「悪い点」を把握する
- 良い点>悪い点の馬を見つけて投資
- 見つからない場合は「買わない」の選択肢もアリ
夏競馬は一年の中でも難しい時期です。
だからこそ、夏競馬特有の投資スタイルを確立して乗り切ってください。