今回の投資レースは中京競馬場3レースです。
今回の中京競馬場3レースは馬の実力を比較する時に使う「馬柱」を見てもどの馬もどこか一抹の不安があってハッキリと投資できる馬が決めきれないレースでした。馬柱で決めきれない場合は第2のフィルターとして「コンピ指数」を使っています。
今回はコンピ指数の使い方を中心に解説していきます。
馬柱から投資対象外の馬を消す
まずは馬柱をチェックして「この馬は来ないよな~」という馬を消していきます。
中京競馬場3レースは3歳未勝利戦ですから過去の戦歴で3着以内に入っていない馬は除外します。となると残るのは
- 1番シネマトグラフ
- 3番マルガリーテース
- 6番ビーポーレン
- 7番サントマリー
- 10番ゴールデンエポック
- 11番タマモティータイム
の6頭となります。さらに直近のレース(前走と前々走)で安定した戦績を残している馬に絞り込むと
- 1番シネマトグラフ
- 10番ゴールデンエポック
の2頭のみとなります。この2頭のうちどちらがより複勝馬券が的中しやすいか?を比較していきます。
「初出走」馬は迷わず除外
中京競馬場3レースに出走した14番イダですが今レースは初出走になっています。初出走の馬については基本的には投資対象外と考えます。
理由はシンプルで馬の実力を測る材料がほとんどないから。
基本的に馬の実力を最も正確測る材料として馬柱を使っているのですが初出走の馬は過去の戦歴はもちろんテン乗りによる補正も使えません。この中京競馬場3レースでも前日オッズでは14番イダは1番人気でしたが最終的に8番人気まで下がっています。
不確定要素が多い馬は投資の対象にはできません。そのため初出走しか走らない新馬戦は投資するレースとしては向かないのを覚えておくとムダなはずれ馬券を買わずに済みます。
2頭の中から投資する馬を厳選する
馬柱から投資する馬を1番シネマトグラフか10番ゴールデンエポックの2頭に絞れれば、次はどちらの馬がより3着以内に入る可能性があるか?を調べます。
その時に比較するポイントは
- 直近2レースの着差
- 騎手
- コンピ指数
です。
直近2レースの着差を比較する
前走と前々走の着差が小さいほど実力が伴っている馬と判断できます。まずは1番シネマトグラフから。
出典:JRA
過去2戦出走してどちらも3着以内に入っているため複勝率は10割となっています。しかし新馬戦は1着との着差が0.8秒と少し離されているのがネック。
とはいっても気になるのはその点くらいで、過去2戦とも左回りのレースですし距離も中京競馬場3レースよりも長いレースを3着になっていますから3着以内に来る可能性は十分あると思います。
対して10番ゴールデンエポックはどうなのか?
出典:JRA
前走は着差0.3秒、前々走は着差0.2秒を見る限り、安定して3着以内に入る可能性は高いと考えられます。また前走も前々走も1200メートルの芝コースですから馬柱を見る限り1番シネマトグラフよりも若干可能性は高いと言えるでしょう。
騎手を比較する
騎手の実力によっても結果は大きく変わってくるため、騎乗する騎手もチェックしましょう。まず1番シネマトグラフに騎乗するのは吉田隼人騎手
出典:JRA
過去2戦ともルメール騎手が騎乗していたのですが、今回ルメール騎手は不在となっています。そのため吉田隼人騎手のテン乗りとなるため評価としてはマイナスで考えなければいけません。
一方10番ゴールデンエポックに騎乗するのは北村友一騎手
出典:JRA
北村友一騎手は10番ゴールデンエポックの新馬戦に騎乗しましたがそれ以降騎乗していないため実質テン乗りに近い状態と考えられます。
騎手の実力を比較しても吉田隼人騎手と北村友一騎手であれば大きな違いはないうえにどちらも「テン乗り」と考えると中京競馬場3レースにおいて騎手の実力はあまり大きな影響はないと判断できます。
コンピ指数で比較する
最後に2頭のコンピ指数を比較します。
馬名 | コンピ指数 | コンピ順位 |
シネマトグラフ | 81 | 1位 |
ゴールデンエポック | 61 | 4位 |
明らかにコンピ指数は1番シネマトグラフに軍配が上がっています。しかも僅差というわけではなくコンピ指数が20も離れているため、少なくともコンピ指数を算出している日刊スポーツ新聞社は1番シネマトグラフの実力を高く評価している…となります。
ちなみに、コンピ指数2位と3位の馬はどうなのか?についても検証していきましょう。
コンピ順位2位の馬は3番マルガリーテースでコンピ指数は「64」でした。
出典:JRA
前走が着差0.2秒で2着、騎手も乗り替わりがなく前走のレースは1200メートルの芝コースなのを見ると3着以内に入る可能性は感じます。しかし前々走が1600メートルとは言え着差1.6秒で14着(しかも騎手がデムーロ)という時点で実力に不安を覚えます。
次にコンピ順位3位(コンピ指数63)の11番タマモティータイムはどうでしょうか?
出典:JRA
11番タマモティータイムも前走は着差0.1秒差で2着になっており、騎手の乗り換えもありません。しかし3番マルガリーテースと同様に前々走の負け方がひどく、着差が1.4秒も離れています。
そんな2頭にコンピ指数で負けている10番ゴールデンエポックが果たして3着以内に来るか?
…を考えると、単純に可能性の高さだけを比較すると1番シネマトグラフの方が高いと感じます。
前々走が0.8秒もついているものの、このレースで1着になった馬は3馬身以上離して勝っているため単純に「実力不足」というわけではないとも考えられます。
その証拠に中京競馬場3レースに出走する馬の中でコンピ指数が唯一80台なのを見ると中京競馬場3レースで最も複勝馬券が的中する可能性が高い馬は1番シネマトグラフとなります。
中京競馬場3レースの結果は?
1番シネマトグラフか10番ゴールデンエポックを比較した結果、1番シネマトグラフに複勝一点買いで投資をした中京競馬場3レース。複勝オッズを見ても2頭のオッズは大差がないためならば好材料が多い1番シネマトグラフに投資した方が的中する可能性は高いと判断しました。
結果、無事に1番シネマトグラフが3着以内に入り的中です。
さらに2着に10番人気の5番ピュリフィアンが入ってきたためオッズが上がり、配当金160円がつきました。
複勝一点買いする時は130円~150円くらいつけばいいので160円もついたのはラッキーでしたね。
今回の投資競馬のポイント
結果的に10番ゴールデンエポックも入ったため2頭に絞れた時点で「勝ち」ではありました。しかし確実に利益を出すためにもしっかり馬の実力を突き詰めて複勝の一点買いで仕留められなければいけません。
そのために馬柱やコンピ指数といった情報を使ってしっかり分析する力が求められます。具体的には
- 馬柱で馬をふるいにかける
- 着差や騎手を比較して実力を測る
- コンピ指数を比較して実力差を調べる
といった行動が必要になります。
特にコンピ指数は数字で表されているため多い・少ないで実力を決めがちですがそこまで単純なものではありません。
- 他の馬の指数と比較してどのくらい差が開いているのか?
- コンピ順位と人気順位(オッズ)に矛盾はないか?
も併せて見るが重要です。コンピ指数を上手に活用して投資競馬に役立てて下さい。