今回の投資レースは2月9日(日)の京都競馬場2レースを選択しました。
1番人気と2番人気に馬券が集中している『二強レース』と思いがちですが、しっかり分析していくとどちらも一抹の不安を抱えているため、1番人気と2番人気以外から3着以内に入る馬を見つけて的中させました。
- なぜ二強のどちらも馬券が買えなかったのか?
- どうやって“第3の馬”を導き出せたのか?
そのポイントを詳しく解説します。
二強の馬の馬券が外れると思った理由
京都競馬場2レースの出走前日のオッズを見ると8番ルベルアージと10番クールインパクトに馬券が集中しているのが分かりました。
競走馬名 | 単勝オッズ(前日) | 複勝オッズ(前日) |
ルベルアージ | 2.3倍(1番人気) | 1.1~1.4 |
クールインパクト | 2.4倍(2番人気) | 1.3~1.8 |
クリノキングボス | 6.1倍(3番人気) | 1.5~2.4 |
さらにコンピ指数も8番ルベルアージは80、10番クールインパクトが77となっています。
以上の数字だけを見れば8番ルベルアージと10番クールインパクトの2頭は高確率で3着以内に入る…とおもうでしょう。しかし馬柱を見ると「あれ?」となります。
ルベルアージの不安点
8番ルベルアージの馬柱を見ると前々走は3着、前走は2着となっており騎手も前々走から武豊騎手が騎乗しています。別に大きな問題はないように見えますが実は3着になった前々走は着差が1.7秒も離れています。
さらに新馬戦も芝コースとはいえ着差1.5秒離れて11着。ポジティブに考えると「少しずつ調子を上げている」かもしれませんが単勝オッズが前日の時点で単勝オッズが1倍台になるほど圧倒的な実力があるようには見えません。
前々走の着差が0.4秒以内であれば納得できるのですが3着とはいえ1.7秒はあまりにも離され過ぎているため8番ルベルアージで投資をするのには一抹の不安があります。
クールインパクトの不安点
馬柱を見ると良い材料は前走が2着だったことくらい。過去6戦出走して2着は1回だけでそれ以外は全て4着以降ですし、唯一2着になった前走も着差が0.5秒とかなり離されています。
さらに騎手の乗り換えも好材料と呼ぶには至らず。
確かに新人の岩田望来騎手に比べて川田将雅騎手に乗り替わったのを見るとこのレースにかける思いは伝わりますが「テン乗り」のため過度な期待はできません。
となると、10番クールインパクトで投資をするのも外れるリスクが決して小さくないため、強気に勝負はできません。
テン乗りとは?
騎手がその馬に初めて騎乗すること。個人的にルメールやデムーロなど一部の騎手をのぞいてテン乗りがあった場合、馬の評価に対して「マイナス要素」として考えています。
人気上位2頭以外から来る馬を探すには?
京都競馬場2レースは8番ルベルアージと10番クールインパクトに馬券が集中しているものの実力を調べると「必ず3着以内に来る」と断言できない不安要素があります。
両方とも4着以下になる…という可能性は低いもののどちらか一方が4着以下になる可能性は十分にあります。
8番ルベルアージか10番クールインパクトのどちらか一方に絞ろうとしても確信をもって3着以内に来る理由が両馬にはないうえに、オッズを見ても馬券が集中しているため複勝1点買いしても旨味が少ない。
つまり人気上位2頭で投資をしても「ハイリスクローリターン」になってしまうのです。
ではどうすればいいのか?選択肢は大きく分けて3つあります。
1.別の最も分かりやすいレースで投資する
2.8番ルベルアージか10番クールインパクトのどちらかを複勝1点買い
3.8番ルベルアージと10番クールインパクト以外に3着以内に来る馬を探す
1.は最も安全な判断と言えるでしょう。ただし京都競馬場2レースよりも分かりやすいレースが存在する保証はないですし損失を出さない反面利益が出ないデメリットもあります。
2.ですが「投資競馬」の観点から考えると最悪の判断です。
2頭のどちらかが来るか分からず馬券を買えばそれはもう「投資」ではなく「ギャンブル」になります。ギャンブルをすると絶対に競馬で稼げなくなるので2頭で悩んだ時点で潔く撤退した方が良いでしょう。
3.ですが難易度は高くなりますが「どの馬が来るか?」が見つけられれば高配当が期待できます。レースによっては馬を見つけるのが難しく撤退を余儀なくされるケースもありますが京都競馬場2レースに限っては見極められるレースだと思いました。
3着以内に入る馬を見つける方法
人気上位2頭以外から複勝で的中する馬を見つける場合、まずチェックすべきは「馬連オッズ」です。
馬連オッズで8番ルベルアージと10番クールインパクトのどちらも絡んでいない組み合わせで最もオッズが低いものを選びます。京都競馬場2レースの場合は15番人気の4-7になります。
次に4番ロワシャンパーニュと7番ロッシュローブの馬柱を見てみましょう。
出典:JRA
正直、馬柱からはどちらの馬が強いか?は判断しにくいです。
4番ロワシャンパーニュは前走2着になっているものの着差が1.1秒もあるためプラスの材料にはなりません。無理やり両馬を比較するのであれば
- 新人の岩田望来騎手よりも経験値が高い藤井勘一郎騎手が騎乗する4番ロワシャンパーニュの方がいいかも?
- 7番ロッシュローブは今回が初のダートコース、一方4番ロワシャンパーニュは1800メートルダートは今回で3レース目
…くらい。
そこで4番ロワシャンパーニュと7番ロッシュローブのコンピ指数とデータマイニングを比較してみました。
競馬指数 | ロワシャンパーニュ | ロッシュローブ |
コンピ指数 | 60 | 54 |
マイニング順位 | 3位 | 5位 |
対戦型マイニング順位 | 3位 | 4位 |
競馬指標を見ると全てにおいて4番ロワシャンパーニュの方が優勢です。しかもデータマイニング順位もロッシュローブはスピード型と対戦型で順位が違うのに対して4番ロワシャンパーニュはどちらも3位となっています。
以上の点から3着以内に来る可能性が高いのは4番ロワシャンパーニュと判断。
複勝オッズも低くても1.5倍は堅いため4番ロワシャンパーニュの複勝一点買いで投資しました。
4番ロワシャンパーニュの投資額は控えめに
人気上位2頭以外から馬を選択して投資をする場合、的中した時の配当が期待できる反面、外れるリスクはどうしても高くなってしまいます。
そのため、あえて掛け金を抑えて外れた時のリスク管理だけは忘れずに。
「オッズが高い=外れるリスクが高い」という事を意識してリスクに見合った掛け金を掛けられるようになると、資金の減りが抑えられ投資競馬でお金が増やすくなります。
京都競馬場2レースの結果は?
あえて人気上位2頭を選ばず4番ロワシャンパーニュの複勝一点買いで投資した京都競馬場2レース。結果は複勝300円という高配当で無事的中できました。
実際に人気上位2頭をあえて外して投資をする戦略は以前にも紹介しています。
前回は配当の低さがネックでしたが今回は馬の実力に対して不安要素があったため、あえて人気上位2頭を投資の対象から外しました。
逆に2月8日に開催されたアルデバランSのようなレースは人気上位2頭を中心に馬券を買うのが正しい投資と言えるでしょう。
1番人気である6番ロードレガリスも2番人気の5番スワーヴアミラスも馬柱を見ただけでこの2頭が来るのがハッキリ分かります。
出典:JRA
そこで
- 5番スワーヴアミラスと6番ロードレガリスのワイド馬券
- 5番スワーヴアミラスの複勝馬券
の二点買いで買えば一気に利益が取れます。(5番スワーヴアミラスを複勝馬券で買うのは複勝オッズの変動幅が6番ロードレガリスよりも広いから)
今回の投資競馬のポイント
同じ人気が2頭に集中しているレースは探すと結構あります。しかしオッズや馬の実力によって同じようなレースでも戦略が変わってきます。
オッズや競馬指標に依存せず、しっかりと馬の実力を分析してお金を掛けるべき馬なのか?を判断してください。そのためのポイントとして
- 馬柱の過去の戦歴を確認する
- 不安要素が少しでもあれば投資の対象から外す
- 確率50%で投資をするのは危険
は覚えておくように!