競馬で効率よく勝つために「軸馬」を決めて馬券を買う人も少なくありません。
軸馬を正しく決められれば、少ない点数で的中できるため、利益効率が向上します。
軸馬の決め方や見つけ方についてさまざまな方法がありますが、競馬初心者でもかんたんに軸馬候補を絞り出す方法があるのをご存知ですか?
特にGⅠなどメインレース中心に馬券を買っている人におすすめの軸馬探しの裏ワザを紹介します。
自分もワイドや馬連メインでを買う時によく使うテクニックです。
競馬における軸馬を決めるメリット
競馬を始めて間もない人もいるかもしれないので少しだけおさらいをします。軸馬は主に馬連や三連複などの連対式馬券を買う上でとても重要な役割を担っています。
そのため「軸馬を正しく選べるか?」が競馬予想に大きな影響を及ぼすのです。具体的に軸馬が正しく選べるようになれば次のようなメリットがあります。
買い目の点数が減らせる
軸馬は連対式馬券を買う際に組み合わせの片方を固定するための馬です。例えば馬連の場合『絶対に2着に入るであろう馬』を軸に据えられれば、その馬が絡まない組み合わせの馬券は買う必要がなくなりますからね。
つまり軸馬が決められれば馬券を買う点数が抑えられる・・・ということ。
点数が抑えられれば1レース当たりにかける掛け金も少なくなります。また的中したのに払い戻しが掛け金を下回る状態(トリガミという)にもなりにくくなります。
馬券の的中率が上がる
軸馬が正しく選べれば的中率が上がります。軸馬は馬券を予想する際に軸にする馬であり、正しく選べれば連対式馬券のうちどこかに入ってくるからです。
例えば馬連や枠連であれば2着以内に、ワイドや三連複など的中範囲が3着以内の場合は3着以内に入る馬を軸に据えるのが基本です。もちろん連対式馬券の場合は組み合わせすべてが当たっていないと的中にはなりませんが、テキトーに選ぶよりも軸馬を決めて予想した方がはるかに的中率は高くなります。
馬券を買うレースを厳選できる
これは競馬で勝てない人はぜひ知ってもらいたいのですが、軸馬が決められるようになると勝負レースが厳選できます。つまり余計なレースに手を出さなくなるわけです。
手法やロジックによって軸馬を見つけやすいレースと見つけにくいレースに必ず分かれます。見つけやすいレースはいいのですが見つけにくいレースで無理に勝負する必要はありません。
つまり軸馬が正しく見つけられるようになれば“勝負レース”も厳選できるようになるのです。
特にお金を稼ぐために競馬をしている人は勝負レースの選定でだいたい結果が決まります。競馬で稼いでいる人ほどレースを厳選して取り組んでおり、レースの選び方の1つとして『軸馬が分かりやすいレースか?』が活用できます。
競馬経験者の一般的な軸馬の決め方
先ほど軸馬がどれだけ競馬の結果に大きな役割を果たしてきたか・・・についてお話ししました。では具体的に軸馬をどのように決めればいいのでしょうか?
軸馬の決め方は色々な方法があります。人によって使っている方法や軸馬にする基準を変えていますが一般的な軸馬の決め方は以下の通りです。
単勝人気を見て選ぶ
多くの人が軸馬選びの材料にしているのが単勝人気です。単勝人気は単勝馬券が多く買われた馬から順番に順位付けされており、競馬サイトでも当日の出馬表で発表されています。
人気が高い・・・ということは多くの人が「この馬が1着になる」と予想しているわけです。そのため人気が高い馬を軸馬に据えて競馬を予想する人は少なくありません。
ただし人気がある馬が必ず馬券に絡んでくる保証はありません。人気馬の活用法については下記ページで紹介しているので参考にしてください。
先行馬か逃げ切り馬から選ぶ
上級者の中には馬のタイプによって軸にするかどうか?を判断しています。馬には大きく分けて
- 逃げ切り
- 先行
- 差し
- 追い込み
の4タイプに分かれています。そして馬券になりやすいのは逃げ切りや先行タイプの馬だと言われているため、逃げ切りや先行タイプの馬を軸に選んでいる人もいます。
もちろん必ず上記2タイプの馬が軸馬になる保証はありません。各出走馬のタイプを見てどんなレース展開になるか?を予測しないと失敗する可能性があります。
ちなみに馬のタイプについては競馬新聞等に記載されています。タイプを知りたい人は競馬新聞を買うか競馬サイトの出馬表からチェックしましょう。
競馬情報を分析して選ぶ
競馬には様々な情報があります。これらの情報を駆使して軸になりそうな馬を探すのが最も多くの人が実践している方法だと思います。
競馬の情報はさまざまなものがあります。1つの情報を徹底的に調べたり、いくつかの情報を組み合わせたりなどして軸馬を導き出している人が多いです。
競馬指標
競馬指標とはザックリ言えば数字で表されるデータの事。具体的にはオッズ、データマイニング、コンピ指数などです。
ただ、競馬指標を参考にする場合は数字の大きい・小さいだけで判断するのではなく、他の競走馬との比較や他の指標とのバランスも含めた見方をして軸馬をどの馬にするか?を決めた方がいいでしょう。
過去のレース成績
過去のレース成績をもとに軸馬を決めている人もいます。例えば前走の着順や1着の着差などから馬の実力を推し量り、軸に据えるかどうか?が判断できます。
過去のレース成績は馬柱から確認できます。馬柱を上手に使えば的中率も上げられるため、利用している人が多い印象です。
競馬予想情報
競馬予想に関する情報を提供している人やサービスとして販売している会社もあります。こうした情報は独自のロジックや分析から導き出されたものであり、基本的に確認するだけで馬が選べるため分析に必要な時間がかかりません。
ただし情報の信ぴょう性については提供者によって異なります。中にはテキトーな情報を高額で販売している悪徳業者もあったりするので「どの情報を受け取るか?」は慎重に選ぶようにしましょう。
2秒で軸馬が選べる具体的な方法
さてここからが本題です。
競馬予想において軸馬の選び方はそのまま的中率に大きく関わってきます。軸馬が正しく選べば馬券を買う組み合わせ候補を減らせるためはずれ馬券を買うリスクを抑えられます。
言い換えれば軸馬が正しく選べなかった場合、買った馬券すべてが不的中になります。特に三連単や三連複だと1レース当たりの購入点数が多いため、軸馬が来なかったら損失も軽くありませんからね。
そんな重要な軸馬を2秒で見つけられる方法があります。そのための具体的な方法は以下の通りです。
1:当日開催レースの1着になった馬をチェック
まずやるべきことはその開催されるレースの1着になった馬のチェックです。『1着になりそうな馬』ではなくレースが終わって1着に“なった”馬がどの馬かを調べてください。
2:会場ごとに1着になった馬の“枠番”を調べる
各レースの1着になった馬を調べる際、必ず確認すべき項目は1着になった馬の“枠番”です。例えば16頭立てレースで7番が1着になった場合
「このレースで1着になったのは4枠」
となります。その日開催されたレースすべての1着になった馬の枠番を調べて「今日は何枠の馬が最も1着になっているか?」を調べてください。
3:まだ1着になっていない枠の馬を軸にする
その日開催されるレースが終盤になってくると、その日各レースで1着になった馬の枠番の割合がだいたいわかってくると思います。1着になっている馬が多い枠番もあればこれまで1回も1着になっていない枠番も出てくるでしょう。
ここで大事なのは『その日開催されるレースで1回も1着にならない枠番は存在しない』という事実。
つまりレースの終盤で勝負する場合、これまで1度も1着になっていない枠番から軸を選べばかなりの確率でその馬が馬券に絡んできます。実際にやった事はその日開催されたレースの1着馬を追いかけただけなので、難しい計算も複雑な予想も必要ありません。
マイルチャンピオンシップ(2010年)の例
自分はこの方法で2010年のマイルチャンピオンシップを的中させました。当時のマイルチャンピオンシップの直前までのレースで1着になった馬が入っていた枠は以下のようになっていました。
1枠・・・0回
2枠・・・3回
3枠・・・1回
4枠・・・0回
5枠・・・1回
6枠・・・4回
7枠・・・5回
8枠・・・6回
見てもらえば分かる通り、1枠と4枠には当時1着になった馬が1頭もいなかったことが分かります。
つまり当時のマイルチャンピオンシップでは、その日20レース終わった時点で未だに1着になっていない1枠と4枠から1着が生まれる可能性が高くなっていたのです。
実際、上のデータで採用した2010年のマイルチャンピオンシップでは、1番人気が『4枠8番』のダノンヨーヨーだったため、ダノンヨーヨーを軸に据えてワイド馬券を購入し、見事に3740円を的中させました。
もちろん的中したワイド馬券1点だけ買ったわけではなく4点購入しました。それでもきちんと回収率は100%を余裕で超えていたのでこのレースは大勝利だったといえるでしょう。
2秒で軸馬を選ぶ方法の注意点
先ほど紹介した軸馬の選び方を実践すれば競馬ツールやソフトを使わなくても軸馬が見つけられますし、競馬情報を取得して分析する手間もかかりません。
やることはその日開催されたレース結果をおいかけて1着になった馬の枠番を調べるだけ。そして1回も1着になっていない枠番から軸馬を選べばいいだけなので2秒もあれば軸馬を選べるはずです。
ただし、この軸馬の選び方も残念ながら万能ではありません。次のようなデメリットがありますので実践する際は注意してください。
軸馬が選べるのはメインレース以降
この方法はその日開催されたレース結果を追いかける必要があります。つまり前半のレースは“材料集め”として使うため馬券が買えないのです。
軸にできる枠番が分かるのは早くても10レース目以降で勝負できるのはメインレースや最終レースくらいしかありません。そのため午前中しか競馬をする時間がない人はこの方法で軸馬を選べません。
2秒でわかるのは“軸馬”のみ
この方法でわかるとは1着になる馬がどの枠に入っているか?までです。正直1着になる馬が入る枠だけでしたら2秒と言わず一瞬で分かります。
しかし同じ枠には2頭入っているレースも少なくありません。フルゲートであれば外枠(7枠と8枠)は3頭入るため、そこからさらにどちらを軸にするか?を考える必要があります。
同じ枠に入っている馬の実力差があまりにも開いている場合、人気がある馬を軸にすればいいと思います。ただ、人気が均衡していたりどちらも人気が低くて「大丈夫か?」という場合は潔く見送った方がいいでしょう。
またこの方法でわかるとはあくまでも“軸馬”だけです。連対式馬券の場合は組み合わせで買わないと的中にならないため、ヒモ馬を見つける作業も必要なことを忘れずに。
まとめ
- メインレース以降のレースで有効
- メインレース前のレースで1着になっていない枠をピックアップ
- 1着になっていない枠にいる馬が軸馬候補
- 軸馬を決める判断をするための比較は必要
いかがでしたか?かなりイレギュラーな方法ではありますが、あれこれ手法やロジックを使わなくても軸馬は見つけられます。
もちろんこの方法にもデメリットやリスクはあります。残念ながら万能でノーリスクな競馬手法はありませんので、ここで紹介した軸馬の見つけ方も含めて自分の引き出しを増やしていってください。