今回の投資対象レースは8月8日(土)の新潟競馬場2レースです。
今回の投資はこれまで紹介してきた投資対象レースの中でも最高難易度だったと思います。
基本的に「分からないレースは見送る」というのが投資競馬の正しいスタンスですが、馬券を買わないことにはお金が増える可能性はゼロですからね。
時にはリスクを背負ってでも勝負せざるを得ない時もあります。
投資競馬をするのであればリスクが限りなく低いレースを選ぶ必要がありますが、夏競馬ではそういったレースがほとんどありません。
そこで今回は「リスクが高いレースでの投資競馬戦略」を紹介していきます。
「リスクの高いレース」とは?
新潟競馬場2レースの具体的な解説をする前にそもそも「リスクの高いレース」についてお話しします。
競馬のレースは「予想がしやすいレース」と「予想がしにくいレース」の2つがあります。
各レースの特徴をざっとまとめるとこんな感じです。
[box04 title=”予想がしやすいレースとは?”]
- どの馬が3着以内に来るかがすぐに分かる
- 実力がある馬とない馬の差がハッキリしている
- 下位人気の馬が上位の馬に勝てる要素が少ない
[/box04]
[box04 title=”予想がしにくいレースとは?”]
- 3着以内に来る馬が絞れても不安要素がある
- 圧倒的に強い馬がいないor1頭だけ
- 下位人気の馬がいきなり突っ込んでくる可能性を含んでいる
[/box04]
予想のしやすい・しにくいはそれぞれの競馬分析法や参考にする情報やデータによって異なりますが、投資競馬でお金を稼ぐのであれば「予想がしやすいレース」に狙いを絞って馬券を買うのが基本です。
ところが夏競馬は春や秋に比べて「予想しやすいレース」が少ない傾向があります。
つまり夏競馬は、「予想しにくいレース」の中から少しでも投資ができそうなレースを見つけて勝負をしないといけません。
当然予想がしにくいわけですから「外れる」リスクも高くなります。
「馬柱を見ればこの馬で投資できるけどデータマイニングが気になる…」
などのように、一抹の不安があるのを見越して投資するレースを「リスクの高いレース」と呼んでいます。
7月12日にも、同じようにある程度リスクがあるのを承知で投資をしたレースを紹介していますので、そちらもあわせて参考にしてください。
馬柱から候補となる馬を絞り込む
「リスクの高いレース」がどういったものか理解できましたら、さっそく新潟競馬場2レースの解説をしていきましょう。
まずは馬柱から3着以内に入ってくる可能性がある馬をピックアップします。
ポイントとしては次の点です。
[box05 title=”馬柱から候補を見つけるポイント”]
- 3着内率が5割以上ある
- 着差が僅差
- 騎手は前走と変わっていない
[/box05]
上の3つすべてに該当している馬がいればその馬を中心に具体的な分析に入っていく…わけですが。
調べてみれば分かりますが、実は新潟競馬場2レースには上の3つすべてに該当する馬は1頭もいません。
そこで、候補の絞り込みを少し緩くして「3着内率が5割以上」だけにすると
- 8番メイショウワダマ
- 10番アールグロウ
- 14番ヤングブラッド
の3頭がピックアップされます。まずはこの3頭を深く分析していきます。
8番メイショウワダマを分析する
出典:JRA
3着内率はぴったり5割で、2着になったレースも着差が0.2秒と0.0秒と好走しています。
しかも2着になったレースは今回出走する新潟競馬場2レースと同じ「ダート1200メートル」ですから、実績面でも申し分ありません。
騎手も福永祐一騎手が継続して騎乗しているため、馬券になる可能性は十分にあります。
ただし、前走の結果を見ると「あれ?」と思わずにいられません。
前走も今回と同じ「ダート1200メートル」で1番人気だったにもかかわらず、結果は着差1.2秒差の4着と大惨敗を喫しています。
さらに出走前日の時点で複勝オッズが2.4-4.4(5番人気)とあまり買われていません。
つまり出走前日の段階で、世間は「8番メイショウワダマは3着以内に来ないのでは?」と思っている…となります。
もちろん出走直前になるまで馬券は買えるわけですから、オッズがどう変動するか分からないものの、無視していいポイントではないですから8番メイショウワダマの即決はできません。
10番アールグロウを分析する
出典:JRA
新馬戦は芝で出走して大負けしましたが、すぐさまダートに転向して連続して3着にはいったのは高評価です。
しかしプラス要素はそのくらいでそれ以外に目立ったプラス要素はなし。
コンピ指数も53と決して高くありませんし、人気も出走前日の時点で9番人気と下位に沈んでいます。
騎手も好走したフォーリー騎手ではなく城戸義政騎手に乗り替わっているため評価をマイナスに見積もらないといけません。
さらに、前走が2020年2月2日と半年空いている点も気になります。
14番ヤングブラッドを分析する
出典:JRA
出走前日から1番人気で、前走まで5戦連続で3着以内に入っているので、実績としては申し分ありません。
騎手も泉谷楓真騎手が4走前から騎乗しているので、馬の特性も理解していると考えるとマイナス要素はない…と考えられるでしょう。
気になるのは前走2着ながら着差が0.5秒と少し離されている点とコンピ指数です。
特にコンピ指数は出走する馬で最も高いものの、2位の馬(8番メイショウワダマ)と比べると3しか開いていない点が気になります。
馬柱を見る限り、8番メイショウワダマと14番ヤングブラッドを比較すると、ヤングブラッドがあらゆる面で勝っています。
にもかかわらず、コンピ指数の差がたった「3」という点を見ると「今までは競争相手に恵まれていただけでは?」という疑惑が出てきます。
新潟競馬場2レースはどの馬で投資すべきか?
先ほどピックアップした馬券候補の馬の特徴をまとめると以下のようになります。
良い点 | 悪い点 | |
8番メイショウワダマ |
|
前走1.2秒差で大敗 |
10番アールグロウ | 前走・前々走と好走 |
|
14番ヤングブラッド | 直近4走は全て3着以内 | 実績に比べてコンピ指数が低め |
見てもらえば分かる通りどの馬の一長一短でハッキリと「こいつだ!」という馬がいません。
そもそも、新潟競馬場2レースに出走する馬で安定した強さを発揮している馬は1頭もおらず、何かしらの不安点を抱えていることになります。
ならば同じリスクを背負うのであれば、的中した時にもっともリターンが大きい馬にかけた方が良いですよね?
そう考えると、3頭の中で最も複勝オッズが高い10番アールグロウが自然と選ばれます。
10番アールグロウで投資する際の注意点
いずれも「爆弾」がありながら、同じ爆弾を抱えているのなら…という理由で10番アールグロウを選んだわけですが、ここで1つ重要な注意点があります。
それは馬券を買う金額です。
この新潟競馬場2レースはどの馬も一長一短であるため、外れるリスクを含んでいます。
特に10番アールグロウは下位人気のため、的中した時の配当がかなり高くなるのは容易に想像できますよね?
だからこそ、掛け金は普段より少なめに買ってください。
リスクが高いレースで勝負する時は、必然的に外れる可能性も高くなります。
そもそもリスクが高いレースのほとんどは的中した時の配当がいつもより高くなりやすいため、掛け金を減らしても手元に戻ってくるお金はいつもと変わらないか多くなります。
投資競馬では「お金を失うリスク」を減らすことを最優先にする必要があることを忘れないようにしてください。
新潟競馬場2レースの結果は?
候補となる馬は選べるものの、馬券を買うにはリスクがある馬しかいない新潟競馬場2レース。
結果としては10番アールグロウが入ってくれたため、無事に投資に成功しました。
こういうレースはリスクも受け入れて掛け金を少なくして配当が高い馬で勝負する…というのも1つの戦略です。
もちろん今回は結果的に的中しましたが外れる可能性もあったため「外れた場合はどうするか?」も事前に考えて投資をするようにしましょう。
それができるようになれば、競馬でお金を減らす機械は大きく減っていきますよ。
今回の投資競馬のポイント
今回投資した新潟競馬場2レースは「この馬だ!」と馬券を買う馬がハッキリと決められない難しいレースでした。
だからこそ、候補にした馬の良い点・悪い点をしっかり洗いだして「リスクをどう管理するか?」がポイントになってきます。
- 3着内率が5割の馬をピックアップする
- 各馬の良い点と悪い点をしっかり把握する
- リスクに応じて掛け金を減らす
もちろん、どの馬で投資しようか決めきれないのであれば無理に投資せず「見送る」という選択を取っても構いません。
特に夏競馬は難しいレースが多いので、いつもより掛け金を少なめにするのを意識しましょう。