競馬で安定して稼いでいる人の中には「勝負レース」に狙いを定めて馬券を買っている人もいます。どんなレースが勝負レースか?については買っている馬券種や取り組み方によって定義が異なりますが“勝てる可能性が極めて高いレース”という認識でいいと思います。
自分も普段競馬に取り組む際は必ず勝負レースを探すところから始まります。勝負レースさえ見つけてしまえば極端な話あとは馬券を買うだけ・・・になります。
では具体的に勝負レースをどうやって見つければいいのか?自分は次のようなルールを作ってその日の勝負レースを探しています。
開催されるレースを7等分する
競馬はだいたい10時前から16時半まで1会場当たり12レース開催されています。開催会場は月によって2会場だったり3会場だったりしますが、個人的には競馬場ベースで勝負レースを選定しません。
自分が意識しているのはレースが開催される“時間帯”です。具体的には1日のレースを以下のように振り分けます。(下の表は中山、阪神、函館の3会場でレースが開催されている場合の振り分け)
グループ | 時間 | レース |
Aグループ | 9時50分~11時 | 函館1レース~中山3レース(8レース) |
Bグループ | 11時~12時 | 阪神3レース~函館5レース(5レース) |
Cグループ | 12時~13時 | 中山5レース~阪神6レース(5レース) |
Dグループ | 13時~14時 | 函館7レース~阪神8レース(6レース) |
Eグループ | 14時~15時 | 函館9レース~中山10レース(5レース) |
Fグループ | 15時~16時 | 阪神10レース~阪神11レース(4レース) |
Gグループ | 16時〜16時半 | 函館12レース~阪神12レース(3レース) |
上の表を見てもらえば分かる通り1時間ごとにレースを区切っているだけです。この中から自分が得意とするレースが多いグループで勝負レースを見つけるようにしています。
各グループのレースの特徴
開催している競馬場ではなく時間帯によってグループ分けしましたが、実は各グループに属しているレースはそれぞれ特徴があります。
ザックリ分けると各グループの特徴は以下の通りです。
グループ | レースの特徴 |
Aグループ | 未勝利戦 |
Bグループ | 未勝利戦+新馬戦 |
Cグループ | 未勝利戦+条件戦(障害競走) |
Dグループ | 条件戦 |
Eグループ | オープン戦 |
Fグループ | オープン戦(メインレース) |
Gグループ | 条件戦 |
このように、時間帯に区切るとある程度レースのクラスで分類ができます。レースのクラスが違うということは、当然出走する馬の実力はもちろん馬券を買っている人の層や競馬関係者(馬主、調教師、騎手など)の思惑なども変わってきます。
これらはすべて馬券に大きく影響します。各レースの特徴については下記ページで紹介しているのでそちらを参考にしながら、自分にとって“勝負しやすいレース”を探してみてください。
勝負するレースの時間帯を決める
1日のうちに開催されるレースを時間帯でグループ分けしたら、次はその中のどこで勝負するか?を決めます。最初は開催されるレースに一通り目を通しますが、さらっと見て
「このレースは勝負できそう」
「このレースはちょっと無理かな~」
といった感じで勝負できそうなレースとできないレースを取捨選択します。そのあと、ピックアップしたレースがどの時間帯のグループに属しているか?をチェックし、勝負する時間帯を決めます。
この時勝負するグループを選ぶ基準は大きく分けて2つあります。
競馬ができる“時間”で決める
時間によってレースをグループ分けした理由は“真剣に競馬に取り組む時間”を限定するためでもあります。本気で競馬を使ってお金を稼ぎたいのであれば相当な集中力が必要になります・・・が、人の集中力なんてそう長くは持ちません。
そのため、あらかじめ集中して競馬を分析する時間帯をグループ分けして狙いを定めます。
例えば午前中に勝負できそうなレースが固まっていたら午前中に開催されるレース(上の表でいうとAグループもしくはBグループ)だけに照準を絞ります。また、午後イチのレースに固まっていたらDグループで勝負する・・・といった感じになります。
ただし、仕事や家族の予定などで競馬ができない時間帯がある人も多いと思います。例えば昨日夜勤だったから午前中は寝ていたい・・・という人は時間的に考えてもDグループ以降からの勝負になりますよね?
競馬でお金を稼ぐのは大切ですが、時にはそれ以上に大事なことに時間を使うこともあります。無理して競馬をするよりもじっくり考えられる時間が確保できる時に取り組んだ方が良い結果が出やすいので競馬に取り組める時間帯からグループを選びましょう。
勝負したいレースの種類で決める
1日中競馬に取り組める人でしたら、各グループのレース特徴から勝負するグループを選んでもかまいません。
例えば新馬戦を得意と自覚しているのであればBグループを中心に勝負できるレースを探すといいでしょう。また荒れるレース狙いで挑んでいる人はレースが荒れやすいFグループかGグループで勝負!と考えるでしょう。
一番やってはいけないのが「馬券が買えるレースは全部買う!」というやり方。
確かに馬券を買わないと的中しませんが、あれこれテキトーに買って当たるほど競馬は簡単ではありません。下記ページでも言及していますがレース選択は競馬でお金を稼ぐうえでとても重要なので、お金を稼ぐ目的で競馬をするのであれば必ずレースの選定は行いましょう。
選んだ時間帯のレース以外では馬券を買わない
「なんでわざわざレースをグループ化するのか?」と疑問に思っている人もいるかもしれません。その最大の理由は“勝負レース以外を除外するため”です。
競馬で稼げる人はあれもこれもレースに手を出しません。最も馬券が的中する可能性が高いレースを見極め、そのレースに資金を投入します。
自分にとって最も当てやすいレースを見極めるのには、それなりの勉強と経験値が必要です。失敗と反省を繰り返しながら少しずつ見極められるようになっていくわけです。
しかし「勝負したらいけないレース」は意外と簡単に見つけられます。
例えば『単勝1番人気で単勝オッズ2倍以下の馬を軸にして流す』という方法で馬券を買う場合、1番人気の単勝オッズが2倍以上のレースは“買ってはいけないレース”になりますよね?このように見送るレースが増えれば増えるほどムダな損失を減らすことができます。
さらに言えば、馬券を本気で当てようと思ったら真剣にレースを分析する必要があります。ただ全レースを深く分析するのは時間的にも精神的にも無理なので“真剣に競馬に向き合う時間”を作り、その時間だけ本気で競馬に取り組む。
それ以外の時間は勝負する時間以上の分析ができないため、不的中になる可能性が高いからあえてスルーする。このように競馬に取り組む時間にメリハリをつけて取り組むのが大切なのです。
だから勝負すると決めたグループ以外の時間帯は基本的に馬券を買ってはいけません。遊びでGⅠレースを買うくらいならいいですが、投資競馬をするのは控えた方がいいでしょう。
勝負レースで的中しても“即撤退”
特定の時間帯だけ集中して分析して競馬に取り組めば馬券が的中しやすくなります。もし勝負レースで的中したら次にやることは「競馬をやめること」です。
例えば午前中に勝負レースを見つけて勝った場合、まだ半日時間が残っていますよね?ここで
「どうせだったらもっと増やそう」
と欲が出ると予想が甘くなってたいてい負けます。
下記ページでも解説していますが、競馬で稼ぐのに最も大切なことは「負けないこと」です。欲を出して追いかけるよりも不的中になるリスクをつぶす方が大事なので、的中したらそれ以降のレースは絶対に手を出さないように。
まとめ
これまで自分が普段取り組んでいる方法を元に“勝負レース”を絞り込むルールを紹介しました。勝負レースが絞り込めれば不用意に馬券を買ってお金を失う心配がなくなります。
もちろんこれをもとに自分なりにアレンジしてより確実な勝負レースを絞り込む方法を確立してもかまいません。競馬でなかなかお金が増えない人はぜひ参考にして自分にとっての勝負レースを探し出してください。