今回の投資対象レースは1月10日(日)の中山競馬場1レースです。
今回の投資のポイントは「騎手」です。
騎手については人によって重視していたり参考程度にしかしていなかったりしますが、騎手も馬の実力に影響を与えるため無視してはいけません。
とはいえ「ルメールが騎乗=馬券になる」という安易な考えで馬券を選ぶと外れ馬券を買ってしまいます。
ここでは投資競馬における「騎手の見方と考え方」を詳しく解説していきます。
コンピ指数とデータマイニングから候補馬を絞る
まず中山競馬場1レースに出走する馬の中から3着以内に入る可能性がある馬を探します。
まず「コンピ指数」と「データマイニング」の分布度合いを見てみると、出走前日時点でどちらも単勝人気に比例しています。
単勝人気(馬名) | マイニング順位 (スピード) |
マイニング順位 (対戦) |
コンピ順位 |
1位(8番チュイション) | 1位 | 1位 | 1位 |
2位(13番エバーサニーハート) | 2位 | 3位 | 2位 |
3位(14番フクノルッカ) | 12位 | 2位 | 3位 |
4位(4番ノアファンタジー) | 5位 | 4位 | 5位 |
5位(10番ニシノカシン) | 3位 | 6位 | 9位 |
さらに言えば、3番人気の14番フクノルッカと4番人気の4番ノアファンタジーのコンピの差は13も離れていました。(14番フクノルッカのコンピ指数が68なのに対して4番ノアファンタジーのコンピ指数は55)
以上の点から考えられるのは、レース展開としては荒れにくく人気上位3頭から必ず1頭は入ってくる…ということです。
そのため、人気上位3頭を比べてもっとも3着以内に入る可能性が高い馬を見つければいいだけとなります。
騎手も踏まえて人気上位3頭の実力を比べる
まずは馬券候補となる3頭(8番チュイション、13番エバーサニーハート、14番フクノルッカ)の馬柱を見てみましょう。
引用:JRA
3頭とも前走は今回の同じ中山競馬場の1200メートルのダートを出走して3着以内に入っています。
そのため、実績面だけで見れば3頭に大きな違いはありません。
強いて挙げるなら8番チュイションの前走の着差が0.5秒と少し離されているのが気になるくらいでしょうか?
ただ、最大の違いは8番チュイションと13番エバーサニーハートは前走から騎手は変わっていませんが、14番フクノルッカは前走から騎手が乗り替わっています。
騎手が乗り替わった馬の評価の仕方
自分が馬の実力を比べる時に、騎手が乗り替わった馬に対しては評価を少し上下させます。
騎手による馬の評価の変動は次の時に行います。
騎手によって馬の評価を下げる場合
基本的に前走から騎手が乗り替わった場合(テン乗り)は馬の評価を少し下げます。
極端な例で言えば、前走はルメール騎手だったのに今回は新人の騎手に乗り替わっていれば馬の実力を少し下方修正します。
また、前走まで継続して騎乗していた騎手(しかも結果を残していた)から別の騎手に乗庫代わっていた場合もマイナス評価で考えます。
騎手によって馬の評価を上げる場合
実力や実績面から前走騎乗していた騎手よりもグレードの高い騎手に乗り替わった場合はプラスに評価します。
例えば前走は新人の騎手だったが今回はルメール騎手や武豊騎手が騎乗した時です。
また、前走だけ別の騎手が騎乗してまた前々走の騎手が戻ってきた場合もプラス評価で考えることもあります。特に前々走で好走していたら「この馬にはこの騎手と相性がいいんだ」と考えられますからね。
騎手の乗り替わりからか中山競馬場1レースを考える
人気上位3頭のうち14番フクノルッカだけ騎手が乗り替わった中山競馬場1レースですが、よく見ると今回騎乗する斎藤新騎手は前々走でも騎乗しており、しかも2着に入っています。
そもそも前走騎乗していた田辺裕信騎手はどうして14番フクノルッカに騎乗しなかったのか?
この日の田辺裕信騎手の騎乗先を調べてみると中京競馬場で騎乗しているのが分かりました。
つまり14番フクノルッカの調教師は当初は田辺裕信騎手にお願いしようと思ったが中京競馬場での予定が入ってしまったため、今回のレースは前々走で好走してくれた斎藤新騎手にお願いした…と解釈できます。
コンピ指数が14番フクノルッカだけ68と他の2頭に比べて低くかったり、スピード型のマイニング順位が12位なのは騎乗する騎手の実力が反映されているのでしょう。
騎手の実力を外して単純に馬の実力で比べた場合、14番フクノルッカが3頭の中でもっとも3着以内に入る可能性が高いと判断したため、中山競馬場1レースでは14番フクノルッカでの投資を決めました。
14番フクノルッカにルメール騎手が騎乗した場合
参考までに中山競馬場1レースで14番フクノルッカがデータマイニングやコンピ指数が同じで、騎手が斎藤新騎手ではなくルメール騎手だったらどうなのか?をお話しします。
ルメール騎手が騎乗してコンピ指数が68、データマイニングがスピード型で13位となると馬の実力的にはイマイチ…となります。
なぜならコンピにせよデータマイニングにせよ「騎手の実力」もある程度加味されているからです。
実績が浅い斎藤新騎手が騎乗しているからこそ、14番フクノルッカの競馬指標の数値は「馬の実力」によって底上げされていると考えられます。
「ルメールが乗るから安泰」と安易に考えるとこういう落とし穴にハマりやすいので気を付けてくださいね。
中山競馬場1レースの結果は?
騎手の比較や乗り替わりの状況から実力的に14番フクノルッカがもっとも馬券になる可能性が高いと考えた中山競馬場1レース。
結果は無事に14番フクノルッカの複勝一点買いが的中して利益を手にすることができました。
大外からのスタートも中山競馬場1レースはスタートしてしばらくは芝を走るため、外枠の方が有利では?と考えたのも14番フクノルッカの決め手の1つです。
ただ上位3頭で3着以内を独占してしまったため、配当がオッズ下限になってしまったのが残念と言えば残念でした。
上位3頭のうち1頭でも沈んでくれれば130円以上が期待できたものの、払戻金までは完全にコントロールできないので利益が出ただけでも良しとしましょう。
今回の投資競馬のポイント
今回は「騎手」にフォーカスして解説してきました。
一般的に馬の実力は「馬7割、騎手3割」と言われているため、騎乗する騎手の実力や乗り替わりは軽く見ることはできません。
しかし騎手の実力を過信すると失敗しますので、馬の実力を比較する際は正しく見極めてください。
- 騎手が乗り替わりで馬の評価を修正する
- テン乗りは基本下方修正
- 再騎乗は上方修正の場合がある
- 競馬指標に騎手の実力が加味されている事を忘れずに
馬券になる馬を見つけるには特定の情報やデータだけを見ていては分かりません。
騎手も含めて情報やデータを総合的に分析する力を身につけてくださいね。