本日の投資対象レースは9月13日(日)の中京競馬場3レースです。
先に言っておくと、この日開催されたレースで投資をするなら「絶対にこのレースがおすすめ!」というわけではありません
中京競馬場3レースで言えば、出走する馬の戦績が少なすぎるため馬柱による分析が難しくなっています。
ただしっかり分析していくと馬券になりそうな馬がハッキリしていたので今回はこのレースで投資をしようと思いました。
今回は「戦績が少ない馬」が多いレースでの分析方法を中心に解説していきます。
戦績が少ない馬しかいないレースでの厳選方法
戦績がある程度あれば「3着内率」の高い馬を中心に複勝で買えそうな馬を見つけて投資するのが自分のスタイルです。
しかし今回投資する中京競馬場3レースはほとんどが過去の戦績が1戦(新馬戦)しか走っておらず、一番出走している馬ですら3戦しか走っていません。
そのため、馬の本当の実力を測る材料が乏しく選びにくい…と思うかもしれません。
ですが複勝オッズを見てみると、人気上位4頭とそれ以下が大きく開いていました。
具体的に出走前日の複勝オッズは次のようになっていました。
人気順位 | 馬名 | 複勝オッズ |
1番人気 | 10番ヴェルナー | 1.2-1.6 |
2番人気 | 6番シャドウエリス | 1.2-1.5 |
3番人気 | 4番チカリヨン | 1.5-2.2 |
4番人気 | 5番ビスボッチャ | 1.9-3.0 |
5番人気 | 7番サヴァビアン | 2.5-4.0 |
上の表を見ればわかる通り、4番人気の5番ビスボッチャの複勝オッズと5番人気の7番サヴァビアンの複勝オッズの下限が0.6も離れているのが分かりますよね?
1番人気から4番人気まで複勝オッズの下限は0.4差なのに4番人気と5番人気の差が0.6も開いているため「人気上位4頭に複勝馬券が集中している」と考えられます。
つまり3着以内に入るのは人気上位4頭のいずれか…と分析できます。
この時点で5番人気以下の馬は投信対象から外れ、人気上位4頭を本腰で分析すればよくなります。
人気上位4頭で3着以内に入る馬は?
複勝オッズの断層から馬券を買う候補を人気上位4頭に絞り込みました。
ではどの馬に狙いを絞れば的中するのか…ここから4頭のデータや数字をチェックしながら考察していきます。
4番チカリヨン
出典:JRA
新馬戦では4着だったにもかかわらず着差0.4秒なので決して実力がない馬ではないと思います。
騎手も前走に引き続き武豊騎手なのでテン乗りによるマイナス要素もありませんし、騎手の実力・実績だけ見ればプラスの要素になりえます。
少なくとも3着以内に入る可能性は十分ある馬だと思います。
5番ビスボッチャ
出典:JRA
新馬戦では3着に入っているため「3着以内」に入った実績はあります…が、着差が0.5秒とやや離されており、騎手も前走の福永祐一騎手から岩田康誠騎手に乗り替わっています。
4番チカリヨンとは逆で着順以外に不安要素があるため、5番ビスボッチャを買うくらいなら4番チカリヨンを買った方が的中する可能性は高いと感じました。
6番シャドウエリス
出典:JRA
前走2着で着差も0.2秒と僅差で騎手の乗り替わりもないため、パッと見た感じ最も可能性を感じる馬だと思います。
ただ気になったのは前走の人気順位。
6番シャドウエリスは前走8月30日の小倉競馬場で開催された新馬戦に出ています。
この日開催されている競馬場は小倉・新潟・札幌と全てローカルで、関東や関西での開催はありませんでした。
そのため新馬は3会場に分散して新馬戦を戦うことになるのですが、小倉に出走する馬の構成が「弱い馬ばかり」になっているかもしれません。
そう考えると「6番人気だった」点が6番シャドウエリスの実力に疑問点をつけることになります。
10番ヴァルナ―
出典:JRA
今レース1番人気でコンピ指数も80と最も高い馬です。
ただ馬柱を見ると前走は4着で着差も0.6秒と離されているため、結果だけを見ると真っ先に候補から除外する馬に見えるでしょう。
しかし前走が7月26日の新潟競馬場で、この日開催された競馬場は新潟以外に札幌のみ。
新馬戦は2会場しか開催されないため6番シャドウエリスとは違って「弱い馬」ばかりで構成される可能性は低くなります。
むしろ関東・関西で競馬が開催されないため美浦所属馬と対戦するため、レースレベルが上がっている可能性があります。(実際に10番ヴェルナーが出走したレースには栗東所属の馬は13頭中5頭しかいませんでした)
そう考えると、結果は4着であれ「1番人気だった」実績があるわけですから実力的には6番シャドウエリスよりも上の可能性があります。
中京競馬場3レースで馬券を買う馬は?
人気上位4頭を分析した結果
- 5番ビスボッチャより4番チカリヨンが良い
- 6番シャドウエリスよりは10番ヴェルナーが良い
…となりました。
あとは4番チカリヨンと10番ヴェルナーを比較してどちらがより3着以内に入る可能性が高いか?を調べればOKです。
しかし、4番チカリヨンも10番ヴェルナーも一長一短でどちらか1頭を複勝一点買いするには材料が少なすぎます。
また出走時間が近づくにつれて2頭の複勝オッズがどんどん下がっていき、複勝一点で買っても満足できる利益が出にくくなってしまいました。
そこで4番チカリヨンか10番ヴェルナーのどちらかに絞って複勝一点…というのをやめて、4-10のワイドに切り替えました。
オッズの断層やコンピ指数の付き方を見る限り下位人気の馬が突っ込んでレースが荒れる可能性は少ないと感じたため、ワイド一点買いでも十分勝算があると踏んだからです。
中京競馬場3レースの結果は?
決して分かりやすいレース」ではないものの、しっかり分析すれば比較的選ぶ馬が分かりやすかった中京競馬場3レース。
複勝一点買いで投資するにはリスクがあったためワイドに切り替えての投資でしたが、無事に的中して利益を回収できました。
結果だけを見ると複勝の配当は4番チカリヨンも10番ヴェルナーも決して高くなかったので、ワイドの切り替えは大正解と言えます。
とはいえ結果的にワイドが最適解だっただけで、基本的に複勝で利益が見込めるなら複勝で買うのをおすすめします。
特に投資競馬を始めたての頃は「複勝一点買いで的中率80%」ができるよう勉強や訓練を積んでみてください。
そうすれば、あとは掛け金を調整するだけで複利的にお金増えていくはずですから。
今回の投資競馬のまとめ
ハッキリ言って今秋開催されたレースはどれもパッとせず「全レース見送り」という選択も悪くないと思います。
ただ、少なくともパッとしないレースが今月いっぱいは続きますので、少しでも可能性が見いだせるレースがあれば思い切ってチャレンジするのも良いと思います。
もちろんその場合は掛け金を調整するのを忘れずに。
特に「戦績が少ない馬しかいないレース」については次のポイントを押さえましょう。
- 馬券にならなそうな馬を削除する
- 前走の結果と人気順位から実力を比較
- オッズを見て投資する馬券種を決める
難しそうなレースもじっくり調べてみると正解が導きやすいレースもありますので、あまり焦らずどっしり腰を据えて分析していきましょう。