今回の投資対象レースは3月22日(日)の中山競馬場4レースです。
前回、前々回と同様に今回もコンピ指数50台の馬が多数いるレースを選択しました。コンピ指数は出走前日に数値が確定するので前日に投資レースを選ぶ際の材料にできるのがいいですね。
とはいえ、今回の中山競馬場4レースは前回や前々回の投資レースとは少し違います。
同じコンピ指数50台の馬が多くてもコンピ指数50台の馬が「何番人気か?」によってレースの見立てが変わってきます。
今回は「コンピ指数50台の馬が何番人気にいるか?」の重要性に焦点を置いて解説していきます。
コンピ指数50台の馬の人気順位を確認する
まずは出走前日の人気順位と出走する買う馬のコンピ指数をチェックします。すると冒頭でもお伝えしたように中山競馬場4レースではコンピ指数50台の馬が6頭いました。
ここで大事なのはコンピ指数50台の馬が一定以上いる場合、コンピ指数50台の馬の中から1頭は3着以内に入ってくる可能性が極めて高い傾向があること。
今回の中山競馬場4レースでは以下の6馬がコンピ指数50台になっていました。
[box04 title=”コンピ指数50台の馬”]
- 5番アールランペイジ(コンピ指数54)
- 6番ダディフィンガー(コンピ指数53)
- 12番ファインダッシュ(コンピ指数52)
- 14番アンジェリーブル(コンピ指数59)
- 15番ジェイエルフラッグ(コンピ指数50)
- 16番ナイスプリンセス(コンピ指数51)
[/box04]
16頭立てのレースでコンピ指数50台の馬が6頭とかなりの割合を占めるため、コンピ指数50台の馬から1頭は必ず3着以内に来ると考えられます。
さらにコンピ指数50台の馬の人気順位を見てみましょう。
人気順位(前日) | 馬番、馬名 | コンピ指数 |
3番人気 | 16番ナイスプリンセス | 51 |
6番人気 | 15番ジェイエルフラッグ | 50 |
7番人気 | 14番アンジェリーブル | 59 |
8番人気 | 5番アールランペイジ | 54 |
11番人気 | 6番ダディフィンガー | 53 |
12番人気 | 12番ファインダッシュ | 52 |
基本的にコンピ指数は数値が高いほど馬の実力が高いと判断されています。しかし中山競馬場4レースに限っては出走前日の人気とは言えコンピ指数と人気順位の比例関係がかなり薄いのが上の表から分かります。
さらに出走前日の複勝オッズの下限を確認すると
- 複勝オッズ2倍台の馬が10番イサチルダイチの1頭のみ
- 複勝オッズ3倍台の馬が5頭いる
- 2番人気と3番人気の複勝オッズ差が2倍以上離れている
の3点が読み取れました。
ここまでを見ると
- 1番人気の2番スズノフブキと2番人気9番シークエルの3着以内が確実
- コンピ指数50台の馬の中から1頭入ってくる
…と考える人が多いと思います。
しかしコンピ指数50台の馬が下位人気にいる場合、実は3着以内に2頭入ってくるパターンもあるのです。
そのため1番人気と2番人気のどちらかを複勝で買ってさらにワイドで重ねて利益を積み上げようとするとワイドが外れて利益が減るリスクがあります。そのリスクを避けるためにも中山競馬場4レースは
- 2番スズノフブキ
- 9番シークエル
のどちらかを複勝一点買いするのが最も安全な投資と言えます。
人気上位2頭から複勝で買う馬を選ぶ
コンピ指数50台の馬の人気順位が下位人気まで広がっていることから、コンピ指数50台の馬の中から1頭だけでなく2頭が3着以内に入ってくる可能性がある中山競馬場4レース。
そのため1番人気の2番スズノフブキと2番人気の9番シークエルのワイドを買っても外れるリスクがあるため、どちらか1頭の複勝馬券を確実に当てる戦略にしました。
では2番スズノフブキと9番シークエルのどちらを複勝で買えばいいのか?
見るべきポイントは次の3点です。
1.馬柱を比較する
まずは馬柱から前走までの順位と着差を確認します。2頭の馬柱は以下の通りです。
出典:JRA
馬柱を見る限り、どちらが3着以内に来る可能性が高いか?を見極めるのが難しいです。
2頭とも前走も前々走も3着以内に入っていますし着差も目安となる「0.4秒以内」をクリアしています。さらに乗り替えはおろか直近4レースで騎手の乗り換えがないため、テン乗りのマイナス評価もありません。
2.複勝率を比較する
馬柱を見ただけでは2番スズノフブキと9番シークエルのどちらが馬券になるか?の判断が難しいため、次に2頭の複勝率を比較します。
2番スズノフブキの複勝率
トータルの複勝率は0.333と決して高くありません。しかしスズノフブキは中央競馬でデビューしたものの一度地方競馬に移動しており、中央競馬に返ってきてからの複勝率は0.500なので決して悪くはありません。
また今回出走する中山競馬場4レース(ダート1200m右回り)の複勝率に絞ると
- ダート右の複勝率が0.500
- ダート1000~1300の複勝率が0.667
となっています。
9番シークエルの複勝率
一方9番シークエルの複勝率は0.667と決して悪くありません。さらにダート右の複勝率もダート1000~1300の複勝率もともに0.750と中山競馬場4レースのようなコースを得意としている傾向があります。
そのため複勝率で比べるなら9番シークエルの方が優勢と言えるでしょう。
3.競馬指数で比較する
最後に2番スズノフブキと9番シークエルの競馬指数を比べます。自分が普段から馬を比べるために使っている競馬指標が
- データマイニング順位(スピード型、対戦型両方)
- コンピ指数
の2つです。比較する2頭のデータマイニング順位(当日確定)とコンピ指数は以下のようになっていました。
スズノフブキ | シークエル | |
マイニング順位 (スピード型) |
3位 | 1位 |
マイニング順位 (対戦型) |
3位 | 2位 |
コンピ指数 | 69 | 78 |
上の表を見てもらうと分かるように、人気では2番になっているものの競馬指標だけを見ると9番シークエルの方がマイニング、コンピ指数ともに評価が高いのが分かります。
以上の点を総合的に考えると9番シークエルで投資した方が的中する可能性が高いといえるため、中山競馬場4レースは9番シークエルの複勝一点狙いがベスト…と言えます。
中山競馬場4レースの結果は?
結果だけを見れば中山競馬場4レースは人気上位2頭のうちから1頭を絞り込むだけです。しかも比較材料を見比べてもハッキリと分かるので投資レースとしては簡単なレースではないでしょうか。
そんな中山競馬場4レースの結果はこちらです。
複勝の下限オッズが1.4倍なので投資としてはなかなか旨味のあるレースでした。ただ本来の見立てでは2番スズノフブキが飛ぶと考えていたけどしっかり1着になっていたのが予想外でした。
こんなことなら2-9のワイドも買っておけばよかった…と一瞬思いましたが結果的にプラスになったので満足です。
今回の投資競馬のポイント
実際の見立てと結果は違うもののしっかり複勝一点買いで的中できた中山競馬場4レース。とはいえ、下手にワイドを狙うと失敗していたリスクもあったので「プラスの収支で終わらせる」ということを意識して取り組むよう心がけましょう。
そのためにもしっかりとレースの見立てができるようになるのがポイントです。
今回の中山競馬場4レースで言えば
- コンピ指数50台の馬が何頭いるか確認する
- コンピ指数50台の馬の人気を確認する
- 上位人気の馬の信ぴょう性をしっかり分析する
の3つが的中させるポイントといえるでしょう。もちろんある程度パターンを知っていないといけないので、今回の中山競馬場4レースを例にいろんなレースパターンを自分の引き出しに入れておいてください。
そうすれば、出走前日の段階で投資するレースを大きく絞り込めますし競馬で利益が出しやすくなりますから。