今回の投資レースは3月7日に開催された阪神競馬場3レースです。
先に言っておくと今回の対象レースはかなりクセがあり、いろんな情報を多角的に見ないと馬券を買う馬を間違える可能性が高いレースです。
事実、自分が「競馬で稼ぐ力を身につける」をコンセプトにしている投資競馬のオンライン塾でも同じ阪神競馬場3レースを投資レースとして選択したものの不的中になっている人が何名かいました。
ではどのように投資する馬を見極めればいいのか?
ポイントは出走する馬のうち「コンピ指数が50台」の馬が何頭いたか?にあります。
コンピ指数からレースの傾向を把握する
自分は投資対象にするレースを出走前日の夜にある程度「目星」をつけています。目星をつけるポイントして注目しているのがコンピ指数です。
コンピ指数はレース出走の前日に数値が確定します。そのためレース前日に見ても出走5分前に見ても同じ数値なので前日予想の材料として活用できます。
そして出走する馬のコンピ指数の数値をざっと見るだけでもザックリとですがレースの傾向が把握できます。
ポイントは「コンピ指数50台の馬が何頭いるか?」です。
阪神競馬場3レースに限って言えば
- コンピ指数80台が1頭(10番ソルトキャピタル)
- コンピ指数70台が1頭(2番ヴァリシアス)
- コンピ指数60台が0頭
- コンピ指数50台が6頭
いました。上のような比率のレースでは次のような傾向が強くなります。
- 80台と70台の馬のうち3着以内に来るのはどちらか1頭だけ
- コンピ指数50台の馬の中から2頭は3着以内に来る
1.の場合、単純に的中する可能性は1/2ですが上位人気のため複勝の払戻金は130円つけば上出来です。一方で2.の場合は的中する可能性が2/6と低くなるものの少なくとも160円以上の払戻金は期待できます。
どちらを選択するか?は人によって変わりますが自分はリスク(外れる可能性)とリターン(払戻金の多さ)から2.を選択しました。
コンピ50台の馬から3着以内に来る馬の見極め方
コンピ指数50台の馬が多いレースの場合、コンピ指数50台の馬の中から2頭が3着以内に入る傾向があります。
阪神競馬場3レースだとコンピ指数50台の馬が6頭いるため6頭のうちから2頭は3着以内に入る可能性が高いです。では2/6を見極めるにはどうしたらいいか?
自分は阪神競馬場3レースを次のように分析・判断しました。
馬連オッズから6頭→2頭に絞る
選択対象の馬が半分に絞りこまれたとはいえ、6頭はさすがに多いのでさらに2頭に絞りこみます。その時使う材料が「馬連オッズ」です。
馬連オッズを人気順位で見ていくと1番人気の10番ソルトキャピタルと2番人気の2番ヴァリシアスのいずれかが含まれている組み合わせが人気上位になっています。
見方を変えると10番ソルトキャピタルも2番ヴァリシアスも含んでいない組み合わせの中で馬連オッズの人気が最も高い組み合わせが3着以内に来る可能性が高い2頭…となります。
阪神競馬場3レースで言えば「4-6」がそれに当たります。(確定オッズでは「1-4」がもっとも人気でしたが出走5分前に見た時は「4-6」の方がオッズは低かったです。)
4番イルミネーターも6番シフクユウヒもコンピ指数は50台なので、この2頭を比較して投資する馬を判断します。
2頭の馬柱を比較して可能性の高い馬を選択
6頭いるコンピ指数50台の馬から馬連オッズを使って4番イルミネーターと6番シフクユウヒの2頭に絞りこめたら、あとは馬柱を比較してより3着以内に来る可能性が高い馬を選びます。
引用:JRA
2頭の馬柱を比較した結果をまとめると以下のようになります。
[box02 title=”2頭の比較結果”]
- 騎手の乗り替わりがないので「テン乗り」は考えなくていい
- 騎手を比較してもほぼ同等レベル(今年の成績はあまり変わらず)
- 前走の結果だけ見ると6番シフクユウヒが優勢
- 前々走の結果は4番イルミネーターが優勢
- 6番シフクユウヒは前走と前々走で位置取りを変えている
- 4番イルミネーターは先行してどちらも4着に入っている
- 4番イルミネーターも6番シフクユウヒも阪神競馬場は初出走
[/box02]
正直馬柱だけではハッキリとした決め手を見つけるのはかなり難しいです。どちらの馬もコンピ指数50台ですし上位人気2頭の馬と比較すると3着以内に入るハッキリとした材料はありません。
「3着以内に入る可能性の高さ」を比較するのであれば、前走同じ1800メートルのダートで3着になった6番シフクユウヒよりも芝でもダートでも安定した走りができる4番イルミネーターの方が高いと自分は判断しました。
6番シフクユウヒは前走こそ3着に入ったものの前々走で着差2.7秒も離されてしまったのは大きなマイナス要素かなと。3着以内に入る可能性はあるもののアッサリ負ける不安も大きい馬に見えたので。
というわけで4番イルミネーターの複勝一点買いで投資することにしました。
阪神競馬場3レースの結果は?
コンピ指数50台の馬から投資する馬を選択した阪神競馬場3レースですが、結果としては3着に入ってくれたため投資に成功しました。
上位人気の馬ではないため馬券を買う材料としてはどうしても不安材料が目に入ってきます。そんな時は
数字に出ていない「良い部分」を見つけられるか?
がポイントになってきます。今回の阪神競馬場3レースで言えば
- 前走・前々走と4着→安定して結果を出している
- 実績が少ない騎手が騎乗して4着→調子の波がゆるやかなクセの少ない馬
…と考えられます。ここまで分析できれば「1着は無理でも3着になる可能性は十分ある」と判断できますよね?
上位人気の馬で投資をしなかった理由
今回の阪神競馬場3レースではコンピ指数50台の馬から投資する馬を選択しました。ではなぜコンピ指数80台や70台の馬で投資をしなかったのか?
その理由は大きく分けて2つあります。
【理由1】複勝の払戻金が低すぎる
阪神競馬場3レースの出走前日の複勝オッズを見ると1番人気と2番人気の馬の複勝オッズは以下のようになっていました。
人気順位 | 馬名 | 複勝オッズ(前日) |
1番人気 | ソルトキャピタル | 1.1-1.3 |
2番人気 | ヴァリシアス | 1.2-1.6 |
基本的に上位人気のオッズはレース出走時間が迫るにつれて低くなる傾向があります。つまり出走前日の時点で複勝オッズの上限が1.3倍になっているということはこれ以上複勝オッズが上がらない可能性が極めて高くなります。
複勝馬券で投資をする場合、複勝オッズの下限が最低での1.3倍は見込めないと利益が見込めないので馬券は買いません。
ということは、阪神競馬場3レースで「10番ソルトキャピタルの複勝一点買い」という選択肢は消えたことになります。
【理由2】新馬戦の成績が悪い
人気上位2頭のうち複勝オッズの低さから10番ソルトキャピタルが投資対象から消えました。となると2番ヴァリシアスしか選択肢がないわけですが、実は2番ヴァリシアスは馬柱を見た瞬間「3着以内にこないのでは?」という不安要素がありました。
その不安要素とは新馬戦の成績です。
2番ヴァリシアスが出走した新馬戦は中京競馬場でしかも1番人気でした。しかし結果は着差0.2秒差の4着で騎手は昨年デビューした新人の斎藤新騎手。
この結果から2番ヴァリシアスが新馬戦に出走する前の調教師の考え方としては
「勝てる可能性を上げるためにあえて中京競馬場の新馬戦に出そう。周りの馬は大したことないから新人の騎手が乗ってもまぁ大丈夫だろう」
…と推測できます。
さらにその後の未勝利戦もルメールや福永祐一など実力のある騎手が騎乗しても勝てていません。ということは「2番ヴァリシアスは実力よりも人気が先行して買われている馬」という見方もできます。
しかも複勝オッズも出走前日で下限が1.2倍ですから投資するにはリスクに対してリターンが大きすぎます。
ここまで深読みできると上位人気にいながら4着以下になる馬を見極められるので、結果や数字を元にその裏に隠れている真相を推測して投資判断の材料にしてください。
今回の投資競馬のポイント
複勝一点買いで投資をする場合「3着以内に来る可能性が高い馬」を探すのが重要です。もっと言えば「1着にならないけど3着にならなりそうな馬」を見極められればいいのです。
阪神競馬場3レースは「1着にならないけど3着にならなりそうな馬」を探せるか?が大きなポイントになっています。具体的には
- コンピ指数50台の馬が多いレースを狙う
- 馬連オッズを使って2頭に絞る
- 数字の裏にある情報を読み取って1頭決める
投資競馬において100%はあり得ませんから時には外す時もあります。
しかし情報やデータの表面部分だけを見て判断すると失敗する可能性が高くなるので、1つ1つの情報をしっかり吟味して慎重に投資をしてください。