競馬で確実に利益を積み上げる戦略の1つとして有名なのが「複勝転がし」です。
的中率の高い複勝を使うことで雪だるま式に資金を増やす競馬手法は、理論上かんたんにお金を稼ぐ手段である一方、無視できないリスクがいくつかあります。
そのため「複勝転がしは稼げない」と考える人も少なくありません。
結論から言うと、世間で言われているようなルールで複勝転がしをするのは推奨しませんが、ポイントをしっかり押さえて取り組むのであれば、かなり有効な競馬投資戦略の1つです。
本記事では、競馬投資の本質を取り入れた「競馬で稼ぐための複勝転がし」について解説します。
複勝転がしを通して競馬で稼ぐためのポイントを解説するため、競馬を収入源の1つとして考えているのなら、ぜひ参考にしてください。
複勝転がしとは?
最初に複勝転がしという手法について解説します。
複勝転がしはかなり有名な競馬手法のため、知っている人も多いでしょうが、競馬投資の観点でみたメリット・デメリットまで把握している人は多くないはず。
複勝転がしを使う・使わないを判断するためにも、複勝転がしについて正しい知識を身につけましょう。
「転がし」とは払戻金を次のレースに回す競馬戦略
複勝転がしとは、払戻金をそのまま次のレースに全額つぎ込み、的中を繰り返すことで資金を爆発的に増やす競馬戦略のこと。
もともとギャンブル攻略の1つとして「転がし」があり、それを複勝馬券を使って競馬で稼ごうという考えからできたのが複勝転がしです。
転がしは、JRAの公式サイトや競馬専門誌でも紹介されることがあるほど有名な手法であり、特に的中率を重視するファンから長年支持されています。
勝馬投票券の買い方の一種で、あるレースの払戻金全額をその次のレースに充て、その払戻金額全額をまたその次のレースに充てるような購入方法。複勝など的中確率が高いと思われる投票法に使われることが多い。
引用:JRA
理論的には、単勝や馬連など他の馬券でも転がしを用いた戦略を立てることはできますが、連続的中の難しさを考えると複勝が最も現実的なため「複勝転がし」という手法が確立しました。
複勝転がしのメリット
- 少額から始められる
- 失敗しても損失は最初の掛け金のみ
- 連勝数に比例して獲得資金が大きくなる
複勝転がしの代表的なメリットを上記にまとめました。
複勝馬券は、的中率が高い代わりにオッズが高くなりにくい特徴を持っており、大きな利益を出すには掛け金を釣り上げるなどのリスクを伴わなければいけません。
しかし複勝転がしであれば、少ない資金から始められるだけでなく、数回の連勝で資金を2倍にできるパンチ力があります。
さらに、負けても実質的な損失は1回目の馬券購入費だけ。
大きな利益を得るチャンスを失うリスクはありますが、大きな損失を被って資金がなくなるリスクが低いのが複勝転がしの良い点です。
複勝転がしのデメリット
- 大きな利益を出すには連勝が必須
- 連敗による損失を取り返すのが難しい
- 心理的なプレッシャーが大きい
一方で、複勝転がしの代表的なデメリットを上記にまとめました。
複勝転がしで大きな利益を出すには、とにかく連勝することが絶対条件です。
しかし、いくら的中率が高い複勝であっても連勝するのは非常に難しく、4~5連勝するにはかなり高い予想分析力が求められます。
また、複勝では三連単などの高額払戻は全く期待できないため、連敗によって資金が目減りしてしまうと取り返すのが非常に難しくなります。
複勝を1回的中するだけでしたらハードルは決して高くないものの、連勝することが前提の戦略のため安定し手利益を出すのが困難なのが複勝転がしの特徴です。
複勝転がしで稼ぐためのコツ
複勝転がしには、競馬手法としてのメリットとデメリットがそれぞれあるため、取り組むなら両者をしっかり理解しなければいけません。
特徴を理解したうえで複勝転がしで競馬に挑めば、許容できるリスクでうまく資産を運用できるはずです。
複勝転がしで稼ぐための具体的なコツを以下にまとめました。
「3着以内」に来る馬を見極める
複勝転がしは、複勝馬券で連続的中させることで資産を雪だるま式に増やしていく競馬手法です。
複勝は3着以内に入ってくる馬を予想する馬券のため、1着になる馬を探す必要はありません。
「1着は難しそうだけど2着3着には確実に入ってくるだろう」という馬がいたら、迷わず負傷で勝負してください。
もちろん1着が堅い馬を複勝で買うのは良いですが、3着以内に入りそうな馬が複数頭いる場合は見送ってください。
複勝転がしは「複勝1点買い」が前提となるため、馬券候補が2頭以上いるレースは外れるリスクを考えると勝負できません。
複勝転がしで買う馬選びについては以下のページで紹介している内容を参考に判断すると、安定した的中率で運用できるはずです。

単勝オッズ1.5倍前後の馬を選ぶ
複勝転がしで競馬投資をするなら、馬券を買う馬は単勝オッズが2倍を下回る馬(理想は1.5~1.8倍台)がおすすめです。
複勝転がしでは、複勝1点買いで連勝することが条件となってくるため、選ぶ馬は上位人気が中心になってきます。
単純な複勝1点買いの競馬戦略であれば、的中率と回収率のバランスを考えて馬を選ぶべきですが、転がしをするなら回収率よりも的中率を重視して選ばないといけません。
そこで注目するのが単勝オッズです。
単勝オッズは、多くのファンや専門家が「この馬が1着になる」と評価した客観的な指標です。
単勝オッズが1倍台の馬は、それだけ世論からも実力を認められており、3着以内に入る可能性が極めて高いため、複勝で買えば高確率で的中できるはず。
例えばオッズが低くとも、連勝することで資産を大きくすることが目的のため、複勝転がしで勝負するなら単勝オッズの低い馬を選びましょう。
対象馬がいないレースは見送る
複勝転がしは、とにかく馬券を的中させることが重要であり、予想が容易なレースで的中率の高い複勝を使って連勝を狙う競馬手法です。
とはいえ、レースによっては複勝で狙う馬を探す難易度は違います。
もし候補が複数頭いて馬券を買う馬を1頭に絞り込めないのであれば、無理に馬券を買うのではなく「見送る」判断をしましょう。
あえて馬券を買わないことで、外れるリスクがあるレースを回避し、複勝による連勝ストップを防ぐことができます。
複勝転がしで挑むなら、的中させることはもちろん「負けない」ことも念頭に置いて取り組んでください。
連勝数に上限を決めておく
複勝転がしで競馬に挑むなら、利確するタイミングはあらかじめルールとして決めておきましょう。
複勝転がしは連勝数に応じて資産が大きくなる一方、1回でも失敗すると利益がゼロになってイチからやり直さないリスクがあります。
そこで「4連勝したら利確する」といった掛け金をリセットするルールを設けておくことで、負けた時の損失リスクの回避が可能です。
単純に連勝数を伸ばすために馬券を買っているならかまいませんが、お金を稼ぐ目的で複勝転がしをしているなら、一定の連勝を達成したら利確しましょう。
複勝転がしで失敗するパターン
ルールや戦略をしっかり立てたうえで複勝転がしに取り組めば、難しい馬券を使って挑むよりもはるかにスムーズに競馬でお金が増やせるはずです。
しかし現実では、複勝転がしに挑戦して失敗している人はたくさんいます。
複勝転がしで失敗してしまう主な原因を以下にまとめました。
全レースで勝負しようとする
複勝転がしで失敗する人は、とにかく目の前のレース全ての馬券を買おうとします。
競馬は、レースによって出走する馬や開催される会場が異なるため、レース展開や結果はそれぞれ違います。
上位人気の馬が3着以内に入る可能性が極めて高いレースに絞り込むことで的中率がアップするため、複勝転がしで挑むなら手堅いレースに的を絞らなければいけません。
しかし、競馬で勝てない人はレース展開を分析・予想せず、とにかく複勝で1番人気の馬を買って勝負しがちです。
だから的中率が安定せず、複勝転がしを用いてもうまく連勝できません。
的中率の高さが重要になる複勝転がしだからこそ、荒れる可能性があるレースには手を出さず、手堅い結果になるレースに的を絞りましょう。
無条件に1番人気の馬券を買う
複勝転がしについて「1番人気を複勝で買い続ける」と考えている人も少なくありません。
統計では1番人気の3着内率が約7割といわれているため、複勝転がしで取り組むには1番人気を買うことが多いです。
しかし「1番人気を絶対に買わなければいけない」というルールはありません。
例えば「1着は難しいが3着以内なら堅い」という馬が存在するのなら、たとえその馬が1番人気でなくても複勝で勝負できます。
複勝転がしで大事なのは「3着以内に入る馬を見つけて複勝1点買いで買い続けること」です。
無条件に1番人気を選んで買い続ける限り、いつまで経っても複勝転がしで利益が伸ばせないでしょう。
最初の掛け金が大きい
複勝転がしで失敗する原因として、スタートの掛け金が大きすぎる点が挙げられます。
複勝は販売している馬券の中でもっともオッズが小さいため、的中しても払戻金も少なく、まとまった利益が出せません。
そのため、掛け金を大きくすることで的中時の払戻金を増やす作戦を取っている人もいますが、掛け金が大きくなれば当然外れた時の損失も大きくなります。
複勝転がしは複勝で連続的中させることで少額でも大きな利益を手にすることができますが、当然はずれたら資金が減ります。
つまり、無理に掛け金を釣り上げたことによってはずれた時の損失が大きく、資金がなくなって退場を余儀なくされている人がいるのです。
常に一攫千金を狙っている人ほど、掛け金の上げすぎによる失敗が多い印象です。
負けるまでひたすら転がし続ける
複勝転がしで大きな負けはないものの、なかなか資金が増やせない人は、転がしによる利確ができていない可能性が高いです。
複勝転がしはゴールを決めておかないと、馬券が外れない限り一生買い続けることになります。
連勝数に応じて利益が雪だるま式に増えるため、つい欲を出して続けてしまって後悔した経験をした人は少なくないはず。
お金を増やすことではなく、「馬券を買うことそのものが目的」になっていないか常に自問自答してください。
競馬投資で見た複勝転がしの問題点
複勝転がしは、取り組み方や考え方を間違えると大きな失敗につながる一方、ポイントを押さえて挑めば初心者でもかんたんに始められる競馬手法です。
使う馬券も複勝のため、難しい予想やロジックを確立する必要がなく、手堅くコツコツ続ければ資産は増えていくでしょう。
とはいえ、競馬投資の観点から複勝転がしを考えると、無視できない問題点がいくつかあります。
複勝転がしで競馬投資する際の問題点として、次の3つが挙げられます。
連勝しないと資金が増えない
複勝転がしで最も難しいのは「複勝による連続的中」です。
仮に1,000円からスタートして1.2倍のオッズを狙い続けたとしても、資金を倍にするには4連勝しなければいけません。
それならば、最初からオッズ2倍の馬券に1,000円を投じる方が手間もリスクも少なく済む場合があります。
複勝転がしに執着しないで自身の予想ロジックが確立できているのであれば、あえて転がしで運用するよりも短期間で資産を増やすことは可能。
以下のページでは競馬投資における掛け金の考え方についてまとめているので、競馬投資を始めるならぜひ参考にしてください。

テラ銭の影響が大きい
競馬投資を始めるなら「テラ銭(控除率)」についても考えなければいけません。
テラ銭とは、主催者が運営費や国庫納付金などとしてあらかじめ差し引く、売上金に対する割合(控除率)のこと。
競馬では、馬券によって控除率が変わってくるものの、どの馬券にも必ず控除率が設定されています。
複勝転がしのように連続して馬券を買う手法は、テラ銭の発生頻度が非常に高く、長期的な視点で見ると大きなコストを支払っていることになります。
コスト以上のリターンが出れば良いですが、複勝は相対的に払戻金が少ないため、完全に無視することはできません。
複勝以外の馬券での勝負がしずらい
複勝転がしの一番の弊害は、複勝以外の馬券が採用できない点です。
確かに複勝は、的中範囲が高いことからどんなレースでも幅広く活用できますが、必ずしも複勝が最適解とは言えません。
例えば高確率で1着になる馬の単勝オッズが想定以上に高いのなら、複勝ではなく単勝で買ったほうがリターンは大きいです。
また、複勝1点買いできそうな馬が2頭いるレースでは、他の馬との実力差によってはその2頭を組み合わせてワイドで勝負するのも選択肢の1つです。
戦略や分析によって複勝以外の馬券で勝負できるシーンも、複勝転がしで挑んだら単勝やワイドは連勝が止まるリスクを考えると買えません。
複勝転がしによって機会損失が発生するのも、競馬投資の点で考えると大きな問題点の1つです。
複勝転がしを応用した競馬投資戦略
複勝転がしは、競馬投資の点から考えると決して万能な手法とはいいがたいです。
しかし、複勝転がしの考え方や戦略のすべてが悪いわけではなく、取り組み方にアレンジを加えることで安定した競馬ルールとして確立できます。
複勝転がしを活用した競馬投資のコツを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
資産の一部を使ってスタートする
複勝転がしで競馬投資をするなら、スタートの掛け金は適切な額でスタートしましょう。
具体的には競馬に使える資金の1/10程度から始めるのがおすすめ。
例えば10万円なら1万円、5万円なら5,000円から複勝を買い始め、連勝を重ねて利益を大きくしていってください。
資金の1/10から始めることで、万が一負けからスタートしても、資金集め(貯金)に時間をかけることなく競馬投資を再開できます。
また「〇連勝したらいったんリセットする」といった利確のタイミングも併せて考えておくと、欲に流されることなく取り組むことができます。
競馬投資をするなら「稼ぐ」より「減らさない」を優先してください
利益分だけを転がす
効率よく複勝転がしで運用したいのなら、元本の一部を手元に残しつつ複勝で増やしていくのも戦略の1つです。
例えばオッズ1.2倍の複勝を1,000円買って的中させて1,200円にした場合、次の複勝は1,200円ではなく、利益分の200円に留めます。
もちろん連勝による利益の上がり幅は大きく下がりますが、負けても元本の1,000円は手元に返ってきているため、収支はプラスマイナスゼロです。
つまり、200円からスタートする複勝転がしは、リスクゼロで始められる投資ということ。
できるだけ安全に運用したいのなら、利益分だけを複勝転がしで挑んでみてはいかがでしょう。
事前に撤退条件を決めておく
複勝転がしで挑むなら、連勝数による利確も大事ですが「何連敗したら撤退」という撤退条件も一緒に考えましょう。
複勝転がしは、何連勝しても払戻金を全額次の馬券購入費につぎ込む限り、1回の失敗で最初の馬券購入費分のマイナスが発生します。
つまり、負けの数が増えるほど資金が減っていくため、あらかじめ損切ラインを決めておかなければいけません。
損切ラインを決めておけば、必要以上に資金が減る心配もありませんし、感情的になって競馬に挑むリスクも抑えられます。
ルールを守るという意識こそが競馬投資で稼ぐための最大の武器となります。
まとめ
- 複勝転がしとは連勝してお金を増やしていく競馬手法
- 上位人気で決着がつく手堅いレースに狙い絞るのコツ
- 少額でも始められるため初心者でも気軽に始められる戦略
- 1敗したら収支がマイナスなため高い的中率が必要
- 問題点はあるがアレンジすれば競馬投資として有効な手段
ここまで複勝転がしのコツやポイントについて詳しく解説してきました。
複勝転がしは「競馬で収支をプラスにしたい」という目的を忘れなければ、戦略次第で強力な武器になります。
メリット・デメリットはもちろん、リスクやポイントをしっかり押さえて取り組むことで、複勝馬券を使った馬券戦略として使えるはず。
複勝転がしを通して、競馬投資に取り組む心構えを身に着け、競馬で収入源の1つとして有効活用しましょう。





